「Edgeの通知がうるさい」「自分のEdgeがレガシー版なのかChromium版なのか分からない」「WindowsとEdgeのどっちで通知を切ればいいの?」――そんなモヤモヤを一度に解消するために、この記事ではMicrosoft Edgeのバージョン確認方法と通知を確実にオフにする手順を、Windows設定とEdge設定の両面から丁寧に解説します。
Microsoft Edgeには「レガシー版」と「Chromium版」がある
まず押さえておきたいポイントは、Microsoft Edgeには大きく分けて次の2種類があるということです。
- レガシー版Edge(旧Edge):バージョン 44.x 系まで。独自エンジン(EdgeHTML)を使用。
- Chromium版Edge(現行版):バージョン 79 以降。Google Chrome と同じ Chromium ベース。
現在、Windows 10 / Windows 11 では、通常は自動的にChromium版に置き換えられているため、意識せず使っている多くの人はすでにChromium版を利用しています。レガシー版が残っているケースはかなりレアです。
なぜこの違いが重要かというと、
- 通知の設定項目
- 設定画面の構成
がレガシー版とChromium版で大きく異なるからです。通知をオフにしたいときも、まずは自分のEdgeがどちらなのかを確認する必要があります。
自分のEdgeが「Chromium版」かどうかを確認する手順
Chromium版かどうかは、Edgeの「バージョン情報」ページを見ればすぐに判別できます。
バージョン確認の手順(Windows版 Edge 共通)
- Edgeを開く。
- 画面右上の「…(設定など)」ボタンをクリック。
- 表示されたメニューから「ヘルプとフィードバック」をクリック。
- 「Microsoft Edge について」をクリック。
この画面に、現在使用しているEdgeのバージョンが表示されます。
| 表示されるバージョン | 意味 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 79 以上(例:134.0.3124.93) | Chromium版 Edge | 現在の主流。ほぼすべての環境がこちら。 |
| 44.x など 40番台 | レガシー版 Edge | Windows Update 前の古い一部環境のみ。 |
| ページ下部に「This browser is made possible by the Chromium open source project」などの記載 | Chromium版 Edge である明確な証拠 | 英語表記ですが、ここに Chromium のクレジットがあれば確実に Chromium 版です。 |
一般的なWindows 10 / 11環境では、バージョンが79以上かつページ下部にChromiumに関するクレジットがあるため、「自分はChromium版を使っている」と認識して問題ありません。
レガシー版を今も使っているケースは
- 企業の検証用に意図的に更新を止めている環境
- 非常に古い、インターネット未接続に近いPC
など、ごく限られた状況だけです。一般ユーザーであればほぼ確実にChromium版だと考えて良いでしょう。
Web通知の「仕組み」をざっくり理解する
通知を確実にオフにするためには、ブラウザ側の通知設定とWindows側の通知設定がどう関係しているのかをイメージでつかんでおくとスムーズです。
通知は大きく分けて2段階
Webサイトからの通知は、ざっくり次の2段階で動きます。
- Webサイト → Edge(ブラウザ) サイトが「通知を送ってもいいですか?」とEdgeにお願いする。
- Edge → Windows(OS) Edgeが承諾した通知をWindowsに渡し、Windowsが画面右下などにポップアップ表示する。
この2段階に対し、設定を変える場所が2つあります。
- Edge側の設定:サイトからの通知要求そのものを受け付けるかどうか。
- Windows側の設定:EdgeがOSに渡した通知を表示するかどうか。
この構造を踏まえておくと、次のような疑問もスッキリ整理できます。
- 「Windows側の通知スイッチがオンでも、Edge側で通知を止めれば矛盾しないの?」
- 「両方オフにしたらどうなるの?」
結論だけ先に言うと、
- Edge側だけオフ → そもそも通知が発生しないので、Windows側がオンでも通知は出ない。
- Windows側だけオフ → Edgeは通知を作るが、Windowsで表示されない。
- 両方オフ → 発生もしないし表示もされない、二重ブロック状態。
