Outlook: Navigate Your Favorite Folders Without Expanding the Folder Paneとは?変更点と管理者確認ポイント

Outlookの「お気に入りフォルダー」をよく使う人にとって、今回の変更は小さいようで実務への効果が大きいアップデートです。結論から言うと、フォルダー ペインを折りたたんだ状態でも、お気に入りフォルダーへ縦並びのリストから直接移動できるようになります。未読数または合計数も確認できるため、画面を広く使いながら重要なメールフォルダーを見失いにくくなります。Microsoft 365 Roadmap ID 563810では、Previewが2026年8月、一般提供が2026年9月予定、状態はIn developmentとされています。(Microsoft)

ただし、これはメール配送やExchangeの保存構造を変える機能ではなく、Outlookのナビゲーション体験を改善するUI変更として捉えるのが適切です。管理者は「新しいOutlookの展開状況」「ユーザーのお気に入り運用」「ヘルプデスク向け案内」「RPAや操作手順書への影響」を先に確認しておくと、リリース後の問い合わせを減らせます。

目次

Outlookの「Navigate Your Favorite Folders Without Expanding the Folder Pane」は何が変わるのか

今回のアップデートでは、Outlookのフォルダー ペインを折りたたんだ状態でも、お気に入りフォルダーが縦方向のリストとして表示されます。ユーザーはフルサイズのフォルダー ペインを開かなくても、よく使うフォルダーへワンクリックで移動できます。

公式情報で確認できる主な内容は次のとおりです。Roadmapの情報は変更される可能性があるため、展開前には必ずMicrosoft 365 Roadmapまたは管理センターのメッセージセンターで最新状態を確認してください。Microsoft 365 Roadmap自体も、商用機能のリリース予定日や説明は変更される場合があると案内しています。(Microsoft)

項目内容
Roadmap ID563810
機能名Outlook: Navigate Your Favorite Folders Without Expanding the Folder Pane
対象サービスOutlook
プラットフォームWeb
リリースリングPreview、General Availability
Preview予定2026年8月
一般提供予定2026年9月
状態In development
対象クラウドWorldwide、GCC、GCC High、DoD
主な変更折りたたみ状態のフォルダー ペインで、お気に入りフォルダーを縦リスト表示
付随する表示各フォルダーに未読数または合計数を表示
操作お気に入りを右クリックして従来と同様の操作が可能
継続性選択状態がセッションをまたいで維持される

変更のポイントは「画面を広く使いながら、重要フォルダーへすぐ戻れる」こと

Outlookでは、メール本文や一覧を広く表示するためにフォルダー ペインを折りたたむユーザーが少なくありません。特にノートPC、縦長ディスプレイ、Web版Outlook、複数ウィンドウで作業する環境では、左側のペイン幅が作業効率に直結します。

一方で、フォルダー ペインを閉じると「受信トレイ以外の重要フォルダーへ移動しづらい」という問題がありました。たとえば、次のような運用では不便が出やすくなります。

利用シーン従来の困りごと今回の改善で期待できること
ルールで案件別フォルダーへ振り分けているフォルダー ペインを開かないと未読に気づきにくいお気に入りに入れた案件フォルダーの件数を見ながら移動できる
共有メールボックスを確認している深い階層のフォルダーへ移動する手数が多いよく使う共有フォルダーをお気に入り化してアクセスしやすくなる
小さい画面でOutlookを使っているペインを開くとメール本文の表示領域が狭いペインを折りたたんだまま主要フォルダーを切り替えられる
ヘルプデスクや営業担当が複数フォルダーを監視している重要フォルダーを開き忘れる未読数または合計数を見ながら優先度を判断しやすい

ポイントは、単に「お気に入りが表示される」ことではありません。折りたたんだ状態でも、フォルダー移動と件数確認の導線が残ることです。これにより、画面スペースを優先する使い方と、複数フォルダーを素早く確認する使い方を両立しやすくなります。

そもそもOutlookのお気に入りフォルダーとは

Outlookのお気に入りは、頻繁に使うフォルダーやビューへ素早くアクセスするためのショートカットです。Microsoftのサポート情報では、お気に入りはフォルダー ペインの上部に表示され、よく使うフォルダーへのショートカットとして使えるものと説明されています。新しいOutlookでは、メールフォルダー、カスタムフォルダー、アクセス権のある共有フォルダー、カテゴリ、検索フォルダーなどをお気に入りに追加できます。(マイクロソフトサポート)

