OneDriveやSharePointでファイルをプレビューした際、「上部のコマンドバーにあったCopilotボタンが消えた」と戸惑うかもしれません。Copilot機能が廃止されたわけではなく、ボタンの場所がファイルプレビュー画面の右下へ移動しています。
Microsoftは2026年7月29日付のMicrosoft 365 Copilotリリースノートで、Roadmap ID 513432としてこの変更を案内しました。新しい浮動Copilotボタンを押すと、プレビュー中のファイルに応じたプロンプトや、そのファイルをコンテキストにしたCopilotチャットを利用できます。なお、更新は段階的に展開されるため、同じ組織内でも表示時期が異なる可能性があります。(Microsoft Learn)
OneDriveのファイルプレビューでCopilotボタンが消えた?新しい場所は右下
今回の変更で最も重要なのは、Copilotの入口が上部のコマンドバーから、プレビュー画面右下の浮動ボタンへ移動したことです。
ファイルを開いても上部にCopilotが見当たらない場合は、まず画面右下を確認してください。
| 確認項目 | 変更後の内容 |
|---|---|
| 対象画面 | OneDrive/SharePointのWeb版ファイルプレビュー |
| Copilotの新しい場所 | プレビュー画面の右下 |
| 以前の場所 | 画面上部のコマンドバー |
| ボタンの形式 | 画面上に重なる浮動アイコン |
| 起動できる機能 | ファイル種類に応じたプロンプト、Copilotチャット |
| Roadmap ID | 513432 |
| 対象プラットフォーム | Web |
公式の機能名は「Floating Copilot icon in File Previewer for OneDrive」ですが、リリースノートの詳細では、OneDriveとSharePointの両方のファイルプレビューが対象とされています。(Microsoft Learn)
Roadmap 513432で何が変わったのか
Copilotの機能削除ではなく、入口の再配置
Roadmap 513432は、Copilotそのものを削除する更新ではありません。
変更されたのは、ファイルプレビューからCopilotを呼び出すためのユーザーインターフェースです。以前は画面上部のコマンドバーを探す必要がありましたが、変更後は右下の浮動ボタンから直接起動できます。
そのため、社内マニュアルや操作説明に「上部のCopilotボタンをクリック」と記載されている場合は、今後の画面と一致しなくなる可能性があります。
プレビュー中のファイルを前提にチャットを開始できる
右下のCopilotボタンを押すと、単に空のチャット画面が開くのではなく、プレビューしているファイルに関連するプロンプトが表示されます。
Microsoftは、ファイルの種類に応じたプロンプトを提示し、ファイルの内容を踏まえたCopilotチャットへ素早く移動できると説明しています。(Microsoft Learn)
表示される候補はファイルの種類や提供状況によって異なりますが、代表的には次のような使い方が考えられます。
- 長い文書やPDFを要約する
- ファイルの重要なポイントを抽出する
- 文書の内容について質問する
- FAQや確認事項を作成する
- 会議前に資料の概要を把握する
- 文書の改善点や不足情報を確認する
Copilot in OneDriveでは、ファイルへの質問、要約、FAQの準備、改善提案などが主な利用例として案内されています。(マイクロソフトサポート)
右下の浮動Copilotボタンを使う手順
操作は次の流れです。
- ブラウザでOneDriveまたはSharePointを開きます。
- ドキュメントライブラリなどから対象ファイルを選択します。
- ファイルを編集画面ではなく、プレビュー画面で開きます。
- 画面右下に表示されるCopilotアイコンをクリックします。
- 表示されたプロンプトを選択するか、チャット欄に質問を入力します。
たとえば、PDF形式の報告書をプレビューしている場合は、次のように質問できます。
この報告書の結論を3点に整理してください。
対応が必要な事項と期限を一覧にしてください。
専門用語を使わずに内容を説明してください。
上司へ報告するための要約を作成してください。
ファイルをダウンロードして別のCopilot画面へアップロードし直す必要がないため、資料確認中の画面切り替えを減らせます。
右下にもCopilotボタンが表示されないときの確認項目
上部のコマンドバーだけでなく、右下にもCopilotが表示されない場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
