「通常のTeams会議では出席レポートを使わせたくないが、ウェビナーやタウンホールの主催者には出席・エンゲージメントレポートを許可したい」という運用は、Roadmap ID 567466の一般提供後に実現できる見込みです。
ただし、2026年7月19日時点では、出席レポートの制御は主にCsTeamsMeetingPolicyへ集約されており、通常会議とTeamsイベントを完全には分離できません。Teamsイベント用のAllowEngagementReportパラメーターは公式PowerShellリファレンスに追加されていますが、Microsoftは「完全にはリリースされておらず、現時点では設定しても効果がない」と明記しています。一般提供は2026年8月に予定されていますが、ロードマップの日程は変更される可能性があります。(Microsoft)
この記事では、一般提供後に採用すべきポリシー構成、Teams管理センターとPowerShellでの設定方法、動作確認の手順、導入時に見落としやすい制限を具体的に整理します。
結論:一般提供後は会議とイベントの出席レポートを分離できる
Roadmap ID 567466で予定されている変更は、Teamsイベントの出席・エンゲージメントレポートを、通常会議のCsTeamsMeetingPolicyから分離するものです。
一般提供後は、同じイベント主催者に対して次の2つを同時に割り当てる設計が可能になる見込みです。
イベント主催者
├─ Teams会議ポリシー
│ └─ 通常会議の出席レポート:無効
└─ Teamsイベントポリシー
└─ イベントの出席レポート:有効
現時点と一般提供後の違いは、次のとおりです。
| 確認項目 | 2026年7月19日時点 | Roadmap ID 567466の一般提供後 |
|---|---|---|
| 通常会議のレポート制御 | CsTeamsMeetingPolicy | CsTeamsMeetingPolicy |
| Teamsイベントのレポート制御 | 実質的にCsTeamsMeetingPolicy | CsTeamsEventsPolicyとして分離 |
| 会議だけ無効、イベントだけ有効 | ポリシーだけでは完全な分離が困難 | 実現可能になる見込み |
| Teamsイベント用PowerShell設定 | パラメーターは存在するが効果なし | ロールアウト後に有効化される見込み |
| Microsoftの状態 | 新機能として開発中 | 2026年8月に一般提供予定 |
現在のMicrosoft公式管理ドキュメントでは、Teams管理センターの「会議ポリシー」にある出席・エンゲージメントレポート設定が、「主催者が作成するすべての会議とイベント」に適用されると説明されています。一方、TeamsイベントポリシーのPowerShellリファレンスには、イベント専用のAllowEngagementReportがすでに掲載されています。(Microsoft Learn)
したがって、この変更は既知の不具合に対する回避策や「解決済み」になる障害情報ではありません。Microsoft 365 Roadmapに登録された機能追加として扱い、テナントへのロールアウトを確認してから有効化する必要があります。
Roadmap ID 567466で変わる管理範囲
Roadmap ID 567466の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Roadmap ID | 567466 |
| 機能名 | Teams events attendance and engagement report policy |
| 対象サービス | Microsoft Teams |
| リリース段階 | 一般提供 |
| 一般提供予定 | 2026年8月 |
| 対象プラットフォーム | Desktop |
| 対象クラウド | Worldwide(Standard Multi-Tenant) |
| 2026年7月19日時点の状態 | 開発中 |
Microsoft 365 Roadmapに記載されるリリース日は予定であり、機能の延期や提供範囲の変更が発生する可能性があります。8月になっただけで設定を本番適用するのではなく、Teams管理センターへの項目追加、PowerShellの注記変更、実際の主催者画面の3点を確認することが重要です。(Microsoft)
また、ロードマップの対象プラットフォームが「Desktop」とされているため、受け入れテストはTeamsデスクトップアプリの主催者画面を基準にします。Web版やモバイル版でもレポートを利用できる場合がありますが、Microsoftは全データを確認する場合はデスクトップ版またはWeb版を利用するよう案内しています。(マイクロソフトサポート)
対象となるTeamsイベント
CsTeamsEventsPolicyでは、主に次のイベントを管理します。
| Teamsイベントの区分 | 従来の呼称 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 最大1,000人までのイベント | ウェビナー | セミナー、説明会、研修、採用イベント |
| 大規模視聴向けに最適化されたイベント | タウンホール | 全社集会、記者発表、大規模配信 |
