Visual Studio Code 1.128の変更点|互換性・導入条件・テスト項目を解説

Visual Studio Code 1.128は、通常のコード編集機能を大きく変更するというより、Agentsウィンドウ、GitHub Copilot、BYOK、統合ブラウザー、企業向け管理機能を強化するアップデートです。一般的な編集・デバッグを中心に使っている場合、互換性リスクは比較的小さいと考えられます。一方、ClaudeエージェントやカスタムAIモデル、Copilotの管理ポリシーを運用している組織では、事前検証が必要です。

公式リリースノート上の日付は2026年7月8日です。本記事では、日本時間で7月9日に確認された更新として整理します。なお、公式ページはその後、セキュリティ問題に対応したVisual Studio Code 1.128.1を案内しています。これから更新する場合は、1.128.0ではなく1.128.1以降を基準にしてください。(GitHub)

目次

Visual Studio Code 1.128で何が変わるのか

Visual Studio Code 1.128の主な変更点は、次のとおりです。

分野主な変更既存環境への影響
Claudeエージェント1つのClaudeセッション内で複数チャットを並行実行できるClaudeをagent host経由で使う環境は要検証
クイックチャットワークスペースを選択せずAgentsウィンドウから質問できる既存ワークスペースには影響しない
サブエージェントサブエージェントの処理状況を読み取り専用チャットで確認できるPreview機能のため本番依存は避けたい
Copilot Vision画像とPDFの添付機能が一般提供されたCopilot利用者はデータ取り扱いを確認
BYOKagent hostセッションで独自モデルを使える実験機能を追加カスタムモデル利用者は接続試験が必要
カスタムエンドポイントtemperatureとtop_pをモデル単位で指定可能厳格なAPI仕様のモデルで特に有効
統合ブラウザー新しいタブを開く場所を選択可能初期値では従来に近い挙動を維持
キーボード操作VS Codeが非アクティブでも動くOSレベルショートカットを追加明示的に設定しない限り影響なし
企業管理CopilotのOpenTelemetry設定を組織で強制可能管理ポリシーと既存環境変数の優先順位に注意

Visual Studio Code 1.127では、agent hostを使うCopilotセッション向けのマルチチャットがすでに提供されていました。1.128では、その仕組みがClaudeエージェントにも広がっています。(Visual Studio Code)

対象者別に見るアップデートの対応要否

利用状況対応判断推奨する対応
通常の編集、Git、ターミナル、デバッグが中心更新推奨主要拡張機能を確認して1.128.1以降へ更新
GitHub Copilot Chatを利用更新推奨Visionやチャット履歴の基本動作を確認
Claudeエージェントを利用段階的に更新マルチチャットと同時編集を検証
BYOKや社内AIエンドポイントを利用事前検証が必要パラメーター、認証、補助モデルを確認
統合ブラウザーを業務利用簡易検証が必要タブ配置とフォーカス移動を確認
Copilot設定を組織配布優先的に検証管理設定の配布元とOTel送信を確認

特に注意が必要なのは、複数の方法でCopilot管理設定を配布している組織です。Visual Studio Code 1.128から、設定の配布チャネル間で明確な優先順位が適用されます。後述する「最も優先度の高いチャネルが全設定を引き受ける」という仕様を見落とすと、一部の設定が反映されなくなる可能性があります。(Visual Studio Code)

Claudeエージェントのマルチチャットが利用可能に

1つのセッションで実装、テスト、代替案を並行処理できる

Visual Studio Code 1.128では、Claudeのagent hostセッション内に複数のチャットを作成できます。たとえば、次のような作業分担が可能です。

  • メインチャットでAPIを実装する
  • 別チャットでテストコードを作る
  • 途中の会話から分岐して別の実装方法を試す

各チャットには、個別の会話履歴、タイトル、選択モデルが保持されます。複数のチャットへ同時に指示を送り、VS Codeの再起動後に親セッションとともに復元することもできます。既存の単一チャット方式も引き続き利用できます。(GitHub)

この変更は既存のClaudeセッションを強制的にマルチチャットへ移行するものではありません。従来の集中した作業方法を維持したい場合は、単一チャットをそのまま使えます。

利用にはagent hostの有効化が必要

Claudeのマルチチャットを使うには、次の設定が関係します。

  • chat.agentHost.enabled
  • chat.agents.claude.preferAgentHost

Claudeエージェントをagent host経由で選択できる状態にする必要があります。組織管理下の端末では、chat.agentHost.enabledを利用者自身で変更できない場合があります。(GitHub)

