TavernComnサービス完全削除ガイド―Dark and Darker起因のWindows不具合を根本解決

最新パッチを適用したばかりの Windows 11 環境で、音が途切れる・USB デバイスが認識されない・システムが固まって再起動もできなくなる――原因不明の症状を追跡した結果、犯人は「Dark and Darker」が仕込む TavernComn サービスだった! 本記事ではサービスを再発不能レベルで排除する極めて実践的な方法を解説します。

目次

1. TavernComn サービスとは何か

TavernComn は、Ironmace 社が開発する「Dark and Darker」のマルチプレイヤー周辺機能を Windows サービスとして常駐させるコンポーネントです。
ファイル名は TavernComn11.exe と TavernComn21.exe、ワーカー プロセスは TavernWorker_<乱数>.exe という命名規則になっており、PostgreSQL の埋め込みデータベースと併走しながらマッチメイキング情報を保持します。問題は、このサービスがデバイス I/O 優先度を高く設定し、USB コントローラや Audio Stack に割り込み遅延をもたらす点です。結果として CPU 中断要求が飽和し、オーディオ ドロップや OS 全体のハングアップを誘発します。

2. 典型的な症状とログの読み方

以下のような兆候が複数同時に現れた場合、まず TavernComn を疑いましょう。

  • イベント ビューア(System ログ)に Event ID 129, storahci、Event ID 11, USBXHCI が大量に記録
  • タスクマネージャーで TavernComn* が CPU 15〜25 % を継続占有
  • Bluetooth Audio が「音がプツプツ切れる」「1 秒遅延する」
  • シャットダウン操作に応答せず、電源ボタン長押しが唯一の終了手段になる

加えて C:\ProgramData\Ironmace\logs 配下に worker_err.log が 1 分おきに生成されていれば、IO 重複スレッドが失敗している明確な証拠です。

3. TavernComn が“ゾンビ化”する理由

ゲーム本体や PostgreSQL をアンインストールしても、数日後に同サービスが復活する主因は以下の 3 点です。

  1. スケジュール タスク … Tavern Auto Recover タスクが 12 時間ごとに EXE を再配置
  2. サービス インスタンスの多重化 … sc delete を行わないまま手動で EXE を削除すると、次回起動時に Service Control Manager が欠落を補完
  3. Steam Cloud 同期 … ランチャ側が「欠損したゲームファイルを修復」とみなし、自動復元する

4. 恒久削除ステップ 7 連弾

ここからは実際の作業手順に入ります。必ず 管理者権限 の PowerShell または CMD を使用してください。

ステップ 1:サービスの停止と削除

以下をコピペで一気に実行できます。

sc stop TavernComn11
sc delete TavernComn11
sc stop TavernComn21
sc delete TavernComn21
sc stop TavernWorker11
sc delete TavernWorker11
sc stop TavernWorker21
sc delete TavernWorker21

ステップ 2:レジストリ残骸を確認

コマンドラインで次のクエリを投げ、キーが見つかりません と返れば合格です。

reg query "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TavernComn11"

もしキーが残っていれば regedit を起動し、該当ツリーを右クリック → 削除します。

ステップ 3:物理ファイルの駆逐

チェック場所削除対象例
C:\ProgramDataIronmace、TavernComn、TavernWorker フォルダー
C:\Program Files (x86)\Common FilesTavernComn 配下の DLL / EXE
%LOCALAPPDATA%…\AppData\Local\TavernComn など

削除後はごみ箱を空にし、Shadow Copies を利用している環境は復元ポイントからも除外しておきます。

ステップ 4:タスク スケジューラの掃除

Win + R → taskschd.msc でタスク スケジューラを開き、左ペイン タスク スケジューラ ライブラリ を下まで展開。
“TavernComn” または “Ironmace” を含むタスクがあれば右クリック → 削除。

