Surface Laptop Studio 2で「ほかの端末よりWi-Fiが明らかに遅い」「同じ無線LANにつないでも速度が出ない」と感じている場合は、まずSurface向け更新プログラムを適用してください。
Microsoftは、Windows 11 バージョン23H2以降のSurface Laptop Studio 2で発生することがあるWi-Fi低速問題を、2026年8月6日公開の更新プログラムで修正しました。Windows Updateを実行して再起動し、Intel Wi-Fiドライバーが24.30.1.1になっていることを確認するのが基本的な対処方法です。(マイクロソフトサポート)
ルーターの買い替えやネットワーク設定の初期化を試す前に、まず本体側のドライバーを更新しましょう。この記事では、更新手順、ドライバーバージョンの確認方法、更新後も遅い場合の切り分け方まで解説します。
Surface Laptop Studio 2のWi-Fiが遅い問題は修正済み
Microsoftが公開したSurface Laptop Studio 2の更新履歴には、2026年8月6日の更新内容として「Wi-Fiのパフォーマンスが低下することがある問題」の修正が明記されています。
更新内容の要点は次のとおりです。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象機種 | Surface Laptop Studio 2 |
| 対象OS | Windows 11 バージョン23H2以降 |
| リリース日 | 2026年8月6日 |
| 主な修正 | Wi-Fiのパフォーマンスが低下する問題 |
| Wi-Fiドライバー | Intel net driver update 24.30.1.1 |
| Bluetoothドライバー | Intel Corporation Bluetooth 24.30.1.1 |
この更新にはWi-Fiドライバーだけでなく、Surface UEFI、TPM、Surface Integrationの更新やセキュリティ修正も含まれています。Wi-Fiに不満がない場合でも、対象端末では適用しておくことが推奨されます。(マイクロソフトサポート)
なお、Microsoftの更新履歴ではWi-Fiアダプター名として「Intel(R) Wi-Fi 6 AX200 160MHz」と記載されていますが、Surface Laptop Studio 2の構成やドライバーの状態によって、AX210など別のIntel Wi-Fiアダプター名が表示される場合があります。アダプター名だけで判断せず、ドライバーのバージョンを確認してください。(マイクロソフトサポート)
修正対象になっているか確認する
更新を始める前に、使用している端末とWindows 11のバージョンを確認します。
Surface Laptop Studio 2であることを確認する
機種名が分からない場合は、Surfaceアプリで確認できます。
- スタートメニューを開く
- 「Surface」と入力する
- Surfaceアプリを起動する
- デバイス情報に表示されるモデル名を確認する
今回の修正対象はSurface Laptop Studio 2です。初代Surface Laptop StudioやSurface Laptop 2など、名前が似ている別機種には、それぞれ異なる更新プログラムが配信されます。
Windows 11のバージョンを確認する
次の手順で確認できます。
WindowsキーとRキーを同時に押す- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力する - 「OK」を選択する
- 表示されたWindows 11のバージョンを確認する
「23H2」「24H2」など、23H2以降のバージョンであれば対象です。
23H2より前のバージョンでは、2026年8月6日のSurface更新が表示されない可能性があります。その場合は、先にWindows UpdateからWindows 11自体を更新してください。(マイクロソフトサポート)
Surface本体側の問題か切り分ける
同じWi-Fiにスマートフォンや別のPCを接続し、速度を比較します。
| 状況 | 考えられる原因 |
|---|---|
| Surfaceだけ遅い | Surface側のドライバーや設定 |
| すべての端末が遅い | ルーター、回線、プロバイダー |
| VPN接続時だけ遅い | VPNや社内ネットワーク |
| 特定のアプリだけ遅い | アプリ、サーバー、同期処理 |
| ルーターから離れた場所だけ遅い | 電波強度や障害物 |
ほかの端末では問題なく、Surface Laptop Studio 2だけが遅い場合は、今回の更新によって改善する可能性が高くなります。
Surface Laptop Studio 2のWi-Fi低速を修正する手順
更新前に電源と通信環境を整える
Surfaceのファームウェア更新中に電源が切れないよう、ACアダプターを接続します。
Microsoftは、更新前にバッテリー残量を40%以上にし、更新中は電源へ接続したままにするよう案内しています。また、安定したインターネット接続も必要です。(マイクロソフトサポート)
作業前に次の状態を確認してください。
- ACアダプターを接続している
- バッテリー残量が40%以上ある
- 作業中のファイルを保存している
- VPN接続を切断している
- 安定したWi-Fiまたは有線LANに接続している
現在のWi-Fiが極端に遅く、更新プログラムをダウンロードできない場合は、USB接続の有線LANアダプターやスマートフォンのテザリングを一時的に利用する方法もあります。
Windows Updateを実行する
- スタートメニューを開く
- 「設定」を選択する
- 「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」を選択する
