Teams会議要約を生成後に別言語へ変更する方法|翻訳ボタンの使い方と表示されない場合の対処

Teamsの会議要約が英語や別の言語で生成され、「日本語に戻したい」「海外拠点向けに英語へ切り替えたい」と困ることがあります。

Microsoft Teamsでは、会議中に選択した翻訳言語で生成された会議要約を、生成後に翻訳ボタンから別の言語へ変更できる機能が展開されています。対象環境では、過去の会議を開き、[要約]画面から希望する言語を選び直せます。

ただし、2026年9月時点では段階的な展開中です。同じ組織でもユーザーや更新チャネルによって、翻訳ボタンが表示される時期が異なる可能性があります。Microsoft 365ロードマップでは、機能ID「567458」として2026年8月から展開され、現在の状態は「Rolling out」とされています。

目次

Teamsの会議要約を生成後に別の言語へ変更できるようになった

Teamsの多言語会議要約は、これまで会議中の[翻訳先]で選択した言語を基準に生成されていました。

たとえば、会議中に英語の翻訳字幕を利用していた場合、会議終了後の要約も英語で表示されることがあります。生成された後で日本語に戻したい場合、言語を柔軟に切り替えにくいことが課題でした。

今回の機能追加により、要約生成後でも翻訳ボタンから言語を変更できるようになります。

項目従来の動作新しい動作
最初に表示される言語会議中に設定した翻訳先言語会議中に設定した翻訳先言語
要約生成後の変更変更手段が限定的翻訳ボタンから別言語を選択
想定用途1つの言語で要約を確認日本語、英語などを必要に応じて切り替え
対象多言語会議の要約多言語会議の生成済み要約

この機能は、会議そのものを再実施したり、文字起こしを作り直したりするものではありません。生成済みの会議要約について、表示する言語を選び直す機能です。

Teamsの会議要約を生成後に別の言語へ変更する方法

展開済みの環境では、次の流れで変更します。

  1. Windows版、Mac版、またはWeb版のTeamsを開きます。
  2. [カレンダー]から終了済みの会議を選択します。
  3. 会議の詳細画面または会議チャットを開きます。
  4. [要約]または[Recap]タブを選択します。
  5. AIが生成した会議要約を表示します。
  6. 要約画面にある翻訳ボタンまたは言語選択ボタンを選択します。
  7. 日本語、英語など、表示したい言語を選択します。
  8. 要約の表示言語が切り替わったことを確認します。

Teamsのインテリジェント会議要約は、会議終了後にTeamsのカレンダーまたは会議チャットにある[要約]タブから確認できます。Microsoftの公開情報では翻訳ボタンの追加が案内されていますが、日本語版での正式なボタン名や表示位置は、Teamsのバージョンや展開状況によって異なる可能性があります。([Microsoft Learn][1])

同じ要約を再び別の言語で読みたい場合は、翻訳ボタンをもう一度開き、別の言語を選び直します。

会議前に多言語音声認識を有効にする

生成後の言語変更を利用する前提として、会議中に多言語機能を使用し、翻訳言語を設定しておくことが重要です。

会議の主催者は、次の手順で多言語音声認識を有効にできます。

  1. Teamsの[カレンダー]を開きます。
  2. 対象の会議を選択します。
  3. [イベントを表示]を選択します。
  4. [オプション]を開きます。
  5. [録音と文字起こし]を選択します。
  6. [多言語音声認識を有効にする]をオンにします。
  7. [適用]を選択します。

多言語音声認識を有効にすると、参加者は自分が話す言語と、字幕や文字起こしを表示する翻訳先言語を個別に選択できます。([Microsoft サポート][2])

会議中に要約の翻訳言語を設定する方法

会議中の言語設定には、主に次の2つがあります。

設定意味設定を誤った場合の影響
話し言葉自分や参加者が実際に話している言語音声認識や文字起こしの精度が下がる
翻訳先字幕、文字起こし、要約を表示する言語会議終了後の要約が意図しない言語になる
生成後の翻訳完成した要約を別言語で表示する設定今回追加される翻訳ボタンで変更可能

会議中に設定する場合は、次のいずれかの操作を行います。

ライブキャプションから設定する

  1. 会議画面の[その他]を選択します。
  2. [言語と音声]を選択します。
  3. [ライブキャプションを表示]を選択します。
  4. キャプション設定から[言語設定]を開きます。
  5. [話し言葉]で実際に話している言語を選択します。
  6. [翻訳先]で要約を表示したい言語を選択します。