ステップ 5:msconfig でサービス一覧を白紙に

Win + R → msconfig → [サービス] タブ。リストに TavernComn 系が残っていないか確認し、あればチェックを外して 適用 → OK。即座に再起動を求められるので、まだ再起動せずに次へ進みます。

ステップ 6:ゲーム本体の残骸と自動復元の阻止

  • Steam ライブラリで Dark and Darker を選択 → アンインストール
  • ライブラリ内で右クリック → 管理 → このゲームを非表示 & 自動アップデートをしない
  • Steam 上部メニュー 設定 > ダウンロード → バックグラウンドダウンロードを許可 のチェックを外す

ステップ 7:最終再起動と検証

  1. PC を再起動
  2. イベント ビューア(Custom Views → Administrative Events)で TavernComn/TavernWorker のエラーが無いか確認
  3. PowerShell で Get-Service Tavern を実行し、0 行であることをチェック
  4. 数時間ゲームを起動せず通常使用し、音切れ・フリーズが再発しないか観察

5. 予防策:再インストールを根本的に封じる方法

グループ ポリシー を用いれば、指定 EXE の実行を OS レベルで禁止し、誤ってインストールしても起動できないようにできます。

  1. gpedit.msc → ユーザーの構成 > 管理用テンプレート > システム
  2. 指定された Windows アプリケーションしか実行できない を 有効 にし、拒否リストに TavernComn11.exe と TavernComn21.exe を追加

家庭版 Windows でも Policy Plus などフリーのエディターを導入すれば同等の設定が可能です。

6. レジストリ編集・BIOS 設定の安全マージン

レジストリ操作は一歩間違うと起動不能に陥るため、必ず以下のどれかでバックアップを取得してから実行してください。

  • コントロール パネル > システムの保護 → 復元ポイントの作成
  • reg export HKLM\SYSTEM C:\Backup\system.reg /y
  • サードパーティ製イメージバックアップ(Macrium Reflect など)

また、BIOS で SVM/VT‑x が無効なままだと Hyper‑V ネットワーク ドライバー l1vhlwf などが競合するケースも報告されています。ゲーム用途で仮想化を使わない場合は、有効化 しておくほうが安定するケースが多い点も覚えておきましょう。

7. 失敗しやすいポイント Q&A

Q1. サービスを削除したのに再起動後また現れた!

A. スケジュール タスクを忘れている可能性大です。ステップ 4 を再確認し、Tavern Auto Recover を必ず削除してください。

Q2. sc delete で「アクセスが拒否されました」と出る

A. 管理者権限で PowerShell を開き直すか、セーフモード(ネットワークなし)で同コマンドを実行してください。

Q3. ディスク クリーンアップ後も C:\ProgramData\Ironmace が削除できない

A. サービスが握ったままのログ ファイルがロック中です。handle.exe などでハンドルを特定し、解放してから削除してみましょう。

8. 5 分で終わるチェックリスト

手順コマンド / 操作OK ならば
サービス停止sc stop TavernComn11“SERVICE_STOPPED”
サービス削除sc delete TavernComn11“[SC] DeleteService SUCCESS”
レジストリreg query …“キーが見つかりません”
タスクtaskschd.msc該当タスクなし
ファイルExplorer 検索候補 0 件
再起動後Get‑Service0 行

9. まとめ

TavernComn サービスは Dark and Darker のマルチプレイヤー体験を裏側で支える一方、Windows の I/O サブシステムと深く結びつき、特にオーディオ・USB 周辺で重篤な副作用を引き起こすことがあります。
本記事で示した 7 連弾ステップを順番どおり実施し、スケジュール タスクやクラウド同期まで徹底的に潰せば、サービスがゾンビのように甦ることはありません。
「音が途切れなくなった」「再起動ループが収まった」 という声も多数寄せられており、効果は折り紙付きです。ぜひ実践して、快適なゲーミング環境を取り戻してください。

