Windows 11 26H1では、KB5101681(OSビルド28000.2608)によって、Windows Updateを停止する終了日をカレンダーから指定できるようになりました。停止期間は操作した日から最大35日です。すでに停止中でも別の日付を選び直せるため、予定の変更に合わせて停止期限を延長できます。
操作場所は、[設定]→[Windows Update]です。ただし、この機能は段階的に配信されるため、KB5101681をインストールしても、すべての端末に同じタイミングで表示されるとは限りません。この記事では、更新を日付指定で停止する手順、35日ルールの考え方、カレンダーが表示されない場合の確認ポイントまで解説します。(Microsoft サポート)
KB5101681でWindows Updateの停止方法がどう変わったか
2026年7月28日に公開されたKB5101681は、Windows 11 26H1向けのプレビュー累積更新プログラムです。適用後のOSビルドは28000.2608となり、Windows Updateの設定画面に、停止終了日を選ぶカレンダー機能が追加されました。
主な変更点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 11 バージョン26H1の全エディション |
| 更新プログラム | KB5101681 |
| OSビルド | 28000.2608 |
| 新しい操作 | カレンダーから停止終了日を選択 |
| 最長期間 | 操作日から最大35日 |
| 期限の変更 | 停止中でも別の日付を選んで延長可能 |
| 配信方法 | 段階的ロールアウトと通常ロールアウト |
| 既知の問題 | Microsoftは現在認識していない |
従来のように決められた日数単位で考えるのではなく、「出張から戻る日」「イベントが終わる日」「業務システムの検証が完了する日」など、実際の予定に合わせて終了日を直接指定できるのがポイントです。(Microsoft サポート)
Windows 11 26H1は既存PC向けの通常アップグレードではない
最初に確認しておきたいのが、Windows 11 26H1の提供対象です。
Microsoftによると、Windows 11 26H1は、2026年に登場する一部の新しいプロセッサを搭載した新規デバイス向けです。Windows 11 24H2や25H2を利用している既存PCには、Windows Update経由の機能更新として26H1は提供されず、既存環境への上書きアップグレードにも対応していません。(Microsoft サポート)
そのため、現在のPCが24H2や25H2の場合、KB5101681だけを手動でインストールして26H1向けのカレンダー機能を追加することはできません。
Windows 11 26H1で更新を日付指定して停止する手順
まず、WindowsのバージョンとOSビルドを確認してから、更新の一時停止を設定します。
WindowsのバージョンとOSビルドを確認する
- タスクバーの検索欄を開きます。
winverと入力します。- 検索結果から
winverを実行します。 - 表示された画面で、バージョンとOSビルドを確認します。
この記事で扱う機能の対象は、次の環境です。
- バージョン:Windows 11 26H1
- OSビルド:28000.2608以降が目安
[設定]→[システム]→[バージョン情報]を開き、[Windowsの仕様]から確認することもできます。(Microsoft サポート)
OSビルドが28000.2608未満の場合は、次の場所にKB5101681が表示されているか確認します。
- [スタート]を開きます。
- [設定]を選択します。
- [Windows Update]を開きます。
- [詳細オプション]を選択します。
- [オプションの更新プログラム]を開きます。
- KB5101681が表示されている場合は、内容を確認してインストールします。
KB5101681はプレビュー更新であり、通常のセキュリティ更新とは異なる任意の更新プログラムです。業務で安定性を優先するPCでは、新機能のためだけに急いで導入せず、後続の累積更新プログラムに含まれるまで待つ判断もあります。(Microsoft サポート)
カレンダーから停止終了日を選ぶ
対象環境で新しい画面が有効になっている場合は、次の手順で停止できます。
- [スタート]を開きます。
- [設定]を選択します。
- [Windows Update]を開きます。
- [更新の一時停止]欄にある日付選択ボタンを選びます。
- 表示されたカレンダーから、更新を再開する日付を選びます。
- Windows Update画面に停止中の表示と終了日が反映されたことを確認します。
英語表示では、日付選択ボタンが[Pick a date]と表示されます。日本語版の表記は、表示言語や配信段階によって異なる可能性があります。
選択できるのは、操作した日から35日以内の日付です。35日を超える日付は選択できず、翌月のカレンダーに表示されていても無効になる場合があります。(Microsoft サポート)