文字起こしから設定する

  1. 会議画面の[その他]を選択します。
  2. [録音と文字起こし]を選択します。
  3. [文字起こしを開始]を選択します。
  4. [言語設定]を開きます。
  5. [話し言葉]と[翻訳先]を設定します。

会議中に選択した[翻訳先]は、ライブ字幕だけでなく、最初に生成される会議要約の言語にも影響します。今回の新機能は、その初期言語を会議終了後にも変更できるようにするものです。([Microsoft サポート][2])

利用に必要なライセンスと設定

翻訳ボタンだけを確認するのではなく、会議要約そのものを利用できる状態になっているか確認する必要があります。

確認項目主な条件
基本ライセンスTeamsを利用できるMicrosoft 365ライセンス
会議要約のライセンスTeams Premiumまたは対象のMicrosoft Copilotライセンス
文字起こしTeams管理者による文字起こしの許可が必要
録画完全な要約機能を利用する場合は録画を許可
多言語機能会議オプションで多言語音声認識を有効化
対象クライアントWindowsデスクトップ、Mac、Web
対象クラウドWorldwide、GCC、GCC High

インテリジェント会議要約を利用するユーザーには、Teams Premiumまたは対象のMicrosoft Copilotライセンスが必要です。また、管理者が文字起こしを許可している必要があります。

録画が無効でも一部の要約機能は利用できますが、録画、発言者、トピック、チャプターなどを含む完全な要約には録画を許可するポリシーが必要です。([Microsoft Learn][1])

今回のロードマップ項目では、デスクトップ、Mac、Webが対象プラットフォームとして登録されています。AndroidとiOSは対象として明記されていないため、翻訳ボタンが見つからない場合は、まずパソコン版またはWeb版のTeamsで確認してください。

対応している翻訳言語

Teamsの多言語会議要約では、現在、次の言語が案内されています。

  • 日本語
  • 英語
  • スペイン語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • ポルトガル語
  • イタリア語
  • 中国語・簡体字
  • 韓国語

実際に選択できる言語は、Teamsの更新状況、利用機能、組織の設定によって異なる場合があります。最終的には、要約画面の翻訳ボタンに表示される言語一覧を確認してください。([Microsoft Learn][1])

会議要約の言語変更と文字起こしの翻訳は別機能

特に注意したいのが、会議要約の翻訳と、文字起こし全文の翻訳は同じ機能ではないという点です。

Teamsの画面には、次のような異なる情報が表示されます。

情報内容生成後の言語切り替え
AI会議要約会議内容を短く整理した文章今回の翻訳ボタンの対象
推奨タスク会議から抽出された対応事項要約機能の構成によって表示
文字起こし実際の発言を時系列で記録した文章要約の言語変更とは別
録画会議の映像と音声翻訳ボタンでは音声は変わらない
ライブ字幕会議中に表示される字幕原則として会議中に利用

ライブ翻訳された字幕や文字起こしは、基本的に会議中に利用する機能です。会議終了後に要約の言語を変更しても、元の文字起こし全文や録画音声まで自動的に翻訳されるわけではありません。

Microsoftは、管理者が別途文字起こし翻訳を有効にした環境では、従量課金型の翻訳機能を使って会議後の文字起こしを100以上の言語へ翻訳できる仕組みも案内しています。ただし、これは今回の会議要約の翻訳ボタンとは別の機能です。([Microsoft サポート][2])

翻訳ボタンが表示されない場合の確認ポイント

機能がまだ組織へ展開されていない

2026年9月時点では、機能の状態は「Rolling out」です。段階的な展開では、同じMicrosoft 365環境でもユーザーごとに表示時期が異なることがあります。

最近の多言語会議をパソコン版またはWeb版Teamsで開き、定期的に[要約]画面を確認してください。

スマートフォン版で確認している

今回のロードマップでは、Windowsデスクトップ、Mac、Webが対象です。スマートフォン版で表示されない場合は、Webブラウザまたはパソコン版Teamsで確認します。

会議要約が生成されていない

翻訳ボタンは、変更対象となる会議要約が存在していることが前提です。

次の項目を確認してください。

  • 会議で文字起こしが実行されていたか
  • [要約]タブにAI会議メモが表示されているか
  • 自分に会議要約を閲覧する権限があるか
  • Teams Premiumまたは対象のMicrosoft Copilotライセンスが付与されているか
  • 管理者が文字起こしを許可しているか

