Windows 11でMicrosoft IMEの入力履歴・クラウド候補を止める方法

過去に入力した語をMicrosoft IMEの予測候補に出したくない場合は、「入力履歴を使用する」をオフにします。クラウドから取得する候補も停止でき、「提案サービスを使用する」または「クラウド候補」をオフにすれば、Bingを利用した候補取得を止められます。

特定の候補だけを消したい場合は、その候補を選択してCtrl+Deleteを押します。ただし、日付など削除できない候補もあります。大切なのは、入力履歴・システム辞書・クラウド候補を同じものとして扱わず、候補の発生元に合わせて設定することです。([マイクロソフト サポート][1])

目次

Microsoft IMEの予測候補は3つの発生元を区別する

Microsoft IMEの予測候補には、主に次の発生元があります。

候補の発生元表示される内容止める設定
入力履歴過去に自分が入力した語句「入力履歴を使用する」をオフ
システム辞書Windows側に用意された一般的な単語「システム辞書を使用する」をオフ
クラウド候補Bingを利用して取得する候補「提案サービスを使用する」などをオフ

「過去に入力した語だけを出したくない」という場合、通常は入力履歴だけをオフにすれば足ります。

システム辞書までオフにすると、一般的な単語や固有名詞などの予測候補も減る可能性があります。プライバシー対策だけが目的なら、システム辞書はオンのままでも構いません。

入力履歴による予測候補をオフにする手順

タスクバーからMicrosoft IMEの設定を開く

最も簡単なのは、タスクバーから開く方法です。

  1. 画面右下にある「あ」または「A」のIMEアイコンを右クリックします。
  2. 表示されたメニューから「設定」を選択します。
  3. 「Microsoft IME」画面で「全般」を開きます。
  4. 「予測入力」まで画面をスクロールします。
  5. 「入力履歴を使用する」をオフにします。

これで、過去の入力履歴を利用した予測候補が表示されにくくなります。Microsoftの案内でも、予測候補はMicrosoft IMEの「全般」にある予測入力設定から調整できると説明されています。([マイクロソフト サポート][1])

Windows 11の設定アプリから開く方法

IMEアイコンから設定を開けない場合は、次の順番で進みます。

  1. 「スタート」を開きます。
  2. 「設定」を選択します。
  3. 「時刻と言語」を開きます。
  4. 「言語と地域」を選択します。
  5. 「日本語」の右側にある「…」を押します。
  6. 「言語のオプション」を選択します。
  7. 「キーボード」にある「Microsoft IME」の右側の「…」を押します。
  8. 「キーボード オプション」を選択します。
  9. 「全般」を開きます。
  10. 「予測入力」の「入力履歴を使用する」をオフにします。

Windows 11の更新状況によって、項目名や「…」の位置が多少異なることがあります。([マイクロソフト サポート][1])

クラウド候補を停止する方法

Microsoft IMEのクラウド候補も、入力履歴とは別に停止できます。

  1. Microsoft IMEの「設定」を開きます。
  2. 「全般」を選択します。
  3. 「予測入力」までスクロールします。
  4. 「提案サービスを使用する」をオフにします。

Windows 11のバージョンによっては、次のような名称で表示されることがあります。

  • 予測入力サービスを使用する
  • クラウド候補
  • 提案サービスを使用する

画面上に「クラウド候補」というスイッチがある場合は、それをオフにしてください。

クラウド候補をオンにすると何が送信されるのか

Microsoftは、この機能を有効にすると、入力された内容が暗号化されたうえでMicrosoftへ送信され、Bingからテキスト候補を取得すると説明しています。([マイクロソフト サポート][1])

ここで注意したいのは、暗号化されていることと、外部通信が発生しないことは別だという点です。暗号化は通信内容を保護する仕組みであり、通信そのものを行わないという意味ではありません。

クラウド候補をオフにすれば、Microsoft IMEがBingを利用して候補を取得する機能は停止できます。ただし、ブラウザの検索候補やWebサービス独自の入力補完など、Microsoft IME以外の通信まで一括して止まるわけではありません。

特定の不要な候補だけをCtrl+Deleteで削除する

入力履歴をすべて使わなくするのではなく、特定の語だけを消したい場合は、候補を個別に削除します。

  1. 消したい候補が表示されるところまで文字を入力します。
  2. Tabキーまたは上下の矢印キーを押し、予測候補ウィンドウに選択を移します。
  3. 消したい候補を選択します。
  4. Ctrl+Deleteキーを押します。

候補の横に「×」アイコンが表示されている場合は、それをクリックしても削除できます。Microsoftの公式案内でも、選択した予測候補はCtrl+Deleteまたは「×」アイコンで削除できるとされています。([マイクロソフト サポート][1])

Ctrl+Deleteが効かないときの確認点

Ctrl+Deleteは、基本的に予測候補ウィンドウで選択している候補を削除する操作です。

候補を選択していない状態で押すと、アプリによってはカーソルの後ろにある単語を削除する操作になります。必ず候補ウィンドウ内に選択が移っていることを確認してください。

