Visual Studio 2022 CommunityからProfessionalへ移行する手順|構成とキー入力

Visual Studio 2022 CommunityからProfessionalへ移行する場合は、2022 Professionalのインスタンスを追加し、そちらでライセンス認証とプロジェクトの確認を行う方法で進めます。キーの入力、ワークロード構成の引き継ぎ、エディター設定の引き継ぎは別の作業です。確認が終わるまでCommunityを先に削除しないようにします。

目次

CommunityからProfessionalへ移行する流れ

  1. ソースコードを保存・バックアップし、Communityの版、ワークロード、拡張機能を記録する。
  2. Visual Studio 2022 Professional用のインストーラーを入手し、別のインスタンスとして追加する。
  3. 必要な構成と設定を取り込み、Professionalの権利があるアカウントまたは適切な製品キーで認証する。
  4. Professionalから従来のソリューションを開き、ビルド・実行・テストを確認する。
  5. 確認後、不要ならVisual Studio InstallerからCommunityのインスタンスをアンインストールする。

Microsoftの共存資料は、同じメジャー版でもエディションが異なる組み合わせを共存でき、ブートストラッパーやInstallerの「利用可能」から新しいインスタンスを追加できると説明しています。Communityを開いたままProfessionalのキーを入れることを、エディション追加の代わりにしないでください。

2022 Professionalのインストーラーを入手する

Visual Studio 2022 Release Historyで、2022のProfessional用ブートストラッパーを選びます。2022を継続する移行では、別のメジャー版のProfessionalを取り違えないことが大切です。ファイル名だけで判断せず、Installerの製品カードで年・エディション・チャネルを確認します。

ダウンロードしたexeの「プロパティ」→「詳細」のProduct Versionで、版とチャネルを確認する方法も公式資料にあります。Evergreenは対象チャネルの新しいサービス更新を取得し、固定版の配布とは役割が異なります。過去の古い版を、サポート状態を確認せず選ばないでください。

  1. Professional用のブートストラッパーを起動します。管理端末の場合は組織の配布元・権限に従います。
  2. Installerで2022 Professionalが新しいインスタンスとして選択されていることを確認します。
  3. Communityで必要だったワークロードと個別コンポーネントをそろえ、表示される必要容量とインストール先を確認します。

vsconfigとvssettingsの違い

引き継ぐもの方法確認する範囲
ワークロード・コンポーネント.vsconfig(Installer)SDK・ツールセット・必要な開発機能
エディター等の環境設定.vssettings(IDEのツールメニュー)必要な設定カテゴリを選ぶ
ソースコード・ソリューション保存先やGit等で保管構成ファイルとは別に保管し、Professionalで開く
拡張機能対応版・インストール先・配布元を確認ユーザー単位とインスタンス単位の違い

ワークロードをvsconfigでそろえる

  1. Visual Studio Installerを開き、Communityの製品カードの「その他」→「構成のエクスポート」を選びます。
  2. 保存先を指定し、対象のワークロード・コンポーネントを確認して .vsconfig を書き出します。
  3. IDEを閉じ、Professionalの製品カードで「その他」→「構成のインポート」を選びます。
  4. ファイルを選んで内容を確認し、必要な構成を適用します。取り込んだ構成にないSDKや個別コンポーネントもプロジェクトに合わせて確認します。

公式の構成移行資料では、新規・既存のインストールへ構成を取り込めます。17.10 Preview以降は、インスタンス全体のコンテキストで読み込まれたMarketplace拡張機能をエクスポートする範囲も案内されています。全拡張機能が必ず自動移行するわけではありませんが、すべて手動で再インストールしなければならないとも限りません。ユーザー単位や配布元が違う拡張は別に確認します。

エディターの設定をvssettingsで引き継ぐ

Communityで「ツール」→「設定のインポートとエクスポート」から必要な設定カテゴリを書き出します。Professionalでも同じウィザードから取り込みます。MicrosoftのIDE設定資料に沿って、既存設定を保存してから、引き継ぎたいカテゴリを選んでください。vssettingsを取り込んでも、必要なSDKやワークロードをインストールしたことにはなりません。

製品キーを入力する場所とライセンス確認

インストールしたProfessional 2022を起動して、「ファイル」→「アカウント設定」を開きます。Communityや別版のIDEを起動していないか、「ヘルプ」→「バージョン情報」とInstallerの製品カードで確認します。

認証方法手順
サブスクリプションProfessionalの権利が割り当てられたアカウントでサインインし、ライセンス情報を確認
製品キーFile → Account Settings → License with a Product Key/Unlock with a Product Keyのリンクで、対象製品に合うキーを入力
期限切れ等の表示契約の有効性、割り当てられた本人アカウント、再認証やネット接続の状態を確認

Visual Studio 2022の公式認証資料に、サインインとキーの入力先、古くなったライセンス情報の更新方法があります。サブスクリプションの製品キーを閲覧するWebポータルと、インストール済みIDEを認証する「アカウント設定」は役割が異なります。ポータルを開けないだけで、インストールが壊れていると判断しないでください。

ProfessionalにEnterpriseのキーを入れる操作も、Enterpriseのインスタンスを追加する操作の代わりとして扱いません。契約の対象製品と実際に起動するエディションをそろえて確認します。キーや認証情報をエラー報告・公開画面へ載せないでください。

Communityを削除する前の確認

  • Professionalのエディションとライセンス情報を確認する。
  • 従来のソリューションをProfessionalから開き、依存関係の復元、ビルド、実行、必要なテストを確認する。
  • SDK・C++ツールセット・拡張機能の版を比較する。自動で選ばれたSDK等が変わっていないか確認する。
  • スタートメニューやショートカットから起動する製品を確認する。複数のIDEがある場合は、起動した版を都度確認する。
  • ソースのバックアップ・未コミットの変更・環境設定を保管した後、不要なCommunityだけをInstallerから削除する。

Professionalの表示を確認したことと、従来の構成でビルド・実行・必要な拡張機能が動いたことは別々に確認してください。

同じ2022でも、Professionalへ切り替えただけで不足SDKや拡張機能、外部ツールまでそろうとは限りません。移行確認のためにプロジェクトの形式やターゲットを変更する場合は、バックアップや別ブランチ等で変更前と比較できる状態にして進めます。

Communityの利用条件も移行前に確認する

MicrosoftのCommunity利用案内は、個人利用と組織の用途・規模により条件を分けています。「非営利組織だから、どの用途でも人数制限なく使える」とは扱いません。組織利用では、授業・学術研究・OSSへの貢献などの用途と、その他の利用を区別し、使用する製品のライセンス条項と契約を担当者が確認してください。Professionalを追加した後も、利用者への権利の割り当てを確認します。

よくあるつまずき

症状次の確認
Professionalを入れたのにCommunityが開くProfessionalのスタートメニュー項目から起動し、バージョン情報を確認
キー入力リンクが見つからない起動中の年・エディションを確認。2022 Professionalのアカウント設定を開く
ビルドできないエラーのSDK・ワークロード・ツールセットを照合。vsconfigとソース保管は別
拡張機能がない・動かないユーザー/インスタンス単位、対象版、依存コンポーネントを確認

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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