Windows 11で機内モードをオンにしたのに、Bluetoothイヤホンが接続されたままだったり、Wi-Fiを利用できたりすると、「機内モードが壊れているのでは」と不安になるかもしれません。
結論からいえば、多くの場合は故障ではありません。 Windows 11の機内モードは、前回そのモードで使用したWi-FiとBluetoothの状態を記憶します。そのため、以前に機内モード中のBluetoothやWi-Fiを手動でオンにした場合、次回もオンの状態が引き継がれることがあります。
機内モード中にWi-FiとBluetoothを個別にオフにすれば、次回からオフになるか確認できます。ただし、その操作後は機内モードを解除してもオフのままになるため、通常時に必要な機能を再度オンにすることも忘れないでください。
機内モードにしてもBluetoothやWi-Fiが使える理由
Windows 11の機内モードは、Wi-Fi、モバイル通信、Bluetooth、NFCなどの無線通信をまとめて停止するための機能です。
ただし、一度オンにしたらすべての無線機能を強制的に固定する仕組みではありません。機内モードを有効にした後でも、Wi-FiやBluetoothだけを個別にオンにできます。
さらにWindows 11は、機内モード中に設定したWi-FiとBluetoothの状態を記憶します。前回の機内モード中にBluetoothをオンにしていた場合、次回機内モードを有効にしたときもBluetoothがオンになることがあります。Wi-Fiについても同様です。([マイクロソフト サポート][1])
たとえば、飛行機の機内で次のような使い方をした場合です。
- 機内モードをオンにする
- Bluetoothだけをオンにする
- ワイヤレスイヤホンを使用する
- Bluetoothをオンにしたまま機内モードを解除する
この状態が記憶されると、次回機内モードをオンにした際も、Bluetoothが自動的にオンになる場合があります。
現在の状態から判断する方法
機内モードをオンにした後、Wi-FiとBluetoothの状態を確認してください。
| 機内モード中の状態 | 考えられる原因 | 最初に行うこと |
|---|---|---|
| Bluetoothだけがオン | 前回の機内モード中の設定を記憶している | Bluetoothを個別にオフにする |
| Wi-Fiだけがオン | 前回Wi-Fiを使用した状態が記憶されている | Wi-Fiを個別にオフにする |
| Wi-FiとBluetoothの両方がオン | 両方の状態が記憶されている | 両方を個別にオフにする |
| スイッチを押しても切り替わらない | 記憶機能以外の問題である可能性がある | 再起動や更新を確認する |
| オフにしてもすぐオンへ戻る | ドライバーや端末管理設定などの影響が考えられる | 管理者またはメーカーへ確認する |
Wi-FiやBluetoothのボタンを正常に操作できるのであれば、オンのままになっているだけで故障と判断する必要はありません。
機内モード中のBluetoothとWi-Fiをオフにする方法
記憶されている状態を変更するには、機内モードをオンにした状態でWi-FiとBluetoothを個別にオフにするのがポイントです。
通常モードの状態でオフにするだけではなく、実際に機内モードを有効にしてから操作してください。
クイック設定から変更する手順
- 画面右下にあるネットワーク、音量、バッテリーのアイコンが並ぶ部分をクリックします。
- 「機内モード」をクリックしてオンにします。
- 機内モードがオンになったことを確認します。
- 「Wi-Fi」がオンの場合はクリックしてオフにします。
- 「Bluetooth」がオンの場合もクリックしてオフにします。
- Wi-FiとBluetoothの両方がオフになったことを確認します。
- 機内モードを一度オフにします。
- 通常時に必要であれば、Wi-FiとBluetoothを再度オンにします。
- もう一度機内モードをオンにし、Wi-FiとBluetoothがオフになるか確認します。
Windows 11では、タスクバーのネットワーク、音量、バッテリーのアイコンからクイック設定を開き、機内モードを切り替えられます。([マイクロソフト サポート][1])
設定アプリから機内モードを切り替える手順
クイック設定に機内モードのボタンが見当たらない場合は、設定アプリから操作できます。
- スタートボタンを右クリックします。
- 「設定」を選択します。
- 「ネットワークとインターネット」を開きます。
- 「機内モード」を選択します。
- 機内モードのスイッチをオンにします。
- クイック設定または各設定画面から、Wi-FiとBluetoothをオフにします。
Microsoftの案内でも、「設定」から「ネットワークとインターネット」へ進み、「機内モード」のスイッチを切り替える方法が示されています。([マイクロソフト サポート][1])
Windows 11の更新状況やパソコンメーカーによって、項目の位置や表示名が多少異なる場合があります。
機内モード解除後もWi-FiとBluetoothがオフなのは正常
機内モード中にWi-FiとBluetoothを手動でオフにすると、機内モードを解除した後もオフのままになることがあります。
これは故障ではありません。Microsoftの説明でも、機内モード中にWi-FiとBluetoothをオフにすると、次回の機内モードでもオフになり、機内モードを終了した後もオフの状態が維持されると案内されています。([マイクロソフト サポート][1])
そのため、設定を変更した後は次の2つを分けて確認する必要があります。
機内モード中の確認
- 機内モードがオンになっている
- Wi-Fiがオフになっている
- Bluetoothがオフになっている
通常モードへ戻した後の確認
- インターネットを使う場合はWi-Fiをオンに戻す
- マウスやイヤホンを使う場合はBluetoothをオンに戻す
- 必要な機器へ再接続できることを確認する