PowerShellでは、最大1,000人までのイベントをAllowWebinars、大規模視聴向けイベントをAllowTownhallsで制御します。(Microsoft Learn)
ここでいうTeamsイベントは、旧来の「Teamsライブイベント」とは別です。Teamsライブイベントは2026年6月30日に廃止され、Microsoftは統合されたTeamsイベントやタウンホールへの移行を案内しています。新しい出席レポート設定を探す際に、「会議」内の「ライブイベントポリシー」を操作しないよう注意してください。(Microsoft Learn)
推奨するポリシー設計
実務では、イベントを開催できるユーザーを限定し、そのユーザーに会議ポリシーとイベントポリシーを組み合わせて割り当てます。
たとえば、イベント運営担当者を格納するセキュリティグループとして、次のようなグループを用意します。
Teams-Event-Organizers
推奨構成は次のとおりです。
| 対象ユーザー | Teams会議ポリシー | Teamsイベントポリシー | 想定する運用 |
|---|---|---|---|
| 一般ユーザー | 出席レポート無効 | 出席レポート強制無効 | 通常会議・イベントともレポートを許可しない |
| イベント主催者 | 通常会議の出席レポート無効 | イベントの出席レポート有効 | 会議では取得不可、イベントでは取得可能 |
| 出席管理が必要な研修担当者 | 通常会議の出席レポート有効 | 用途に応じて有効 | 社内研修など通常会議でも出席管理する |
| システム検証担当者 | 専用テストポリシー | 専用テストポリシー | 本番展開前の動作確認に使用 |
イベント主催者には、次のように2種類のポリシーを割り当てます。
| ポリシー種別 | ポリシー名の例 | 出席レポート設定 |
|---|---|---|
| Teams会議ポリシー | MeetingReportsBlocked | Disabled |
| Teamsイベントポリシー | EventReportsAllowed | ForceEnabledまたはEnabled |
Teamsの会議・イベントポリシーは、基本的にそのユーザーが主催する会議やイベントへ適用されます。参加者ではなく、主催者にどのポリシーが適用されているかを確認することが重要です。
また、1人のユーザーに適用できる会議ポリシーは1つ、イベントポリシーも1つです。イベント用カスタムポリシーは出席レポート設定だけを上書きする差分ポリシーではありません。ウェビナー作成、タウンホール作成、録画、文字起こし、外部参加者など、ほかのイベント設定も含めて設計してください。(Microsoft Learn)
AllowEngagementReportの値と選び方
会議ポリシーとイベントポリシーでは、同じAllowEngagementReportという名前を使用します。ただし、設定値の意味が完全には同じではありません。
| 値 | CsTeamsMeetingPolicyでの動作 | CsTeamsEventsPolicyでの動作 |
|---|---|---|
Enabled | レポートを許可。主催者が無効化可能 | 有効だが、主催者が無効化可能 |
Disabled | レポート生成を無効化し、主催者のダウンロードを禁止 | 初期状態は無効だが、主催者が有効化可能 |
ForceEnabled | 強制的に有効。主催者は無効化不可 | 強制的に有効。主催者は無効化不可 |
ForceDisabled | 会議ポリシーでは公式の選択肢として記載なし | 強制的に無効。主催者は表示・ダウンロード不可 |
特に注意したいのが、イベントポリシーのDisabledです。
通常会議ではDisabledが実質的な完全無効を意味します。一方、Teamsイベントでは「初期値はオフだが、主催者がオンにできる」という動作です。イベントの出席レポートを確実に禁止するには、ForceDisabledを使用します。(Microsoft Learn)
用途別の推奨値
| 運用要件 | 推奨値 |
|---|---|
| イベントでは必ず出席記録を残す | ForceEnabled |
| イベントごとに主催者が判断する | Enabled |
| 原則オフだが例外的に主催者が有効化できる | Disabled |
| 主催者にも絶対に取得させない | ForceDisabled |
自治体の説明会、社外向けセミナー、受講証明が必要な研修など、出席確認が業務要件になっている場合はForceEnabledが適しています。
一方、イベント内容によって出席確認の必要性が異なる場合はEnabledを選びます。ただし、主催者がイベントオプションで無効化できるため、取得漏れが許されない業務には向きません。
レポートに表示する情報も制御する
Teamsイベントポリシーには、InfoShownInReportModeも用意されています。
| 値 | 表示内容 |
|---|---|
FullInformation | 参加者に関する詳細情報を表示 |
IdentityOnly | 参加者の識別情報のみを表示 |
通常の出席レポートには、参加者名だけでなく、最初に参加した時刻、最後に退出した時刻、参加時間、リアクションや挙手などのエンゲージメント情報が含まれる場合があります。必要以上に詳細な行動データを収集しない方針であれば、IdentityOnlyを検討します。(Microsoft Learn)
