エクスプローラーのお気に入りでOneDriveが重複表示される問題と修正状況

Windows 11のエクスプローラーで、同じOneDriveファイルが「お気に入り」に2件表示される場合、実ファイルを削除せず、まず表示だけが重複しているのかを確認してください。

Microsoftは、Windows 11 version 26H1のRelease Preview向けOS Build 28000.2605で、エクスプローラーのホームにある「お気に入り」にOneDriveファイルが重複表示される問題へ対処したと案内しています。ただし、この改善は段階的ロールアウトの対象です。さらに、2026年7月23日時点ではWindows Insider向けの情報であり、一般提供版へ広く配信済みとは断定できません。(Microsoft Learn)

この記事では、修正対象となる症状、対象ビルドの確認方法、重複表示と実ファイルの重複を見分ける手順、修正が届くまでの安全な対処方法を解説します。

目次

OneDriveファイルがお気に入りに重複する問題を修正

Microsoftが案内したのは、エクスプローラーの「ホーム」画面にある「お気に入り」セクションで、OneDriveファイルが重複して表示される問題です。

今回の変更内容は次のとおりです。

項目内容
対象OSWindows 11 version 26H1
チャネルWindows Insider Release Preview Channel
OSビルド28000.2605
公開日2026年7月20日
対象箇所エクスプローラーのホームにある「お気に入り」
改善内容OneDriveファイルが重複表示される問題への対処
配信方式段階的ロールアウト
一般提供状況一般提供版へ配信済みとは断定できない

Microsoftのリリースノートでは、「OneDrive files could appear duplicated in the Favorites section」という問題へ対処したことが明記されています。なお、この項目は通常の一斉配信ではなく、端末ごとに提供時期が異なる「Gradual rollout」に分類されています。(Microsoft Learn)

対象はホーム画面の「お気に入り」

今回の問題で重要なのは、対象が次の場所であることです。

エクスプローラー
└ ホーム
   └ お気に入り
      └ OneDriveファイルが重複表示される

次のような現象は、今回の修正対象とは別の問題である可能性があります。

  • 左側のナビゲーションにOneDriveが2つ表示される
  • 個人用OneDriveと職場用OneDriveが別々に表示される
  • 同じSharePointフォルダーを「同期」と「OneDriveへのショートカット」で二重登録している
  • クイックアクセスに同じフォルダーが複数登録されている
  • 同じ名前のファイルが別フォルダーに実在している

まず、重複している場所が「ホーム」の「お気に入り」なのかを確認しましょう。

一般提供版へ配信済みとは断定できない

OS Build 28000.2605は、2026年7月20日にWindows InsiderのRelease Previewとして発表されたビルドです。Release Previewは正式版に近い段階ですが、通常のWindows Updateを利用しているすべての一般ユーザーへ一斉提供された更新ではありません。(Windows Blog)

2026年7月23日時点で、Windows 11 version 26H1の一般向け更新履歴に掲載されている最新ビルドは、2026年7月14日公開のOS Build 28000.2525です。OS Build 28000.2605は一般向け更新履歴には掲載されておらず、Insider Release Previewのリリースノートで案内されています。(マイクロソフトサポート)

したがって、現時点では次のように整理するのが正確です。

  • OS Build 28000.2605では問題への対処が案内されている
  • ただしWindows InsiderのRelease Preview版である
  • Build 28000.2605を導入しても、段階的ロールアウトにより改善がすぐ有効になるとは限らない
  • 一般提供版Windows 11へ広く配信済みとは断定できない
  • 一般提供の時期は、Microsoftの正式な更新履歴を確認する必要がある

24H2や25H2でも修正されたとは限らない

同じ2026年7月20日には、Windows 11 version 24H2および25H2向けのRelease Preview Build 26100.8968/26200.8968も発表されています。

しかし、これらの公式リリースノートには、OneDriveファイルが「お気に入り」に重複表示される問題についての記載がありません。少なくとも公開情報だけを根拠に、24H2や25H2にも同じ修正が配信されたと判断することはできません。(Microsoft Learn)

