Windows 11 26H1で、エクスプローラー(File Explorer)の「ホーム」を開いた際、同じOneDriveファイルが「お気に入り」に2つ表示される問題は、KB5101681(OSビルド28000.2608)で修正されています。該当する場合は、KB5101681またはそれ以降の累積更新プログラムを適用するのが基本的な対応です。(マイクロソフトサポート)
この症状は、OneDrive上にファイルが本当に2つ作成されたとは限りません。慌てて片方を削除すると、実体が同じファイルだった場合に必要なデータを失うおそれがあります。まず更新プログラムの適用状況とファイルの保存場所を確認し、表示上の重複なのか、実際の重複なのかを切り分けましょう。
OneDriveファイルがお気に入りに2つ出る症状を確認
今回修正されたのは、Windows 11のエクスプローラーにある「ホーム」の「お気に入り」セクションで、OneDriveファイルが重複表示される問題です。
MicrosoftはKB5101681の修正内容として、File Explorer HomeのFavoritesセクションで、OneDriveファイルが重複して表示されることがある問題に対処したと説明しています。対象はWindows 11バージョン26H1の全エディションです。(マイクロソフトサポート)
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 11 バージョン26H1 |
| 発生場所 | エクスプローラーの「ホーム」内にある「お気に入り」 |
| 対象ファイル | OneDriveに保存されているファイル |
| 症状 | 同じファイルが2つあるように表示される |
| 修正更新 | KB5101681 |
| 修正後のOSビルド | 28000.2608 |
| 公式状態 | 修正済み |
単にOneDriveフォルダー内に同じ名前のファイルが2つ存在する場合や、「ファイル名.docx」と「ファイル名-PC名.docx」のような競合コピーが作成されている場合は、今回とは別の問題です。
表示の重複と実際のファイル重複を見分ける方法
更新する前に、ファイルそのものが複製されていないか確認しておくと安全です。
それぞれのファイルの保存場所を確認する
重複して表示されている項目を右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選択します。
2つの項目から同じフォルダー、同じファイルが開かれる場合は、実体ではなく、お気に入りの表示だけが重複している可能性が高いと判断できます。
一方、次のように保存場所やファイル名が異なる場合は、実際に複数のファイルが存在している可能性があります。
C:\Users\ユーザー名\OneDrive\資料\報告書.docx
C:\Users\ユーザー名\OneDrive\資料\報告書-PC01.docx
OneDrive上のファイル数を確認する
ブラウザー版OneDriveでも対象フォルダーを開き、同じ名前のファイルがいくつ存在するか確認します。
判断の目安は次のとおりです。
| 確認結果 | 考えられる状態 |
|---|---|
| ブラウザー版OneDriveには1つだけ存在する | エクスプローラー側の表示重複の可能性が高い |
| ブラウザー版OneDriveにも2つ存在する | 実際にファイルが複製されている可能性がある |
| ファイル名や更新日時が異なる | 同期競合や別ファイルの可能性がある |
| 2つのお気に入りから同じ保存場所が開く | 今回の表示問題に該当する可能性が高い |
確認が終わるまでは、重複して見えるファイルを削除しないでください。 「お気に入りから削除」と、ファイル本体を削除する操作も混同しないよう注意が必要です。
KB5101681で修正された内容
KB5101681は、2026年7月28日に公開されたWindows 11 26H1向けのプレビュー更新プログラムです。適用後のOSビルドは28000.2608になります。セキュリティ修正を中心とした月例更新ではなく、不具合修正や品質改善を先行して提供する非セキュリティ更新です。(マイクロソフトサポート)
File Explorer関連では、OneDriveファイルの重複表示以外にも、起動速度、ディスクイメージをマウントするときの応答性、アドレスバーの入力処理、名前変更操作などが改善されています。(マイクロソフトサポート)
今回の問題に対する対応方針は、次のように整理できます。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| Windows 11 26H1で重複表示が発生している | KB5101681またはそれ以降の更新を適用する |
