OneDriveをリセットするとファイルは消える?同期が止まったときの安全な直し方

OneDriveの同期が「処理中」「変更を確認しています」などのまま止まり、再起動しても改善しない場合は、OneDriveのリセットが有効です。

結論から言うと、Microsoft公式の手順でOneDriveをリセットしても、OneDrive上のファイルやデータが削除されるわけではありません。リセットされるのは主に同期接続と設定で、OneDriveの再起動後に完全な同期が行われます。([マイクロソフト サポート][1])

ただし、クラウドへまだアップロードされていない重要ファイルがある場合は、念のためOneDriveフォルダーの外へコピーしてから作業してください。リセット自体は削除操作ではありませんが、別アカウントへの接続や同期フォルダーの選択ミスまで防げるわけではありません。

目次

OneDriveをリセットするとファイルは消えるのか

OneDriveのリセットは、ファイルを初期化したり、クラウドストレージを空にしたりする操作ではありません。

Microsoftによると、WindowsでOneDriveをリセットした場合、ファイルやデータは失われません。一方で、個人用アカウントや職場・学校アカウントを含む同期接続はいったん切断され、設定が再構築されます。([マイクロソフト サポート][1])

リセット後の主な変化は次のとおりです。

対象リセット後の状態
OneDriveのクラウド上に保存されているファイル削除されない
PCへダウンロード済みのファイル削除を目的とした処理ではない
同期接続いったん切断され、再構築される
OneDriveの設定リセットされる場合がある
同期対象として選択したフォルダー再選択が必要になる場合がある
同期状況完全な同期が改めて実行される
オンライン専用ファイルの表示再同期中は一時的に表示が変わることがある

リセット直後にエクスプローラー上のファイル数が少なく見えても、すぐに「消えた」と判断しないでください。同期接続やオンライン専用ファイルの情報を再構築している途中では、表示がそろうまで時間がかかることがあります。

リセットとファイル削除は別の操作

OneDriveのリセットと、OneDrive内のファイル削除はまったく異なる操作です。

リセットで実行するのは、次のようなコマンドです。

OneDrive.exe /reset

これはOneDriveの同期機能をリセットするためのもので、特定のファイルを削除するコマンドではありません。

一方、次の操作は実際のファイル削除として扱われます。

  • OneDriveフォルダー内のファイルを手動で削除する
  • OneDriveのWeb画面からファイルを削除する
  • 同期中の別のPCやスマートフォンからファイルを削除する
  • フォルダーの整理中にファイルを別の場所へ移動する

同期が動作している状態でファイルを削除すると、その変更がクラウドやほかの端末にも反映される可能性があります。

同期トラブルの解決中は、不要と思われる重複ファイルが見つかっても、再同期が完了するまで削除しないほうが安全です。

OneDriveをリセットする前に確認すること

いきなりリセットする前に、ファイルがどこまで保存されているかを確認します。

OneDriveのWeb画面でファイルを確認する

ブラウザから、使用しているOneDriveアカウントにサインインします。

確認するのは次の点です。

  • 最近作成したファイルが表示されているか
  • 更新日時が正しいか
  • 問題のフォルダーが存在するか
  • 正しい個人用アカウント、または職場・学校アカウントを開いているか

Web画面に最新ファイルがあれば、少なくともクラウド側には保存されています。PC側だけが古い場合は、同期アプリのリセットを進めやすい状態です。

反対に、PCには最新ファイルがあるのにWeb画面には存在しない場合、そのファイルはまだアップロードされていない可能性があります。リセット前に安全な場所へコピーしてください。

未同期の重要ファイルをOneDriveの外へコピーする

同期マークが付いたままのファイルや、Web画面に存在しないファイルは、別の場所へコピーします。

コピー先の例は次のとおりです。

C:\OneDrive-SafetyCopy

または、USBメモリーや外付けSSDを利用します。

デスクトップやドキュメントがOneDriveのバックアップ対象になっている環境では、そこへコピーしてもOneDriveの外へ退避したことにならない場合があります。Cドライブ直下の一時フォルダーなど、OneDrive配下ではない場所を選んでください。