また、次のような候補は削除できないことがあります。

  • 日付
  • 時刻
  • システム側で生成される定型的な候補
  • 予測候補ではなく、スペースキーを押して表示した変換候補

Microsoftも、日付など一部の候補は削除できないと案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

「予測候補」と「変換候補」の違いに注意する

不要な候補を消せないときは、それが予測候補なのか変換候補なのかを確認してください。

予測候補

文字を入力している途中に、先回りして表示される候補です。

例として、「おせ」と入力した段階で「お世話になっております」が表示されるような候補が該当します。

予測候補には、入力履歴・システム辞書・クラウド候補が影響します。選択した候補はCtrl+Deleteで削除できる場合があります。

変換候補

文字を入力してスペースキーを押したときに表示される候補です。

例えば、「こうしょう」と入力してスペースキーを押したときに、「交渉」「高尚」「公称」などが表示されるものです。

変換候補の順番には、Microsoft IMEの学習機能や辞書設定が影響します。Microsoft IMEの「学習と辞書」には、入力内容をもとに入力精度を高める設定や、ユーザー辞書ツール、システム辞書の設定があります。([マイクロソフト サポート][1])

そのため、スペースキーを押した後の候補を消したい場合は、「入力履歴を使用する」をオフにするだけでは解決しないことがあります。

システム辞書はオフにするべきか

過去に入力した語を隠すことだけが目的なら、システム辞書は基本的にオンのままで問題ありません。

システム辞書は、自分の入力履歴ではなく、Microsoft IME側に用意されている辞書です。オフにすると、入力履歴とは関係のない一般的な候補まで減ることがあります。

次の順番で設定するのがおすすめです。

  1. 「入力履歴を使用する」をオフにする。
  2. クラウド通信が気になる場合は、クラウド候補もオフにする。
  3. それでも不要な候補が出る場合だけ、システム辞書を一時的にオフにして確認する。

システム辞書をオフにして候補が消えた場合、その候補は過去の入力履歴ではなく、辞書由来だった可能性があります。

Microsoft IMEを設定しても候補が消えない場合

メモ帳でも同じ候補が出るか確認する

候補がMicrosoft IMEによるものか、アプリ独自のものか分からない場合は、メモ帳で同じ文字を入力してみてください。

  • メモ帳でも表示される:Microsoft IMEの候補である可能性が高い
  • 特定のアプリだけで表示される:アプリ独自の履歴や入力補完の可能性が高い

特にブラウザのアドレスバーや検索欄には、次の情報が表示されることがあります。

  • 閲覧履歴
  • 検索履歴
  • お気に入り
  • 検索エンジンの検索候補
  • Webサービス独自の入力履歴

これらはMicrosoft IMEの「入力履歴を使用する」をオフにしても、引き続き表示される場合があります。ブラウザやWebサービス側の履歴設定を確認してください。

ユーザー辞書に登録されていないか確認する

過去に自分で単語を登録した場合は、入力履歴をオフにしても候補として残ることがあります。

Microsoft IMEの設定から「学習と辞書」を開き、「ユーザー辞書ツール」を確認してください。不要な単語が登録されている場合は、ユーザー辞書から削除します。([マイクロソフト サポート][1])

設定が変更できない場合

会社や学校から支給されたパソコンでは、組織の管理設定によって項目が変更できないことがあります。

スイッチがグレーアウトしている場合や、設定を変えても元に戻る場合は、管理者による制御の可能性があります。レジストリ変更などで無理に回避せず、組織のIT管理者へ確認してください。

目的別のおすすめ設定

目的入力履歴システム辞書クラウド候補
過去に入力した語だけを出したくないオフオン好みで設定
Bingを使った候補取得を止めたい好みで設定オンオフ
ローカルの標準候補だけ使いたいオフオンオフ
候補を一つだけ消したい変更不要変更不要変更不要
候補の発生元を調べたい順番に切り替えて確認順番に切り替えて確認順番に切り替えて確認

迷った場合は、まず入力履歴をオフ、システム辞書をオン、クラウド候補をオフにして動作を確認すると、一般的な変換の便利さを大きく損なわずに、履歴候補とクラウド通信を抑えられます。

Microsoft IMEの候補を止めるときの要点

過去に入力した語を予測候補に出したくない場合は、Microsoft IMEの「全般」にある「入力履歴を使用する」をオフにします。

クラウド候補も止めたい場合は、「提案サービスを使用する」「予測入力サービスを使用する」「クラウド候補」などの項目をオフにしてください。特定の候補だけを消す場合は、候補を選択してCtrl+Deleteを押します。

設定後も候補が残るときは、システム辞書、変換学習、ユーザー辞書、ブラウザやアプリ独自の入力補完を順番に切り分けます。まずメモ帳で同じ候補が出るか確認すると、原因を判断しやすくなります。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/input-devices/microsoft-japanese-ime “Microsoft 日本語 IME | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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