Microsoft Edge の新しいタブを開くたびに現れる MSN(Microsoft Start)フィードを消して、代わりに Google ニュースなど任意のニュースサイトを表示したい――そんなニーズは個人利用でも企業運用でも非常に多くあります。本記事は、標準設定での非表示化から拡張機能・ポリシー配布までを一気通貫で解説し、確実に「MSN フィードを無効化し、別のニュースサイトへ置き換える」ための実践ガイドを提供します。2025年11月時点の最新 UI と運用事情に沿って、失敗しやすいポイントやトラブル対処も丁寧に補足します。
この記事で解決できること
- 新しいタブに出てくる MSN(Microsoft Start)ニュースフィードを、Edge の標準 UI だけで非表示にする。
- 「新しいタブ」からワンクリックで Google ニュースなど任意のニュースプラットフォームへ移動できるようにする。
- 拡張機能を使って「新しいタブ」そのものを希望サイトに自動リダイレクトする。
- 企業・組織で一括適用するための管理ポリシー(グループポリシー/Intune)設計と配布の勘所を押さえる。
結論:要件別の最短ルート
まずは全体像です。次の表から自分に合う方法を選んでください。
| 手順 | 操作内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 標準 UI でフィードを無効化 | 新しいタブ → 右上の歯車(ページ設定) → 「フィードを表示」トグルをオフ | Edge の標準機能のみで MSN フィードを非表示にできる |
| 任意サイトのショートカットを追加 | 同じ設定画面の「クイック リンク & 検索」で news.google.com などを登録 | ワンクリックで目的のニュースへ遷移 |
| 新規タブをリダイレクト(拡張機能) | Edge アドオンストアで「New Tab Redirect」等を導入 → 既定ページを希望サイトに設定 | 新しいタブを開くと即座に好みのニュースサイトが表示 |
| 組織一括設定(管理者向け) | GPO/Intune で NewTabPageLocation にカスタム URL を配布 | 社内 PC に一律適用。ユーザー操作不要 |
方法ごとのメリット/デメリット
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| UI でオフ | 即時・簡単・拡張不要 | Edge のレイアウト(検索バー・壁紙)は残る |
| ショートカット追加 | 標準機能だけで安全・軽量 | 毎回クリックが必要 |
| 拡張機能リダイレクト | 完全カスタム。新しいタブ=目的サイト | 拡張の導入・権限管理が必要。企業端末で制限の可能性 |
| ポリシー設定 | 大規模展開と統一管理に最適 | 管理者権限が必須。個人環境では設定がやや重い |
手順詳細:確実に MSN フィードを消し、置き換える
標準 UI だけで MSN フィードを非表示にする
まずは最小の手間でできる方法です。UIの文言は地域・バージョンでわずかに異なる場合がありますが、概ね以下で操作できます。
- Edge で新しいタブを開きます。
- 右上の歯車(ページ設定)をクリックします。
- ページレイアウトで「シンプル」を選ぶか、カスタムを開きます。
- コンテンツの項目で、「フィードを表示」または「コンテンツを表示」のトグル(チェック)をオフにします。
これで新しいタブにニュースカードが出てこなくなります。なお、この操作はフィードを「非表示」にするだけで、新しいタブ自体の URL を変えるわけではありません。検索バーや背景の壁紙など Edge 固有のレイアウトは残ります。
うまく反映されない時の確認ポイント
- プロファイルの同期:別の端末の設定が同期で戻している場合があります。設定 > プロファイル > 同期から、各項目の同期状態を確認します。
- 管理ポリシー:企業・学校の端末では IT 管理者が新しいタブの挙動を固定していることがあります。アドレスバーに
edge://policyと入れて、該当ポリシーが有効か確認します。 - プロファイルの切替:Edge の右上、プロファイル画像の切替で職場アカウントに変わっていると、個人設定が効かないケースがあります。
「クイック リンク & 検索」に任意サイトを登録してワンクリック化
フィードを非表示にしても、「目的のニュースへ素早く行きたい」ニーズは残ります。新しいタブの上部・中央付近に表示される クイック リンクに、お好みのニュースサイトを登録しておきましょう。
- 新しいタブ → 右上の歯車 → クイック リンク & 検索を開きます。
- クイック リンクの「+追加」を押し、名前とURLを入力します(例:名前=Google ニュース、URL=
