Visual Studio Code 1.129 Insidersの公開を受けても、通常のStable版利用者が直ちに本番環境を更新する必要はありません。優先して検証すべきなのは、AIエージェントを業務利用している組織、独自のプロンプトファイルを運用しているチーム、カスタムエディター拡張機能の開発者、GitHub Enterprise経由でCopilotを使っている環境です。
今回の重要点は、単なる機能追加ではなく、AIエージェントの実行基盤が専用プロセスの「Agent Host」へ広がり、ターミナル実行、別セッションの操作、プロンプト資産の形式など、権限と互換性に関わる変更が含まれることです。本番導入前にStable版とInsiders版を併存させ、設定、拡張機能、認証、コマンド承認の動作を分けて確認する必要があります。
Visual Studio Code 1.129 Insidersは本番更新ではなく検証開始の合図
2026年7月9日前後に確認された「Visual Studio Code 1.129 Insiders becomes available」は、次期バージョンの機能をInsidersで試せるようになったことを示す更新です。
公式GitHubの履歴に残る初期ページは、メタデータ上の日付が2026年7月8日、本文の最終更新日が7月7日となっており、この段階では具体的な機能説明がほぼ入っていませんでした。その後、同じURLは2026年7月15日にStable版1.129の正式リリースノートへ更新されています。したがって、7月9日時点の情報と、後から確定した1.129の機能を混同しないことが重要です。(GitHub)
2026年7月19日時点の公式ページでは、1.129の主要変更としてAgent Host、Agentsウィンドウの新しいエディターパネル、!によるコマンド実行、Modern UIなどが案内され、修正版の1.129.1も掲載されています。現在から対応する場合は、古いInsidersビルドをそのまま業務利用するのではなく、最新のInsidersまたはStable版の最新パッチを使って確認するのが適切です。(Visual Studio Code)
Visual Studio Code Insidersは、最新の変更を少なくとも毎日受け取る早期導入者向けビルドです。Stable版とは別にインストールして独立して利用できますが、壊れたビルドが含まれる可能性も公式に明記されています。業務端末の標準エディターをいきなり置き換える用途には向きません。(Visual Studio Code)
Visual Studio Code 1.129で確定した主な変更
1.129では、AIエージェントを中心にした開発フローが大きく拡張されました。
| 変更点 | 利用条件 | 既存環境への主な影響 |
|---|---|---|
| Agent Host | chat.agentHost.enabledを有効化し、対応するハーネスを選択 | AIセッションが専用プロセスで動作し、複数ウィンドウから同じセッションを扱える |
| Agentsウィンドウの新エディターパネル | sessions.layout.singlePaneDetailPanelを有効化後、ウィンドウを再読み込み | AIが変更したファイルや差分を、チャット横のドッキング領域で確認できる |
| セッション管理ツール | Agent Host上のCopilot、Claude、Codexなど | エージェントが別セッションの一覧確認、会話参照、セッション作成などを行える |
!コマンド | Agent Hostセッション | チャット入力からターミナルコマンドを実行できる |
| BYOKモデル | Agent Host上のCopilotハーネス | 自分で用意したAPIキーのモデルをAgentsウィンドウで利用できる |
| プロンプトからSkillsへの移行 | 実験設定を有効化 | *.prompt.md中心の運用を、複数ハーネス対応のSkillsへ移行できる |
| Modern UI | Insidersでは既定で有効 | エディター画面の外観が変わり、UIテストや操作手順書に影響する可能性がある |
| GitHub Enterprise認証 | Agent Hostを有効化 | GHE経由のCopilot認証をAgent Hostで利用できる |
| カスタムエディターの優先動作変更 | 拡張機能やファイル関連付けに依存 | 差分・マージ画面がカスタムエディターではなく標準テキストエディターで開く場合がある |
これらはすべての利用者に一律で適用されるわけではありません。Agent Hostや新しいAgentsウィンドウのレイアウトなど、設定を有効にした場合だけ使える機能もあります。一方、Modern UIはInsidersで既定有効となるため、AI機能を使わない利用者でも画面構成の差を感じる可能性があります。(GitHub)
Agent HostでAIセッションの実行方式が変わる
Agent Hostは、Copilot、Claude、Codexなどのエージェントハーネスを専用プロセスで動かすための新しい実行基盤です。Agent Host Protocolを基礎とし、同じAIセッションを複数のVisual Studio Codeウィンドウから開けるようになります。