24H2や25H2を利用している場合は、該当バージョンの今後の更新履歴を別途確認してください。

表示の重複と実ファイルの重複を見分ける

「お気に入り」に同じファイルが2件表示されても、OneDrive上に実ファイルが2つ作成されたとは限りません。

Microsoftの説明は「お気に入りセクションで重複して見える」という内容であり、OneDriveのクラウドストレージ上でファイルそのものが複製される問題とは説明されていません。(Microsoft Learn)

次の基準で切り分けます。

確認結果考えられる状態対応
2件とも同じ保存場所を示すお気に入りの表示だけが重複お気に入りから削除して再登録
OneDriveのWeb画面には1件しかないエクスプローラー側の表示問題の可能性が高い実ファイルは削除しない
保存場所が異なる実際に別ファイルが存在する可能性内容と更新日時を比較
個人用と職場用で場所が異なる別アカウントの同名ファイル不要な方を確認してから整理
OneDriveとSharePointで場所が異なる同期方法やショートカットが重複同期設定を確認
ファイルサイズや更新日時が異なる別バージョンの実ファイルである可能性内容を開いて確認

保存場所を確認する手順

重複している2つの項目について、次の順番で確認します。

  1. エクスプローラーの「ホーム」を開く
  2. 「お気に入り」に重複表示されているファイルを右クリックする
  3. 「ファイルの場所を開く」が表示される場合は選択する
  4. アドレスバーに表示された保存場所を記録する
  5. もう一方の項目も同じ手順で保存場所を確認する
  6. ファイル名、保存場所、サイズ、更新日時を比較する

2つの項目が同じ保存場所を指している場合、実ファイルではなく、お気に入りの登録情報や表示だけが重複している可能性が高くなります。

OneDriveのWeb画面でも確認する

エクスプローラーだけでは判断できない場合は、ブラウザーからOneDriveを開き、ファイル名を検索してください。

確認する項目は次のとおりです。

  • 同名ファイルが何件あるか
  • 保存フォルダーが同じか
  • 更新日時が同じか
  • 個人用と職場用のどちらのアカウントか
  • ごみ箱に同名ファイルがないか

OneDriveのWeb画面では1件しか存在せず、エクスプローラーの「お気に入り」だけで2件表示されるなら、表示上の重複である可能性が高いと判断できます。

重複しているファイルを削除してはいけない

重複して見えるからといって、エクスプローラー上でファイルそのものを削除するのは危険です。

OneDriveと同期されているファイルをエクスプローラーから削除すると、端末上だけでなく、OneDriveのクラウドや同期しているほかの端末からも削除される場合があります。Microsoftも、同期ファイルを削除するとクラウドと各端末から削除されることを案内しています。(マイクロソフトサポート)

表示だけを整理したい場合は、次の違いを意識してください。

操作結果
お気に入りから削除お気に入りの登録だけを解除する
クイックアクセスからピン留めを外す左側などのショートカット登録を解除する
OneDriveショートカットを削除共有フォルダーへのショートカットを解除する
Deleteキーでファイルを削除実ファイルを削除する可能性がある
OneDriveフォルダーから別の場所へ移動クラウド上の保存場所にも影響する可能性がある

操作メニューに「お気に入りから削除」が表示される場合は、Deleteキーではなく、そちらを選択してください。

OS Build 28000.2605が適用されているか確認する

winverで確認する

最も簡単なのは、winverコマンドを使う方法です。

  1. WindowsキーとRキーを同時に押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」にwinverと入力する
  3. 「OK」を選択する
  4. 表示されたバージョンとOSビルドを確認する

対象環境では、次のように表示されます。

バージョン 26H1
OS ビルド 28000.2605

Windowsのバージョンは、「設定」からも確認できます。

設定
→ システム
→ バージョン情報
→ Windowsの仕様

Microsoftも、Windowsのバージョン確認方法として「設定」のバージョン情報とwinverを案内しています。(マイクロソフトサポート)