| すでに28000.2608より新しいビルドになっている | 段階的ロールアウトの反映状況を確認する |
| Windows 11 26H1ではない | KB5101681の直接の対象ではない |
| 実際にファイルが2つ存在する | OneDriveの同期競合やコピー操作を調査する |
| 組織管理端末で更新が表示されない | 管理者の更新ポリシーを確認する |
KB5101681をインストールする手順
Windows 11のバージョンとビルドを確認する
最初に、現在利用しているWindowsが26H1か確認します。
WindowsキーとRキーを同時に押す- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力する - 「OK」をクリックする
- 表示されたバージョンとOSビルドを確認する
確認するポイントは次の2つです。
バージョン 26H1
OSビルド 28000.2608
同じWindows 11 26H1でOSビルドが28000.2608以上であれば、KB5101681相当の修正を含む更新水準には達しています。ただし、後述する段階的ロールアウトによって、修正や新機能の有効化時期が端末ごとに異なる場合があります。(マイクロソフトサポート)
Windows Updateから更新する
Microsoftが案内している基本的なインストール手順は次のとおりです。
- 「スタート」を開く
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「詳細オプション」を開く
- 「オプションの更新プログラム」を選択する
- KB5101681が表示されていれば、ダウンロードとインストールを実行する
- インストール後にパソコンを再起動する
KB5101681はプレビュー更新のため、通常の「更新プログラムのチェック」だけでは自動的にインストールされず、「オプションの更新プログラム」に表示される場合があります。MicrosoftもWindows Updateの「詳細オプション」からオプション更新を確認する手順を案内しています。(マイクロソフトサポート)
インストール結果を確認する
再起動後、再びwinverを実行してOSビルドを確認します。
さらに、次の手順で更新履歴も確認できます。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新の履歴」を開く
- KB5101681または、それより新しい累積更新プログラムを確認する
その後、エクスプローラーを開き、「ホーム」の「お気に入り」で同じOneDriveファイルが重複していないか確認してください。
KB5101681がWindows Updateに表示されない場合
KB5101681が見つからない場合でも、直ちに異常とは限りません。
すでに新しい更新プログラムが適用されている
Windowsの品質更新プログラムは累積型です。KB5101681より後に公開された累積更新プログラムが適用されている場合、KB5101681が個別に表示されないことがあります。
winverと「更新の履歴」を確認し、Windows 11 26H1でOSビルドが28000.2608より新しくなっていれば、古いKBを探して入れ直す必要は通常ありません。
Windows 11 26H1を使用していない
KB5101681の対象はWindows 11バージョン26H1です。Windows 11の別バージョンやWindows 10では、同じKBは適用対象になりません。(マイクロソフトサポート)
バージョンが異なる場合は、そのバージョン向けに提供されている最新の累積更新プログラムを確認してください。
組織の更新ポリシーでプレビュー更新が配信されていない
会社や学校のパソコンでは、Windows Update for Business、Microsoft Intune、WSUSなどによって更新が管理されている場合があります。
Microsoftの案内では、今回のプレビュー更新の変更内容はWindows Update for Businessには直ちに含まれず、次のセキュリティ更新で提供される扱いになっています。管理端末では、自分で設定を変更するのではなく、システム管理者にOSビルドと症状を伝えてください。(マイクロソフトサポート)
管理者には、次の情報をまとめて伝えると調査が進みやすくなります。
・Windows 11のバージョン
・現在のOSビルド
・重複しているファイル名
・発生場所が「ホーム」内の「お気に入り」であること
・OneDriveの個人用アカウントか、職場または学校アカウントか
・ブラウザー版OneDriveでは重複しているか
Microsoft Update Catalogから手動で取得する