従来のように、1つのエディターウィンドウ内だけでAI処理が完結するとは限りません。組織で導入する場合は、次の点を確認する必要があります。
- EDRやウイルス対策製品がAgent Hostの子プロセスを遮断しないか
- プロキシやファイアウォール経由で認証とモデル接続が成功するか
- 複数ウィンドウで同じセッションを開いた際に、対象ワークスペースを取り違えないか
- ローカル、WSL、Dev Container、SSH接続先で挙動が変わらないか
- エージェントを切り替えた場合も、承認設定やツール制限が維持されるか
Agent Hostは段階的に展開される機能であり、組織管理下ではChatAgentHostEnabledポリシーによって有効・無効を制御できます。利用者が設定を変更できない場合は、管理者側のポリシー確認が必要です。(Visual Studio Code)
別セッションを扱う機能は情報境界を確認する
Agent Host上のエージェントは、ほかのセッションを一覧表示し、最近の会話を読み、新しいセッションやチャットを作成できます。また、自身が作成した別セッションへメッセージを送ることもできます。
別セッションへメッセージを送る際は利用者の確認が求められ、無制限な大量送信を防ぐ制限も用意されています。ただし、複数案件を同じVisual Studio Code環境で扱っている場合は、どのセッションにどの情報が含まれているかを検証しておくべきです。(Visual Studio Code)
特に、次のような運用は注意が必要です。
- 顧客ごとに機密区分が異なるリポジトリを同時に開く
- 本番障害対応と通常開発を同じエージェント履歴で扱う
- 個人用と組織用のGitHubアカウントを切り替える
- セッション内にトークン、接続文字列、顧客データを貼り付ける
テスト時は、ダミーデータを使った複数ワークスペースを用意し、エージェントが別セッションの情報をどこまで参照できるかを確認してください。
!コマンドは便利だがターミナル権限として管理する
1.129では、Agent Hostセッションのチャット入力を!で始めることで、内容をターミナルコマンドとして実行できます。
たとえば、次のような入力をチャットから実行できます。
!git status
!npm test
チャットとターミナルを往復する回数は減りますが、これは単なる入力補助ではなく、ローカル環境でコマンドを実行する経路が増える変更です。
検証の最初から、削除、上書き、外部送信を伴うコマンドを使ってはいけません。まずはgit status、バージョン確認、テスト実行など、変更を加えないコマンドで承認画面や実行先を確認します。
組織環境では、少なくとも次のポリシーを検討してください。
ChatToolsAutoApproveをfalseにして全ツールの自動承認を禁止するChatToolsEligibleForAutoApprovalでrunInTerminalをfalseにするChatToolsTerminalEnableAutoApproveをfalseにするChatAgentSandboxEnabledをonにする- ネットワークフィルターと許可ドメインを設定する
公式ドキュメントでも、グローバル自動承認は重要なセキュリティ確認を無効にするため、企業環境では無効化が強く推奨されています。サンドボックスやDev Containerの利用も、予期しない操作の影響を小さくする方法として案内されています。(Visual Studio Code)
*.prompt.mdは直ちに廃止されないがハーネス依存になる
既存のカスタムプロンプトを*.prompt.mdで管理しているチームは、互換性の確認が必要です。
1.129の公式説明では、プロンプトファイルはLocalハーネスでのみサポートされ、ほかのハーネスではSkillsを使ってスラッシュコマンド相当の処理を表現します。そのため、Copilot、Claude、Codexなど複数のハーネスで共通利用したい場合は、Skillsへの移行が推奨されています。(Visual Studio Code)
実験機能を有効にすると、ワークスペースの.github/prompts/やユーザーデータ領域にある移行可能なプロンプトを確認し、Skillsへ変換できます。
{
"chat.customizations.promptMigration.enabled": true
}
ただし、移行機能があるからといって既存ファイルをすぐに削除するのは危険です。次の順番で進めるのが安全です。
- プロンプトを管理しているリポジトリに作業ブランチを作る
- Localハーネスで既存プロンプトの結果を記録する
- Skillsへ移行する
- Copilot、Claude、Codexなど対象ハーネスごとに結果を比較する
- 引数、参照ファイル、利用可能なツール、出力形式を確認する
- 問題がなければ既存プロンプトの廃止時期を決める
プロンプトの文章が同じでも、ハーネス、モデル、利用可能なツールが異なれば、処理結果が完全に一致するとは限りません。
Modern UIは操作手順書とUI自動化への影響を確認する
