Windows Server 2019 のフェールオーバークラスターで、突然すべてのクラスター系コマンドレットが失敗し「The remote server has been paused or is in the process of being started.(ClusterSharingPaused)」が出続ける場合、単なる WMI 障害ではなくクォーラム喪失やクラスター構成の破綻が疑われます。本記事では症状の読み解き方と、実際に復旧できた“解体→再構築”手順を具体的にまとめます。
現象:すべてのクラスター関連コマンドレットが失敗する
問題の特徴は、PowerShell からの操作だけでなく、WMI(ROOT\MSCluster)経由の参照までまとめて失敗する点です。代表的には次のような状態になります。
Get-ClusterNode、Stop-Cluster、Remove-Clusterなど、クラスター関連のコマンドレットが軒並み失敗する- エラーが
FullyQualifiedErrorId : ClusterSharingPausedとなり、本文に「The remote server has been paused or is in the process of being started.」が出る Get-WmiObject -Namespace "ROOT\MSCluster"など WMI 経由でも同じエラーで落ちるStart-ClusterやStart-ClusterNode -FQ(ForceQuorum)を試しても、一瞬 Joining になってすぐ落ちる
| 見えているエラー | 裏で起きていること(典型) | 起きる影響 |
|---|---|---|
| The remote server has been paused or is in the process of being started. | クラスターサービス(clussvc)が「完全に開始できない/一時停止扱い」のまま管理 API を受け付けない | PowerShell/WMI のどちらからも管理操作できず、切り分けが極端に難しくなる |
| ClusterSharingPaused | クォーラム喪失や内部データベース不整合などにより、クラスターの共有状態が “Paused” として扱われている | コマンドレットが連鎖的に失敗し、Remove-Cluster すら実行できない場合がある |
今回のような環境で「壊れ方」が深刻化しやすい理由
本件は Windows Server 2019 の新規フェールオーバークラスター(4 ノード)で、S2D(Storage Spaces Direct)+CSV を使っている構成が想定されます。さらに管理ポイントが分散ネットワーク名(DNN)で、クォーラムはファイル共有 Witness(複数の共有を用意)という前提です。
この組み合わせでは、どれか 1 つの要素が崩れると“クラスターサービスが完全に立ち上がらない”状態に入りやすく、結果として管理コマンドが全滅します。
- クォーラム喪失:ハートビート断続・ノード間通信不安定・Witness 到達不可が重なると、クラスターが「自分が正当な多数派か」を判断できず停止に寄る
- DNN/AD/DNS の絡み:DNN のコンピューターオブジェクト(クラスター名)が DNS を更新できないと、名前解決が揺らぎ、管理やクライアント接続が崩れる
- ネットワークの二重化:10GbE×2 のクラスター専用ネットワークと、別帯域のクライアント専用ネットワークがあり、役割・メトリック・VLAN・MTU が不整合だと、断続的なハートビート喪失が起きる
- “Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter” の不整合:ノード間で仮想アダプターの状態が揃っていない、リネームが失敗する等は、ネットワークスタック/ドライバ/チーミング設定の差異のサインになり得る
イベントログの読み方:クラスターが「不安定/破綻した」サイン
質問環境では、初期にイベント ID 1237 が多数発生し、DNN のコンピューターオブジェクトへ「IP アドレスの動的更新」権限を付与したことで解消したとのことです。その数時間後に 4 ノードすべてがクラスターから落ち、以降は 1092 / 1146 / 1573 / 5398 / 1070 などが多数発生しています。
イベント ID の詳細メッセージは環境差がありますが、次のように“方向性”を掴むと復旧方針を決めやすくなります。
| イベントの傾向 | 意味合い(読み取り) | 次に疑うポイント |
|---|---|---|
| ハートビート喪失/復旧が短時間で大量 | ノード間通信が断続的に切れている(物理/論理のどちらでも) | VLAN/MTU/ルーティング/チーミング/LACP/スイッチ設定、RDMA、ドライバ差異、同一セグメントか |