開いているファイルを閉じる

Word、Excel、PowerPoint、画像編集ソフトなどでファイルを開いたままにしていると、そのファイルだけ同期が終わらないことがあります。

リセット前に次の操作を行います。

  • Officeアプリを終了する
  • PDF編集ソフトを終了する
  • OneDrive内のファイルを利用している業務ソフトを終了する
  • エクスプローラーのプレビューウィンドウを閉じる
  • 必要に応じてWindowsを再起動する

特定のファイルだけが止まっている場合は、OneDrive全体をリセットする前に、ファイルを使用中のアプリがないか確認してください。

OneDriveをリセットする方法

Windows版OneDriveでは、Microsoft Store側の処理と、デスクトップ同期アプリのリセットを順番に試します。

最初にwsreset.exeを実行する

まず、Microsoft Store側の状態をリセットします。

  1. WindowsキーとRキーを同時に押します。
    2.「ファイル名を指定して実行」が開いたら、次の文字列を入力します。
wsreset.exe

3.「OK」を選択します。
4. 処理が終了するまで待ちます。

空白のコマンドプロンプト画面が一時的に表示されたあと、Microsoft Storeが開くことがあります。これは公式手順で案内されている動作なので、不要なウィンドウは閉じて構いません。([マイクロソフト サポート][1])

ここで同期が再開した場合は、続けてOneDrive本体をリセットする必要はありません。

デスクトップ版OneDriveをリセットする

wsreset.exeを実行しても改善しない場合は、OneDriveデスクトップ同期アプリをリセットします。

  1. WindowsキーとRキーを同時に押します。
  2. 次のコマンドを貼り付けます。
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset

3.「OK」を選択します。

onedrive.exe/resetの間には、半角スペースが必要です。

「Windowsに見つかりません」などのエラーが表示された場合は、OneDriveのインストール場所が異なります。次のコマンドを試してください。

C:\Program Files\Microsoft OneDrive\onedrive.exe /reset

それでも見つからない場合は、次のコマンドを試します。

C:\Program Files (x86)\Microsoft OneDrive\onedrive.exe /reset

Microsoft公式では、この3種類の場所が現在の候補として案内されています。すべてのコマンドで実行ファイルが見つからない場合は、OneDrive同期アプリがインストールされていない可能性があります。([マイクロソフト サポート][1])

OneDriveを手動で起動する

リセット後にOneDriveが自動起動しない場合は、手動で起動します。

  1. Windowsの「スタート」を開きます。
  2. 検索欄に「OneDrive」と入力します。
    3.「OneDrive」または「OneDriveデスクトップアプリ」を選択します。

タスクバーの通知領域に雲のアイコンが戻れば、OneDriveが起動しています。

起動直後は同期状況の確認やデータベースの再構築が行われるため、しばらく処理中の表示が続くことがあります。

Microsoft Store版OneDriveをリセットする方法

Microsoft公式では、OneDrive Storeアプリを利用している場合のリセット方法も案内されています。

  1. Windowsの「スタート」を開きます。
  2. 次の文字列を入力します。
apps:onedrive

3.「アプリの設定」を選択します。
4. 画面を下へスクロールします。
5.「リセット」を選択します。

この操作と、デスクトップ同期アプリに対するonedrive.exe /resetは別の処理です。([マイクロソフト サポート][1])

操作主な対象
wsreset.exeMicrosoft Store側の処理
onedrive.exe /resetWindowsのOneDriveデスクトップ同期アプリ
アプリの設定にある「リセット」OneDrive Storeアプリ

どのアプリを使っているか分からない場合は、一般的なWindowsのファイル同期で使われているデスクトップ版の手順から確認し、実行ファイルが見つからないときにStoreアプリの設定を確認します。