workbench.experimental.modernUIを有効にすると、Visual Studio Codeのワークベンチ外観を刷新したModern UIを確認できます。この機能は実験段階ですが、Insidersでは既定で有効です。(Visual Studio Code)
通常のコーディングだけなら重大な互換性問題になりにくい一方、次の環境では事前確認が必要です。
- 画面キャプチャ付きの社内操作マニュアル
- 座標クリックを使うRPA
- スクリーンショット比較によるUIテスト
- 特定のパネル位置を前提にした研修教材
- 色や装飾を上書きするテーマ拡張機能
- アクセシビリティ支援ソフトとの組み合わせ
テストでは、Modern UIを有効にした状態と無効にした状態を比較します。
{
"workbench.experimental.modernUI": false
}
設定のオン・オフで操作不能になる項目がないか、文字のコントラスト、フォーカス表示、パネル配置、テーマ拡張機能の表示崩れを確認してください。
カスタムエディター拡張機能は差分・マージ画面を重点確認する
1.129では、カスタムエディターが差分エディターとマージエディターの自動選択対象から、既定で外れるようになりました。
通常のファイルは従来どおりカスタムエディターで開いても、Gitの差分確認や競合解消では標準テキストエディターが使われることがあります。利用者から見ると、「ファイルを開いたときと、差分を開いたときで画面が違う」という変化になります。(Visual Studio Code)
利用者側では、必要に応じてworkbench.diffEditorAssociationsを設定するか、エディターツールバーの「Reopen Editor With」から使用するエディターを選択できます。
拡張機能開発者向けには、通常ファイル、差分、マージごとに優先度を分けるcustomEditorPriority APIが提案されています。ただしProposed APIは不安定で変更される可能性があり、Insidersでのローカル検証用です。Proposed APIに依存した拡張機能を、そのままMarketplace向けの正式版として公開することは推奨されていません。([Visual Studio Code][6])
拡張機能開発者は、少なくとも次のケースを確認してください。
- 通常ファイルを開く
- Gitの差分を開く
- マージ競合を開く
- バイナリファイルの差分を開く
- 「Reopen Editor With」でエディターを切り替える
- ファイル関連付けを設定した状態で再起動する
GitHub Enterprise利用者はAgent Hostの認証経路を再確認する
1.129では、GitHub EnterpriseインスタンスからGitHub Copilotの利用権を提供されている開発者が、Agent Host上でもCopilotへサインインできるようになりました。
サインイン時にGitHub Enterpriseインスタンスを選択すると、OAuthフローとCopilotトークンの取得先がgithub.comではなく、選択したホストになります。エディターウィンドウとAgentsウィンドウの双方で利用でき、CopilotとClaudeエージェントに対応します。利用にはAgent Hostの有効化が必要です。(Visual Studio Code)
GHE環境では、次の項目をテストしてください。
- GHEインスタンスの選択画面が表示されるか
- SSOや多要素認証を完了できるか
- プロキシ経由でOAuthのリダイレクトが成功するか
- Copilotトークンの取得がブロックされないか
- CopilotとClaudeの両方で同じ組織ポリシーが適用されるか
- アカウント切り替え後に旧セッションへアクセスできない状態になるか
Stable版とInsiders版の設定同期は分離したまま試す
Stable版とInsiders版は並行してインストールできますが、設定同期は既定で別のサービスを使用するため、両者の設定は自動的には共有されません。
Insiders側でStable用の同期サービスを選ぶこともできますが、Insidersの新しい設定データがStable版と互換性を持たない場合があります。その場合、データ不整合を防ぐためStable側の設定同期が自動的に無効になることがあります。(Visual Studio Code)
検証期間中は、次の運用が安全です。
- Stable版とInsiders版の設定同期を分ける
- Insiders専用のプロファイルを作る
- 必要な拡張機能だけを手動で導入する
- 本番用トークンや秘密情報を登録しない
- 設定ファイルをGitなどで別途バックアップする
- 実験終了後に同期対象を見直す
Stable版と同じ環境を再現したい場合も、最初から全設定を同期するのではなく、テーマ、キーバインド、主要な拡張機能の順に段階的に移す方が問題を切り分けやすくなります。
Visual Studio Code 1.129 Insidersの導入条件
| 確認する機能 | 必要な条件 |
|---|---|
| Insiders本体 | 対応するWindows、macOS、Linux環境。Stable版との併存が可能 |
