InPrivateウィンドウで「常に厳重な追跡防止を使用する」という設定が見つからなくなった場合、設定場所が移動したのではなく、Microsoft Edge 153でInPrivate専用の切り替え項目が削除された可能性があります。
現在のInPrivateブラウズでは、通常ウィンドウと同じ追跡防止レベルが使われます。InPrivateでも「厳重」を使いたい場合は、通常のEdgeウィンドウで edge://settings/privacy/trackingPrevention を開き、追跡防止レベルを「厳重」に変更してください。ただし、この変更は通常のブラウズにも適用されます。([Microsoft Learn][1])
EdgeのInPrivate専用追跡防止設定が見当たらない理由
Edge 153では、通常ウィンドウとInPrivateウィンドウの追跡防止設定が統合されました。
以前は、次の場所にInPrivate専用の設定がありました。
- Edgeの追跡防止設定画面
- InPrivateの新しいタブページ
- 「InPrivateブラウズ時は常に厳重な追跡防止を使用する」という切り替え
Edge 153以降は、この切り替えが削除され、通常ウィンドウで選択している「基本」「バランス」「厳重」のいずれかが、そのままInPrivateウィンドウでも使用されます。設定が消えたのは、故障や設定の初期化ではなく、仕様変更によるものです。([Microsoft Learn][2])
| Edgeの状態 | 通常ウィンドウ | InPrivateウィンドウ |
|---|---|---|
| Edge 152以前の構成 | 通常用の追跡防止設定 | InPrivateだけ「厳重」にする切り替えが利用できる場合がある |
| Edge 153以降 | 基本・バランス・厳重から選択 | 通常ウィンドウと同じ設定を使用 |
そのため、以前のように「通常はバランス、InPrivateだけ厳重」という使い分けは、Edge 153以降の標準設定ではできません。
InPrivateで「厳重な追跡防止」を使う設定手順
次の操作は、InPrivateウィンドウではなく通常のEdgeウィンドウで行います。
- Microsoft Edgeの通常ウィンドウを開きます。
- アドレスバーに次の文字列を入力します。
edge://settings/privacy/trackingPrevention - Enterキーを押します。
- 「追跡防止」がオンになっていることを確認します。
- 追跡防止レベルから「厳重」を選択します。
- 新しいInPrivateウィンドウを開きます。
これで、通常ウィンドウとInPrivateウィンドウの両方に「厳重」が適用されます。
メニューから設定画面を開く場合
直接URLを入力せずに開く場合は、次の順に操作します。
- Edge右上の「…」を選択します。
- 「設定」を選択します。
- 「プライバシー、検索、サービス」を開きます。
- 「追跡防止」を表示します。
- 「基本」「バランス」「厳重」から選択します。
Microsoftの案内でも、追跡防止は「設定」から「プライバシー、検索、サービス」を開いて変更する手順になっています。([マイクロソフト サポート][3])
「基本」「バランス」「厳重」の違い
追跡防止は、強くすればよいとは限りません。保護を強めるほど、広告や分析用の追跡を抑えやすくなる一方で、Webサイトの一部機能が正常に動かなくなる可能性があります。
Microsoftが案内している各レベルの違いは、次のとおりです。([マイクロソフト サポート][3])
| 設定 | 保護内容 | サイトへの影響 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 基本 | 有害と判断された追跡を中心にブロック | 少ない | サイトの互換性を優先したい場合 |
| バランス | 有害な追跡と、訪問したことがないサイトからの追跡をブロック | 比較的少ない | 保護と使いやすさを両立したい場合 |
| 厳重 | 多くのサイトを横断する追跡をブロック | 一部サイトで不具合が起きる可能性がある | プライバシー保護を優先したい場合 |
通常は「バランス」が扱いやすい設定です。InPrivateでの保護を優先したい場合は「厳重」を選べますが、通常ウィンドウにも同じ設定が適用される点を理解しておく必要があります。
厳重にすると起こりやすい問題
「厳重」では多くの追跡を遮断するため、追跡機能とサイト機能が一体化しているWebサイトでは、次のような現象が起こることがあります。
- 動画が再生されない
- ログインボタンを押しても進まない
- 外部アカウントによるログインが完了しない
- コメント欄や共有ボタンが表示されない
- 決済画面や予約画面の一部が読み込まれない
- ページの表示が途中で止まる
Microsoftも、「厳重」では動画再生やサインインなどが正常に動作しない場合があると説明しています。([マイクロソフト サポート][3])
追跡防止が原因か切り分ける方法
サイトが動かない場合は、すぐに例外へ登録するのではなく、次の順番で確認します。
- ページを再読み込みします。
- 拡張機能を一時的に無効にして確認します。
- 追跡防止を一時的に「バランス」へ変更します。
- 同じページをもう一度開きます。
- 「バランス」で正常に動く場合は、追跡防止の影響が考えられます。
「厳重」から「バランス」へ変更すると、通常ウィンドウとInPrivateウィンドウの両方が変わります。確認後は、必要に応じて元の設定へ戻してください。
特定のサイトだけ例外に追加する方法
信頼できるサイトだけが正常に動かない場合は、追跡防止全体を弱めるのではなく、対象サイトを例外へ追加する方法があります。
edge://settings/privacy/trackingPreventionを開きます。- 「例外」を選択します。
- 「サイトの追加」を選択します。
- 対象サイトのURLを入力します。
- 「追加」を選択します。