https://news.google.com/)。 - アイコンや並び順を好みに合わせて調整します。
これで新しいタブを開いて1クリックで目的のニュースへ移動できます。軽量で安全、拡張も不要です。
拡張機能で「新しいタブ」そのものを任意サイトへリダイレクト
「開いた瞬間に Google ニュースが出れば最高」――そんな方には拡張機能での新規タブ置き換えが最適解です。代表的な例がNew Tab Redirectです(類似の拡張でも可)。
- アドレスバーに
edge://extensionsと入力し、拡張機能の管理画面を開きます。 - 拡張機能を入手をクリックし、ストアで New Tab Redirect を検索・追加します。
- 拡張機能のオプションを開き、リダイレクト先 URLに
https://news.google.com/など任意のニュースサイトを指定します。 - オプションに「新しいタブを常に置き換える」などの設定があれば有効にします。
以後、新しいタブを開けば即座に指定サイトが表示されます。InPrivate(シークレット)でも使いたい場合は拡張の詳細から「InPrivate での許可」をオンにします。
セキュリティとパフォーマンスの注意
- 権限:新規タブの置き換えはブラウザの動作に深く関わるため、拡張が比較的広い権限を要求します。実績・評価の高い拡張を選び、不要なアクセスがないか確認しましょう。
- 企業端末での制限:管理ポリシーで拡張の導入が制限されていると使えません。その場合は後述の
NewTabPageLocationポリシーを用いた一括設定に切り替えます。 - 動作しない時:同種の拡張を複数入れると競合します。片方に統一しましょう。
組織一括設定(管理者向け):GPO/Intune で強制置き換え
企業・学校などで多数端末に一律適用するなら、Edge の管理用テンプレートによる NewTabPageLocation が最も堅牢です。ユーザーが設定を戻せない「強制」モードで配布できます。
グループポリシー(オンプレミス/ローカル GPO)
- 最新の Edge 管理テンプレート(
msedge.admx / .adml)をポリシーエディターに取り込みます。 - ローカル グループ ポリシー エディターを開き、コンピューターの構成またはユーザーの構成 → 管理用テンプレート → Microsoft Edge の順に展開します。
- 新しいタブページの URL を設定(NewTabPageLocation)を有効にし、URLに目的のニュースサイト(例:
https://news.google.com/)を指定します。 - 必要に応じて、拡張のインストール制御や起動時ページ(RestoreOnStartup / RestoreOnStartupURLs)も併せて構成します。
レジストリで直接適用(検証・スクリプト配布)
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge]
"NewTabPageLocation"="[https://news.google.com/](https://news.google.com/)"
ユーザー単位で適用する場合は HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge に同名の値を作成します。大規模配布は GPO/Intune の使用を推奨します。
Intune(Microsoft Intune 管理センター)
- デバイス → 構成プロファイル → 作成 → プラットフォームに Windows 10 および以降(もしくは対象 OS)を選択します。
- 設定カタログから Microsoft Edge(管理用テンプレート) を選び、NewTabPageLocation を検索・有効化します。
- 値に目的のニュースサイト URL を入力し、スコープタグ・割り当てを設定して配布します。
macOS 端末に対しても、管理テンプレート(ADMX バック)またはカスタム構成プロファイルで同等設定を配布できます。
MSN フィードを「完全に置き換える」運用アイデア
標準 UI の「非表示」は簡単ですが、「新しいタブ自体をニュースにする」なら拡張またはポリシーが王道です。さらにユーザー体験を高めるテクニックをいくつか紹介します。
- PWA 化(アプリとしてインストール):目的のニュースサイトを Edge の アプリ > このサイトをアプリとしてインストール から PWA 化。タスクバーにピン留めし、設定 > スタートアップで自動起動にすると、朝一のニュースチェックが爆速になります。