どこで止めたいかに応じて、どちらの設定を触るか決めるイメージです。
Edge(Chromium版)側でWebサイトからの通知要求を遮断する
まずはEdgeの中だけで完結する通知ブロック方法です。これを設定しておけば、そもそも「○○が通知を送信しようとしています」といった許可ポップアップ自体が出なくなります。
通知設定画面の開き方
Chromium版 Edge では、通知設定画面にショートカットでアクセスできます。
- Edgeのアドレスバーに次の文字列を入力してEnterします。
edge://settings/content/notifications
または、メニューからたどる場合は以下の手順です。
- 右上の「…(設定など)」をクリック。
- 「設定」をクリック。
- 左側メニューで「Cookie とサイトのアクセス許可」を選択。
- 一覧から「通知」を選択。
「送信前に確認する(推奨)」をオフにする
通知設定画面には、次のようなスイッチがあります。
- 「送信前に確認する(推奨)」(またはそれに相当する文言)
このスイッチをオフにすると、サイト側から通知を送信する許可を求めるポップアップが出なくなります。
イメージとしては、
- オン:サイトが通知をお願いしてきたときに「許可/ブロック」の確認ダイアログを表示する。
- オフ:サイトからの通知要求を最初から受け付けない(確認ダイアログも表示しない)。
「どのサイトからの通知も全くいらない」という場合は、このスイッチをオフにするだけで、かなりスッキリします。
すでに許可してしまったサイトを削除する
過去に「許可」をクリックしてしまったサイトは、通知設定画面の「許可」一覧に残っています。ここを整理しないと、すでに許可済みのサイトからは通知が届き続ける場合があります。
edge://settings/content/notificationsを開く。- 下の方にある「許可」セクションを確認。
- 通知を止めたいサイトの右側にある「…」ボタンをクリック。
- 「削除」または「ブロック」を選択。
「削除」すると、登録自体が消えます。「ブロック」を選べば、明示的に通知を禁止したサイトとしてリストに残るため、今後うっかり許可し直してしまうリスクを減らせます。
| 目的 | 操作 | 結果 |
|---|---|---|
| 今後一切通知は不要 | 「送信前に確認する」をオフにし、「許可」リストをすべて削除またはブロックに変更 | 通知要求ポップアップも、実際の通知も発生しなくなる |
| ごく一部のサイトだけ通知を許可したい | 「送信前に確認する」はオンのままにし、不要なサイトを「ブロック」に整理 | 必要なサイトの通知だけ選んで許可できる |
Windows側でEdgeの通知をまとめて遮断する
次に、ブラウザではなくWindowsの通知設定を使って、Edgeからの通知を表示させない方法です。これは、
- Edgeからの通知は今後も使うかもしれないが、とりあえず今はまとめて黙らせたい
- Edge以外のアプリの通知はそのままにしておきたい
といった場面で有効です。
Windows 10 での通知オフ手順
- スタートメニュー → 設定(歯車アイコン)を開く。
- 「システム」をクリック。
- 左メニューから「通知とアクション」を選択。
- 下にスクロールして「この送信元からの通知を取得する」一覧の中から「Microsoft Edge」を探す。
- Microsoft Edge のトグルスイッチをオフにする。
これで、Edgeがどんな通知を発行しても、Windows 10の画面上には表示されなくなります(バナー、音、通知センターなど)。
Windows 11 での通知オフ手順
- スタートボタン → 設定を開く。
- 左メニューから「システム」を選択。
- 右側の「通知」をクリック。
- 画面下部の「アプリとその他の送信元」一覧から「Microsoft Edge」を探す。
- Microsoft Edgeのスイッチをオフにする。
こちらも同様に、Edgeからの通知はWindows 11上に一切表示されなくなります。
OS側で通知を完全停止する場合
「そもそもどのアプリからも通知はいらない」という場合は、Windowsの全体スイッチをオフにしてしまう方法もあります。
- Windows 10:
「通知とアクション」画面の一番上にある「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」トグルをオフ - Windows 11:
「通知」画面の一番上にある「通知」トグルをオフ
ただし、この方法だとEdge以外のアプリ(メール、Teamsなど)の通知も止まってしまうため、仕事や連絡に影響が出ないか注意が必要です。
