PowerPointでスライドを切り替えてもBGMを止めず、指定した場所で終えたい場合は、音声を挿入したあとに**[バックグラウンドで再生]を設定し、さらに[アニメーション ウィンドウ]から停止するまでのスライド枚数を指定**します。
重要なのは、停止設定に入力する数字が「終了するスライド番号」ではなく、BGMを流すスライドの枚数である点です。たとえば1枚目から5枚目まで流し、6枚目に切り替わった時点で止めるなら「5」を指定します。Windows版では最大999枚まで指定できます。([マイクロソフト サポート][1])
PowerPointでBGMを複数スライドにわたって再生する方法
まず、BGMとして使用する音声ファイルをPowerPointに挿入します。
Web上にある音楽をそのまま指定するのではなく、使用する音声ファイルをあらかじめパソコンに保存しておきます。BGMをプレゼンテーションの途中から流したい場合は、再生を開始したいスライドに挿入してください。([マイクロソフト サポート][1])
音声ファイルを挿入する
Windows版PowerPointでは、次の順番で操作します。
- BGMを開始したいスライドを開きます。
- リボンの[挿入]タブを開きます。
- [オーディオ]を選択します。
- [このコンピューター上のオーディオ]を選択します。
- 使用する音声ファイルを選びます。
- [挿入]をクリックします。
スライド上にスピーカーの形をしたオーディオアイコンが表示されれば、挿入は完了です。
[バックグラウンドで再生]を設定する
続いて、スライドを切り替えてもBGMが止まらないようにします。
- スライド上のオーディオアイコンを選択します。
- リボンに表示される[再生]タブを開きます。
- [バックグラウンドで再生]を選択します。
[バックグラウンドで再生]を設定すると、スライドショー中に音声が自動で始まり、複数のスライドにまたがって再生されます。([マイクロソフト サポート][1])
設定後は、編集画面上の再生ボタンだけで判断せず、実際に[スライド ショー]から再生してください。通常の編集画面とスライドショーでは、スライド切り替え時の動作を確認しにくいことがあります。
指定したスライドでBGMを止める方法
[バックグラウンドで再生]だけでは、基本的に複数のスライドでBGMが続きます。途中で終わらせるには、アニメーションの効果設定を変更します。
Windows版で停止するスライド枚数を指定する
- BGMを挿入したスライドを開きます。
- [アニメーション]タブを開きます。
- [アニメーション ウィンドウ]を選択します。
- アニメーション ウィンドウ内にある音声ファイルの項目をダブルクリックします。
- [オーディオの再生]ダイアログが開いたら、[効果]タブを選択します。
- [再生の停止]で[後]を選択します。
- BGMを再生するスライドの枚数を入力します。
- [OK]を選択します。
Windows版では、[後]に指定できる最大値は999です。画面上で音声の項目をダブルクリックしても設定画面が開かない場合は、項目右側のメニューから[効果のオプション]を探してください。([マイクロソフト サポート][1])
停止する枚数の数え方
停止設定で間違えやすいのが、入力する数字の数え方です。
入力するのは「停止したいスライドの番号」ではありません。音声を挿入したスライドを1枚目として、BGMを流すスライドの合計枚数を入力します。
次のスライドに切り替えた瞬間に止める場合
BGMを開始するスライドを「S」、BGMを流さずに表示したい最初のスライドを「T」とすると、入力する枚数は次のように計算できます。
入力する枚数=T-S
たとえば、1枚目からBGMを流し、6枚目が表示された瞬間に止めたい場合は次のとおりです。
6-1=5
[後]には「5」を入力します。これで1~5枚目ではBGMが流れ、6枚目に切り替わると停止します。
指定したスライドの最後まで流す場合
BGMを開始するスライドを「S」、BGMを流したい最後のスライドを「T」とすると、次の式になります。
入力する枚数=T-S+1
たとえば3枚目から8枚目までBGMを流し、9枚目から無音にしたい場合は次のとおりです。
8-3+1=6
[後]には「6」を入力します。
| BGMの開始位置 | 希望する終了位置 | 入力する枚数 |
|---|---|---|
| 1枚目 | 6枚目に入った瞬間に停止 | 5 |
| 1枚目 | 6枚目の最後まで再生 | 6 |
| 3枚目 | 8枚目に入った瞬間に停止 | 5 |
| 3枚目 | 8枚目の最後まで再生 | 6 |
| 7枚目 | 10枚目の最後まで再生 | 4 |
スライドを追加、削除、並べ替えた場合は、停止位置もずれる可能性があります。資料を修正したあとは、入力した枚数を再計算してください。
指定したスライドの途中でBGMを終えたい場合
[再生の停止]にある[後]は、スライドの枚数を基準にする設定です。そのため、「5枚目の表示から10秒後」のように、スライドの途中を直接指定するものではありません。
スライドの途中で終えたい場合は、オーディオの再生時間を調整します。
- スライド上のオーディオアイコンを選択します。
- [再生]タブを開きます。
- [オーディオのトリミング]を選択します。
- 開始位置と終了位置を調整します。
- 必要に応じて[フェードアウト]の時間も設定します。
PowerPointでは、音声のトリミングに加えて、フェードイン、フェードアウト、音量なども[再生]タブから変更できます。([マイクロソフト サポート][2])
ただし、発表者が手動でスライドを切り替える場合、スライドの表示時間は毎回同じとは限りません。ナレーションや映像とBGMの終了位置を秒単位で一致させたい場合は、スライドの自動切り替え時間も設定し、本番と同じ条件で確認する必要があります。
Mac版では設定画面が異なる
Mac版PowerPointでも、BGMの連続再生と指定枚数後の停止を設定できます。ただし、Windows版と画面構成や操作方法を同一として扱わないようにしてください。
Mac版では、おおむね次の流れになります。
- [挿入]から[オーディオ]、[ファイルからオーディオ]を選択します。
- オーディオアイコンを選択します。
- [再生]タブで[バックグラウンドで再生]を選択します。