Release Previewに参加しているか確認する

OS Build 28000.2605はRelease Preview向けとして発表されています。次の画面でWindows Insider Programの参加状況を確認してください。

設定
→ Windows Update
→ Windows Insider Program

Release Previewへ参加していない一般提供版の端末で、Build 28000.2605が通常のWindows Updateに表示されないことは不自然ではありません。

Build 28000.2605でも改善されない場合がある

Build 28000.2605をインストール済みでも、重複表示が残る可能性があります。

今回の修正は段階的ロールアウトに含まれているためです。同じOSビルドでも、Microsoft側の配信制御によって新しい処理が有効になっている端末と、まだ有効になっていない端末が存在する可能性があります。(Microsoft Learn)

ビルド番号だけを見て、「必ず修正済み」と判断しないようにしてください。

Windows 11 version 26H1へ更新すればよいわけではない

Windows 11 version 26H1は、従来の24H2や25H2を利用しているすべての端末へ機能更新プログラムとして提供されるバージョンではありません。

Microsoftは、26H1について、2026年に登場する一部の新しいプロセッサーを搭載した新規端末向けであり、以前のWindows 11を実行している既存端末にはWindows Update経由で提供されず、上書きアップグレードもできないと説明しています。(マイクロソフトサポート)

そのため、重複表示を直す目的だけで、既存の24H2や25H2端末を26H1へ変更しようとする必要はありません。

既存端末では、現在使用しているWindows 11のバージョン向けに、同様の修正が提供されるかを確認するのが適切です。

現時点でできる安全な対処方法

Release Previewの26H1を使用している場合

次の順番で確認します。

  1. 「設定」を開く
  2. 「Windows Update」を開く
  3. 「更新プログラムのチェック」を実行する
  4. 利用可能な更新をインストールする
  5. PCを再起動する
  6. winverでOS Build 28000.2605になっているか確認する
  7. エクスプローラーの「ホーム」を開いて重複表示を確認する

Build 28000.2605でも問題が残る場合は、段階的ロールアウトがまだ届いていない可能性があります。非公式ツールやレジストリ変更で機能を強制的に有効化するより、次の配信を待つ方が安全です。

お気に入りを登録し直す

実ファイルが1つであることを確認できたら、次の方法を試します。

  1. 重複している項目を右クリックする
  2. 「お気に入りから削除」が表示される場合は選択する
  3. もう一方の重複項目も必要に応じて削除する
  4. OneDriveの元フォルダーを開く
  5. 対象ファイルを右クリックする
  6. 「お気に入りに追加」が表示される場合は選択する

片方を削除したときに2件とも消えた場合でも、実ファイルが削除されたわけではありません。元のOneDriveフォルダーから、必要なファイルだけをお気に入りへ登録し直してください。

表示されるメニュー名は、Windowsのバージョンや段階的ロールアウトの状態によって異なることがあります。

Windowsエクスプローラーを再起動する

表示状態が更新されない場合は、Windowsエクスプローラーを再起動します。

  1. Ctrl、Shift、Escキーを同時に押す
  2. タスクマネージャーを開く
  3. 「Windowsエクスプローラー」を選択する
  4. 右クリックして「再起動」を選択する

Microsoftも、タスクマネージャーからWindowsエクスプローラーを再起動する手順を案内しています。(マイクロソフトサポート)

この操作で表示が一時的に正常化する可能性はありますが、OS側の問題が残っている場合は再発することがあります。

一般提供版を利用している場合

24H2、25H2、または一般提供版の26H1を利用している場合は、次の対応が現実的です。

  • 実ファイルが重複していないことを確認する
  • 重複項目を「お気に入りから削除」して登録し直す
  • Windowsエクスプローラーを再起動する
  • Windows Updateを最新状態にする
  • 今後の正式な更新履歴を確認する

表示上の不具合だけを理由に、Windows Insider Programへ参加するのはおすすめできません。Release Previewは比較的安定したチャネルですが、一般提供版より先に変更を受け取る検証用の環境です。