ここで重要なのは、お気に入りに追加しても、元のフォルダーの場所や中身は移動しないという点です。お気に入りはあくまでショートカットです。お気に入りから削除しても元のフォルダーは削除されません。ただし、操作画面によっては「お気に入りから削除」と「フォルダー削除」を混同しやすいため、ユーザー向け手順書ではこの違いを明記しておくべきです。(マイクロソフトサポート)

お気に入りに入れるべきフォルダーの判断基準

今回の機能を活かすには、すべてのフォルダーをお気に入りに入れるのではなく、「折りたたみ状態でも見えている価値があるフォルダー」に絞ることが大切です。

入れるべきフォルダー判断基準例
毎日確認するフォルダー未読が業務遅延につながる受信トレイ、上司、重要顧客、問い合わせ
ルールで自動振り分けされるフォルダー受信トレイに残らないため見落としやすい請求、障害通知、承認依頼
共有対応が必要なフォルダー複数人で処理状況を追うサポート窓口、採用、総務依頼
一時的に監視したいフォルダー期間限定で優先度が高いプロジェクト、監査対応、イベント準備

逆に、年に数回しか見ないアーカイブ、階層整理用の親フォルダー、通知が不要な保管フォルダーまで登録すると、縦リストが長くなりすぎます。実務では、まず5〜8個程度に絞って開始し、ユーザーから「足りない」と声が出たものだけ追加する運用が扱いやすいです。

未読数・合計数の表示で確認すべきこと

今回のRoadmap項目では、各フォルダーに未読数または合計数が表示され、注意が必要な項目を把握しやすくなると説明されています。新しいOutlookでは、多くのフォルダーで既定では未読メッセージ数が表示され、フォルダーにマウスを合わせる、または右クリックすることで合計数と未読数を確認できるとMicrosoftサポートでも案内されています。(Microsoft) (マイクロソフトサポート)

管理者やヘルプデスクが注意したいのは、ユーザーが「表示されている数」の意味を誤解することです。

誤解しやすい点説明対応
数字があるのにメールが見つからないフィルター、ビュー、検索条件で見え方が変わる場合があるフィルター解除、並び替え、ビュー設定の確認手順を用意する
親フォルダーの数に子フォルダー分も含まれると思うフォルダー階層の集計挙動は期待と異なる場合がある重要な子フォルダーは個別にお気に入り登録して検証する
未読数と合計数を混同する未処理件数と保存件数は意味が違うチーム内で「未読を見るのか、合計を見るのか」を決める
グループでも同じ表示設定が使えると思うMicrosoftサポートでは、フォルダー表示オプションはGroupsでは利用できないと説明されているグループ運用は別手順で案内する

特に、ルールで子フォルダーへ自動振り分けしている組織では、「親フォルダーをお気に入りに入れれば十分」とは限りません。重要な通知が入るフォルダーは、実際の未読表示をテストしてからユーザーへ案内しましょう。

対象者と影響範囲

この変更の主な対象は、Outlookでお気に入りフォルダーを使い、かつフォルダー ペインを折りたたんで作業するユーザーです。Roadmap上のプラットフォームはWebで、説明文には新しいOutlook for Windowsを示すタグも含まれています。そのため、管理者はOutlook on the webだけでなく、新しいOutlook for Windowsを利用しているユーザーも確認対象に含めるのが安全です。(Microsoft)

エンドユーザーへの影響

エンドユーザーにとっては、画面左側を広く取らずにフォルダー移動できる点が最も分かりやすいメリットです。特に、受信トレイ中心ではなく「案件別」「顧客別」「通知種別」でフォルダーを使い分けている人ほど恩恵があります。

一方で、リリース直後は次のような問い合わせが出る可能性があります。

想定される問い合わせ原因ヘルプデスク側の回答方針
左側にフォルダー名が急に出た折りたたみ時のお気に入り表示が追加されたよく使うフォルダーへ素早く移動するための表示と説明する
表示されるフォルダーを変えたいお気に入りの登録内容に依存するフォルダー右クリックから追加・削除する手順を案内する
数字の意味が分からない未読数または合計数の理解不足未読と合計の違いを説明し、業務ルールに合わせて確認させる
邪魔なので消したいお気に入りが多すぎる、または折りたたみ運用に慣れていないお気に入りを整理する、必要に応じてフォルダー ペインを展開する