| クォーラム喪失・仲裁関連のイベントが繰り返し | 多数派判定に失敗し、クラスターが自律停止に寄っている | Witness への到達性(DNS/SMB/権限)、時刻同期、サイト間遅延、ノードの再起動順序 |
| 名前解決・登録(DNN / DNS)由来のエラー | 管理ポイントの登録・更新ができず、管理や接続が不安定になりやすい | AD 側の事前ステージ、DNS の動的更新権限、古い A レコード/重複登録 |
| clussvc の開始失敗やサービス強制停止に近い挙動 | クラスターサービスが正常起動できず“Paused/Starting”状態から抜けられない | クラスター構成情報の不整合、内部 DB 破損、ストレージ/CSV/S2D の初期化失敗 |
なぜ WMI リセットやファイアウォール調整では直らないのか
この症状でよくある落とし穴は「PowerShell が落ちる=WMI が壊れた」と考えてしまうことです。実際には逆で、WMI は“クラスターサービスが管理 API を返せない状態”を正しく報告しているだけ、というケースが多いです。
そのため、次の対処は“効くこともあるが、クラスター自体が破綻していると効かない”代表例です。
- WMI/DCOM 関連のファイアウォールルールを有効化
winmgmt /resetRepositoryによる WMI リポジトリリセット
クラスターサービスが起動できない/クォーラム確立に失敗している状態では、WMI を直してもクラスター管理は戻りません。根が深い場合は、クラスターを一度“解体”して健全な構成を作り直すほうが速く確実です。
最初の切り分け:クラスターコマンドが使えないときに確認する項目
コマンドレットが全滅している状況でも、OS 標準のサービス確認やイベントログ参照は実行できます。復旧・再構築の判断材料として、まず次を確認します(必要ならスクリーンショットやログとして保存します)。
| 確認対象 | 使うコマンド例 | 見え方の例 | 読み取り |
|---|---|---|---|
| clussvc の状態 | Get-Service clussvcsc query clussvc | Running / Stopped / StartPending | StartPending が長い、または起動直後に落ちるなら、クォーラムや構成不整合で起動フェーズで詰まっている可能性が高い |
| Failover Clustering のイベント | Get-WinEvent -LogName Microsoft-Windows-FailoverClustering/Operational -MaxEvents 200 | ハートビート喪失、仲裁失敗、名前登録失敗などが連続 | ネットワーク断続やクォーラム揺れが主因か、AD/DNS の登録問題が主因かの当たりを付けられる |
| ノード間通信(クラスター用 NIC) | Test-Connection <相手ノードのクラスター用IP>ping -S <自ノードのクラスター用IP> <相手IP> | 断続的にタイムアウトする | “たまに落ちる”が最も危険。スイッチ設定、VLAN、MTU、LACP、ドライバ差異などを疑う |
| Witness 共有への到達性 | Test-Path \\server\witness$New-Item \\server\witness$\health.txt -ItemType File | 参照はできるが作成ができない/認証が失敗する | 共有権限または NTFS 権限、あるいは資格情報の問題。ここが揺れるとクォーラムが不安定になる |
| DNS の名前解決 | Resolve-DnsName myCluster | 古い IP が返る/複数レコードが混在する | DNN の登録不整合や、古い A レコードの残骸が疑われる |
| 時刻同期 | w32tm /query /status | 大きなズレや同期エラー | Kerberos 認証や SMB 接続で失敗が出やすく、Witness 到達やクラスター参加に影響する |
ここで「ノード間通信が断続的に不安定」「Witness 共有への書き込みが不安定」「DNS が揺れている」のいずれかが見えた場合、ForceQuorum の成功率は下がりがちです。短時間で復旧させる必要があるなら、次章の“解体→再構築”が現実的な選択になります。
作業前の準備:やってはいけないこと/残すべき情報
以降に紹介する「解体→再構築」は強力ですが、元に戻せない操作が含まれます。最低限、次を先に揃えます。
- CSV 上のデータバックアップ(スナップショットだけに頼らず、復元手順も確認)
- 旧クラスターの設計メモ(ネットワークの用途、VLAN、MTU、優先順、Witness パス、共有名、アクセス権)
- AD/DNS 側で触るオブジェクト名(クラスター DNN、CAU 用アカウント、DNS レコード)
- ストレージの種類の確認(S2D か、共有ストレージ/iSCSI か)
| 確認項目 | 目安 | メモする例 |