機内モード中の設定を直した後、「Wi-Fiにつながらなくなった」と慌てるケースがあります。機内モードを解除しただけではWi-Fiが自動的にオンへ戻らないことがあるため、個別のスイッチも確認してください。
Bluetoothイヤホンが接続されたままでも異常ではない
機内モードをオンにしてもBluetoothが有効になっていれば、Bluetoothイヤホン、マウス、キーボードなどは引き続き使用できます。
確認すべきなのは、画面に機内モードのアイコンが表示されているかどうかだけではありません。クイック設定を開き、Bluetoothのボタン自体がオンになっているか確認してください。
Bluetoothがオンなら、イヤホンの接続が維持されるのは正常な動作です。完全に切断したい場合は、次のいずれかを行います。
- クイック設定でBluetoothをオフにする
- 「設定」からBluetoothをオフにする
- 接続中の機器を切断する
- イヤホンやマウス本体の電源を切る
機内モードだけで必ずBluetooth機器との接続が切れるとは限りません。
Wi-Fiが使える場合は接続状態まで確認する
Wi-Fiのボタンがオンになっていても、必ずインターネットへ接続しているとは限りません。
クイック設定を開き、次の項目を確認してください。
- Wi-Fiのボタンがオンか
- Wi-Fiアクセスポイントへ接続済みか
- ブラウザでWebページを開けるか
- 機内モードの表示がオンか
機内モード中でもWi-Fiが個別にオンになっており、アクセスポイントへ接続されていれば、インターネットを利用できることがあります。
反対に、Wi-Fiのボタンがオンでも、利用可能なネットワークを検索しているだけで未接続の場合もあります。「Wi-Fiが表示される」と「インターネットが使える」は分けて判断しましょう。
故障や不具合を疑うべき症状
次のような場合は、設定の記憶だけでは説明できない可能性があります。
- 機内モードのボタンがグレーになって操作できない
- Wi-FiやBluetoothのスイッチ自体が表示されない
- オフにしてもすぐオンへ戻る
- 機内モードを解除できない
- パソコンを再起動しても状態が変わらない
- Wi-FiやBluetoothの機器がデバイスマネージャーに表示されない
- Windows Update後から操作できなくなった
この場合は、次の順番で確認します。
- Windows 11を再起動する
- 「設定」からWindows Updateを確認する
- パソコンメーカーが提供するドライバー更新を確認する
- デバイスマネージャーで無線LANとBluetoothの状態を確認する
- 会社や学校のパソコンなら管理者へ問い合わせる
Windows Updateは、「設定」から「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を選択して確認できます。更新後に再起動を求められた場合は、再起動まで完了させてください。([マイクロソフト サポート][2])
会社、自治体、学校などから支給されたパソコンでは、組織の管理設定によって無線機能の操作が制限されている場合があります。管理端末では、レジストリやドライバーを自己判断で変更せず、管理担当者へ確認するのが安全です。
機内モードを強制的な一括遮断と考えない
機内モードは、無線通信をまとめて停止するための便利な機能です。ただし、「機内モードをオンにすれば、どのような設定状態でもすべての無線が必ずオフになる」と考えるのは正確ではありません。
前回の利用状況によっては、Wi-FiやBluetoothがオンの状態で引き継がれます。確実に無線通信を停止したいときは、機内モードの表示だけではなく、Wi-FiとBluetoothの各スイッチも確認してください。
特に次の場面では、個別確認が重要です。
- 飛行機へ搭乗するとき
- Bluetooth機器との接続を完全に切りたいとき
- Wi-Fi通信を確実に停止したいとき
- バッテリー消費を抑えたいとき
- 通信機能の動作確認をするとき
航空機内などで使用する場合は、Windowsの表示だけで判断せず、航空会社や乗務員から示される利用ルールに従ってください。
まとめ
Windows 11で機内モードをオンにしてもBluetoothやWi-Fiが使える場合、すぐに故障を疑う必要はありません。
Windows 11は、前回の機内モード中に設定したWi-FiとBluetoothの状態を記憶します。以前に機内モード中のBluetoothやWi-Fiをオンにしていれば、次回もオンになることがあります。
設定を戻すには、次の順番で確認してください。
- 機内モードをオンにする
- Wi-FiとBluetoothを個別にオフにする
- 機内モードを解除する
- 通常時に必要なWi-FiとBluetoothをオンに戻す
- 再び機内モードをオンにして状態を確認する
ボタンを正常に操作でき、設定どおりに切り替わるなら、基本的には正常な動作です。スイッチが操作できない、項目が消えている、再起動後も異常な切り替わりを繰り返す場合は、Windows Update、ドライバー、端末の管理設定を確認しましょう。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/experience/connectivity-networking/essential-network-settings-and-tasks-in-windows “Essential Network Settings and Tasks in Windows | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/deployment/updates-lifecycle/install-windows-updates?utm_source=chatgpt.com “Install Windows Updates”

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