管理者への影響

管理者が見るべきポイントは、機能そのものの有効・無効よりも、新しいOutlookの展開状態とユーザー教育です。Microsoft Learnでは、新しいOutlookのインストールや利用を制御したい管理者向けに、Cloud Policy、レジストリ、Exchange Online PowerShellなどの管理方法が案内されています。(Microsoft Learn) (Microsoft Learn)

確認すべき項目は次のとおりです。

確認項目見るべき理由
新しいOutlookの利用可否新しいOutlookをブロックしている環境では、対象ユーザーに機能が見えない可能性がある
Outlook on the webの利用ポリシーWeb版の利用制御と新しいOutlookの利用体験が関係する場合がある
お気に入りフォルダーの利用実態ユーザーが何をお気に入りに入れているかで効果が変わる
操作手順書のスクリーンショット折りたたみ時の左ペイン表示が変わるため、古い画像が混乱を招く
ヘルプデスクFAQ「フォルダーが増えた」「数字が見える」などの初期問い合わせに備える
RPA・手順自動化UI位置やフォルダー選択の前提が変わる可能性がある

管理者が事前に確認すべき設定

このRoadmap項目自体には、専用の管理ポリシーや切り替え設定は明記されていません。そのため、管理者は「この機能だけを制御する」というより、Outlook全体の展開制御、移行ポリシー、ユーザー案内を確認するのが現実的です。

新しいOutlookへのアクセス制御

Microsoft Learnでは、管理者がExchange Online PowerShellを使って、Outlook for Windowsから職場または学校アカウントのメールボックスへアクセスできるかを制御できると説明しています。個別メールボックスにはSet-CASMailbox、既存および将来のメールボックスに広く適用する場合はSet-OwaMailboxPolicyを使う方法が案内されています。(Microsoft Learn)

代表的な確認コマンドの考え方は次のとおりです。

# 個別ユーザーで新しいOutlookからのアクセスを許可
Set-CASMailbox -Identity [email protected] -OneWinNativeOutlookEnabled $true

# 個別ユーザーで新しいOutlookからのアクセスを制限
Set-CASMailbox -Identity [email protected] -OneWinNativeOutlookEnabled $false

# OWAメールボックスポリシー単位で許可
Get-OwaMailboxPolicy | Set-OwaMailboxPolicy -OneWinNativeOutlookEnabled $true

# OWAメールボックスポリシー単位で制限
Get-OwaMailboxPolicy | Set-OwaMailboxPolicy -OneWinNativeOutlookEnabled $false

実行前には、Exchange Online PowerShellへの接続、必要な管理権限、対象ポリシーの影響範囲を確認してください。特に共有メールボックスやパブリックフォルダーの扱いは、個別のCASメールボックス設定ではなくOutlook on the webメールボックスポリシー側の設定が関係すると説明されています。(Microsoft Learn)

「Try the new Outlook」トグルの表示制御

組織が新しいOutlookへの移行準備を終えていない場合、ユーザーが勝手に切り替えて混乱することがあります。Microsoft Learnでは、Microsoft 365 Apps admin centerのCloud Policyで「Try the new Outlook」トグルを非表示にする方法や、レジストリによる制御が案内されています。(Microsoft Learn)

今回の機能を展開前に検証したい場合は、次のように段階を分けると安全です。

段階対応
検証前管理者・情報システム部門・一部パワーユーザーのみ新しいOutlookを利用
Preview時期よく使うフォルダー、共有メールボックス、ルール振り分け環境で表示を確認
一般提供前社内FAQ、スクリーンショット、問い合わせテンプレートを更新
一般提供後問い合わせ件数、切り戻し希望、表示不具合の有無を確認