|---|---|---|
| クラスター名(DNN) | AD コンピューターオブジェクト名と DNS 名が一致している | myCluster |
| Witness | 実際に使用する共有は 1 つ(予備を用意するのは可) | \\myQuorumShareMachine\witness$ |
| クラスター通信ネットワーク | 用途(Cluster Only / Client Only)が明確で、ノード間で同一 | 10GbE×2:クラスタ用、2GbE Team:クライアント用 |
| S2D/CSV のボリューム名と共有名 | 再作成後に同名に戻せるよう控える | CSV 名、SMB 共有名、ACL |
根本対処:クラスターを「解体」して再構築する手順
受け入れられた解決策は、クラスター構成をきれいに削除し、AD オブジェクトも含めて再作成する方法です。ポイントは「壊れたクラスターに対して Remove-Cluster を頑張る」のではなく、各ノードをクラスター参加状態から切り離してフラットに戻すことです。
各ノードからフェールオーバークラスター機能を削除して入れ直す
管理用サーバーから PowerShell リモートで一括作業する前提の例です。ドメイン環境なら Kerberos を使うのが基本ですが、状況によっては TrustedHosts が必要になることがあります。運用ポリシーに合わせて実施してください。
# 各ノード側(事前設定例)
Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts -Concatenate -Value "管理サーバー名"
Enable-PSRemoting -Force
管理サーバーから 4 ノードへ、クラスター機能を削除→再インストールします。
# 管理サーバー側
Invoke-Command -ComputerName one,two,three,four {
Remove-WindowsFeature Failover-Clustering -Restart
}
Invoke-Command -ComputerName one,two,three,four {
Install-WindowsFeature Failover-Clustering -IncludeManagementTools -Restart
}
再起動後、ノードに残ったクラスター参加情報をクリアします。
Invoke-Command -ComputerName one,two,three,four {
Clear-ClusterNode
}
この段階で狙っているのは次の状態です。
- 各ノードが「過去に所属していたクラスターの残骸」から切り離される
- clussvc の起動失敗を引きずる前提が消え、再作成に移れる
AD / DNS 上のクラスター関連オブジェクトを整理する
DNN 構成のクラスターでは、AD 上のクラスター名(DNN)のコンピューターオブジェクトや、CAU 用のコンピューターオブジェクトが絡みます。壊れた状態のまま残すと、DNS レコードの更新失敗や重複で再作成が不安定になります。
- Active Directory ユーザーとコンピューター(dsa.msc)で、クラスター DNN のコンピューターアカウントを一度削除する
- 同名で再作成し、無効化した状態にしておく(事前ステージ)
- CAU 用(例:myCluster-CAU)のコンピューターアカウントも必要に応じて削除/再作成する
- DNS 側に古い A レコードや重複登録が残っていないか確認し、必要ならクリーンアップする
さらに、AD/DNS 管理者に依頼して、再作成した DNN オブジェクトに DNS 更新に必要な権限を付与します(環境によって呼び方は異なりますが、質問環境では「IP アドレスの動的更新」の権限付与で改善しています)。
クォーラム用ファイル共有サーバーでは、共有と NTFS の両方でクラスター名(myCluster)に書き込み権限を付与します。
| 対象 | 実施内容 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| AD(クラスター DNN) | 削除→再作成(無効化)→DNS 更新に必要な権限を付与 | 古いオブジェクトが残ると再作成時に衝突しやすい |
| AD(CAU 用) | myCluster-CAU などを削除/再作成 | CAU ロール追加時に VCO 作成で失敗することがある |
| DNS | 古い A レコード/重複登録を整理 | レコードが残ると名前解決が揺らぎ、参加や管理が不安定になる |
| Witness 共有 | 共有・NTFS ともにクラスター名へ書き込み権限 | 共有権限だけ/NTFS だけ付けて片手落ちになりやすい |
クラスターを新規作成する(DNN)
ノードがフラットになり、AD/DNS/Witness が整理できたら、クラスターを作り直します。DNN で構成する例です。
