ブラウザーでは問題なく開けるのに、Microsoft TeamsのWebサイトタブではページが真っ白になる、読み込みエラーが表示される。この場合、最初に疑うべきなのはサイト側の埋め込み制限です。Teamsのアクセス権限が不足しているとは限りません。
まずはエラー画面に表示される案内から、外部ブラウザーでサイトを開いてください。そのうえで、Teamsデスクトップアプリでの表示やタブの再読み込みを試します。サイトがTeamsへの埋め込みを明示的に禁止している場合は、ユーザー側の設定変更では解決できません。
TeamsのWebサイトタブだけ読み込めないときの対処
TeamsのWebサイトタブでページが読み込めない場合、次の順番で対処すると、原因を切り分けやすくなります。
| 対処方法 | 適している状況 | 解決の見込み |
|---|---|---|
| 外部ブラウザーで開く | 今すぐサイトを利用したい | 最も確実 |
| Teamsデスクトップアプリで開く | Teams Webアプリだけで表示できない | 表示できる場合がある |
| タブを再読み込みする | 以前は表示できた、突然エラーになった | 一時的な不具合に有効 |
| サイト管理者へ確認する | 常に同じサイトだけ表示できない | 根本対応が必要な場合に有効 |
Microsoftの公式サポートでは、Teams Webアプリでサイトを読み込めない場合、エラー画面の案内から「デスクトップアプリで表示」「Webサイトへ移動」「タブを再読み込み」という3つの経路を選択できると案内されています。画面上の表記は、Teamsのバージョンや表示言語によって多少異なることがあります。([マイクロソフト サポート][1])
外部ブラウザーでサイトを開く
業務を止めずにサイトを利用する必要がある場合は、外部ブラウザーで開く方法が最も確実です。
- Webサイトタブに表示された読み込みエラーの案内を選択する
- 「Webサイトへ移動」「Webサイトを開く」などの項目を選択する
- Microsoft EdgeやGoogle Chromeの新しいタブでページが開くことを確認する
- 必要に応じて、サイト側で再度サインインする
通常のブラウザータブでは、サイトが単独のページとして開かれます。一方、TeamsのWebサイトタブでは、サイトをTeamsの画面内に埋め込んで表示します。そのため、通常のブラウザーでは開けても、埋め込み表示だけ拒否されることがあります。([マイクロソフト サポート][1])
外部ブラウザーで問題なく開けるのであれば、URLの間違いやサイト停止ではなく、Teams内での埋め込みに原因がある可能性が高くなります。
Teamsデスクトップアプリで確認する
Teamsをブラウザー版で使用している場合は、デスクトップアプリでも同じタブを確認します。
- エラー画面の案内を開く
- 「デスクトップアプリで表示」に相当する項目を選択する
- Teamsデスクトップアプリの起動を許可する
- 同じチーム、チャネル、タブを開く
- 対象サイトが表示されるか確認する
Microsoftは、Webサイトタブの読み込み問題がTeams Webアプリで発生することがあり、デスクトップアプリでは正常に動作する場合があると案内しています。([マイクロソフト サポート][1])
ただし、デスクトップアプリなら必ず表示できるわけではありません。サイト側が外部サービスへの埋め込みを全面的に禁止している場合は、デスクトップ版Teamsでも表示できないことがあります。
タブを再読み込みする
以前は表示できていたサイトが突然読み込めなくなった場合は、まずタブを再読み込みします。
画面右上にある更新ボタンや「タブを再読み込み」を選択してください。Microsoftも、以前は正常に動作していたタブで問題が発生した場合、再読み込みを試すよう案内しています。([マイクロソフト サポート][1])
再読み込みが有効なのは、次のような一時的な問題です。
- 通信が一時的に不安定だった
- サインイン処理が途中で止まった
- ページの読み込みが完了しなかった
- Teams側の表示状態が一時的に崩れた
何度再読み込みしても同じサイトだけ表示されない場合は、繰り返し更新するより、外部ブラウザーまたはデスクトップアプリへ切り替えた方が効率的です。
ブラウザーでは開けるのにTeamsでは表示できない理由
通常のブラウザーでサイトを開く場合と、TeamsのWebサイトタブで開く場合では、表示方法が異なります。
| 開き方 | サイトの表示方法 |
|---|---|
| EdgeやChromeで直接開く | ブラウザーの最上位ページとして表示 |
| TeamsのWebサイトタブで開く | Teamsの画面内に埋め込んで表示 |
| 外部リンクから開く | Teamsの外にあるブラウザーで表示 |
Webサイトの運営者は、ほかのサービス内に自分のサイトを埋め込めないように制限できます。代表的な仕組みが、X-Frame-OptionsやContent Security Policyのframe-ancestorsです。
X-Frame-Optionsは、Webページを別のページのフレーム内に表示してよいかを、サイト側からブラウザーへ伝えるためのHTTPヘッダーです。DENYやSAMEORIGINが指定されていると、Teamsなど別のサービス内にページを表示できないことがあります。([RFC Editor][2])
同様に、Content Security Policyのframe-ancestorsでは、そのページを埋め込めるサイトを制限できます。許可されていないサービスから埋め込もうとすると、ブラウザーが表示をブロックします。([W3C][3])
これらは、クリックジャッキングなどの攻撃から利用者やサイトを守るためのセキュリティ対策です。したがって、Teamsに表示されないからといって、単純に「制限を解除すればよい」とは限りません。
Teamsの権限不足と決めつけないための切り分け
Webサイトタブが表示されないと、チームやチャネルの権限が原因だと考えがちです。しかし、対象サイト自体が埋め込みを拒否しているケースでは、Teamsの権限を変更しても解決しません。
