Chromeが固まる・画面の一部が動かない時の7つの対処|ゲーム中の確認も

Chromeが頻繁に固まる、ゲームを動かしている時にChromeの画面の一部だけが動かなくなる場合でも、見た目だけでGPU競合と決めることはできません。タブや拡張機能、メモリ使用、描画設定、ドライバーなどの確認先を分け、同じ条件で一つずつ比較します。ここではWindowsのPCを中心に、Chromeだけの症状と画面全体の症状を分けて対処する手順を案内します。

目次

Chromeが固まる範囲を先に確認する

止まる範囲先に比べること
特定のタブだけ同じページを再読み込みし、別のページや別のブラウザーと比較
Chrome全体未保存の入力を控え、再起動・更新・不要なタブと拡張機能を確認
ゲームと同時実行の時だけゲームを終了した状態と、同じChromeページで比較
ほかのアプリ・画面全体も止まるWindowsの表示、対応ドライバー、外部画面の接続を確認

Chromeが操作できない場合にタスクマネージャーから終了すると、未保存のフォームや作業が失われることがあります。操作できる画面では先に内容を保存してください。GoogleのChrome再起動・終了の案内を確認し、PC全体を無理に何度も電源断する対処から始めないようにします。

症状の概要と再現条件

次のような現象がある場合は、どれが実際に起きているかを記録してください。すべてが同時に起きるとは限りません。

  • 背景でゲーム(またはレンダリング・AI 推論アプリなど高 GPU 負荷ソフト)を実行中
  • Chrome や Excel、Word などのウィンドウを手前に出すと、ツールバーやスクロールバーなどウィンドウ内の一部分だけが更新されず静止画になる
  • マウスカーソルは動く、スクロールも可能、ただし該当エリアは数秒~十数秒遅れて更新
  • ゲームを終了するか、Chrome を再起動すると症状が消える

ゲームを終了した時だけ直るという観察は、同時実行との関連を確認する材料です。それだけでGPU不足やGPUの故障を確定したことにはなりません。Chromeだけで起きるか、同じページを別のブラウザーで開いても起きるかを比較します。

固まる原因を見分ける確認先

Googleのパフォーマンス診断資料では、メモリやディスク、ページを処理するプロセス、グラフィックカードのドライバーや負荷の高いページなどを確認先として挙げています。この資料は管理対象のWindowsブラウザー向けですが、原因を決めつけず観察するための参考になります。公式のパフォーマンス診断を参照してください。

  1. タブやWebページ:特定のページだけか、別のページにも出るか
  2. メモリ・CPU使用:不要なタブやアプリを閉じると変わるか
  3. 描画設定とドライバー:アクセラレーションの変更や対応ドライバーの確認で変わるか
  4. 拡張機能:特定の拡張機能をオフにした場合だけ変わるか
  5. 同時実行と画面接続:ゲームや外部画面を使わない状態でも出るか

7つの対処と比較するポイント

対処行うこと結果の見方
1. 更新とタブ整理Chromeを更新し、不要なタブ・アプリを閉じる再発するページや同時実行の条件を控える
2. アクセラレーション設定→システムで一時的にオフにして再起動同じ条件で比較し、変わらない・支障がある場合は戻す
3. 対応ドライバーWindows Update/メーカーの対応版を確認更新直後に始まった場合はロールバックも確認
4. 電源モード電源接続と現在のモードを確認単独でフリーズ原因を断定しない
5. 使用状況Chrome/Windowsのタスクマネージャーを見るGPUの割合だけで原因を決めない
6. 拡張機能不要なもの・最近追加したものを一つずつオフ変化を確認し、不要な変更は戻す
7. セキュリティ確認検出や不審な実行があれば有効なAVでスキャンフリーズだけで感染と判断しない

対処の手順と結果の確かめ方

1. Chromeを更新し、不要なタブを閉じる

「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」で版と更新を確認し、表示された「再起動」で適用します。Googleの更新手順に従ってください。不要なタブやアプリを閉じ、ダウンロードを一時停止して、同じページでもう一度確認します。

「︙」→「その他のツール」→「タスクマネージャー」でメモリ順に並べ、使っていないタブなどを確認できます。「プロセスを終了」するとその作業の未保存内容が失われます。Googleのタスク確認手順を参照し、名前を確認できないタスクをまとめて終了しないでください。

2. アクセラレーションを変更して比較する

Googleは、ハードウェアとChromeの動作に問題がある場合の確認として、アクセラレーションをオフにしてChromeを再起動する方法を案内しています。変更前の状態を控え、同じページ・同じゲームの条件で比較してください。改善しても、GPU故障や特定の描画キューの衝突まで確定したわけではありません。Googleの公式対処手順では「設定」→「システム」にこの項目があります。画面によって「グラフィック」または「ハードウェア」アクセラレーションと表示されます。

3. 対応ドライバーの更新・更新後のロールバック

Windows Updateで提供される更新や、PC・GPUメーカーがその機種向けに案内する対応ドライバーを確認します。更新直後から症状が始まった場合は、管理者権限で「デバイスマネージャー」→「ディスプレイアダプター」→対象GPUの「プロパティ」→「ドライバー」→「ドライバーを元に戻す」を確認します。利用できない場合は、無理に非公式の古いドライバーを入れずメーカーへ相談してください。Microsoftの更新・ロールバック手順に従い、機種とWindowsの版に合うものを使います。