- ホームボタン/起動ページの活用:設定 > スタート、ホーム、および新しいタブで「ホームボタン」の URL をニュースサイトにしておくと、作業中でもワンクリックでニュースに戻れます。
- 検索エンジンはそのまま:新しいタブの置き換えと、アドレスバーの既定検索エンジンは別の話です。検索は Bing のまま、タブはニュースへ、など柔軟に設計できます。
Edge の「起動」「ホーム」「新しいタブ」の違いを正しく理解する
似て非なる 3 つの概念を整理しておくと、運用やヘルプデスク対応がスムーズです。
| 対象 | 意味 | 関連設定 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 起動ページ | Edge を起動した直後に開くページ | 設定 > スタートアップ(RestoreOnStartup / URLs) | 毎朝固定のダッシュボードや社内ポータルを表示 |
| ホーム | ホームボタンを押したときの遷移先 | 設定 > スタート、ホーム、および新しいタブ | 作業中に戻りたい基点を任意サイトに |
| 新しいタブ | タブを追加した際に表示するページ | 標準 UI/拡張/NewTabPageLocation | ニュース、社内お知らせ、チームの情報ハブなど |
よくある失敗と対処(トラブルシューティング)
「フィードをオフにしたのに、また出てくる」
- 同期による巻き戻り:別端末のプロファイル設定が上書きしている可能性。いったん同期を停止し、各端末で同じ設定を行ってから同期を再開します。
- 管理ポリシーの強制:
edge://policyでNewTabPageLocation等が 強制になっていないか確認。強制なら UI 操作では変更できません。 - プロファイル切替:仕事用プロファイルに切り替わると、個人の設定が効いていないように見えます。右上のアイコンで現在のプロファイルを再確認。
拡張機能が動作しない/リダイレクトされない
- 同種拡張の競合:新しいタブ置き換え系が複数あると優先順位競合が起きます。1 つに絞ってください。
- 権限設定:拡張の詳細で「アクセスできるサイト」が限定されていないか、InPrivate 許可が必要かを確認します。
- 企業ポリシー:拡張のインストール自体がブロックされている場合は、ポリシー方式に切り替えます。
企業導入での運用上の勘所
- 段階的ロールアウト:ポリシーのテスト OU/小規模デバイスグループに先行適用し、フィードバック後に全社展開。
- ユーザー教育:「新しいタブ=ニュース」に変えるとユーザー体験が大きく変わるため、事前告知や 1 ページのクイックリファレンスを用意しましょう。
- 例外端末:開発・検証端末では Edge のチャネル(Dev/Canary)やフラグ設定があり、挙動が異なる場合があります。プロダクションポリシーの対象外にしておくのが安全です。
プライバシーと表示内容の微調整
「MSN フィードは不要だが、天気だけ欲しい」など細やかな要望に応えるには、ページ設定の カスタムで必要なカードだけを残す方法もあります(ニュースカードは非表示のまま)。また、設定 > プライバシー、検索、サービスで追跡防止やパーソナライズ関連の切り替えを見直すと、ニュースカードの推奨度合いや広告が適度に抑えられる場合があります。なお、拡張・ポリシーで完全に置き換える場合は、これらの微調整は基本的に無関係です。
モバイル(iOS/Android)での考え方
スマートフォン版 Edge はデスクトップ版よりも「新しいタブ」の置き換え自由度が低く、拡張機能も使えません。フィードの表示はアプリ内設定から簡易にオフできますが、「新しいタブ=任意サイト」の完全置換は原則困難です。実務上は以下の折衷を推奨します。
- ホーム画面に追加:モバイル OS 側の「ホーム画面に追加」でニュースサイトのショートカット(PWA)を作成し、直接起動する。
- 起動ページ(スタートページ)を活用:Edge アプリの設定で起動時のページをニュースサイトに設定し、アプリ起動=ニュース表示の体験に寄せる。
「2025年11月時点」の仕様整理
- Edge の標準 UI には、複数ニュースソースを束ねた「マイニュースフィード」を構築するネイティブ統合機能は存在しません。複数媒体を横断したい場合は、ニュースアグリゲーター系の拡張や、専用サイト/PWA の活用が現実的です。
- MSN(Microsoft Start)フィードを完全に置き換えるには、拡張またはポリシー(
NewTabPageLocation)が最短です。標準 UI の「非表示」は置き換えではない点に注意。 - 企業配布では、ポリシーで URL を固定するか、拡張の強制インストール(拡張 ID の指定)を併用する設計が一般的です。
導入チェックリスト(そのまま使える運用テンプレ)
