Microsoft Edge の自動アップデート(例:138.0.3351.95 64bit)後に[お気に入りバー]へ突然現れる「タブ グループを作成」ボタン。設定画面にトグルが見当たらず困っている方向けに、最短で確実に非表示にする手順と、うまくいかない時のチェック、複数端末・組織での運用ヒントまでを一挙にまとめました。再起動なしで即反映、しかも設定保持がポイントです。
前提とゴール
本記事のゴールは、Edge の[お気に入りバー]に出現した 「タブ グループを作成」ボタンを非表示にし、以降も表示されない状態を維持することです。対象読者は一般ユーザーから情シス・管理者まで。Windows 版を中心に説明しますが、Mac 版の要点も補足します。
想定環境(例)
| 項目 | 例 | 補足 |
|---|---|---|
| Microsoft Edge | 138.0.3351.95(64bit) | アップデート直後にボタンが現れるケースがある |
| OS | Windows 10 / 11 | Mac でも同様の操作が可能(表記差あり) |
| プロフィール | 既定(Default) | 設定はプロファイル単位で保持される |
| 対象UI | お気に入りバー | バー右端の縦の区切り線の右側がポイント |
結論:最短・確実な非表示手順
いきなり答えです。もっとも確実で早いのは、お気に入りバーのコンテキストメニューから「Tab Group(タブ グループ)」のチェックを外すことです。
- お気に入りバー右端の「縦の区切り線」より右側の空白を右クリックします。
※ ここが最大のコツ。ブックマーク(お気に入り)自体の上や、区切り線より左側を右クリックしても目的の項目は出ません。 - 出てきたコンテキストメニューで、「Tab Group(タブ グループ)」のチェックを外す(=オフにする)。
これだけで 「タブ グループを作成」ボタンは即座に消えます。再起動は不要、再起動後も設定は保持されます。
キーボード/タッチパッド派のための補助情報
| 目的 | Windows | Mac | 備考 |
|---|---|---|---|
| お気に入りバーを一時表示 | Ctrl + Shift + B | ⌘ + Shift + B | バーが非表示のときに使う |
| コンテキストメニューを表示 | Shift + F10 もしくは アプリケーションキー | 右クリックまたは二本指タップ | 必ず「区切り線の右側の空白」で実行 |
どこを右クリックするの?—失敗しやすいポイント
- 正解のクリック位置:お気に入りバー右端にある縦の区切り線より右側の何もないスペース。
- 誤りのクリック位置:お気に入り(星アイコンの並び)そのもの/区切り線より左側/ツールバー本体。これらの場所では「Tab Group」のトグルが出ないことがあります。
- 英語UIの表記:メニュー項目名は Tab Group。ボタンのツールチップは Create a tab group などの表現になる場合があります。
「ボタンが消えない/メニューが出ない」時のチェックリスト
以下を上から順に試してください。
- お気に入りバーが表示されているか確認(
Ctrl + Shift + Bで一時表示)。 - 必ず区切り線の右側の空白を右クリックしているか再確認。
- 作業中のウィンドウが「アプリ モード」や「フルスクリーン」になっていないか確認。通常ウィンドウで試す。
- 拡張機能がバーの表示をカスタマイズしていないか一時的に無効化して再確認。
- 別プロファイルで試す(プロファイルごとに独立設定のため)。
- Edge を一度終了(タスクトレイ常駐も含めて完全終了)→ 再起動して再度実施。
お気に入りバー自体が見えない場合
設定画面に入らなくても、次のショートカットで表示・非表示を切り替えられます。
- Windows:
Ctrl + Shift + B - Mac:
⌘ + Shift + B
一時的に表示できれば、前述の手順でメニューから「Tab Group」のチェックを外せます。恒久的な表示方法を変える場合は、Edge の[設定 > 外観 > お気に入りバーを表示]で「常に/新しいタブのみ/非表示」を選び直します。
なぜ設定画面に見当たらないの?