Windows Updateの「最大35日」を正しく理解する
最大35日という制限は、「一度設定したら通算35日しか止められない」という意味ではありません。
正しくは、日付を選択する時点から35日以内を終了日に指定できるという仕組みです。
| 操作する場面 | 指定できる終了日 |
|---|---|
| 初めて停止する | 今日から35日以内 |
| 停止中に延長する | 延長操作をした日から35日以内 |
| 期限直前に再設定する | 再設定した日から改めて35日以内 |
| 35日を超える日付を選ぶ | 選択不可 |
たとえば、最初に今日から20日後を終了日に設定したとします。その10日後に予定が変わった場合、残り10日に35日が加算されるわけではありません。再設定した日を起点として、その日から35日以内の新しい終了日を選択できます。
つまり、次の計算ではありません。
現在の終了日 + 35日
実際の考え方は次のとおりです。
日付を選び直した日 + 最大35日
停止中であっても、新しい終了日を選んで再度一時停止できます。ただし、常に「操作した日から35日以内」という上限が適用されます。何も操作しなければ、指定した期限に達した時点でWindows Updateが自動的に再開されます。(Microsoft サポート)
更新を停止するとWindowsで何が起きるか
Windows Updateの一時停止は、更新機能を完全に無効化する設定ではありません。指定した終了日まで、更新処理を一時的に遅らせる機能です。
Microsoftの説明では、停止中の動作は次のようになります。
- 再起動が必要になる更新プログラムは、停止終了までダウンロードまたはインストールされません。
- 更新を完了するための自動再起動は、停止終了まで実行されません。
- 停止中の更新を手動で再開すると、利用可能な更新プログラムの確認が始まります。
- 停止期限が切れると、最新の更新プログラムが確認、ダウンロード、インストールされます。
- 更新処理の途中で一時停止した場合、進行中の更新はキャンセルされます。
手動で再開したい場合は、[設定]→[Windows Update]を開き、[更新の再開]を選択します。(Microsoft サポート)
一時停止はセキュリティ対策の代わりにならない
更新を停止している間は、Windows Update経由で提供される修正プログラムの適用も遅れます。そのため、「更新すると困るかもしれない」という理由だけで、期限のたびに停止を延長し続ける運用はおすすめできません。
一時停止は、次のように終了条件が明確な場面で使うのが適切です。
| 一時停止が適している場面 | 終了日の決め方 |
|---|---|
| 重要なプレゼンや配信がある | イベント終了日の翌日 |
| 出張中に再起動を避けたい | 帰宅予定日 |
| 業務アプリの動作確認をしている | 検証完了予定日 |
| 展示会や受付端末として使用する | 運用終了日 |
| 大容量処理を連続実行している | 処理完了予定日 |
終了日を「とりあえず35日後」にするよりも、更新を止める必要がなくなる日を指定した方が、更新忘れを防げます。
再起動だけ避けたいならアクティブ時間を使う
作業中の自動再起動だけを避けたい場合、Windows Update全体を停止する必要はありません。
Windows 11には、使用時間中の自動再起動を避けるための[アクティブ時間]と、更新後の再起動日時を指定する[再起動のスケジュール]があります。(Microsoft サポート)
| 目的 | 適した設定 |
|---|---|
| 特定の日付まで更新を入れたくない | 更新の一時停止 |
| 勤務時間中の自動再起動を避けたい | アクティブ時間 |
| インストール後の再起動日時を決めたい | 再起動のスケジュール |
| 更新を早めに適用しつつ中断を避けたい | アクティブ時間と再起動予約 |
アクティブ時間は、次の場所から設定できます。
- [設定]を開きます。
- [Windows Update]を選択します。
- [詳細オプション]を開きます。
- [アクティブ時間]を選択します。
- 自動調整または手動設定を選びます。
「更新そのものを遅らせたい」のか、「再起動だけ避けたい」のかを分けて考えることが重要です。
終了日を選ぶカレンダーが表示されない場合
KB5101681をインストールしてもカレンダーが見当たらない場合は、次の順番で確認します。
Windows 11 26H1か確認する
KB5101681はWindows 11 26H1用です。24H2や25H2など、別のバージョンではこの記事と同じ画面になるとは限りません。
26H1は一部の新しいハードウェアを搭載した新規デバイス向けであり、既存PCへの通常の機能更新としては提供されません。(Microsoft サポート)
KB5101681のインストール状況を確認する
次の場所で更新履歴を確認します。
[設定]→[Windows Update]→[更新の履歴]