Edge設定とWindows設定の「役割の違い」と「両者の関係」
ここまでの内容を、役割ごとに整理してみましょう。
| 目的 | 操作手順 | 補足説明 |
|---|---|---|
| Edge が Chromium版か確認 | Edge 右上の「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edge について」を開く。 ・バージョンが79以上なら Chromium版。 ・ページ下部に「Chromium open source project」関連の文言があれば確実にChromium版。 | レガシー Edge の最終版は44.x系。通常のWindows環境ではすでにChromium版に置き換え済み。 |
| Webサイトからの通知要求を遮断 | アドレスバーに edge://settings/content/notifications を入力。1. 「送信前に確認する(推奨)」をオフ 2. 「許可」欄のサイトは 「…」→「削除」または「ブロック」 | これで通知許可を求めるポップアップ自体が出なくなる。 Edge内で完結する設定。 |
| OS側で Edgeの通知を遮断 | Windows 設定 → システム → 通知(または 通知とアクション)で ・一覧の「Microsoft Edge」のトグルをオフ ・または通知全体のマスタースイッチをオフ | こちらは「EdgeからOSに届いた通知を表示するか」を制御するスイッチ。 Edge以外のアプリに影響を与えないように注意。 |
| 両者の関係 | ・edge://… の設定は通知要求をそもそも受け付けない。・Windows設定はEdgeが発行した通知を表示するかどうかを制御。 | 片方をオフにするだけでも通知は止まる。 両方オフにすれば二重ブロックでより確実。 「二カ所ともオン」でも、Edge側でサイト通知をブロックしていれば通知自体が発生しないため矛盾は起きない。 |
「Windows側オン+Edge側オフ」は矛盾しないのか?
よくある疑問として、
「Windowsの通知設定では Edge がオンになっているのに、Edge側で通知をオフにしても大丈夫?」
というものがあります。これはまったく問題ありません。理由は次の通りです。
- Edge側で通知をブロックしている場合、EdgeからWindowsに通知データが渡らない。
- Windows側がオンでも、そもそも受け取る通知がないので何も表示されない。
例えるなら、
- Edge:メールを送る人
- Windows:届いたメールを受信トレイに並べる人
だと思ってください。送る側(Edge)がメールを一切送っていないなら、受け取る側(Windows)が受信トレイを開いて待っていても、何も届きません。この状態は矛盾ではなく、単に何も起こらない状態です。
ケース別:おすすめの通知設定パターン
ここからは、よくある利用シーンごとにどの設定をどう組み合わせると快適かをパターン別に整理します。
とにかく一切通知はいらない(完全オフ派)
仕事用PCでも自宅PCでも、「ブラウザの通知は一切不要」という場合は、最もシンプルに二重ブロックしてしまうのが安心です。
- Edgeで
edge://settings/content/notificationsを開く。 - 「送信前に確認する(推奨)」をオフ。
- 「許可」リストのサイトをすべて削除またはブロック。
- Windows設定でMicrosoft Edge の通知トグルをオフ。
この設定にしておけば、
- 通知許可ポップアップも出ない
- すでに許可してしまったサイトからの通知も出ない
- 仮に何かの拍子に通知が発生してもOS側で止まる
という状態になり、誤操作にも強い構成になります。
ごく一部のサービスだけ通知を使いたい(厳選派)
例えば「Web版のチャットサービスやグループウェアだけは通知が欲しい」というケースでは、次のような設定が現実的です。
- Edgeの通知設定で「送信前に確認する(推奨)」をオンにしておく。
- 普段あまり使わないサイトから通知要求が来たら必ず「ブロック」を選択する。
- 通知を許可したいごく一部のサービスだけ「許可」リストに残す。
- Windows側ではMicrosoft Edgeの通知はオンにしておく。
ポイントは、
- 「許可」リストに残すサイトを仕事や生活に本当に必要な数サイトに絞ること。
- それ以外のサイトの通知要求は反射的にブロックする習慣をつけること。
一度整理してしまえば、通知が来るのは本当に必要なサービスだけになり、ノイズをかなり減らせます。
一時的に通知だけ静かにしたい(作業集中モード)