| Agent Host | chat.agentHost.enabledを有効化。組織管理下では管理者ポリシーが優先 |
| 新しいAgentsパネル | sessions.layout.singlePaneDetailPanelを有効化し、ウィンドウを再読み込み |
!コマンド | Agent Host上のセッション |
| BYOK | Agent Host上でCopilotハーネスを選び、対応するモデルのAPIキーを構成 |
| GitHub Enterprise認証 | Agent Hostを有効にし、サインイン時に対象GHEインスタンスを選択 |
| プロンプト移行 | chat.customizations.promptMigration.enabledを有効化 |
| Modern UI | Insidersでは既定有効。設定でオン・オフを比較可能 |
| Proposed API | Insiders、enabledApiProposals、対応する型定義ファイルが必要 |
| 自動更新 | Microsoftの更新サーバーupdate.code.visualstudio.comへの接続が必要 |
企業ネットワークでは、Visual Studio Code本体の更新先だけでなく、GitHub、GHE、利用するモデルプロバイダー、MCPサーバーなどへの接続条件も別途確認してください。VS Code本体が更新できても、AIエージェントの認証やツール接続が成功するとは限りません。(Visual Studio Code)
安全にテストする手順
Stable版を残したままInsidersを追加する
InsidersはStable版と並行してインストールできます。最初から標準アプリの関連付けを変更せず、明示的にInsidersを起動してください。
問題が発生したときにStable版へ戻せることを、導入前に確認します。
本番リポジトリのコピーを用意する
AIエージェントはファイル編集やターミナル実行を行います。初回テストでは、本番ブランチや共有作業ディレクトリを直接開かず、クローンまたはGit worktreeを使用します。
Agentsウィンドウには「New Worktree」チェックボックスが用意されているため、エージェントによる変更を別フォルダーへ分離できます。(Visual Studio Code)
ビルド番号ではなくコミットIDを記録する
Insidersでは、複数のビルドが同じ1.129.0-insiderというバージョン番号を持つことがあります。再現性を確保するには、バージョン番号だけでなくコミットIDも記録しなければなりません。コミットIDは「Help > About」で確認できます。(Visual Studio Code)
テスト記録には、次の情報を残します。
| 記録項目 | 例 |
|---|---|
| VS Codeバージョン | 1.129.0-insider |
| コミットID | About画面に表示された値 |
| ビルド日時 | About画面に表示された日時 |
| OS | Windows、macOS、Linuxのバージョン |
| 実行環境 | ローカル、WSL、SSH、Dev Container |
| 拡張機能 | 拡張機能名とバージョン |
| Agent Host | 有効または無効 |
| ハーネス | Local、Copilot、Claude、Codexなど |
| Modern UI | 有効または無効 |
| 適用ポリシー | ポリシー名と値 |
Insidersの検証単位は「1.129」という番号だけではありません。コミットID、拡張機能のバージョン、AI設定、組織ポリシーを組み合わせた状態が、実際の検証単位です。
機能を一つずつ有効にする
Agent Host、Modern UI、新しいAgentsパネル、プロンプト移行を同時に有効にすると、問題の原因を切り分けにくくなります。
次の順番で確認します。
- 追加設定なしのInsidersで通常編集を確認する
- Modern UIのオン・オフを比較する
- Agent Hostを有効化する
- Copilotなど対象ハーネスを選ぶ
- 新しいAgentsパネルを有効化する
- 読み取り専用に近いターミナルコマンドを試す
- Worktree内でファイル変更を試す
- プロンプトからSkillsへの移行を試す
- GHEやBYOKなど対象機能を追加する
Stable版との比較結果を残す
「動いたか」だけでなく、Stable版と比べて何が変わったかを記録します。
- 起動時間
- メモリ使用量
- 拡張機能ホストやAgent Hostの異常終了
- ファイル監視の遅延
- Git差分画面
- デバッガーとテストランナー
- ターミナルのシェルと環境変数
- Remote SSH、WSL、Dev Container
- Copilotの認証とモデル選択
- AIによる変更の承認画面
- エージェント停止後に残る子プロセス
組織管理者が設定すべき管理策
Visual Studio Codeでは、WindowsのグループポリシーやIntune、macOSの構成プロファイル、Linuxの/etc/vscode/policy.jsonなどを使って設定を集中管理できます。ポリシー値はユーザー設定やワークスペース設定より優先されます。(Visual Studio Code)