この種のボタンは「外観」配下の詳細オプションではなく、お気に入りバー自身のコンテキストメニュー(右クリックメニュー)にトグルが用意されているケースが多いのが理由です。UI の一部としてバーが持つ設定なので、バーを右クリックするのが近道になります。
設定はどこに保存される?同期される?
- 保持単位:原則としてプロファイル単位で保持されます。同一PCでもプロファイルAでは非表示、プロファイルBでは表示といった状態が起こり得ます。
- 同期:外観に関する細かな UI トグルは環境によって同期対象外のことがあります。複数デバイスで同じプロファイルを使っても、各端末で個別設定が必要になる場合があります。
管理者向け:一括無効化はできる?
現時点(2025年11月)では、グループポリシーや Edge フラグで「タブ グループを作成」ボタンだけをピンポイントに無効化する公式手段は提供されていません。 組織として統一したい場合は、以下のいずれかの運用を検討してください。
運用案A:ユーザー手順の周知(推奨)
- 本記事の手順(右端の空白を右クリック → 「Tab Group」のチェックを外す)を社内ポータルやチャットで告知。
- 初回サインイン時のセットアップチェックリストに追加。
運用案B:プロファイルの UI 設定をスクリプトで書き換える
Edge の各種 UI 設定は、ユーザープロファイル配下の Preferences(JSON)などに保存されます。
注意:ファイルの直接編集は自己責任です。必ず Edge を完全終了し、ファイルをバックアップしてから実施してください。
Windows の主な保存場所(例)
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Default\Preferences- 複数プロファイルの場合は
Profile 1,Profile 2… 配下にPreferencesが存在
macOS の主な保存場所(例)
~/Library/Application Support/Microsoft Edge/Default/Preferences
安全な進め方(差分検出→横展開)
- テスト用PCで Edge を起動し、問題のボタンが 表示されている状態で Edge を終了。
Preferencesをコピーしてbefore.jsonとして保存。- Edge を起動 → 本記事の手順でボタンを非表示に → Edge を終了。
Preferencesをafter.jsonとして保存。- 次のような PowerShell スニペットで差分(変更されたキーのパス)を抽出し、組織の標準スクリプトに反映。
# JSON差分(キーの変更パスを列挙)— 概念実装
param(
[Parameter(Mandatory=$true)] [string]$Before,
[Parameter(Mandatory=$true)] [string]$After
)
function Compare-Json($a, $b, $path="") {
$keys = New-Object System.Collections.Generic.HashSet[string]
($a.PSObject.Properties.Name + $b.PSObject.Properties.Name) | ForEach-Object { [void]$keys.Add($_) }
foreach ($k in $keys) {
$pa = $a.PSObject.Properties[$k]
$pb = $b.PSObject.Properties[$k]
$cur = if ($path) { "$path.$k" } else { $k }
if ($pa -and $pb) {
if ($pa.TypeNameOfValue -eq "System.Management.Automation.PSObject" -and
$pb.TypeNameOfValue -eq "System.Management.Automation.PSObject") {
Compare-Json $pa.Value $pb.Value $cur
} elseif ($pa.Value -is [System.Collections.IEnumerable] -and
$pb.Value -is [System.Collections.IEnumerable] -and
-not ($pa.Value -is [string])) {
if ((ConvertTo-Json $pa.Value) -ne (ConvertTo-Json $pb.Value)) {
$cur
}
} else {
if ($pa.Value -ne $pb.Value) { $cur }
}
} elseif ($pa -and -not $pb) {