管理者主導の新しいOutlook移行ポリシー

新しいOutlookへの移行を組織側で進める場合、MicrosoftはAdmin-Controlled Migration to New Outlookポリシーを用意しています。このポリシーはGroup Policy、Cloud Policy、レジストリで管理でき、ユーザーに段階的な案内を表示しながら新しいOutlookへ切り替える流れを提供します。ユーザーは新しいOutlookへ移行後も、クラシックOutlookへ戻せる場合があります。(Microsoft Learn)

お気に入りフォルダーの折りたたみ表示は、新しいOutlookの使い勝手を高める変更です。移行を進める材料にはなりますが、移行判断をこの機能だけで決めるのは避けるべきです。PST、差し込み印刷、Officeアプリとの連携など、クラシックOutlook依存の業務が残る環境では、新旧Outlookの併用が推奨されるケースがあります。Microsoftも、特定機能を使う組織では新しいOutlookとクラシックOutlookをサイドバイサイドでインストールする利点を説明しています。(Microsoft Learn)

展開前のチェックリスト

リリース前に最低限確認しておきたい項目を、管理者、ヘルプデスク、開発者・自動化担当に分けて整理します。

役割確認すること具体的な作業
Microsoft 365管理者対象ユーザーと展開時期Roadmap ID 563810をウォッチし、Preview開始後に検証ユーザーへ案内
Exchange管理者新しいOutlookのアクセス制御OneWinNativeOutlookEnabledやOWAメールボックスポリシーの状態を確認
ヘルプデスク問い合わせ対応「お気に入りの追加・削除」「未読数と合計数」「フォルダー ペインの展開」をFAQ化
業務部門リーダーお気に入り運用チームで監視すべきフォルダーを決め、登録しすぎを防ぐ
開発者・RPA担当UI依存の手順Outlook画面の座標、フォルダー選択、スクリーンショット照合を使う処理をテスト
教育担当操作説明古いフォルダー ペイン画像を差し替え、折りたたみ時の挙動を説明に追加

特にRPAや操作マニュアルでは、「左ペインを展開してフォルダーをクリックする」という前提が固定されている場合があります。今回の変更でユーザーが折りたたみ状態のまま操作する機会が増えると、画面説明や自動化シナリオが現場の操作とずれる可能性があります。

開発者・アドイン担当が見るべきポイント

今回のRoadmap項目から読み取れる範囲では、メールボックスデータ、Graph API、ExchangeのフォルダーID、メール配送ルールを変更するアップデートではありません。中心はOutlookのナビゲーションUIです。とはいえ、開発者や内製ツール担当に影響がないとは言い切れません。

確認すべきなのは、APIそのものよりも「ユーザーがどの画面状態で操作するか」です。

対象確認ポイント
Outlookアドイン説明文やチュートリアルで「フォルダー ペインを開く」前提にしていないか
社内Webマニュアルスクリーンショットが新しい表示と食い違わないか
RPA・UI自動化折りたたみ状態、展開状態、縦リスト表示のどちらでも動くか
サポートツールユーザーへ案内するフォルダー名・場所の表現が分かりやすいか
教育コンテンツ「お気に入りはショートカットであり、フォルダー移動ではない」と説明しているか

UIを直接操作する自動化では、座標指定や画像認識に依存していると壊れやすくなります。可能であれば、メール処理はGraph APIやExchange側のルール、Power Automateなど、画面表示に依存しない方法へ寄せるほうが保守しやすくなります。

ユーザーに案内するなら、この順番が分かりやすい

社内通知やヘルプページでは、機能名をそのまま説明するよりも、ユーザーの行動に落とし込むと理解されやすくなります。

案内文の例

Outlookでフォルダー ペインを折りたたんだ状態でも、お気に入りフォルダーを左側の縦リストから直接開けるようになります。よく使うフォルダーをお気に入りに追加しておくと、受信トレイ以外の重要なメールにも気づきやすくなります。不要なフォルダーが表示される場合は、お気に入りから削除してください。お気に入りから削除しても、元のフォルダーやメールは削除されません。

操作手順の例

やりたいこと操作
フォルダーをお気に入りに追加するフォルダー ペインで対象フォルダーを右クリックし、お気に入りに追加
お気に入りの順番を変えるお気に入り内でフォルダーをドラッグして並べ替え
不要なお気に入りを外すお気に入り内の対象フォルダーを右クリックし、お気に入りから削除
フォルダー一覧を広く見るフォルダー ペインを展開
画面を広く使うフォルダー ペインを折りたたむ