まずWeb版のファイルプレビューを開いているか確認する
Roadmap 513432の対象プラットフォームは「Web」です。
Windowsのエクスプローラーで同期済みファイルを選択した状態や、Word、Excel、PowerPointのデスクトップアプリで開いた状態とは画面が異なります。
確認する場所は、ブラウザ上の次の画面です。
- OneDrive Webのファイルプレビュー
- SharePoint Onlineのドキュメントライブラリから開いたファイルプレビュー
Teams内のプレビューやデスクトップアプリなど、別の画面でも同じ位置に表示されるとは限りません。
段階的なロールアウト中ではないか確認する
Microsoft 365 Copilotの新機能は、安全な展開モデルを使って段階的に提供されます。最初はテナント内の一部ユーザーへ反映され、その後、対象範囲が広がる場合があります。(Microsoft Learn)
そのため、次のような状況は必ずしも不具合ではありません。
- 同じ部署でも表示される人と表示されない人がいる
- OneDriveでは表示されるがSharePointではまだ表示されない
- 別のMicrosoft 365テナントではすでに反映されている
- 前日まで上部にあったボタンが、突然右下へ移動した
リリースノートへの掲載日と、実際に各ユーザーへ反映される日は一致しないことがあります。
Copilotを利用できるライセンスがあるか確認する
業務用または学校用アカウントでは、原則としてCopilotライセンスが必要です。
個人向けではMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyの契約でCopilot in OneDriveを利用できますが、Microsoft 365 FamilyではCopilot機能を利用できるのはサブスクリプション所有者です。家族グループのほかのメンバーには共有されません。(マイクロソフトサポート)
組織アカウントの場合は、次の点を管理者へ確認してください。
- 対象ユーザーへCopilotライセンスが割り当てられているか
- Microsoft 365 Copilotのサービスが有効になっているか
- Copilot for SharePointのサービスプランが無効化されていないか
Microsoft 365管理センターで「Microsoft 365 Copilot for SharePoint」のサービスプランを無効にすると、OneDriveとSharePointの両方でCopilotが無効になります。(マイクロソフトサポート)
プレビューできるファイルとCopilotが扱えるファイルを混同していないか確認する
ここは特に間違えやすいポイントです。
OneDriveとSharePointは、画像、動画、CAD、圧縮ファイル、テキスト、Office文書など、数多くのファイル形式をプレビューできます。(マイクロソフトサポート)
一方、Copilot in OneDriveが内容を扱えるファイル形式は、主にテキストを含む文書です。
| 分類 | Copilotがサポートする主な形式 |
|---|---|
| Office文書 | DOC、DOCX、PPT、PPTX、XLSX |
| Microsoft 365形式 | FLUID、LOOP |
| 汎用文書 | PDF、TXT、RTF |
| Webファイル | ASPX、HTM、HTML |
| OpenDocument | ODT、ODP |
画像や動画はファイルプレビュー自体が表示されても、Copilotによる内容の質問や要約には対応していない場合があります。また、フォルダー全体に対する質問やOneNoteノートブックも、Copilot in OneDriveの制限対象として案内されています。(マイクロソフトサポート)
つまり、プレビューできることと、右下にCopilotボタンが表示されることは同じ条件ではありません。
ファイルサイズを確認する
Copilot in OneDriveは、公式FAQでは150MB未満のファイルが対象とされています。(マイクロソフトサポート)
また、PDFファイルは100MBを超えるとOneDriveやSharePointでプレビュー自体が生成されない場合があります。(マイクロソフトサポート)
大きなファイルでボタンが表示されない場合は、同じ環境で小さなDOCXやPDFを開き、Copilotが表示されるか確認してください。
ファイルへの権限があるか確認する
Copilotは、利用者がアクセス権限を持つファイルだけを参照します。