- 表示された更新をダウンロードしてインストールする
「ダウンロードとインストール」ボタンが表示された場合は選択してください。Windows Updateでは、Windows本体の更新とSurface用ドライバー・ファームウェアがまとめて配信されます。(マイクロソフトサポート)
オプションの更新プログラムも確認する
通常のWindows UpdateだけでWi-Fiドライバーが更新されない場合は、オプションの更新プログラムも確認します。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「詳細オプション」を開く
- 「オプションの更新プログラム」を選択する
- 「ドライバー更新プログラム」を展開する
- SurfaceまたはIntelのネットワーク関連更新を選択する
- 「ダウンロードとインストール」を選択する
Microsoftは、Surfaceを更新する際に、利用可能なオプションの更新プログラムを確認し、「Surface」と名前の付いたドライバーをすべて導入するよう案内しています。(マイクロソフトサポート)
インストール後に必ず再起動する
更新が完了したら、次の手順で再起動します。
- スタートメニューを開く
- 電源ボタンを選択する
- 「再起動」を選択する
単に画面を閉じたり、スリープに移行したりしただけでは、更新処理が完了しない場合があります。Microsoftも、Surface更新後の再起動を必要な手順として案内しています。(マイクロソフトサポート)
再起動後は、もう一度Windows Updateを開き、「更新プログラムのチェック」を実行してください。追加のドライバーやファームウェアが残っていない状態まで更新します。
Intel Wi-Fiドライバー24.30.1.1を確認する方法
Windows Updateに「最新の状態です」と表示されても、目的のWi-Fiドライバーが導入されているとは限りません。デバイスマネージャーでバージョンを直接確認します。
デバイスマネージャーで確認する
- スタートボタンを右クリックする
- 「デバイス マネージャー」を選択する
- 「ネットワーク アダプター」を展開する
- 「Intel(R) Wi-Fi」で始まるアダプターを右クリックする
- 「プロパティ」を選択する
- 「ドライバー」タブを開く
- 「ドライバーのバージョン」を確認する
2026年8月6日の更新が適用されている場合、バージョンは次のように表示されます。
24.30.1.1
確認時は「ドライバーの日付」ではなく、「ドライバーのバージョン」を見てください。
| 表示されたバージョン | 判断 |
|---|---|
| 24.30.1.1 | Wi-Fi低速の修正版を導入済み |
| 24.30.1.1より新しい | 後継のSurface向けドライバーを導入済み |
| 24.30.1.1より古い | 修正版が未適用 |
| Intel Wi-Fiが表示されない | アダプターやドライバーに別の問題がある可能性 |
MicrosoftのSurface更新は、最新更新を導入すると、その端末に不足している過去の更新も適用される仕組みです。そのため、Windows UpdateまたはMicrosoft公式のSurface用パッケージから導入した24.30.1.1より新しいバージョンであれば、通常は今回の修正を含む後継版と判断できます。(マイクロソフトサポート)
PowerShellで確認する方法
複数台を管理している場合や、デバイスマネージャーを開かずに確認したい場合は、PowerShellも利用できます。
ターミナルまたはPowerShellを開き、次のコマンドを実行します。
Get-CimInstance Win32_PnPSignedDriver |
Where-Object { $_.DeviceName -match 'Wi-Fi|Wireless' } |
Select-Object DeviceName, DriverVersion, DriverDate
実行結果のDriverVersionが24.30.1.1になっていることを確認してください。
複数のネットワーク関連デバイスが表示された場合は、DeviceNameにIntel Wi-Fiと表示されている行を確認します。
24.30.1.1がインストールされない場合の対処法
Surfaceアプリから更新を確認する
Surfaceアプリでは、Surface専用ドライバーとファームウェアの状態を確認できます。
- Surfaceアプリを起動する
- 「ヘルプとサポート」を展開する
- 更新プログラムの状態を確認する
- 「更新プログラムの確認」を選択する
ボタンを選択するとWindows Updateが開きます。Surfaceアプリをインストールしていない場合は、Microsoft Storeから入手できます。(マイクロソフトサポート)
Windows Updateの一時停止を解除する
更新を一時停止していると、Surface用ドライバーも配信されません。
「設定」から「Windows Update」を開き、「更新の再開」が表示されている場合は選択してください。その後、「更新プログラムのチェック」を実行します。
配信が段階的に行われていることを確認する
Surfaceの更新プログラムは段階的に配信されるため、同じ機種でも表示されるタイミングが異なる場合があります。Windows Update、オプションの更新プログラム、Surfaceアプリの順に確認しても表示されない場合は、Microsoft公式の手動更新パッケージを利用できます。(マイクロソフトサポート)
Microsoft公式のMSIパッケージを使う
Surface Laptop Studio 2用のドライバーとファームウェアは、Microsoft公式ダウンロードセンターからMSI形式で入手できます。
手動インストールは、次のような場合に適しています。
- Windows Updateに更新が表示されない
- Wi-Fiが遅く、通常の更新に失敗する