4. 電源モードを確認する

Windows 11では「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」の電源モードを確認できます。省電力・バランス・パフォーマンスの選択肢は、作業内容や電源接続に合わせて選びます。Microsoftの電源モード案内に沿って確認してください。電源モードを変えればChromeのフリーズが直る、GPUのクロックが固定されるという意味ではありません。

5. CPU・メモリ・GPUの使用状況を比べる

Windowsのタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「GPU」では、3D・Copy・Video Decodeなどのエンジンの使用状況を確認できます。MicrosoftのGPU指標の説明では、全体の使用率は最も忙しいエンジンの使用率を代表値にする仕組みです。Copyの数字だけでタブ間転送が原因と断定したり、CPUとGPUの割合を足したりしないでください。

6. 拡張機能を一つずつ確認する

「︙」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」、またはchrome://extensions/で、最近追加したものや不要な拡張機能を一つずつオフにして比較します。症状が変わらなければ元に戻し、必要な機能を失ったままにしないようにします。

  • 比較する拡張機能の名前と、変更前の状態を控える
  • 一つだけオフにし、同じページを読み直して確認する
  • 変わらない場合は元に戻し、別の拡張機能や設定を確認する

会社や学校の管理対象の拡張機能は、管理者に確認してください。特定のカテゴリ名だけで不具合の原因と決めず、オン・オフと再発の関係を記録します。

7. 検出や不審な実行がある場合のスキャン

セキュリティソフトの検出がある、不審なソフトを実行したなどの場合は、現在有効なウイルス対策製品の手順でスキャンします。Microsoft Defenderを使っている場合は、Windowsセキュリティの「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」で確認できます。Microsoftのスキャンの案内を参照してください。ファン音やGPU使用率が高いというだけで感染を断定したり、保護機能を無効にしたりしないでください。

ゲームや複数画面でも起きる場合の確認

レジストリを変更する前に確認する

Chromeだけのフリーズから、MPOやWindowsのレジストリ値を変更する必要があるとは判断できません。まずChromeの設定と対応ドライバーで比較し、直らない場合はGPU名・ドライバーの版・発生条件をメーカーへ伝えます。

外部画面を使っている場合

  • ケーブルの接続・画面の電源を確認する
  • 同じページを内蔵画面や別の画面で表示して比較する
  • 画面全体の黒画面や点滅なら、Windows側の表示トラブルの案内も確認する

画面全体が真っ黒になる、複数のアプリで表示が止まる場合は、Chrome内の設定とは別に画面接続も確認します。Microsoftの画面トラブルの案内では、ケーブル・画面の電源・別のケーブルや画面での比較が示されています。内蔵画面があるノートPCでは、外部画面を外した状態とも比較できます。

ゲームを終了した状態と比較する

ゲームと同時に動かした時だけ起きる場合は、まずゲームを終了してChromeの同じページを開き直します。次に、ゲーム側に用意されている画質やフレームレートの設定を一つだけ変えて比較します。適切な上限はゲームやPCによって異なるため、固定の数値で解決するとは扱いません。

内蔵GPUと外付けGPUがある場合

内蔵GPUと外付けGPUのあるPCでは、タスクマネージャーに複数のGPUが表示されることがあります。GPU名とドライバーの版を控え、メーカーに症状を伝えてください。Chromeが固まるという理由だけで、BIOSから内蔵GPUを無効にしたり、確認できないメーカー設定を変更したりしないようにします。

再発時に記録する7項目

  1. 固まった日時と、Chromeの版
  2. どのタブ・サイトで起きたか(共有時は個人情報を除く)
  3. タブだけ、Chrome全体、画面全体のどれか
  4. 同時に実行していたゲーム・動画・アプリ
  5. GPU名・ドライバーの版・外部画面の有無
  6. 変えた設定と、戻した後にも同じ症状が出るか
  7. 表示されたエラーや、実際に存在するクラッシュID

chrome://gpucrashは修復に使わない

chrome://gpucrashは、GPUプロセスを意図的にクラッシュさせるテスト用の内部URLです。Chromiumの公式ソースにも、これと同様のクラッシュを起こすテスト用処理が記されています。固まったChromeを直すURLとして入力しないでください。クラッシュ情報を確認するchrome://crashesとは目的が異なります。

よくある質問と回答

アクセラレーションをオフにしたまま使ってよい?
動画など普段使うページの再生・CPU使用・電池消費も確認し、支障がある場合は元に戻して別の確認先へ進みます。CPU使用率が何%増えるかを一律には示せません。
別のブラウザーなら正常な場合は?
Chromeの拡張機能や設定、プロファイルなどを調べる材料になりますが、描画エンジンの優先度やGPU故障を確定する証拠ではありません。
再起動すると直るが繰り返す場合は?
再発した時間と操作、エラー表示を控え、同じ条件で一つずつ比較します。Googleのクラッシュ診断案内では、クラッシュレポートが有効な場合にchrome://crashesでクラッシュIDを確認する方法があります。フリーズの記録が必ずここに残るとは限りません。

まとめ

Chromeが固まる時は、まず症状がタブだけ・Chrome全体・画面全体のどこに出るかを確認します。更新と不要なタブの整理、アクセラレーションの比較、拡張機能、対応ドライバーを順に確認し、変更前後の条件を控えてください。GPU競合や感染と決めつけず、Chromeだけで再発するか、ゲームや外部画面を使わなくても再発するかを切り分けることが、次の問い合わせにも役立ちます。


この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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