AIエージェントを試験導入する場合の方針例は次のとおりです。
{
"ChatAgentHostEnabled": true,
"ChatToolsAutoApprove": false,
"ChatToolsEligibleForAutoApproval": {
"runTask": false,
"fetch": false,
"runInTerminal": false
},
"ChatToolsTerminalEnableAutoApprove": false,
"ChatAgentSandboxEnabled": "on",
"UpdateMode": "manual"
}
実際の配布形式や利用可能なポリシーは、OS、VS Codeのビルド、管理ツールに合わせて調整してください。
UpdateModeでは、更新方法を次のように制御できます。
| 値 | 動作 |
|---|---|
default | バックグラウンドで自動確認 |
start | VS Code起動時のみ確認 |
manual | 利用者による手動確認のみ |
none | アプリ内更新を完全に無効化 |
少人数の検証グループではmanual、ソフトウェア配布ツールでバージョンを固定する環境ではnoneが判断候補になります。ただし、更新を止めた場合はセキュリティ修正も自動適用されないため、管理者が別途更新計画を持たなければなりません。(Visual Studio Code)
ポリシーの適用状態は「Developer: Policy Diagnostics」コマンドで確認できます。出力にはバージョン、コミットID、適用済み・未適用ポリシー、認証情報などが含まれます。ただし、アカウント識別子やセッション、拡張機能のアクセス情報など、機密性のある内容が含まれる可能性があります。外部へ共有する前に必ず内容を確認してください。(Visual Studio Code)
対応要否を利用状況別に判断する
| 利用状況 | 対応優先度 | 推奨する対応 |
|---|---|---|
| AI機能を使わず通常編集だけを行う | 低 | Stable版の最新パッチを利用し、通常の回帰テストを行う |
| CopilotのAgent機能を日常利用する | 高 | Agent Host、!コマンド、承認設定、Worktreeを検証する |
*.prompt.mdを組織で共有している | 高 | Localハーネスでの継続利用とSkills移行を比較する |
| BYOKモデルを使いたい | 中〜高 | Copilotハーネス、APIキー、モデル接続、費用管理を確認する |
| GitHub EnterpriseでCopilotを使う | 高 | GHE認証、SSO、プロキシ、トークン取得を検証する |
| カスタムエディター拡張機能を提供している | 高 | 通常表示、差分、マージ、バイナリ表示を確認する |
| UI操作をRPAで自動化している | 中〜高 | Modern UIのオン・オフで操作を再試験する |
| 組織全体へInsidersを配布しようとしている | 非推奨 | 少人数の検証端末だけに限定し、更新とAI権限をポリシー管理する |
通常の開発者にとっては、1.129 Insidersの公開だけを理由に緊急対応する必要はありません。一方、AIエージェントがファイル編集やコマンド実行を担う環境では、エディターのバージョンアップというより、開発端末に新しい自動実行主体を追加する変更として評価する必要があります。
まとめ
Visual Studio Code 1.129 Insidersでは、Agent Hostを中心に、複数ウィンドウからのAIセッション利用、別セッションの管理、!によるターミナルコマンド実行、BYOK、プロンプトからSkillsへの移行などが導入されました。Modern UIやカスタムエディターの動作変更も、操作手順や拡張機能の互換性に影響する可能性があります。
対応は次の順番で進めると安全です。
- Stable版を残してInsidersを追加する
- 設定同期を分離する
- コミットIDを含むテスト記録を残す
- Agent HostやModern UIを一つずつ有効にする
- WorktreeとダミーデータでAI操作を試す
- ターミナルの自動承認を禁止する
- 拡張機能、GHE認証、プロンプト資産を確認する
- 問題がなければStable版の最新パッチで最終確認する
まず行うべきことは、全社更新ではなく、AI機能を利用する少人数の検証グループを決めることです。そのうえで、Agent Hostを有効にした端末と無効にした端末を用意し、権限、認証、コマンド実行、既存プロンプト、拡張機能の差を比較してください。
[6]: https://code.visualstudio.com/api/advanced-topics/using-proposed-api “Using Proposed API | Visual Studio Code Extension
API”

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