一覧にKB5101681がなく、[オプションの更新プログラム]に表示されている場合は、プレビュー更新であることを理解したうえで導入を判断します。
段階的ロールアウトを待つ
このカレンダー機能は段階的ロールアウトの対象です。
段階的ロールアウトでは、機能が複数の配信段階に分けて提供されます。そのため、同じWindows 11 26H1、同じOSビルドであっても、端末によって利用開始時期が異なることがあります。
KB5101681が正常にインストールされているのに従来の表示のままであれば、端末の故障や更新失敗とは限りません。通常ロールアウトまたは後続の累積更新を待つのが安全です。(Microsoft サポート)
会社や学校の管理ポリシーを確認する
会社や学校が管理するPCでは、グループポリシーやMicrosoft Intuneによって、更新の一時停止が禁止されている場合があります。
次のような状態では、管理者側の設定を確認してください。
- [更新の一時停止]がグレーアウトしている
- 日付を選択できない
- 「一部の設定は組織によって管理されています」と表示される
- 一時停止の項目自体が表示されない
Windows Updateには、利用者から一時停止機能へのアクセスを削除する管理ポリシーが用意されています。組織管理PCでは、個人判断でレジストリやグループポリシーを変更せず、社内のIT管理者に確認するのが適切です。(Microsoft Learn)
また、Windows Update for Businessで管理される端末について、MicrosoftはKB5101681の変更が次回のセキュリティ更新に反映されると案内しています。個人向け端末と企業管理端末で表示時期が異なる可能性があります。(Microsoft サポート)
KB5101681の既知の問題と導入時の注意点
Microsoftは、KB5101681について現在認識している既知の問題はないとしています。ただし、「既知の問題がない」ことは、すべての端末や周辺機器で問題が発生しないことを保証するものではありません。(Microsoft サポート)
特に業務用PCでは、次の点を確認してからプレビュー更新を導入してください。
- 重要な業務アプリの対応状況
- VPNやセキュリティソフトの動作
- 周辺機器や専用ドライバーの互換性
- 問題発生時の復旧方法
- 組織の更新プログラム適用ルール
更新の停止機能を早く使うことより、PC全体を安定して運用することを優先すべき場面もあります。
よくある疑問
35日を超えて更新を停止し続けられますか
1回の操作で選択できるのは、その日から最大35日後までです。
ただし、停止中に別の終了日を選び直すことはできます。新しい終了日は、選び直した日から35日以内でなければなりません。残り日数に35日が追加される仕組みではありません。
停止期限が切れたらどうなりますか
Windows Updateが自動的に再開され、利用可能な更新プログラムの確認、ダウンロード、インストールが行われます。
更新されたくない予定が続いている場合は、期限が切れる直前ではなく、数日前に設定を見直してください。
一時停止を途中で解除できますか
[設定]→[Windows Update]から、いつでも手動で更新を再開できます。再開すると、Windowsは最新の更新プログラムを確認します。
KB5101681を入れたのにカレンダーがありません
段階的ロールアウトの影響が考えられます。バージョンが26H1で、KB5101681が正常にインストールされていても、機能がすぐ有効になるとは限りません。
会社や学校のPCでは、管理ポリシーによって非表示または無効になっている可能性もあります。
Windows 11 24H2や25H2でも同じ操作ができますか
この記事で扱っているカレンダー機能は、KB5101681を適用したWindows 11 26H1向けとして案内されたものです。
ほかのバージョンに同様の画面が提供される可能性はありますが、表示内容や提供時期が同じとは限りません。まずwinverで現在のバージョンを確認してください。
Windows Updateの停止は終了日を決めて使う
Windows 11 26H1では、KB5101681によって、更新の停止終了日をカレンダーから選べるようになりました。
設定時に押さえておくべき点は、次の3つです。
- [設定]→[Windows Update]から停止終了日を選ぶ
- 指定できるのは、操作した日から最大35日後まで
- 停止中でも、別の日付を選んで期限を延長できる
カレンダーが表示されない場合は、Windows 11 26H1か、OSビルドが28000.2608以降か、段階的ロールアウトの対象になっているかを確認します。
更新そのものではなく、自動再起動だけが問題であれば、更新を長期間止めずにアクティブ時間や再起動のスケジュールを利用してください。停止機能は、重要な作業やイベントが終わる日を明確に決めたうえで、一時的に使うのが安全です。

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