New-Cluster `
-Name myCluster `
-Node one,two,three,four `
-NoStorage `
-IgnoreNetwork "192.168.0.0/24","192.168.1.0/24" `
-ManagementPointNetworkType Distributed
-IgnoreNetwork は「管理 NIC として使わないネットワーク」を除外するための例です。ここを誤ると、意図しないネットワークでクラスター管理が動き、後々のトラブルになります。作成前に各ノードの IP 帯を棚卸しし、“クラスター通信に使う帯域”と“使わない帯域”を明確にしておきます。
CAU ロールの追加とクォーラム設定
必要に応じて CAU(Cluster Aware Updating)ロールを追加します。
Add-CauClusterRole `
-DaysOfWeek Saturday `
-WeeksOfMonth 1 `
-RequireAllNodesOnline `
-MaxFailedNodes 1 `
-EnableFirewallRules `
-CauPluginName Microsoft.WindowsUpdatePlugin `
-VirtualComputerObjectName myCluster-CAU `
-GroupName myCluster-CAU
続いてクォーラムをファイル共有 Witness に設定します。共有を複数用意していても、クラスターが同時に使う Witness は基本的に 1 つです(切り替え用の予備として管理するのは有効です)。
Set-ClusterQuorum `
-FileShareWitness \\myQuorumShareMachine\witness$ `
-Credential (Get-Credential)
クラスターネットワークの役割を揃える
ネットワークの役割が曖昧なままだと、ハートビート断続→クォーラム揺れ→クラスター不安定の温床になります。再構築後は早い段階で役割を確定させます。
Get-ClusterNetwork | Format-Table Name, Address, Role
Role は値で制御されます(一般的な意味合いは次のとおり)。
| Role 値 | 意味 | 用途の例 |
|---|---|---|
| 0 | None(クラスターでは使わない) | クライアント専用ネットワーク、バックアップ専用など |
| 1 | Cluster Only(クラスター内部通信のみ) | 10GbE のハートビート/CSV/S2D 通信用 |
| 3 | Cluster and Client(両方) | クライアントアクセスもこのネットワークで受ける設計の場合 |
例として、10GbE×2 をクラスター専用、クライアント用 NIC チームはクラスター通信に使わない(None)とするなら次のように設定します。
(Get-ClusterNetwork "Cluster Network 1").Role = 1
(Get-ClusterNetwork "Cluster Network 2").Role = 1
(Get-ClusterNetwork "Cluster Network 3").Role = 0
ストレージ/CSV の再登録(S2D と共有ストレージで考え方が違う)
ここは環境差が出やすい部分です。S2D(Storage Spaces Direct)では「ディスクをクラスターに追加して CSV 化する」よりも、S2D の有効化やボリューム再作成の手順が主体になります。一方、共有ストレージ(SAN/iSCSI 等)では、未割り当てディスクの追加→CSV 変換が基本です。
質問環境の例としては、クラスターが認識している未割り当てディスクを追加し、CSV に変換する流れが紹介されています。
Get-ClusterAvailableDisk | Add-ClusterDisk
Get-ClusterResource |
Where-Object { $_.OwnerGroup -eq "Available Storage" -and $_.Name -ne "Cluster Virtual Disk (ClusterPerformanceHistory)" } |
Add-ClusterSharedVolume
また、旧環境の名残として次のような“掃除対象”が出ることがあります。
- Performance History 用のディスク(
Cluster Virtual Disk (ClusterPerformanceHistory))の扱いが中途半端に残る - SID/GUID 名のまま残っている Cluster Group や Virtual Disk があり、管理上わかりにくい
- クラスター名リソースの表示名が期待と異なる
CSV の論理名を元の名前に戻す例です。