サイトを開いた状態で、アドレスバー左側のサイト情報アイコンから、そのサイトの追跡防止をオフにできる場合もあります。
ただし、例外へ追加したサイトでは、通常の追跡だけでなく、潜在的に有害な追跡を含むすべてのトラッカーが許可される可能性があります。例外にするのは、運営元を確認できる信頼性の高いサイトに限定してください。([マイクロソフト サポート][3])
例外追加と全体設定変更の使い分け
| 状況 | 適した対応 |
|---|---|
| 多くのサイトが正常に動かない | 「厳重」から「バランス」への変更を検討する |
| 特定の1サイトだけ動かない | 信頼できる場合に限り例外へ追加する |
| 一時的な予約や決済だけで使う | 処理後に例外を削除する |
| 運営元が不明なサイト | 例外へ追加せず、利用を避ける |
| 拡張機能を入れている | 追跡防止より先に拡張機能の影響も確認する |
例外登録を増やしすぎると、「厳重」を選んでいても実際の保護範囲が狭くなります。動作しないサイトをすべて無条件で登録するのではなく、必要性と信頼性を確認することが重要です。
設定画面が違う場合に確認すること
Edgeのバージョンを確認する
アドレスバーで次のページを開きます。
edge://settings/help
Edge 153より前のバージョンや、組織で更新時期を管理している環境では、設定画面が異なる場合があります。Edgeの更新は段階的に配信されるため、同じ時期でも端末によって表示が異なることがあります。([Microsoft Learn][1])
複数のプロファイルを使っていないか確認する
Edgeの追跡防止はプロファイル単位で管理できます。仕事用、個人用、家族用など複数のプロファイルを使っている場合は、InPrivateを開く元になったプロファイル側の通常ウィンドウで設定を確認してください。([Microsoft Learn][4])
たとえば、個人用プロファイルを「厳重」にしても、仕事用プロファイルが「バランス」のままであれば、仕事用プロファイルから開いたInPrivateでは期待した設定にならない可能性があります。
組織によって管理されていないか確認する
会社や学校の端末では、管理者が追跡防止レベルをポリシーで固定できます。Microsoft Edgeの管理ポリシーでは、「オフ」「基本」「バランス」「厳重」のいずれかを強制的に指定できます。([Microsoft Learn][4])
次のような状態では、利用者自身で変更できない可能性があります。
- 選択肢がグレーアウトしている
- 「この設定は組織によって管理されています」と表示される
- 変更しても元のレベルへ戻る
- 仕事用プロファイルだけ設定が異なる
管理状態は、アドレスバーで edge://policy を開くと確認できます。管理端末で設定変更が必要な場合は、端末管理者へ相談してください。
InPrivateだけを厳重にしたい場合の考え方
Edge 153以降では、InPrivateだけを常時「厳重」に固定する専用スイッチはありません。
選択肢は、実質的に次の2つです。
| 使い方 | 設定方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 常に保護を優先する | 通常設定を「厳重」にする | 通常サイトでも不具合が起きる可能性がある |
| 普段の使いやすさを優先する | 通常設定を「バランス」にする | InPrivateも「バランス」になる |
普段は「バランス」を使い、必要な場面だけ「厳重」へ変更する方法もあります。ただし、切り替えた追跡防止レベルは、そのプロファイルの通常ウィンドウにも影響します。
設定が消えたときは通常ウィンドウ側を変更する
Edge 153でInPrivate専用の「常に厳重な追跡防止を使用する」設定は削除されました。現在は、通常ウィンドウで選択した追跡防止レベルがInPrivateにも適用されます。
InPrivateを「厳重」にする場合は、通常ウィンドウで次のページを開いて変更します。
edge://settings/privacy/trackingPrevention
まずは「厳重」を試し、ログインや動画再生などに問題が出る場合は「バランス」へ戻すか、信頼できるサイトだけを例外へ追加してください。例外にしたサイトでは追跡が許可されるため、必要のない例外は削除しておくことが大切です。
[1]: https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployedge/microsoft-edge-relnote-stable-channel “Stable チャネルに関する Microsoft Edge リリース ノート | Microsoft Learn”
[2]: https://learn.microsoft.com/en-us/deployedge/microsoft-edge-relnote-stable-channel “Microsoft Edge release notes for Stable Channel | Microsoft Learn”
[3]: https://support.microsoft.com/en-us/edge/learn-about-tracking-prevention-in-microsoft-edge “Learn about tracking prevention in Microsoft Edge | Microsoft Support”
[4]: https://learn.microsoft.com/en-us/deployedge/microsoft-edge-browser-policies/trackingprevention “Microsoft Edge Browser Policy Documentation TrackingPrevention | Microsoft Learn”

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