"$cur (removed)"
} elseif (-not $pa -and $pb) {
"$cur (added)"
}
}
}
$beforeObj = Get-Content $Before -Raw | ConvertFrom-Json
$afterObj = Get-Content $After -Raw | ConvertFrom-Json
Compare-Json $beforeObj $afterObj
この差分で該当キーの場所が分かれば、管理配布用スクリプトでそのキーを false(非表示)に設定します。JSON のネストが深い場合は jq 相当の処理を PowerShell で自作するか、いったん ConvertFrom-Json でオブジェクト化して書き戻す(ConvertTo-Json -Depth 100 推奨)方法が実用的です。
運用案C:新規プロファイルのひな形配布
マスターの Preferences を「非表示設定済み」にしたものをテンプレートとして配布し、初回サインイン時に複製する方式。新規ユーザーには有効ですが、既存ユーザーの上書き配布には注意が必要です。
別解:お気に入りバーごと隠す
表示要件が緩い環境では、ボタン個別ではなくバー全体を非表示にする運用もあります。
- 一時非表示:
Ctrl + Shift + B(Mac は⌘ + Shift + B) - 恒久設定:[設定 > 外観 > お気に入りバーを表示]で「非表示」
ただし、この方法はバーに常駐させているお気に入りへ即アクセスできなくなるため、影響範囲を考慮してください。
トラブルシューティング早見表
| 症状 | 原因の典型 | 対処 |
|---|---|---|
| 目的のメニューが出ない | クリック場所が違う(区切り線の左側/アイテム上) | 右端の縦の区切り線より右側の空白を右クリック |
| ボタンが消えない | 該当プロファイルで設定していない/拡張機能による干渉 | プロファイルを確認し、拡張機能を一時無効化して再試行 |
| 再起動で元に戻る | プロファイルの保存失敗/終了時に Edge がバックグラウンドで残存 | Edge を完全終了(タスクトレイ含む)→ 再起動して再設定 |
| 複数PCで設定がバラバラ | UI トグルが同期対象外 | 各端末で手順実施 or スクリプト配布 |
ユーザー向けFAQ
Q. 設定画面からオフにできないの?
A. 少なくとも執筆時点では、設定 > 外観 などに該当のスイッチは見当たりません。お気に入りバーのコンテキストメニューから無効化します。
Q. どのウィンドウでも同じ操作?
A. はい。各ウィンドウの各プロファイルで同様に操作できます。プロファイルを跨いで自動で反映されるとは限らない点に注意してください。
Q. ボタンを非表示にしても「タブ グループ」機能自体は消える?
A. いいえ。これはボタン表示の有無だけを切り替えます。タブをまとめて色分けする「タブ グループ」機能そのものを無効化するものではありません。
Q. 英語UI/他言語でも通用する?
A. はい。メニュー項目名が「Tab Group」と表示されます。クリック位置(区切り線右の空白)という手掛かりは共通です。
画面なしでもできる!手順の完全テキスト版
- (バーが見えない場合)
Ctrl + Shift + Bを押し、お気に入りバーを表示する。 - マウスカーソルを、画面上部のバー右端へ移動し、縦の区切り線の右側の空白を探す。
- その位置で右クリック(または
Shift + F10)し、メニューから「Tab Group」のチェックを外す。 - バーから「タブ グループを作成」ボタンが消えたことを確認する。
- Edge を再起動しても状態が保持されるか確認する。
運用のベストプラクティス(情シス向け)
- まず周知:スクリーンショット付きの社内記事を用意し、クリック位置(区切り線右の空白)を明示。
- ヘルプデスク対応の定型化:「メニューが出ない」問い合わせには「クリック位置の確認」を最初に案内。
- スクリプト配布は慎重に:Preferences 書き換え時は Edge 完全終了、バックアップ、ロールバック手順をセットで提供。
- 端末更新時の確認項目:大型アップデート後に UI が初期化されていないかのスポットチェックを追加。
補足:Mac 版での操作のコツ
- バーの表示切り替えは
⌘ + Shift + B。 - 右クリック相当は「二本指タップ」または
Control + クリック。 - クリック位置の考え方(区切り線の右側の空白)は Windows と同じです。
リスクと注意事項
- ファイル直接編集(Preferences など)は誤操作でプロファイル破損の恐れ。必ずバックアップを取得。
- 第三者の PC に対して無断変更しない。組織規程とユーザー同意に従う。