- オフライン環境で更新する
- 組織内の複数端末に同じ更新を適用する
- Windowsを再インストールした直後でドライバーが不足している
ダウンロード時は、必ずSurface Laptop Studio 2と使用中のWindows 11に対応するMSIファイルを選択してください。別のSurfaceモデル用パッケージは使用できません。(マイクロソフトサポート)
今回の修正ではSurface UEFIやTPMなどのファームウェアも更新されます。Surfaceのファームウェア更新はアンインストールや以前のバージョンへの復元ができないため、電源を接続した状態で実行してください。(マイクロソフトサポート)
更新後もSurface Laptop Studio 2のWi-Fiが遅い場合
ドライバーが24.30.1.1以降になっても速度が改善しない場合は、Surface固有の不具合ではなく、ルーターや回線、VPN、電波環境などが原因になっている可能性があります。
同じWi-Fiを別の端末で確認する
同じ場所でスマートフォンや別のPCを接続し、Webサイトの表示や速度を確認します。
- ほかの端末も遅い場合は、ルーターやインターネット回線を確認する
- Surfaceだけ遅い場合は、Surface側の設定を確認する
- 社内VPN接続時だけ遅い場合は、VPNや社内ネットワークを確認する
Microsoftも、SurfaceのWi-Fi問題を切り分ける際は、最初に別の端末が同じネットワークへ接続できるか確認するよう案内しています。(マイクロソフトサポート)
ルーターとSurfaceを再起動する
次の順序で再起動します。
- Surfaceをシャットダウンする
- Wi-Fiルーターとモデムの電源を切る
- 30秒程度待つ
- モデムの電源を入れる
- 通信が安定してからルーターの電源を入れる
- Surfaceを起動して接続する
複数の端末で遅い場合は、ルーターや回線側の一時的な問題である可能性があります。
ネットワークのトラブルシューティングを実行する
- 「設定」を開く
- 「システム」を選択する
- 「トラブルシューティング」を開く
- 「その他のトラブルシューティング ツール」を選択する
- ネットワーク関連の診断を実行する
Windowsの診断では、ネットワークアダプターの無効化、IPアドレス取得、DNS、接続設定などの問題を検出できる場合があります。MicrosoftのSurface向け案内でも、ネットワーク診断、ルーターの再起動、機内モードの切り替え、ドライバーの再インストールなどが対処方法として挙げられています。(マイクロソフトサポート)
VPNや同期処理を止めて測定する
VPN、クラウドストレージの同期、大容量ダウンロード、Windows Updateが動作していると、Wi-Fi自体に問題がなくても速度が低く見えます。
速度を測るときは、次の処理を一時的に停止します。
- VPN接続
- OneDriveなどの大量同期
- 動画配信
- ゲームやアプリの更新
- 別端末での大容量ダウンロード
業務用PCでは、セキュリティ上の理由からVPNやセキュリティソフトを停止できない場合があります。その場合は、組織のIT管理者へ確認してください。
Wi-Fiドライバーの再インストールは最後に行う
24.30.1.1が導入済みでもIntel Wi-Fiアダプターに警告マークが表示される場合は、ドライバーの再読み込みを試します。
まず、デバイスマネージャーでIntel Wi-Fiアダプターを右クリックし、「デバイスを無効にする」を選択します。数秒後に「デバイスを有効にする」を選択してください。
改善しない場合に限り、「デバイスのアンインストール」を実行してSurfaceを再起動します。Windowsがドライバーを再検出した後、Windows Updateを再度実行します。
ドライバー削除を最初に行うと、一時的にWi-Fiへ接続できなくなるため、更新プログラムの適用と再起動を先に済ませることが重要です。
Wi-Fi速度を正しく比較するポイント
更新前後の速度を比較するときは、測定条件をそろえます。
- 同じルーターとSSIDを使用する
- Surfaceを同じ場所に置く
- 可能であれば同じ時間帯に測る
- VPNを切断する
- バックグラウンドの同期を止める
- 速度測定を3回行う
- 最大値ではなく中央値で比較する
1回だけの測定では、測定先サーバーの混雑や回線状況に左右されます。たとえば3回の下り速度が120Mbps、310Mbps、290Mbpsだった場合は、中央値の290Mbpsを比較基準にします。
また、Web上の速度測定結果はインターネット回線を含めた速度です。Wi-Fiアダプターだけの性能を示すものではありません。更新前後で同じ条件をそろえることで、ドライバー更新による改善を判断しやすくなります。
まずWindows Updateと24.30.1.1の確認を行う
Surface Laptop Studio 2のWi-Fiが遅い場合は、最初に2026年8月6日公開のSurface更新を適用してください。
対応手順は次のとおりです。
- Windows 11が23H2以降であることを確認する
- ACアダプターを接続する
- Windows Updateを実行する
- オプションのドライバー更新も確認する
- Surfaceを再起動する
- Intel Wi-Fiドライバーが24.30.1.1以降になったことを確認する
ドライバーが古いままなら、Surfaceアプリ、オプションの更新プログラム、Microsoft公式MSIの順に確認します。
24.30.1.1以降でも遅い場合は、別端末との比較、ルーターの再起動、VPNの切り分け、Windowsのネットワーク診断を進めてください。更新の適用前にネットワーク設定を大きく変更するより、まずMicrosoftが提供した修正版を導入するのが最短の対処方法です。

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