ただし、2026年7月19日時点のCsTeamsEventsPolicy公式リファレンスには、通常会議で参加者のオプトイン・オプトアウトを制御するAllowTrackingInReportに相当するイベント専用パラメーターが記載されていません。
つまり、現段階では次の2つを同一視しないことが重要です。
InfoShownInReportMode:記録された参加者について、どこまで詳細を表示するかAllowTrackingInReport:参加者をレポートへ含めるか、本人の選択を認めるか
イベント側でも参加者の包含条件まで独立して管理できるかは、一般提供時のTeams管理センターと最新PowerShellリファレンスで再確認してください。(Microsoft Learn)
Teams管理センターで設定する手順
以下は、Roadmap ID 567466がテナントへロールアウトされた後の設定手順です。2026年7月19日時点では、イベントポリシー内に出席レポート設定が表示されない可能性があります。
通常会議の出席レポートを無効化する
- Microsoft Teams管理センターを開きます。
- 「会議」から「会議ポリシー」を開きます。
- 「追加」を選択します。
- ポリシー名に
MeetingReportsBlockedなど、用途が分かる名前を入力します。 - 「出席とエンゲージメントのレポート」を「オフ」にします。
- ほかの会議設定を組織の基準に合わせます。
- ポリシーを保存します。
現在の管理ドキュメントでは、この設定をオフにすると、割り当てられた主催者は会議とイベントのレポートを表示・ダウンロードできません。新機能のロールアウト後は、この設定が通常会議側の制御として分離される想定です。(Microsoft Learn)
Teamsイベントの出席レポートを有効化する
- 「会議」から「イベントポリシー」を開きます。
- 「追加」を選択します。
- ポリシー名に
EventReportsAllowedなどと入力します。 - イベントの出席・エンゲージメントレポート設定が表示されていることを確認します。
- 必須取得なら「オン、主催者はオフにできない」に相当する設定を選びます。
- 主催者判断にする場合は「オン、主催者がオフにできる」に相当する設定を選びます。
- レポートの表示情報を、詳細表示または参加者識別情報のみから選びます。
- ウェビナーやタウンホールの作成権限も確認します。
- ポリシーを保存します。
表示名や設定項目の配置は、正式リリース時に変更される可能性があります。「イベントポリシーが存在する」だけで判断せず、出席・エンゲージメントレポート専用項目が追加されていることを確認してください。
同じ主催者に2つのポリシーを割り当てる
- Teams管理センターで「ユーザー」から「ユーザーを管理」を開きます。
- 対象となるイベント主催者を選択します。
- ポリシーの編集画面を開きます。
- Teams会議ポリシーに
MeetingReportsBlockedを割り当てます。 - Teamsイベントポリシーに
EventReportsAllowedを割り当てます。 - 適用結果を保存します。
イベント主催者が多い場合は、ユーザーへ直接割り当てるよりも、セキュリティグループへのグループポリシー割り当てが管理しやすくなります。ただし、ユーザーへの直接割り当てはグループ経由の割り当てより優先されます。また、グループポリシーは入れ子になったグループのメンバーには継承されません。(Microsoft Learn)
PowerShellで設定する例
次の例では、ポリシー自体をTeams管理センターで作成した後、PowerShellで設定値を更新してユーザーへ割り当てます。
2026年7月19日時点では、Set-CsTeamsEventsPolicyのパラメーターを実行できたとしても、Microsoftの公式リファレンス上は設定が動作しません。テナントへのロールアウトと公式注記の更新を確認してから本番適用してください。(Microsoft Learn)
Import-Module MicrosoftTeams
Connect-MicrosoftTeams
# 通常会議の出席・エンゲージメントレポートを無効化
Set-CsTeamsMeetingPolicy `
-Identity "MeetingReportsBlocked" `
-AllowEngagementReport Disabled
# Teamsイベントの出席・エンゲージメントレポートを強制的に有効化
Set-CsTeamsEventsPolicy `
-Identity "EventReportsAllowed" `
-AllowEngagementReport ForceEnabled `
-InfoShownInReportMode FullInformation
# 同じ主催者へ会議ポリシーとイベントポリシーを割り当て
Grant-CsTeamsMeetingPolicy `
-Identity "[email protected]" `
-PolicyName "MeetingReportsBlocked"
Grant-CsTeamsEventsPolicy `