OneDriveの再インストールは最初に行わない

今回の問題は、公式リリースノート上ではOneDrive同期アプリではなく「File Explorer」の項目に分類されています。したがって、OneDriveの再インストールやアカウントのリンク解除を最初に行う必要性は高くありません。(Microsoft Learn)

特に、次の操作は影響範囲が大きいため、表示上の重複だけで実行しない方が安全です。

  • OneDriveから「このPCのリンク解除」を実行する
  • 大量のフォルダーを同期対象から外す
  • OneDriveフォルダーを手動で移動する
  • SharePointの同期を解除する
  • OneDriveのキャッシュや関連レジストリを削除する

これらは再同期やファイルの再ダウンロードを発生させることがあります。OneDriveのクラウドアイコンにエラーが表示されている、同期が停止している、ファイルを開けないといった別の症状がある場合に限り、同期設定のトラブルシューティングを検討してください。

企業や組織で確認するときのポイント

企業や学校でOneDriveを利用している場合は、1台だけで修正を判断せず、次の条件を記録して検証します。

確認項目記録する内容
Windowsバージョン26H1、25H2、24H2など
OSビルド28000.2605など
InsiderチャネルRelease Previewか一般提供版か
OneDriveアカウント個人用、職場用、複数アカウント
表示場所ホームのお気に入り、クイックアクセス、左側ナビゲーション
ファイルの実体OneDrive上に実際に何件存在するか
再現条件PC起動直後、同期中、ファイル更新後など
修正状況重複が解消したか、再発したか

段階的ロールアウトでは、同じビルドの端末でも挙動が異なる可能性があります。検証端末で解消しただけで、組織内のすべてのPCが修正済みと判断しないことが重要です。

よくある疑問

重複表示されるとOneDriveの容量も2倍になる?

お気に入りの表示だけが重複している場合、保存容量が2倍になるとは限りません。

OneDriveのWeb画面でファイルが1件だけなら、実ファイルも1件である可能性が高いと判断できます。保存場所、ファイルサイズ、更新日時も併せて確認してください。

Build 28000.2605なのに直らないのはなぜ?

今回の修正が段階的ロールアウトだからです。

OS Build 28000.2605を導入した時点で、すべての端末に同じ変更が即時適用されるとは限りません。Windows Updateを確認してPCを再起動した後も問題が残る場合は、配信を待つ必要があります。(Microsoft Learn)

24H2や25H2にはいつ修正が来る?

今回確認できる公式情報だけでは、24H2や25H2への提供時期は分かりません。

同日公開された24H2/25H2向けRelease Previewの変更一覧にも、本件は明記されていません。今後の累積更新プログラムやプレビュー更新のリリースノートを確認してください。(Microsoft Learn)

一般提供版への配信日は決まっている?

2026年7月23日時点で、今回の修正が一般提供版へ配信される具体的な日付は、確認できる公式情報には示されていません。

Release Previewで問題が見つからなければ、今後の更新へ含まれる可能性はありますが、正式発表前に配信時期を断定することはできません。

まず実行するべきこと

エクスプローラーのお気に入りでOneDriveファイルが重複表示されたら、次の順番で対応してください。

  1. Deleteキーを押さず、実ファイルを削除しない
  2. 2件の保存場所、サイズ、更新日時を比較する
  3. OneDriveのWeb画面で実ファイルの数を確認する
  4. 表示だけの重複なら、お気に入りから削除して再登録する
  5. Windowsエクスプローラーを再起動する
  6. winverでWindowsのバージョンとOSビルドを確認する
  7. Release PreviewのBuild 28000.2605でも直らない場合は、段階的ロールアウトを待つ
  8. 一般提供版の利用者は、Insiderへ切り替えず正式更新を待つ

MicrosoftはOS Build 28000.2605で問題への対処を案内していますが、現時点ではWindows 11 version 26H1のRelease Preview向け情報です。まずは実ファイルの重複ではないことを確認し、データを削除せず、安全な表示の再登録で対応しましょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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