会議中に翻訳機能を使用していない

今回の機能は、会議中に選択した翻訳言語で生成された多言語会議要約を、生成後に変更する仕組みとして案内されています。

通常の単一言語会議や、翻訳字幕・翻訳文字起こしを使用していない会議では、同じ翻訳ボタンが表示されない可能性があります。

今後の会議では、会議中に[言語設定]を開き、[翻訳先]を明示的に設定しておくと確認しやすくなります。

Teamsアプリが古い

組織への機能展開が完了していても、古いTeamsクライアントでは新しい画面が反映されない場合があります。

次の順番で確認します。

  1. Teamsを終了して再起動します。
  2. Teamsの更新を確認します。
  3. 一度サインアウトして再度サインインします。
  4. Web版Teamsで同じ会議を開きます。
  5. 別の対象会議でも翻訳ボタンが表示されるか確認します。

Web版では表示され、デスクトップ版では表示されない場合は、クライアント更新やキャッシュの影響が考えられます。

実務で役立つ活用例

日本語で参加し、英語の報告資料を作る

会議中は日本語で内容を確認し、会議終了後に要約を英語へ切り替えます。

海外本社や外国人メンバーへ共有する前の下書きとして使えます。ただし、製品名、部署名、契約条件、金額などは元の文字起こしと照合してください。

海外会議の要点を日本語で確認する

英語で開催された会議でも、終了後の要約を日本語へ切り替えることで、短時間で決定事項や対応事項を把握できます。

全文の翻訳を読むよりも、まず会議要約で重要部分を確認し、必要な箇所だけ録画や文字起こしを見直す方法が効率的です。

同じ会議を複数言語で確認する

日本語版の要約を社内向けに使い、英語版を海外メンバー向けの説明に利用できます。

ただし、Teams上で言語を切り替えることと、要約を正式な議事録として外部共有することは分けて考える必要があります。重要な会議では、内容を確認してから共有用文書へ転記してください。

AI翻訳された会議要約をそのまま確定情報にしない

言語を切り替えられるようになっても、会議要約はAIが生成した情報です。

特に次の内容は誤訳や要約漏れが業務上の問題につながりやすいため、原文を確認してください。

  • 人名や企業名
  • 製品名やシステム名
  • 専門用語
  • 日付、金額、数量
  • 契約条件
  • 決定事項と検討事項の違い
  • 誰が対応するのか
  • 対応期限

実務では、会議要約を「完成した議事録」ではなく、確認作業を短縮するための下書きとして扱うのが安全です。

管理者が展開前に確認しておきたいこと

Microsoft 365管理者は、機能の公開を待つだけでなく、既存の会議ポリシーを確認しておく必要があります。

  1. 対象ユーザーへTeams PremiumまたはMicrosoft Copilotライセンスが付与されているか確認します。
  2. Teams会議の文字起こしポリシーを確認します。
  3. 必要に応じて録画ポリシーを確認します。
  4. 多言語音声認識を使用する会議の運用方法を決めます。
  5. デスクトップ版、Mac版、Web版で表示を検証します。
  6. 翻訳要約を正式文書へ転記する際の確認ルールを決めます。
  7. 操作マニュアルには、翻訳先の設定方法と生成後の変更方法を分けて記載します。

先行リリース対象のユーザーで試験し、ボタンの表示位置や日本語表記を確認してから全社へ案内すると、問い合わせを減らせます。

生成後の言語切り替えで多言語会議の使い勝手が向上

Teamsの会議要約は、会議中に指定した翻訳言語で自動生成されるだけでなく、生成後にも翻訳ボタンから別の言語へ変更できるようになります。

まずは、パソコン版またはWeb版Teamsで終了済みの多言語会議を開き、[要約]タブに翻訳ボタンが表示されるか確認してください。

表示されない場合は、機能の展開状況、対象クライアント、ライセンス、文字起こしポリシー、多言語音声認識の設定を順番に確認します。今後の会議では、会議中の[話し言葉]と[翻訳先]を正しく設定しておくことも重要です。
[1]: https://learn.microsoft.com/en-us/microsoftteams/intelligent-recap-calls-meetings “Intelligent recap for Teams calls, meetings, and events – Microsoft Teams | Microsoft Learn”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/teams/meetings/multilingual-speech-recognition-in-microsoft-teams “Multilingual speech recognition in Microsoft Teams | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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