-Identity "[email protected]" `
-PolicyName "EventReportsAllowed"
参加者の氏名だけを表示し、参加・退出時刻などの詳細を抑えたい場合は、次のように変更します。
Set-CsTeamsEventsPolicy `
-Identity "EventReportsAllowed" `
-AllowEngagementReport ForceEnabled `
-InfoShownInReportMode IdentityOnly
イベントレポートを完全に禁止するポリシーは、次のように設定します。
Set-CsTeamsEventsPolicy `
-Identity "EventReportsBlocked" `
-AllowEngagementReport ForceDisabled
Disabledでは主催者がイベント単位で有効化できるため、禁止目的ではForceDisabledを指定してください。
セキュリティグループへ割り当てる例
$GroupId = "00000000-0000-0000-0000-000000000000"
Grant-CsTeamsMeetingPolicy `
-Group $GroupId `
-PolicyName "MeetingReportsBlocked" `
-Rank 1
Grant-CsTeamsEventsPolicy `
-Group $GroupId `
-PolicyName "EventReportsAllowed" `
-Rank 1
Grant-CsTeamsEventsPolicyは、ユーザー、グループ、テナントへの割り当てに対応しています。グループ割り当てでは、同じ種類のポリシーが複数グループから適用される場合に備えて順位を設定します。(Microsoft Learn)
ポリシーの設定値と割り当てを確認する方法
設定後は、ポリシーの値と対象ユーザーへの割り当てを別々に確認します。
会議ポリシーを確認する
Get-CsTeamsMeetingPolicy `
-Identity "MeetingReportsBlocked" |
Select-Object `
Identity,
AllowEngagementReport,
AllowTrackingInReport,
InfoShownInReportMode
期待する結果は、AllowEngagementReportがDisabledになっていることです。
イベントポリシーを確認する
Get-CsTeamsEventsPolicy `
-Identity "EventReportsAllowed" |
Select-Object `
Identity,
AllowEngagementReport,
InfoShownInReportMode,
AllowWebinars,
AllowTownhalls
必須取得の設計であれば、次の値を確認します。
AllowEngagementReport : ForceEnabled
InfoShownInReportMode : FullInformation
主催者へ割り当てられたポリシーを確認する
Get-CsOnlineUser `
-Identity "[email protected]" |
Select-Object `
UserPrincipalName,
TeamsMeetingPolicy,
TeamsEventsPolicy
Get-CsOnlineUserの出力には、会議ポリシーに加えてTeamsEventsPolicyも含まれます。どちらか一方だけを確認して、設定が完了したと判断しないようにしてください。(Microsoft Learn)
グループ割り当てを使用している場合は、次のコマンドでも確認できます。
Get-CsGroupPolicyAssignment -GroupId $GroupId
動作確認は通常会議とイベントを分けて行う
ポリシー値が正しくても、実際の主催者画面で期待どおりに動作するとは限りません。次のテストケースを最低限実施します。
| テスト | 主催者 | 期待する結果 |
|---|---|---|
| 通常のスケジュール会議 | イベント主催者 | 出席レポートを表示・ダウンロードできない |
| 最大1,000人までのイベント | イベント主催者 | 出席レポートを表示・ダウンロードできる |
| 大規模視聴向けイベント | イベント主催者 | 出席レポートを表示・ダウンロードできる |
| 通常会議 | 一般ユーザー | 出席レポートを利用できない |
| Teamsイベント | レポート禁止対象ユーザー | 出席レポートを利用できない |
| 主催者による設定変更 | ForceEnabled適用ユーザー | 出席レポートをオフにできない |
| 主催者による設定変更 | ForceDisabled適用ユーザー | 出席レポートをオンにできない |
テストイベント終了後、レポートが表示されるまで数分かかる場合があります。Microsoftは、通常の出席レポートについて、イベント終了から約5分後にチャットの「出席」タブで表示・ダウンロードできると案内しています。レポートはCSV形式でダウンロードされます。(マイクロソフトサポート)