「普段は通知を使っているが、会議や作業中だけ静かにしたい」という場合は、設定をガッツリ変えなくてもWindows側のトグルだけを一時的にオフにするのが便利です。
- 作業前に Windows の通知画面を開く。
- 上部の全体トグル(通知)をオフ、またはEdgeだけオフにする。
- 作業が終わったらトグルをオンに戻す。
Edge側の許可・ブロック設定はそのままなので、作業が終わればすぐ元の通知環境に戻せます。
通知が止まらないときにチェックしたいポイント
上記の設定を行っても「まだどこからか通知が出てくる……」という場合、次のような点も確認してみてください。
Edgeのプロファイル(アカウント)が複数ないか
Chromium版 Edge では、右上にユーザーアイコン(人型・イニシャル・アバター)が表示されています。ここをクリックすると、複数のプロファイル(アカウント)を切り替えられる仕様になっています。
- 仕事用プロファイル
- プライベート用プロファイル
などを分けている場合、片方のプロファイルでしか通知設定を変えていないと、別のプロファイルから通知が出続けることがあります。気になる場合は、使用しているすべてのプロファイルで
edge://settings/content/notificationsの状態- 「許可」リストの中身
をチェックしておくと安心です。
PWA(アプリとしてインストールしたサイト)の通知
一部のWebサイトは、Edgeから「アプリとしてインストール」することで、スタートメニューやタスクバーにアプリ風アイコンとして追加できます。このようなPWA(プログレッシブWebアプリ)は、通常のEdgeとは別アプリとしてWindowsの通知一覧に表示されることがあります。
もし、特定のサイトだけがしつこく通知を出してくる場合は、
- Windowsの通知設定画面で、そのサイト名のアプリがないか
- そのアプリの通知トグルがオンになっていないか
を確認し、不要であればオフにしましょう。
Edge以外のブラウザやアプリからの通知ではないか
つい「Edgeから出ている」と思い込んでいても、実際には
- Google Chrome
- 他のブラウザ
- メールアプリやチャットアプリ
などが通知の発信源になっているケースもあります。通知が表示されたとき、Windowsの通知バナーに表示されるアプリ名を確認すると、どのアプリからの通知かが分かります。
もしEdge以外のアプリであれば、そのアプリ側・Windows側それぞれで通知設定を見直してみてください。
レガシー版 Edge だった場合はどうする?
もしバージョン確認の結果、Edgeが44.x系などのレガシー版だった場合、通知設定の画面構成が大きく異なります。その場合の基本方針は次の通りです。
- 可能であればWindows Updateを実施し、Chromium版 Edge にアップデートする。
- 組織のポリシーなどで更新できない場合は、レガシー版の通知設定を使う。
ただし、現在の一般的な環境では意図的にレガシー版を残しているケースはほぼないため、まずはWindows Updateが適用されているかを確認し、可能であればChromium版への更新を強くおすすめします。Chromium版の方が
- セキュリティ更新が継続的に提供される
- 通知設定を含めた各種機能が分かりやすい
といったメリットが大きいためです。
まとめ:通知を完全に止めたいときの最短ルート
最後に、この記事のポイントをコンパクトにまとめます。
- EdgeがChromium版かどうかは、「Microsoft Edge について」でバージョンを確認 ・79以上ならChromium版、44.x系ならレガシー版
- 通知を完全に止めたい場合は、基本的に次の2ステップを両方行うと確実
- Edge内(
edge://settings/content/notifications)で
・「送信前に確認する(推奨)」をオフ
・「許可」リストのサイトを削除またはブロック - Windows設定でMicrosoft Edge の通知をオフ
- Edge内(
- Windows側の通知スイッチがオンのままでも、Edge側で通知を止めれば矛盾はしない ・Edgeが通知を発生させないため、Windowsに届く通知自体がなくなる。
- 「厳選して通知を使いたい」「一時的に静かにしたい」といったケースでは、Edge側とWindows側のスイッチを組み合わせて柔軟に調整できる。
一度設定を見直しておけば、突然飛び出す煩わしい通知に作業を邪魔されることもグッと減ります。自分の使い方に合った通知レベルを見つけて、快適な Edge 環境を整えていきましょう。

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