次の結果を確認すると、原因を判断しやすくなります。
| 確認結果 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 外部ブラウザーでは開ける | サイト停止やURL間違いの可能性は低い |
| 特定のサイトだけTeamsで開けない | サイト側の埋め込み制限の可能性が高い |
| Teams Webアプリでは失敗し、デスクトップ版では開ける | クライアントによる表示環境の違い |
| 以前は開けたが突然失敗した | 一時的な読み込み不良の可能性 |
| 複数のWebサイトタブがすべて開けない | Teams、ネットワーク、組織設定なども確認が必要 |
| 外部ブラウザーでも開けない | URL、認証、ネットワーク、サイト障害などを確認 |
特に、ほかのWebサイトタブは開けるのに、特定のサイトだけ開けない場合は、Teams全体の障害よりも、対象サイト固有の設定を疑うべきです。
サイト管理者への確認が必要なケース
次の条件に当てはまる場合は、Teams利用者側で試行を続けるより、対象サイトの管理者へ確認してください。
- 業務上、Teamsタブ内での表示が必須
- 外部ブラウザーでは正常に開ける
- Web版とデスクトップ版の両方で表示できない
- 同じサイトで複数の利用者が再現する
- 常に同じエラーが表示される
- サイトを自組織で管理している
管理者へ連絡する際は、次の情報を整理すると調査が進みやすくなります。
対象サイトのURL:
発生した日時:
利用したTeams:Web版/デスクトップ版
外部ブラウザーでの結果:表示できる/表示できない
ほかのWebサイトタブの結果:表示できる/表示できない
表示されたエラーメッセージ:
同じ問題が発生している人数:
スクリーンショットを添付する場合は、個人情報、アクセストークン、秘密鍵、回復キー、パスワード、URLに含まれる認証情報などが写っていないことを確認してください。
サイト管理者は、レスポンスヘッダーや埋め込みポリシーを確認できます。ただし、Teamsから表示できるようにするため、セキュリティ設定を組織全体で無条件に緩和するのは適切ではありません。必要な利用元だけを許可できるか、認証方式やクリックジャッキング対策を含めて検討する必要があります。
避けるべき対処
TeamsのWebサイトタブを表示させるために、次のような対処を安易に行うべきではありません。
ブラウザーのセキュリティ機能を無効にする
ブラウザーの保護機能を無効化しても、サイト側から送信される埋め込み制限を正しく解決できるとは限りません。ほかのサイトを閲覧するときの安全性まで低下する可能性があります。
セキュリティヘッダーを強制的に削除する拡張機能を使う
X-Frame-OptionsやContent Security Policyを書き換える拡張機能、プロキシ、スクリプトを利用すると、本来サイトが防ごうとしている攻撃にさらされるおそれがあります。
業務端末では、組織のセキュリティポリシーに反する可能性もあります。
Teamsの権限をむやみに追加する
対象サイトが埋め込みを禁止している場合、チーム所有者、チャネル管理者、Microsoft 365管理者などの権限を追加しても、通常は解決しません。
権限変更を行う前に、外部ブラウザーで開けるか、ほかのサイトはTeams内で表示できるかを確認してください。
サイト全体の埋め込み制限を解除する
自組織で運営しているサイトであっても、X-Frame-Optionsやframe-ancestorsを無条件に削除するのは危険です。
Teams内表示が必要な場合は、対象ページ、利用者、認証方法、許可する埋め込み元を限定できないか検討します。影響範囲を確認せず、サイト全体の設定を変更するべきではありません。
Webサイトタブで表示できない場合の現実的な運用
サイト側の方針によりTeamsへの埋め込みが許可されない場合は、無理にタブ内表示へこだわらず、外部ブラウザーで開く運用へ切り替えます。
たとえば、チャネルの投稿や固定メッセージにサイトへのリンクを掲載し、リンクを選択したら外部ブラウザーで開く形にします。サイト名だけでなく、用途も併記すると利用者が迷いません。
勤怠管理システム
出退勤の登録や勤務実績の確認に使用します。
Teams内には表示できないため、リンクを外部ブラウザーで開いてください。
この方法であれば、サイトのセキュリティ方針を維持しながら、Teamsを業務の入口として利用できます。
まず外部表示、次にデスクトップ版と再読み込みを試す
ブラウザーで開けるサイトがTeamsのWebサイトタブだけで表示されない場合は、サイト側の埋め込み制限が主な原因として考えられます。アクセス権限の不足と決めつけず、次の順番で確認してください。
- エラー画面から外部ブラウザーで開く
- Teamsデスクトップアプリで同じタブを確認する
- 以前は表示できていた場合はタブを再読み込みする
- 特定サイトだけ常に失敗する場合はサイト管理者へ確認する
- 埋め込みが許可されない場合は外部リンクで運用する
セキュリティ機能を無効化して強制表示するのではなく、外部ブラウザーを利用するか、サイト管理者が安全な埋め込み方法を検討することが適切な対応です。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/teams/troubleshooting/the-website-tab-isn-t-loading-in-microsoft-teams “The Website tab isn’t loading in Microsoft Teams | Microsoft Support”
[2]: https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc7034.html “www.rfc-editor.org“
[3]: https://www.w3.org/TR/CSP3/ “Content Security Policy Level 3”

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