Agentsウィンドウ自体は引き続きPreviewです。一般提供済みの機能と同じ安定性を前提にせず、重要なリポジトリでは検証用ブランチやGit worktreeを使うのが安全です。Agentsウィンドウの標準利用には、VS Code、GitHub Copilotへのアクセス、GitHub認証が必要です。(Visual Studio Code)

同時編集では変更の競合を確認する

複数チャットへ同時に指示できるからといって、同じファイルを無条件に並行編集してよいとは限りません。検証時には、次の点を確認してください。

  • 各チャットに担当するファイルや処理範囲を明示する
  • 同じファイルを同時に編集した場合の差分を確認する
  • セッション全体のChangesに、各チャットの変更が正しく集約されるか確認する
  • チャットを分岐した後、意図した会話履歴が継承されているか確認する
  • 再起動後にチャット、タイトル、モデル選択が復元されるか確認する

実装とテストを並列化する場合でも、「実装側はアプリケーションコードのみ」「テスト側はテストディレクトリのみ」のように担当範囲を分けると、競合を減らせます。

ワークスペースなしで使えるクイックチャット

クイックチャットは、特定のフォルダーやリポジトリに関連しない質問を、Agentsウィンドウからすぐに開始する機能です。チャットはワークスペースセッションとは分けて管理され、再読み込み後も復元されます。(GitHub)

利用例としては、次のような質問が向いています。

  • JavaScriptの構文について質問する
  • 正規表現を作成する
  • エラーメッセージの一般的な原因を調べる
  • API設計の選択肢を比較する
  • コードレビューの観点を整理する

一方、クイックチャットにはワークスペース固有のFilesペインやChangesペインがありません。特定プロジェクトのファイル変更や差分レビューを伴う作業では、ワークスペース付きセッションを選ぶ方が適切です。

クイックチャットもagent hostセッションのみで利用できます。ボタンが表示されない場合は、VS Codeのバージョンだけでなく、agent hostの有効状態と組織ポリシーを確認してください。(GitHub)

サブエージェントの処理を読み取り専用で確認可能

エージェントが処理をサブエージェントへ委任した場合、その会話内容を読み取り専用のチャットとして開けるようになりました。

サブエージェントチャットには入力欄や変更操作が表示されません。利用者が作業途中のサブエージェントへ直接指示するのではなく、何を処理しているかを監視するための機能です。現時点ではPreviewとして提供されています。(GitHub)

検証時には、サブエージェントの結果だけでなく、次の点も確認すると実務での事故を減らせます。

  • どの親チャットから開始されたか判別できるか
  • サブエージェントがアクセスしたファイルを把握できるか
  • 想定外の外部ツールやターミナル操作が含まれていないか
  • 最終結果へどの処理が反映されたか追跡できるか

Copilot Visionが一般提供に移行

画像とPDFをChatへ直接添付できる

Visual Studio Code 1.128では、Copilot Visionによるマルチモーダル機能が一般提供されています。画像やPDFを、貼り付け、ドラッグ&ドロップ、コンテキストメニューからChatへ添付できます。

対応形式は次のとおりです。

種別対応形式
画像JPEG、JPG、PNG、GIF、WebP
文書PDF

VS CodeのGitHub Copilot Chatでは、Ask、Plan、Agentの各モードで画像を利用できます。Copilot Free、Pro、Pro+、Business、Enterpriseを含むすべてのCopilotプランが対象です。BusinessとEnterpriseで従来必要だったEditor Preview Featuresポリシーの有効化も不要になりました。(The GitHub Blog)

利用例

Copilot Visionは、単に画像の内容を説明させるだけでなく、開発作業と組み合わせると効果的です。

  • UIのスクリーンショットからHTMLとCSSの修正案を作る
  • エラー画面とソースコードを同時に渡して原因を調べる
  • 設計書のPDFと既存実装の差分を整理する
  • ワイヤーフレームからコンポーネント構成を提案させる
  • グラフや管理画面の表示崩れを確認させる

使用モデルに画像理解機能があるかは、Language Modelsエディターで@capability:visionを使って絞り込めます。モデルごとに利用可能な能力が異なる環境では、画像を添付する前に確認しておくと確実です。(Visual Studio Code)

機密情報を含む画像やPDFに注意する

GitHubの案内では、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseにおいて、サービス提供のため画像とPDFの添付ファイルが約24時間保持されると説明されています。(The GitHub Blog)

そのため、次の情報を含むファイルは、そのまま添付しない運用が必要です。

  • APIキーやアクセストークン
  • 顧客名や個人情報
  • 社内限定の設計図
  • 未公開製品の画面
  • 本番環境の管理画面
  • 契約書や人事資料