- 拡張機能・テーマが UI に影響し、再表示する場合がある。影響切り分けを行う。
まとめ
Edge の[お気に入りバー]に出現する「タブ グループを作成」ボタンは、バー右端の区切り線より右の空白を右クリック→「Tab Group」のチェックを外すだけで、即時に非表示にできます。再起動後も設定は保持されるため、一度対応すれば日常の視界をすぐ取り戻せます。設定画面に見当たらず戸惑いがちなポイントですが、操作するのはバー自体のコンテキストメニューという点さえ押さえれば難しくありません。バーが見えないときは Ctrl + Shift + B(Mac は ⌘ + Shift + B)で一時表示。組織で統一するなら、まずはユーザー周知、それでも難しければ Preferences の差分検出→配布という段階的アプローチが現実的です。
参考:本記事の要点(チェック用ミニチートシート)
- 非表示手順:区切り線右の空白を右クリック → 「Tab Group」のチェックを外す
- 効果:即時反映・再起動後も保持
- バーが出ない:
Ctrl + Shift + B(Mac は⌘ + Shift + B) - 一括無効化:公式ポリシー/フラグは未提供(2025年11月)。スクリプトで UI 設定を書き換えるなど運用で対応
- プロファイル単位:端末ごとに個別対応の可能性
付録:社内アナウンス文テンプレート
件名:Edge の「タブ グループを作成」ボタンを非表示にする方法
対象:Microsoft Edge 利用者(Windows / Mac)
操作手順:
1) お気に入りバーが非表示の方は Ctrl+Shift+B(Macは⌘+Shift+B)で表示。
2) バー右端の縦の区切り線より右の空白を右クリック。
3) メニューの「Tab Group」のチェックを外す。
効果:ボタンが即座に消え、再起動後も非表示のままです。
※ クリック位置がポイントです。お気に入りアイテム上ではなく、区切り線より右側の空白を右クリックしてください。
付録:PowerShell(概念)— Preferences を安全に更新する雛形
以下は「既知のキー」を更新する想定の雛形です。実運用では差分検出で特定したキーに置換してください。
# Edge を完全終了してから実行
$profileDir = "$env:LOCALAPPDATA\Microsoft\Edge\User Data\Default"
$prefPath = Join-Path $profileDir "Preferences"
$backup = Join-Path $profileDir ("Preferences.bak_" + (Get-Date -Format "yyyyMMddHHmmss"))
Copy-Item $prefPath $backup -Force
# 例:既知キーを false にする( は差分検出で得た実キーに置換)
$json = Get-Content $prefPath -Raw | ConvertFrom-Json
function Set-NestedValue([object]$obj, [string]$path, [object]$value) {
$parts = $path.Split(".")
for ($i=0; $i -lt $parts.Length - 1; $i++) {
$p = $parts[$i]
if (-not $obj.PSObject.Properties[$p]) { $obj | Add-Member -NotePropertyName $p -NotePropertyValue ([pscustomobject]@{}) }
$obj = $obj.$p
}
$obj | Add-Member -Force -NotePropertyName $parts[-1] -NotePropertyValue $value
}
Set-NestedValue -obj $json -path "" -value $false
$json | ConvertTo-Json -Depth 100 | Set-Content $prefPath -Encoding UTF8
付録:変更が反映されない時の深入りチェック
- Edge の「バックグラウンド アプリの実行」がオンだと Preferences の更新が上書きされる場合あり。完全終了を確認。
- セキュリティ製品が JSON 書き換えをブロックしていないかログで確認。
- プロファイルを誤っていないか(
DefaultなのかProfile 1なのか)。
以上で、Edge の「タブ グループを作成」ボタンの非表示は万全です。日々の視界をスッキリさせつつ、必要なら組織でも再現可能な運用に落とし込んでいきましょう。

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