Windows10 ProとWindows10 Homeの違いを分かり易く解説します。違いを正しく理解して、最適なエディションを購入しましょう。
Proだとリモートデスクトップに対応している
Windows10 Proの場合は、Windows標準のリモート接続機能であるリモートデスクトップ(RDP)に対応していますが、Windows10 Homeは対応していません。
ただし、下図の様にリモートデスクトップされるPCがWindows10 Pro であれば接続元のPCがWindows10 Homeでもリモートデスクトップが可能です。分かり易く言い換えると、会社のPCがWindows10 Proで自宅のPCがWindows10 Homeであった場合、自宅から会社のPCへのリモートデスクトップはできますが、逆はできません。
ドメイン参加できないから、会社のPCはProが基本
会社のPCは、ユーザーの管理や認証をActive Directory サーバーで一元的に行っています。PC毎にユーザーを作成して管理するのは大変なので一元的に管理できるのは非常に便利なのです。また、ユーザー管理だけではなくグループポリシーといってWindowsの設定を一元的に管理することも可能です。詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
Active Directory(ドメインコントローラー) の全て|初心者でもADサーバーを完全に理解できる
Active Directory サーバーを利用するには、ドメイン参加といって組織で定義したドメインにPCを参加させる必要があります。このドメイン参加はWindows10 Proでないとできません。よって、会社のPCは大方Windows10 Proとなっています。一方個人用のPCはHomeであることが殆どです。
ProだとHyper-Vが使える
Windows10 Proだと、Hyper-VというWindowsの標準機能が利用できます。Hyper-Vは仮想OSとしてクライアント上にリソースが許す限りOSを作成することができる技術です。Windows10 Pro上でLinux やWindows Server等を利用することができます。一般的にはあまり使わない機能だと思いますが、開発者にとっては非常にありがたい機能です。
Windows 10 ProでHyper-Vを使えるようにする方法
Hyper-VでWindows Serverを構築する一連の流れ | 仮想マシン新規作成から起動まで
ProだとBitLockerが使える
Windows10 Proであれば、BitLockerといってWindows標準の暗号化技術を簡単に利用することができます。BitLockerを利用すると、PCのローカルストレージ(HDDやSSD)を暗号化する事ができるので、たとえPCを紛失しても第三者に情報が抜き取られることはありません。
もう高価な暗号化ソフトって必要ないじゃん!!今更だけどBitLockerの設定をしてみた
価格がProの方が高い
Windows10 ProがWindows10 Homeの上位互換となっているので、Windows10 Proの方がWindows10 Homeより価格が高くなっています。では実際にどのくらい価格が違うのか確認してみます。(2020年12月30日現在)
比較したのが、64bitでDSP版です。結果としては、5千円程度の違いでした。はてこの程度ならProを買っておいても良いかもしれません。
Windows10 Pro | 20,547円(税込) |
Windows10 Home | 15,616円(税込) |
差額 | 4,931円 |
まとめ
Windows10 ProとWindows10 Homeの違いについて解説しました。纏めると下表のようになります。
Windows10 Pro | Windows10 Home | |
リモートデスクトップ | 〇 | × |
ドメイン参加(グループポリシー管理) | 〇 | × |
Hyper-V | 〇 | × |
BitLocker | 〇 | × |
価格(2020年12月30日現在) | 20,547円(税込) | 15,616円(税込) |
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