スクリーンショットを使う場合は、必要な範囲だけに切り取り、識別情報や認証情報をマスキングしてください。また、エージェントがツール呼び出しを通じて画像を読み取る場合もあるため、ワークスペース内に保存する画像の扱いも確認が必要です。(GitHub)

BYOKとカスタムAIモデルの変更点

agent hostセッションでBYOKモデルを利用可能

Visual Studio Code 1.128では、agent host上のCopilotセッションでBYOKモデルを使う実験機能が追加されました。

有効化には次の設定を使います。

"chat.agentHost.byokModels.enabled": true

設定後は、agent hostプロセスの再起動が必要です。機能はExperimentalであり、agent host自体も有効になっていなければなりません。(GitHub)

通常のBYOKチャットは、GitHubアカウントやCopilotプランがなくても利用できます。ただし、セマンティック検索、インラインコード補完、埋め込みモデルを利用する一部機能はGitHubアカウントを必要とします。また、Copilot BusinessまたはEnterpriseでは、管理者がBYOKをポリシーで無効にできる点にも注意してください。(Visual Studio Code)

カスタムエンドポイントへ送るパラメーターを調整できる

モデル設定のmodelOptionsで、temperatureとtop_pを指定できるようになりました。

{
  "models": [
    {
      "id": "<model-id>",
      "modelOptions": {
        "temperature": 1,
        "top_p": null
      }
    }
  ]
}

数値を指定すると、VS Codeが通常送信する値を上書きします。nullを指定した項目はリクエストから省略され、モデルサーバー側の既定値が使われます。

この設定は、Chat Completions、Responses、Messages互換のカスタムエンドポイントに適用されます。(GitHub)

たとえば、利用中のAPIがtop_pを受け付けない場合、top_pをnullにすることで、値としてnullを送るのではなく、パラメーター自体を省略できます。厳格なリクエスト検証を行う社内APIやプロキシでは、特に重要な変更です。

テスト時には、モデルの回答だけでなく、サーバー側のアクセスログやリクエストログも確認してください。

  • 指定したtemperatureが送られているか
  • nullにした項目がリクエストから除外されているか
  • モデルごとの設定が別モデルへ流用されていないか
  • Chat CompletionsとResponsesの両方式で同じ挙動になるか
  • ストリーミング応答やツール呼び出しが継続して動くか

BYOKではチャットタイトルやコミットメッセージが生成されない場合がある

BYOKモデルをメインエージェントとして使った場合、既定では補助処理用のutility modelが使われません。この状態では、チャットタイトルやコミットメッセージなどのバックグラウンド生成が動作しません。(GitHub)

必要な場合は、chat.byokUtilityModelDefaultをSettings画面から設定します。メインのBYOKモデル、GitHub Copilot提供モデル、補助モデルを使わない構成から選択できます。

すでにchat.utilityModelまたはchat.utilitySmallModelを指定している場合は、そちらが優先されます。アップデート後に「チャット自体は動くがタイトルが付かない」という現象が出た場合、障害ではなくutility modelの設定を確認してください。

古いバージョンから直接更新する場合はOllamaにも注意

Visual Studio Code 1.127では、組み込みのOllamaプロバイダーが非推奨になりました。1.126以前から1.128へ直接更新する場合は、Ollama公式のVS Code拡張機能へ移行し、古い組み込みプロバイダー設定を削除する必要があります。(Visual Studio Code)

統合ブラウザーのタブ配置を選択可能

新しい設定workbench.browser.newTabPlacementにより、統合ブラウザーのタブを開く場所を指定できます。

設定値動作
activeGroup現在アクティブなエディターグループに開く。初期値
sideGroup横に専用グループを作り、ブラウザータブを開く
window独立した補助ウィンドウにブラウザータブを開く

たとえば、コードとWeb画面を常に左右へ分けたい場合は、次のように設定します。

"workbench.browser.newTabPlacement": "sideGroup"

sideGroupとwindowで作成されるグループはブラウザー専用としてロックされます。既存タブからCtrlキーを使って開いたページは、親タブと同じグループに開きます。(GitHub)

初期値はactiveGroupなので、設定を変更しなければ既存の操作感が急に変わる可能性は低いでしょう。

統合ブラウザーをテストやデバッグに使っている場合は、次の組み合わせを確認してください。

  • ローカルWebアプリを開いたときの配置
  • ブラウザー内リンクから新しいタブを開いた場合
  • デバッグ開始時のフォーカス
  • 複数ディスプレイでwindowを使った場合
  • エージェントがブラウザーを操作した場合
  • 画面共有時に補助ウィンドウが共有対象に含まれるか