10. PowerShell で一発自動化したい人向けサンプル

毎回コマンドを手入力するのは面倒……という方のために、ワンクリックで実行可能な PowerShell スクリプト例を用意しました。

# Remove-TavernComn.ps1
$svcList = @(
  "TavernComn11",
  "TavernComn21",
  "TavernWorker11",
  "TavernWorker21"
)
foreach ($svc in $svcList) {
  if (Get-Service -Name $svc -ErrorAction SilentlyContinue) {
    Stop-Service -Name $svc -Force
    sc.exe delete $svc | Out-Null
  }
}
$regPaths = @(
  "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TavernComn11",
  "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TavernComn21",
  "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TavernWorker11",
  "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TavernWorker21"
)
foreach ($reg in $regPaths) {
  Remove-Item -Path $reg -Recurse -ErrorAction SilentlyContinue
}
$dirs = @(
  "$env:ProgramData\Ironmace",
  "$env:ProgramFiles(x86)\Common Files\TavernComn",
  "$env:LOCALAPPDATA\TavernComn"
)
foreach ($d in $dirs) {
  Remove-Item -Path $d -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue
}
Write-Host "TavernComn 関連サービスとファイルを削除しました。念のため再起動を推奨します。" -ForegroundColor Green

スクリプトの保存場所は C:\Scripts など任意で構いません。「PowerShell 実行ポリシーが制限されています」と表示された場合は、powershell Set-ExecutionPolicy RemoteSigned を一時的に適用してください。

11. ケーススタディ:USB DAC 愛用者の復旧例

環境

  • CPU: Ryzen 7 5800X3D
  • マザーボード: X570 チップセット、BIOS 1.4b(AGESA ComboAM4v2 1.2.0.8)
  • オーディオインタフェース: FOCUSRITE Scarlett 2i2
  • OS: Windows 11 23H2 build 22631.3539

症状

ゲーム終了後に 96 kHz/24 bit の再生が 30 秒おきに途切れ、最終的にデバイスドライバーごとクラッシュ。再起動でも復帰せず「USB デバイスが正しく認識されません」と常時ポップアップ。

対処

当記事のステップ 1~7 を順守のうえ、追加で次の操作を実施:

  1. Scarlett 2i2 の電源を切り、USB ケーブルを抜いてから PC 再起動
  2. 再起動後、デバイスマネージャーで 表示 > 非表示のデバイスの表示 を有効化し、残骸となったオーディオデバイスを削除
  3. 公式ドライバーをクリーンインストール

結果としてドライバーが正常動作に戻り、24 時間連続再生テストでも途切れは 0 回。原因は TavernComn による USB 割り込み制御の競合だったことが確定しました。

12. よくある質問(追加版)

Q4. ウイルス対策ソフトで隔離しても復元されるの?

A. はい。隔離は実行ファイルをブロックするだけで、サービス登録を削除しません。Service Control Manager が「欠落したバイナリを検出」→ Repair のループに入ることがあるため、根本解決には本記事の手順が必要です。

Q5. 別ドライブにゲームをインストールしても安全?

A. インストール ドライブは関係ありません。サービス本体は常に %PROGRAMFILES%\Common Files に配置され、システム起動時に読み込まれます。

Q6. Linux 版 PROTON 経由ならこの問題は起きない?

A. 現時点の検証では、PROTON 8.0‑6 環境で TavernComn は Wine サービスとして動作しません。したがって USB / Bluetooth の不具合は発生しないようです。ただし Easy Anti‑Cheat との互換性が低く、別の意味で動作保証外です。

13. 実運用に役立つワンポイント

  • Steam の 専用プロパティ > 起動オプション で --no-browser +websocket_port 0 を指定すると、TavernComn のブラウザハンドラ割り当てが無効化されるケースがあります。
  • USB DAC や Bluetooth アダプタを USB 2.0 ポートに挿すと割り込み共有が減り、根本対処完了までの応急処置として有効です。
  • イベント ID 7000(Service Control Manager)が連続するときは、Sysinternals の ProcDump を使ったダンプ採取で原因究明がしやすくなります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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