Windows Updateで配信されない場合、Microsoft Update CatalogからKB5101681を取得する方法もあります。ダウンロード時は、端末に対応するx64版またはArm64版を選ぶ必要があります。(マイクロソフトサポート)
ただし、MicrosoftはKB5101681について、複数のMSUファイルが必要になる場合や、指定された順序でのインストールが必要になる場合があると説明しています。一般利用者はWindows Updateを優先し、手動展開は企業の管理者や検証環境で行う方が安全です。(マイクロソフトサポート)
更新後もお気に入りの重複表示が直らない場合
KB5101681またはそれ以降の更新を適用しても症状が残る場合は、次の順番で確認します。
エクスプローラーを開き直す
開いたままのエクスプローラーに古い表示情報が残っている可能性があります。
すべてのエクスプローラー画面を閉じてから、もう一度開いてください。改善しない場合は、Windowsからサインアウトして再度サインインするか、パソコンを再起動します。
段階的ロールアウトを考慮する
KB5101681には、通常配信される項目と段階的に展開される項目があります。段階的ロールアウトでは、同じ更新プログラムをインストールしていても、変更が有効になる時期が端末ごとに異なります。(マイクロソフトサポート)
そのため、OSビルドが28000.2608以上なのに重複表示が残る場合は、次の累積更新プログラムまで適用してから再確認するのが現実的です。
レジストリ変更や非公式ツールによって機能を強制的に有効化する方法は、端末の安定性や管理ポリシーに影響する可能性があるため、業務用パソコンでは避けてください。
お気に入りを登録し直す
実ファイルが重複していないことを確認できた場合は、一時的な回避策としてお気に入りを登録し直します。
- 重複している項目を右クリックする
- 「お気に入りから削除」を選択する
- OneDrive内の元ファイルを開く
- 元ファイルを再びお気に入りへ追加する
「お気に入りから削除」は、お気に入りへの登録を解除する操作です。ファイル本体の「削除」と取り違えないよう、メニュー名を必ず確認してください。
OneDriveのリセットは最初に行わない
今回Microsoftが修正した対象は、OneDriveの同期処理そのものではなく、File Explorer Homeのお気に入りにおける表示問題です。(マイクロソフトサポート)
そのため、いきなりOneDriveのリンク解除、アカウント再設定、同期フォルダーの削除、OneDriveのリセットを行うのはおすすめできません。まずWindows Updateを適用し、実際のファイル数と保存場所を確認する方が安全です。
KB5101681の既知の問題
Microsoftは2026年8月3日時点で、KB5101681について認識している既知の問題はないとしています。(マイクロソフトサポート)
ただし、「既知の問題がない」とは、すべてのパソコンや業務アプリで問題が絶対に発生しないという意味ではありません。特に企業環境では、次の項目を確認してから展開すると安全です。
| 確認項目 | 実務上の対応 |
|---|---|
| 基幹アプリとの互換性 | 代表端末で先行テストする |
| OneDrive Known Folder Move | デスクトップやドキュメントの同期状態を確認する |
| 更新管理ツール | IntuneやWSUSの承認状況を確認する |
| 再起動の影響 | 利用者へ事前に通知する |
| 段階的ロールアウト | 複数端末で反映時期が異なることを想定する |
お気に入りの重複表示だけが問題で、業務への影響が小さい場合は、プレビュー更新を急いで展開せず、修正を含む次回以降のセキュリティ更新を待つ判断もできます。
OneDriveファイルの重複表示を安全に直すポイント
Windows 11 26H1のFile Explorer Homeで、OneDriveファイルがお気に入りに2つ表示される問題は、KB5101681で修正済みです。まずwinverでOSバージョンとビルドを確認し、KB5101681またはそれ以降の累積更新プログラムを適用してください。
対応の順番は次のとおりです。
- 重複して見えるファイルを削除しない
- 2つの項目の保存場所を比較する
- ブラウザー版OneDriveで実際のファイル数を確認する
- Windows 11 26H1であることを確認する
- KB5101681または、それ以降の更新を適用する
- 再起動後にFile Explorer Homeを確認する
- 改善しなければ段階的ロールアウトを考慮する
この問題では、OneDriveの再設定よりもWindows側の更新が優先です。ファイル本体とお気に入り表示を切り分け、データを削除せずに修正を進めてください。

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