VS Codeが非アクティブでも動くショートカット

keybindings.jsonの定義へsystemWideを追加すると、VS Codeにフォーカスがない状態でもコマンドを実行できます。

公式リリースノートでは、macOSでAgentsウィンドウを開く例が示されています。

{
  "key": "cmd+shift+a",
  "command": "workbench.action.openAgentsWindow",
  "systemWide": true
}

既存のキーバインドが自動的にOSレベルへ変わるわけではありません。systemWide: trueを追加した定義だけが対象になります。(GitHub)

便利な一方、OS、IME、常駐ユーティリティー、会議アプリなどのショートカットと衝突する可能性があります。検証時には、VS Code以外のアプリへフォーカスした状態でも試してください。

また、OSレベルショートカットには、ファイル削除やターミナル実行などの破壊的なコマンドを直接割り当てない方が安全です。最初は「VS Codeを表示する」「Agentsウィンドウを開く」など、取り消しやすい操作に限定するとリスクを抑えられます。

企業環境で重要なOpenTelemetryと管理設定の変更

CopilotのOTel送信先を組織で統制できる

管理者はCopilot managed settingsのtelemetryブロックを使い、CopilotのOpenTelemetryデータ送信を組織単位で設定できます。対象はCopilot Chat拡張機能とagent hostプロセスの両方です。

管理できる主な項目は次のとおりです。

  • OTLPエンドポイント
  • HTTPまたはgRPCなどのプロトコル
  • OTelのサービス名
  • リソース属性
  • 認証ヘッダー
  • プロンプト、応答、ツール内容を記録するか
  • 利用者による内容記録設定の変更を許可するか

管理設定は、環境変数やユーザー設定より優先されます。(Visual Studio Code)

telemetry.captureContentを有効にすると、プロンプト、AIの応答、ツールの内容が送信対象になります。ソースコードや機密情報を含む可能性があるため、監視目的だけで安易に有効化せず、保存期間、アクセス権限、マスキング方法まで決める必要があります。

認証ヘッダーはagent hostへ渡されない

Visual Studio Code 1.128時点では、managed settingsで指定したtelemetry.headersはCopilot Chat拡張機能のOTLPエクスポーターにのみ適用されます。agent hostプロセスには渡されません。

これは、認証トークンがagent hostから起動されるツールのサブプロセスへ漏れることを防ぐための仕様です。認証ヘッダーが必須のOTelコレクターを使う場合は、Copilot Chat側だけでなく、agent host側のトレースを受信できるか個別に確認してください。(Visual Studio Code)

管理設定を変更した後は、agent hostが起動時に設定を読み込むため、VS Codeの再読み込みが必要です。設定ファイルを更新しただけでテストを続けると、古い設定のまま送信される可能性があります。(Visual Studio Code)

管理設定は複数チャネルからマージされない

Visual Studio Code 1.128から、Copilot managed settingsの配布チャネルには次の優先順位が適用されます。

  1. Native MDM
  2. GitHubアカウントによるServer-managed設定
  3. managed-settings.jsonによるFile-based設定

重要なのは、設定項目ごとにマージされるのではなく、最も優先度が高く、何らかの管理設定を提供しているチャネルが全体を引き受ける点です。他のチャネルは無視されます。(Visual Studio Code)

たとえば、Native MDMにOTel設定だけを登録し、managed-settings.jsonにエージェント権限やプラグイン制御を書いている構成では、Native MDMが優先されることでファイル側の設定全体が使われなくなる可能性があります。

企業で更新する前に、次の点を棚卸ししてください。

  • WindowsレジストリまたはmacOS管理設定を使っているか
  • GitHub EnterpriseやOrganizationから設定を配布しているか
  • 端末上にmanaged-settings.jsonが存在するか
  • 各チャネルにどの設定を分散しているか
  • 1.128適用後に、どのチャネルが実際に優先されるか

複数チャネルを併用している場合は、更新前に設定を1つの管理元へ集約するか、優先されるチャネルへ必要項目をすべて移す必要があります。

既存拡張機能や設定との互換性

Visual Studio Code 1.128の公式リリースノートでは、拡張機能APIの破壊的変更や新たな廃止機能は明示されていません。変更の中心も、Agents、Chat、エディター操作、企業管理です。そのため、通常の編集、ビルド、デバッグだけを使う環境では、更新リスクは相対的に低いと判断できます。(GitHub)