- [アニメーション]タブから[アニメーション ウィンドウ]を開きます。
- 音声ファイルの項目を選択します。
- [メディア オプション]を開きます。
- [再生の停止]で[後]を選び、枚数を入力します。
Windows版では音声項目をダブルクリックして[オーディオの再生]ダイアログを開く手順ですが、Mac版ではアニメーション ウィンドウ内の[メディア オプション]から設定する案内になっています。([マイクロソフト サポート][1])
PowerPointのバージョンや更新状況によって、ボタン名や配置が一部異なることがあります。画面が説明と一致しない場合は、Windows版とMac版の手順を混在させていないか確認してください。
PowerPointのWeb版では同じ設定ができない場合がある
PowerPointのWeb版でも、音声を挿入して[バックグラウンドで再生]を設定できます。一方、デスクトップ版と同じアニメーション効果の設定画面が表示されるとは限りません。Microsoftの案内でも、Web版については音声の挿入とバックグラウンド再生までが中心となっています。([マイクロソフト サポート][1])
指定したスライド枚数後に確実に止めたい場合は、Windows版またはMac版のデスクトップアプリで設定してください。
会社や学校のパソコンでは、管理者の設定によって利用できる機能や更新状況が異なることもあります。ブラウザ版で目的の項目が見つからないときは、デスクトップアプリでファイルを開いて確認します。
BGMがうまく再生・停止しないときの確認ポイント
| 症状 | 主な原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| スライドを切り替えると音が止まる | バックグラウンド再生が設定されていない | オーディオアイコンの[再生]タブ |
| アイコンをクリックしないと再生されない | 開始方法がクリック時になっている | [再生]タブの[開始] |
| 予定より1枚早く止まる | 開始スライドを含めずに数えている | [再生の停止]の枚数 |
| 予定より1枚遅く止まる | 無音にしたいスライドまで含めている | 終了位置の数え方 |
| 短い曲が繰り返される | 繰り返し再生が有効になっている | [停止するまで繰り返す] |
| スピーカーアイコンが表示される | スライドショー中の非表示設定が無効 | [表示中に非表示にする] |
| 効果のオプションが見つからない | Web版を使用している、または挿入したスライドを開いていない | アプリの種類と挿入位置 |
| スライド追加後に停止位置がずれた | 指定値がスライド枚数を基準にしている | 枚数を再計算 |
BGMが途中で自然に終わってしまう場合は、元の音声ファイルの長さも確認してください。短い音声を繰り返して指定位置まで流したい場合は、[停止するまで繰り返す]の設定を使用します。反対に、曲を1回だけ再生したい場合は、繰り返し設定を解除します。([マイクロソフト サポート][2])
複数の曲を使う場合は1つの音声にまとめると安定しやすい
PowerPointには複数の音声ファイルを配置できますが、曲の切り替え位置とスライド進行を完全に合わせるのは簡単ではありません。
たとえば、次のような構成ではズレが発生しやすくなります。
- 1~5枚目は曲A
- 6~10枚目は曲B
- 11枚目からナレーション
- 各曲の間を無音なしで接続
このような場合は、複数の曲をPowerPoint上で個別に制御するより、事前に音声編集ソフトで1つのファイルにまとめてから挿入する方が管理しやすくなります。Microsoftも、複数曲とスライドショーの同期が難しい場合は、外部の音声編集ツールで曲を1つにつなぐ方法を案内しています。([マイクロソフト サポート][1])
動画として書き出す場合は必ず再確認する
スライドショーで正常に再生できたからといって、動画への書き出し結果まで無条件に同じになると考えない方が安全です。
動画として保存する場合は、少なくとも次の点を確認します。
- BGMが意図したスライドから始まっているか
- スライド切り替え後も音が続いているか
- 指定した位置で止まっているか
- フェードアウトが反映されているか
- スライドの自動切り替え時間と音声が合っているか
- 複数曲の境目に無音や重複がないか
完成版をいきなり書き出すのではなく、BGMの開始位置と終了位置を含む数枚だけでテスト用ファイルを作ると、修正箇所を早く見つけられます。
BGMの開始から停止までを本番前に通して確認する
PowerPointでBGMを複数スライドにわたって再生し、指定した場所で止めるには、次の2段階で設定します。
- 音声を挿入し、[再生]タブの[バックグラウンドで再生]を選択する
- [アニメーション ウィンドウ]から、[再生の停止]を[後]にして再生枚数を指定する
停止枚数には終了スライド番号をそのまま入れるのではなく、音声を挿入したスライドから何枚分流すかを入力します。
設定後は、BGMを挿入したスライドの少し前からではなく、実際の発表と同じ開始位置からスライドショーを実行してください。音声の開始、スライド切り替え、停止位置までを一度通して確認すれば、本番中にBGMが突然止まったり、次の場面まで流れ続けたりする失敗を防げます。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/powerpoint/play-music-across-multiple-slides-in-your-slide-show-in-powerpoint “PowerPointのスライド ショーで複数のスライド間で音楽を再生する | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/ja-jp/powerpoint/training/add-or-delete-audio-in-your-powerpoint-presentation “PowerPoint プレゼンテーションの音声の追加または削除 | Microsoft Support”

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