Teamsポリシーの変更は即時反映とは限りません。Microsoftは、ポリシーの編集や割り当てが反映されるまで最大24時間かかる場合があると案内しています。変更直後に失敗した場合は、すぐに設定をやり直さず、割り当て状況と反映時間を確認してください。(Microsoft Learn)
導入時に注意すべき制限
パラメーターが表示されても機能が有効とは限らない
Set-CsTeamsEventsPolicyには、すでにAllowEngagementReportとInfoShownInReportModeが掲載されています。しかし、公式リファレンスには両方とも「完全にはリリースされておらず、設定しても効果がない」と記載されています。
次の状態だけでは、ロールアウト済みと判断できません。
- PowerShellの入力補完にパラメーターが表示される
- コマンドがエラーなしで完了する
Get-CsTeamsEventsPolicyで設定値が返る- Teams管理センターにイベントポリシー画面が存在する
実際に通常会議ではレポートが禁止され、イベントでは許可されることを、テスト用主催者で確認する必要があります。(Microsoft Learn)
共同開催者の利用可否はイベント形式ごとに確認する
Microsoftの一般的な出席レポート案内では、主催者と共同開催者がレポートを利用できるとされています。ただし、共同開催者が利用できるのはTeamsからスケジュールしたイベントであり、Outlookからスケジュールしたイベントは対象外とされています。
一方、ウェビナーレポートの個別案内では、共同開催者は利用できず、主催者だけが閲覧できると記載されています。公式ドキュメント間でもイベント形式による差が残っているため、本番の受け入れ条件は「主催者本人が取得できること」を基準にし、共同開催者については別項目として検証するのが安全です。(マイクロソフトサポート)
レポートに含まれない参加者がいる
出席レポートは、接続したすべてのユーザーを必ず記録するものではありません。
| 状況 | レポートへの反映 |
|---|---|
| ロビーで待機したまま入室しなかった | 含まれない |
| 閲覧専用の参加者 | 現在は含まれない |
| インスタントチャネル会議 | 出席レポート非対応 |
| 120人を超える会議の開催中レポート | 一部の参加者のみ表示される場合がある |
| 120人を超える会議の終了後レポート | 全参加者を含む |
| 削除されたブレークアウトルーム | データが含まれない |
| チャネル会議の共同開催者 | レポートへアクセスできない |
出席証明や受講認定に利用する場合、CSVに名前がないことだけを根拠に欠席と判定するのは危険です。入室方法、ロビー滞在、表示名、外部参加者の扱いを含めた例外処理を決めておきます。(マイクロソフトサポート)
レポートは主催者のデータとして保存される
出席レポートは、主催者のメールや連絡先などと同様に、主催者にひもづくデータとして保存されます。主催者が組織を離れると、レポートが完全に削除され、取得できなくなる場合があります。(マイクロソフトサポート)
継続的に保管する必要があるイベントでは、次の運用を事前に決めておきます。
- イベント終了後、誰がCSVをダウンロードするか
- SharePointや管理対象ストレージのどこへ保管するか
- 何年間保存するか
- 参加・退出時刻などの詳細情報を保存する必要があるか
- 異動や退職時にレポートを引き継ぐ方法
- 個人情報の利用目的を参加者へどう案内するか
なお、Teams管理者であっても、自分が主催していない会議やイベントの出席・エンゲージメントレポートを自由に閲覧できるわけではありません。Teams管理センターでは、会議やイベントから24時間以内であれば、主催者の「会議と通話」から参加者の詳細を確認できる場合がありますが、主催者向けCSVレポートとは別の機能です。(Microsoft Learn)
一般提供前に準備しておくこと
2026年8月の一般提供を待つ間に、次の準備を進めておくとスムーズです。
- 通常会議の出席レポートを禁止する対象を整理する
- Teamsイベントを主催できる担当者を一覧化する
Teams-Event-Organizersなどの専用セキュリティグループを作成する- 現在の会議ポリシーとイベントポリシーをエクスポートする
MeetingReportsBlockedとEventReportsAllowedの設計書を作成する- レポートを
FullInformationにするかIdentityOnlyにするか決定する - 出席データの保存先、保存期間、利用目的を決定する
- 通常会議、最大1,000人までのイベント、大規模イベントのテストケースを作成する
一般提供後は、Teams管理センターにイベント専用の出席レポート設定が追加されたことを確認し、少人数のテストユーザーへ先行適用します。
通常会議でレポートを取得できず、同じ主催者が作成したTeamsイベントでは取得できることを確認してから、イベント運営担当者全体へ展開してください。特に、イベント側を禁止する場合のForceDisabled、必須取得にする場合のForceEnabledを取り違えないことが、今回のポリシー設計で最も重要なポイントです。

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