ただし、これはすべての拡張機能の互換性を保証するものではありません。特に次の拡張機能は、検証対象に含めてください。

  • 言語サーバーを起動する拡張機能
  • デバッガー拡張機能
  • Remote SSH、Dev Containers、WSL関連
  • ターミナルやタスクを操作する拡張機能
  • GitHub Copilotと連携する拡張機能
  • 独自Webviewや統合ブラウザーを使う拡張機能
  • 独自キーバインドを多数登録する拡張機能

更新前後に行うテスト手順

現在のバージョンと拡張機能を記録する

コマンドラインを利用できる環境では、更新前に次の情報を保存します。

code --version
code --list-extensions --show-versions > extensions-before.txt

--versionではVS Codeのバージョン、コミットID、アーキテクチャを確認できます。--list-extensionsと--show-versionsを組み合わせると、インストール済み拡張機能と各バージョンを記録できます。(Visual Studio Code)

検証用環境で1.128.1以降へ更新する

公式ページでは段階的なロールアウトが案内されており、すぐに取得する場合はVS Codeの「Check for Updates」を利用できます。1.128系を使う場合は、セキュリティ修正を含む1.128.1以降で検証してください。(Visual Studio Code)

本番設定とは別のユーザーデータで起動したい場合は、--user-data-dirを使用できます。

code --user-data-dir ./vscode-128-test

このオプションを使うと、設定、UI状態、拡張機能環境を通常のVS Codeとは分けて確認できます。(Visual Studio Code)

最低限確認する項目

テスト対象確認内容合格基準
基本起動起動、終了、再起動クラッシュや繰り返しエラーがない
エディター保存、検索、置換、差分表示通常どおり操作できる
言語機能補完、定義ジャンプ、診断主要言語で応答する
ターミナルシェル起動、コマンド実行環境変数やPATHに異常がない
ビルド・テスト通常のタスクを実行更新前と同じ結果になる
デバッグブレークポイント、変数参照デバッガーが正常に接続する
Git差分、コミット、ブランチ操作リポジトリ状態が正しく表示される
リモート開発SSH、WSL、コンテナー接続接続と拡張機能の起動が成功する

新機能を使う環境で追加確認する項目

利用機能追加テスト
Claudeマルチチャット作成、分岐、並行指示、再起動後の復元、変更差分
クイックチャットワークスペースなしで起動し、通常セッションと混在しないか
サブエージェント読み取り専用表示と親セッションとの対応関係
Copilot VisionPNG、JPEG、PDFを添付し、意図した内容を認識できるか
BYOK認証、ツール呼び出し、ストリーミング、utility model
カスタムエンドポイントtemperatureとtop_pの実際の送信内容
統合ブラウザー3種類の配置先、子タブ、フォーカス移動
OSレベルショートカットVS Code非アクティブ時の動作と他アプリとの競合
OTelChatとagent hostの両方からトレースを受信できるか
組織管理設定期待した配布チャネルが優先されているか

更新を保留すべきケース

次のいずれかに該当する場合は、全社展開や全端末への即時更新ではなく、検証リングを分けてください。

  • 業務必須の拡張機能が1.128で起動しない
  • 複数チャネルからCopilot設定を配布している
  • BYOKモデルがagent hostで不安定になる
  • OTelのagent host側トレースを収集できない
  • OSレベルショートカットが既存業務アプリと衝突する
  • エージェントの同時編集で差分管理に問題が出る

ただし、1.128.1ではセキュリティ問題への対応が行われています。互換性問題を理由に保留する場合も、1.128.0を長期間使い続けるのではなく、問題となる機能を無効化する、重要拡張機能を更新する、次の修正版で再検証するなどの対応が必要です。(GitHub)

Visual Studio Code 1.128に更新する前の最終チェック

Visual Studio Code 1.128は、通常のエディター利用者にとっては大きな移行作業を伴う更新ではありません。既存のキーバインドが勝手にOSレベルへ変わることはなく、統合ブラウザーのタブ配置も初期値ではactiveGroupです。

一方、次の環境では仕様差分を確認してから展開する必要があります。

  • Claudeをagent host経由で利用している
  • BYOKや社内AIエンドポイントを利用している
  • Copilotのプロンプトやツール実行をOTelで監視している
  • Copilot managed settingsを複数の方法で配布している
  • 画像やPDFに機密情報が含まれる可能性がある

最初に現在のVS Codeと拡張機能のバージョンを記録し、検証端末を1台更新してください。通常機能、主要拡張機能、利用中のAI機能を確認し、問題がなければ段階的に展開します。新規導入や更新先は、セキュリティ修正を含む1.128.1以降を選ぶのが適切です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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