- 要件定義:非表示でよいのか、完全置き換えが必要かを明確化。
- ユーザー影響:検索エンジンの既定・ホームボタン設定との整合性を確認。
- 方式選定:個人端末=UI/拡張、組織端末=ポリシー(必要に応じて拡張併用)。
- ガバナンス:拡張の権限・レビュー方針、バージョン固定、ロールバック手順を定義。
- サポート:edge://policy の読み方、よくある質問の社内ナレッジ化。
FAQ
Q. フィードをオフにしても検索バーと壁紙が残ります。完全に真っ白な空白ページにできますか?
A. 標準 UI では完全空白にはできません。拡張機能で about:blank 風ページへ置き換えるか、ポリシーで社内の軽量ページ(白背景のみ)を指定すると再現できます。
Q. 拡張とポリシー、どちらが速いですか?
A. レンダリングの速さはページ内容次第ですが、ポリシーで新しいタブの URL を固定する方式は、拡張の初期化を待たないぶん体感が安定しやすい傾向があります。
Q. 既定の検索は Bing、タブは Google ニュースにしたい。両立できますか?
A. 可能です。新しいタブの挙動とアドレスバー検索の既定は独立設定です。検索エンジンは 設定 > プライバシー、検索、サービス > アドレスバーと検索から管理できます。
Q. UI の文言が違って見つかりません。
A. 地域と言語、バージョンで微差があります。「ページ設定」「レイアウト」「コンテンツ」「フィード」等のキーワードで探してください。新しいタブの右上にある歯車が入口です。
実装スクリプト例(管理者向け)
評価環境での素早い試験や一括配布の土台として使えるスクリプト例です。実運用前に必ず検証用 OU/テストグループで試してください。
PowerShell(管理者)でレジストリ設定
$Path = "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge"
if (-not (Test-Path $Path)) { New-Item -Path $Path -Force | Out-Null }
New-ItemProperty -Path $Path -Name "NewTabPageLocation" -Value "https://news.google.com/" -PropertyType String -Force
ロールバック(元に戻す)
Remove-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge" -Name "NewTabPageLocation" -ErrorAction SilentlyContinue
ユーザー単位に適用していた場合は HKCU:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge 側も併せて削除します。
ケーススタディ:使い分けの具体例
個人利用(自宅 PC)
- まず UI でフィードをオフ → クイックリンクに
news.google.comを登録。 - 「新しいタブ=ニュース」にしたくなったら拡張を導入。
- PWA をタスクバーにピン留めし、朝は PWA から直接起動。
少人数チーム(10~50 台)
- ローカル GPO で
NewTabPageLocationを設定し、共通のニュースダッシュボードに固定。 - ヘルプデスク向けに「edge://policy の見方」チートシートを配布。
大規模組織(数百~数千台)
- Intune の設定カタログで
NewTabPageLocationをテストグループ → 全社と段階展開。 - 社内ニュースポータル(静的に軽量)を新しいタブに設定し、可用性と応答速度を最適化。
- ユーザーガイド(1ページ)に UI 操作・FAQ・問い合わせ先を記載してセルフヘルプ率を上げる。
パフォーマンス最適化のヒント
- 軽量な置き換え先:新しいタブで重いサイトを表示すると、タブ追加がもっさりします。表示量の少ないニュースリストやテキスト中心ページがおすすめ。
- スリーピングタブ・メモリ節約:設定 > システムとパフォーマンスでスリーピングタブや省メモリを有効にして、バックグラウンドの負荷を抑えます。
- 拡張の見直し:置き換え拡張以外に不要な拡張が多いと初期化時間が伸びます。定期的に棚卸ししましょう。
セキュリティ・コンプライアンス視点の補足
- ログと解析:ポリシー方式は構成が明示的で、変更監査やトラブル時の切り戻しが容易です。拡張方式は拡張の更新や廃止に伴うリスク評価を合わせて行いましょう。
- 広告・トラッキング:ニュースサイトの利用規約・プライバシーポリシーを確認し、必要なら追跡防止:厳密やクッキーの設定を見直します。
- ゼロトラスト端末:条件付きアクセスなどセキュリティ制御を厳格にしている場合、ニュースサイト側のコンテンツ配信がブロックされることがあります。ネットワークチームと事前に確認を。
まとめ:最短は「UI 非表示」→「拡張またはポリシー」
個人ならUI で非表示+クイックリンク追加で十分。毎回ワンクリックも惜しいなら拡張で置き換えます。組織は迷わずポリシー(NewTabPageLocation)で一律固定が王道。いずれの方式でも、ユーザー体験とパフォーマンス、セキュリティのバランスを見て設計すると、日々のニュースチェックが驚くほどスムーズになります。
補足情報(現状の制約)
- 2025年11月現在、Edge に複数のニュースソースを公式に束ねて「自分専用ニュースフィード」を作るネイティブ機能はありません。
- 完全置き換えを求める場合は拡張機能またはポリシーを選択してください。PWA 化+スタートアップ登録も有効な迂回策です。

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