共有されたファイルやSharePoint上のファイルでも、利用者に必要な権限があれば対象になり得ます。一方、アクセス権のないファイルをCopilotが勝手に参照することはありません。(マイクロソフトサポート)
Microsoft Purview Information Protectionによって暗号化されたファイルについても、Copilotはユーザーへ付与された使用権限に従います。(マイクロソフトサポート)
今回の変更はボタンの表示位置を変えるものであり、ファイルの共有範囲やアクセス権限を広げる更新ではありません。
表示上の問題を切り分ける
ライセンス、ファイル形式、権限に問題がなければ、次の方法で画面表示を切り分けます。
- ページを再読み込みする
- ブラウザの表示倍率を100%に戻す
- 右側の詳細パネルなどを閉じる
- 別の対応ファイルをプレビューする
- InPrivateまたはシークレットウィンドウで確認する
- 別の対応ブラウザで開く
- 同じテナントの別ユーザーでも確認する
一つのファイルだけで発生する場合は、ファイル形式やサイズの可能性が高くなります。すべてのファイルで発生する場合は、ライセンス、管理設定、ロールアウト状況を優先して確認します。
症状から原因を判断する早見表
| 症状 | 考えられる原因 | 最初に行う確認 |
|---|---|---|
| 上部のCopilotだけが消えた | Roadmap 513432による配置変更 | プレビュー画面右下を確認 |
| 右下にも表示されない | ロールアウト、ライセンス、管理設定 | 別ユーザーとライセンスを確認 |
| Wordでは表示されるが画像では表示されない | Copilotの対応ファイル形式の違い | 対応するDOCXやPDFで確認 |
| 一つのPDFだけ表示されない | ファイルサイズやプレビュー制限 | ファイル容量を確認 |
| 全ユーザーで表示されない | サービスプラン無効化の可能性 | Microsoft 365管理センターを確認 |
| 一部ユーザーだけ表示されない | 段階展開またはライセンス差 | ユーザーごとの割り当てを比較 |
| ファイル自体を開けない | 権限またはプレビューの問題 | アクセス権とファイル形式を確認 |
管理者とヘルプデスクが対応すべきこと
社内マニュアルの画像と説明を更新する
古い手順書に次のような記載がある場合は修正が必要です。
ファイルを開き、上部のコマンドバーからCopilotを選択します。
変更後は、次の説明に差し替えます。
OneDriveまたはSharePointでファイルをプレビューし、画面右下のCopilotアイコンを選択します。
スクリーンショットを掲載している場合は、上部のコマンドバーだけでなく、画面右下まで含めた画像へ更新すると迷いにくくなります。
「機能が消えた」という問い合わせへの案内を統一する
社内向けには、次のように案内できます。
OneDriveおよびSharePointのWeb版ファイルプレビューでは、Copilotボタンの場所が上部のコマンドバーから画面右下へ変更されています。機能が削除されたわけではありません。表示されない場合は、対応ファイル、ライセンス、段階的な展開状況をご確認ください。
配置変更を障害として扱う前に、右下のアイコン、ライセンス、対応ファイル形式を確認する運用にすると、不要な問い合わせや調査を減らせます。
ロードマップの日付を確定スケジュールとして扱わない
Microsoft 365 Roadmapに掲載される予定日や説明は変更される可能性があります。また、ロールアウト開始日は、すべてのユーザーへの反映完了日を意味するものではありません。(Microsoft)
社内周知では「2026年7月29日に全ユーザーへ切り替わる」と断定せず、「順次変更される」と案内するのが安全です。
Copilotボタンを探すときは上部ではなく右下を確認する
Roadmap 513432によって、OneDriveとSharePointのWeb版ファイルプレビューにあるCopilotの入口は、上部のコマンドバーから右下の浮動ボタンへ移動しました。
Copilotが見つからない場合は、次の順番で確認してください。
- ファイルプレビュー画面の右下を見る
- Web版のOneDriveまたはSharePointを利用しているか確認する
- DOCXやPDFなどの対応ファイルで試す
- Copilotライセンスとサービスプランを確認する
- 段階的なロールアウト中ではないか確認する
今回の変更は機能の廃止ではなく、ファイルを見ながらCopilotを起動しやすくするための配置変更です。社内手順書や問い合わせ対応も、「上部のコマンドバー」から「プレビュー画面右下」へ案内を更新しておきましょう。

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