Microsoftサポートでも、新しいOutlookではフォルダーを右クリックしてお気に入りに追加でき、ドラッグで並べ替えられると説明されています。(マイクロソフトサポート)

失敗しやすいポイント

お気に入りを増やしすぎる

便利だからといって大量のフォルダーをお気に入りに入れると、縦リストの意味が薄れます。お気に入りは「全フォルダーの代わり」ではなく、「今すぐ見たいフォルダーの近道」です。

おすすめは、次の3分類に分けることです。

分類例運用
常設受信トレイ、重要顧客、問い合わせ常にお気に入り
期間限定プロジェクト、イベント、監査対応期間終了後に削除
監視用障害通知、承認、請求未読確認が必要なものだけ残す

「お気に入りから削除」と「フォルダー削除」を混同する

お気に入りはショートカットですが、クラシックOutlookを含む複数のOutlookを使っているユーザーは、操作メニューの違いで迷うことがあります。手順書では「お気に入りから削除しても元フォルダーは残る」と明記してください。

クラシックOutlookと新しいOutlookで画面が違う

クラシックOutlookと新しいOutlookを併用している組織では、同じ「Outlook」でも画面が異なります。ヘルプデスクは、問い合わせを受けたら最初に「新しいOutlookか、クラシックOutlookか」「Outlook on the webか」を確認するフローにしておくと切り分けが速くなります。

共有メールボックスの検証を後回しにする

個人の受信トレイでは問題なくても、共有メールボックス、委任メールボックス、深い階層のフォルダーでは使い勝手が変わることがあります。サポート窓口、採用、請求、総務など、共有メールボックスを日常的に使う部門はPreview段階で確認しておきましょう。

よくある疑問

この機能はクラシックOutlookにも追加されるのか

Roadmap上のプラットフォームはWebで、説明には新しいOutlook for Windowsを示すタグが含まれています。クラシックOutlookには従来からお気に入りの考え方がありますが、今回の変更は新しいOutlook系の折りたたみ時ナビゲーション改善として確認するのが適切です。(Microsoft)

管理者がこの機能だけをオフにできるのか

公式Roadmap項目には、この機能単体のオン・オフ設定は記載されていません。制御したい場合は、新しいOutlookへのアクセス、トグル表示、移行ポリシーなど、Outlook全体の展開管理として検討する必要があります。(Microsoft Learn) (Microsoft Learn)

メールの振り分けルールやフォルダー構造は変わるのか

公式情報の説明範囲では、変更対象はフォルダー ペイン折りたたみ時のお気に入り表示です。メールの保存場所、ルール、フォルダー階層そのものが変わるとは読み取れません。ただし、ユーザーが見える導線は変わるため、手順書や問い合わせ対応は更新が必要です。(Microsoft)

いつから準備すべきか

Preview予定が2026年8月、一般提供予定が2026年9月のため、管理者は2026年8月に検証できるよう、対象ユーザー、検証観点、FAQを先に用意しておくのが現実的です。Roadmapの予定は変更される可能性があるため、正式な展開判断はMicrosoft 365管理センターのメッセージセンターやRoadmapの最新情報で確認してください。(Microsoft) (Microsoft)

まずやるべきこと

今回のOutlookアップデートは、派手な新機能というより、日々のメール確認を速くするためのナビゲーション改善です。管理者が最初にやるべきことは、機能名を周知することではなく、次の3点を整えることです。

優先度やること
高Roadmap ID 563810をウォッチし、Preview開始後に新しいOutlookとOutlook on the webで表示を確認する
高部門ごとに「お気に入りに入れるべきフォルダー」の基準を決める
中ヘルプデスクFAQと社内手順書のスクリーンショットを更新する
中共有メールボックス、ルール振り分け、子フォルダーの未読表示を検証する
中RPAや操作自動化がフォルダー ペインの表示状態に依存していないか確認する

ユーザー側は、受信トレイだけでなく、毎日確認すべきフォルダーを今のうちにお気に入りへ整理しておくと、リリース後すぐにメリットを得られます。管理者側は、新しいOutlookの展開制御とユーザー教育をセットで見直すことで、UI変更による混乱を最小限に抑えられます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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