Get-ClusterSharedVolume | Format-Table Name, SharedVolumeInfo
# 必要に応じて論理名を変更
(Get-ClusterSharedVolume "Cluster Disk 1").Name = "Cluster Virtual Disk (元のボリューム名)"
その後、各 CSV に対して元どおりの SMB 共有名・アクセス権で共有を作り直します。共有名がアプリケーション側で固定参照されている場合は、ここを揃えることが復旧の肝になります。
代替案:/fixquorum で復旧できる場合もある
クラスターの規模や状況によっては、再構築まではせずにクォーラムを修復して復旧できることがあります。小規模(例:2 ノードの検証環境)で、ハートビート喪失やクォーラム破損が主因のときに選択肢になります。
- 片方のノード(例:node2)をシャットダウンする
- 残ったノード(node1)でクラスターサービスを
/fixquorum付きで起動する
net stop clussvc
net start clussvc /fixquorum
- その後、シャットダウンしていたノードを起動し直す
ただし、4 ノード+Witness+S2D のように要素が多い構成では、/fixquorum を使ってもクラスターがすぐ落ちることがあります。ForceQuorum で一瞬 Joining になるが維持できない場合は、クォーラムだけでなくネットワークや構成情報の不整合が残っている可能性が高く、再構築のほうが現実的です。
再発防止:次に同じ“全コマンドレット死亡”を起こさないために
一度こうした状態に入ると、切り分けより“復旧・再構築”が主戦場になります。再発防止として、次を設計・運用に組み込むと効果があります。
クォーラムと Witness の健全性を定期点検する
- Witness 共有は、DNS 解決・SMB 到達・権限(共有+NTFS)の 3 点をセットで確認する
- 共有サーバー側の監査ログやイベントログも確認し、認証失敗が出ていないかを見る
- 複数の Witness を用意する場合は「切替手順」を文書化し、同時併用しない
クラスター通信ネットワークを“揃える”
- ノード間で NIC ドライバ/ファームウェア/チーミング方式(LACP など)を統一する
- MTU(ジャンボフレーム)、VLAN、QoS、RDMA の有無をノード間で一致させる
- クライアント用ネットワークをクラスター通信に混ぜない(Role=0 を徹底する等)
AD/DNS(DNN)を“事前ステージ”前提で運用する
- DNN のコンピューターオブジェクトは、作成者・権限・DNS 更新権限を明確にし、変更履歴を残す
- DNS に古いレコードが残る運用(手動登録や、誤った動的更新)を避ける
“壊れたときの逃げ道”を用意する
- クラスター構成のバックアップ(手順書)を整備し、再構築で戻せる粒度にする
- CSV 名、共有名、ACL、アプリの参照先を台帳化しておく
- 検証環境で
/fixquorumや ForceQuorum の動作確認をしておく
よくある質問
Q. Remove-Cluster すら実行できません。どうやって“解体”しますか?
A. 管理コマンドが全滅している状態では、壊れたクラスターに対して Remove-Cluster を通そうとしても詰みやすいです。各ノードで Failover-Clustering 機能を削除→再インストールし、Clear-ClusterNode で参加情報を消してから、新規に New-Cluster で作り直すほうが確実です。
Q. WMI を直したのに PowerShell が直りません。
A. WMI が原因ではなく、クラスターサービスが “Paused/Starting” のまま管理 API を返せない可能性が高いです。イベントログで clussvc の起動失敗やクォーラム関連イベントが出ているなら、クォーラム/ネットワーク/AD/DNS を含めて全体を疑う必要があります。
Q. DNN なのに「IP アドレスの動的更新」権限が関係するのはなぜ?
A. DNN は従来の「クラスター名+固定 IP」の作りとは違いますが、DNS 上ではクラスター名が解決できる必要があります。AD/DNS の権限不足で DNS 登録や更新が失敗すると、管理や接続が不安定になり、クォーラムや参加処理の不具合を誘発することがあります。
「The remote server has been paused or is in the process of being started. / ClusterSharingPaused」で全コマンドレットが失敗する状況は、クラスターが“立ち上がっていない”サインです。小手先の WMI 修復で直らないときは、ノードをフラットに戻し、AD/DNS/Witness を整理してクラスターを再作成する手順が最短ルートになります。

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