リセット後に確認する設定

OneDriveが起動しただけで作業を終わらせず、アカウントと同期対象を確認します。

正しいアカウントで接続されているか確認する

個人用OneDriveと職場・学校用OneDriveを併用している場合は、別のアカウントへ接続しないように注意してください。

確認する項目は次のとおりです。

  • サインインしているメールアドレス
  • 組織名
  • OneDriveフォルダーの保存場所
  • 個人用と職場・学校用のどちらを操作しているか

再サインインを求められた場合は、リセット前に利用していたアカウントを選択します。

同期するフォルダーを確認する

リセット前に一部のフォルダーだけを同期していた場合は、同期対象を再設定する必要があります。

Microsoft公式でも、フォルダーを選択して同期していた環境では、リセット後に設定をやり直す場合があると案内されています。個人用OneDriveと職場・学校用OneDriveを併用している場合は、それぞれ確認が必要です。([マイクロソフト サポート][1])

OneDriveの設定画面を開き、アカウントごとの「フォルダーの選択」に相当する項目を確認します。画面名はOneDriveのバージョンによって多少異なることがあります。

完全な同期が終わるまで待つ

リセット後は、すべてのファイルを最初から再アップロードするとは限りませんが、OneDriveはクラウドとPCの内容を一通り照合します。

次の条件では時間がかかりやすくなります。

  • ファイル数が多い
  • 写真や動画が多い
  • 複数のOneDriveアカウントを利用している
  • SharePointのライブラリも同期している
  • オンライン専用ファイルが多い
  • 通信速度が遅い

再同期中は、ファイルの移動や大量削除を避けてください。まずOneDriveの状態が「最新です」などの完了表示になるまで待ち、その後にWeb画面とPC側の内容を比較します。

リセットしても直らないときの切り分け方

1個のファイルだけ同期されない

OneDrive全体ではなく、特定のファイルに原因がある可能性があります。

次の点を確認します。

  • ファイルが別のアプリで開かれていないか
  • 同じ名前のファイルが存在しないか
  • ファイル名の末尾に空白や特殊な記号が含まれていないか
  • ファイルを保存する権限があるか
  • ファイルサイズが極端に大きくないか

重要なファイルはOneDrive外へコピーしてから、コピーしたファイルの名前を短く変更し、問題を切り分けます。

タスクバーにOneDriveのアイコンが出ない

スタートメニューからOneDriveを検索して起動します。

検索結果にもOneDriveが表示されず、3種類のリセットコマンドでも実行ファイルが見つからない場合は、OneDrive同期アプリがインストールされていない可能性があります。

サインイン画面を繰り返す

リセットではなく、アカウント認証や組織の設定が原因の可能性があります。

職場・学校アカウントでは、次のような管理が行われていることがあります。

  • 多要素認証
  • 端末登録
  • 条件付きアクセス
  • 同期可能な端末の制限
  • 特定フォルダーの同期制限

管理されたPCでは、アカウントの削除やOneDriveの再インストールを自己判断で行わず、組織のIT管理者へ確認してください。

ローカルとクラウドに異なる内容がある

どちらが最新版か判断できない場合は、すぐに片方を削除しないでください。

次の情報を比較します。

  • 更新日時
  • ファイルサイズ
  • ファイルの内容
  • OneDriveのWeb画面にあるバージョン
  • 別のPCやスマートフォンで表示される内容

判断できないファイルは、名前に「PC側」「クラウド側」などを付けて別の場所へ保存し、両方を残した状態で整理します。

安全に直すための手順まとめ

OneDriveの同期が止まった場合は、次の順序で進めると安全です。

  1. OneDriveのWeb画面でクラウド上のファイルを確認する
  2. 未同期の重要ファイルをOneDrive外へコピーする
  3. ファイルを使用しているアプリを終了する
  4. wsreset.exeを実行する
  5. 改善しなければonedrive.exe /resetを実行する
  6. OneDriveを手動で起動する
  7. 正しいアカウントと同期フォルダーを確認する
  8. 完全な再同期が終わるまで待つ
  9. Web画面とPC側のファイルを比較する

OneDriveのリセットはファイル削除ではありません。最も注意すべきなのは、リセット操作そのものよりも、未同期ファイルの見落としや、再接続時のアカウント・同期フォルダーの選択ミスです。

先にクラウド側の保存状況を確認し、未同期ファイルを退避してから公式のリセット手順を実行すれば、データを守りながら同期状態を再構築できます。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/reset-onedrive “OneDrive をリセットする | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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