Windows 11のエクスプローラーで、数GBの動画やISOファイルまで「数百万KB」と表示され、容量を直感的に判断しにくいと感じていた人には、KB5101684の変更が役立ちます。
Windows 11 24H2/25H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5101684」では、エクスプローラーの[詳細]表示にあるファイルサイズが、KB固定ではなく、容量に応じてKB・MB・GBを自動で使い分けるようになります。ファイルを開いたり、プロパティを確認したりしなくても、大きさを一覧画面で把握しやすくなる改善です。(Microsoft サポート)
ただし、この表示変更は段階的にロールアウトされます。KB5101684をインストールしてOSビルドが更新されていても、同じタイミングですべてのパソコンに反映されるとは限りません。表示が変わらない場合は、故障と判断する前に、表示モード、OSバージョン、更新履歴、段階配信の状況を順番に確認しましょう。
ファイルサイズがKB固定でなくなった、KB5101684の表示変更
KB5101684では、File Explorerの[詳細]表示にある「サイズ」列が、ファイル容量に適した単位を自動的に選択するようになります。
これまでは、大きなファイルでもKB単位で表示されるため、数字が非常に大きくなりがちでした。変更後は、画像ならMB、動画やディスクイメージならGBといったように、容量を判断しやすい単位で表示されます。(Microsoft サポート)
| ファイルの例 | 従来の表示イメージ | 新しい表示イメージ | 分かりやすくなる点 |
|---|---|---|---|
| 小さなテキストファイル | 24 KB | 24 KB | 小容量なので表示はほぼ変わらない |
| デジタル写真 | 5,120 KB | 約5 MB | メール添付やアップロード可否を判断しやすい |
| 高画質動画 | 2,097,152 KB | 約2 GB | ストレージを圧迫するファイルを見つけやすい |
| ISOイメージ | 4,500,000 KB前後 | 数GB | ダウンロード時間やコピー先の空き容量を予測しやすい |
表の数値は変更内容を理解するための例です。実際に表示される小数点以下の桁数や丸め方は、ファイル容量やWindows側の表示仕様によって異なる場合があります。
変更されるのはエクスプローラーの「詳細」表示
Microsoftが案内している変更対象は、エクスプローラーの[詳細]表示です。大アイコンや一覧など、そもそも「サイズ」列が表示されないレイアウトでは、今回の変化を確認できません。
確認するときは、次の操作で表示モードを切り替えます。
- エクスプローラーを開く
- 上部の[表示]を選択する
- [詳細]を選択する
- 「名前」「更新日時」「種類」「サイズ」などの列が表示されることを確認する
「サイズ」列が見当たらない場合は、列見出しの部分を右クリックし、表示項目から[サイズ]を有効にしてください。
ファイルの実容量や内容が変わるわけではない
KB5101684による変更は、あくまで容量の見せ方を読みやすくするものです。ファイルを圧縮したり、保存形式を変換したり、実際の使用容量を小さくしたりする機能ではありません。
そのため、次の項目は変更されません。
- クラウドストレージで消費する容量
- メールやWebサービスの添付上限
- USBメモリや外付けSSDへのコピー時間
- ネットワーク経由での転送量
- ファイルそのもののバイト数
正確なバイト数まで確認したい場合は、対象ファイルを右クリックして[プロパティ]を開く方法が適しています。
フォルダー容量の合計表示が追加されたわけではない
今回の公式説明は、[詳細]表示における「ファイルサイズ」の単位変更です。フォルダー内の合計容量を「サイズ」列に常時表示する新機能が追加されたわけではありません。(Microsoft サポート)
フォルダー全体の容量を確認する場合は、従来どおりフォルダーのプロパティを開き、内容の集計が完了するまで待つ必要があります。
KB5101684の対象OSと更新情報
KB5101684は、2026年7月28日に公開されたWindows 11 24H2/25H2向けの累積更新プログラムです。セキュリティ更新ではなく、機能改善や不具合修正を先行提供するプレビュー更新に位置付けられます。(Microsoft サポート)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 更新プログラム | KB5101684 |
| 公開日 | 2026年7月28日 |
| 種類 | セキュリティ以外のプレビュー累積更新 |
| Windows 11 25H2 | OSビルド 26200.8973 |
| Windows 11 24H2 | OSビルド 26100.8973 |
| 対象エディション | 24H2/25H2の全エディション |
| 対象アーキテクチャ | x64、Arm64 |
| 配信方式 | 通常配信と段階的ロールアウト |
| 既知の問題 | 2026年8月3日時点でMicrosoftは把握していない |
Microsoft Update Catalogには、24H2と25H2それぞれについて、x64版とArm64版のパッケージが登録されています。手動で導入するときは、OSバージョンだけでなく、パソコンのアーキテクチャも一致させる必要があります。(マイクロソフトアップデートカタログ)
KB5101684を今すぐインストールすべきか
KB5101684はプレビュー更新なので、すべての利用者が急いでインストールしなければならない更新ではありません。ファイルサイズの新表示を早めに使いたいか、安定性を優先するかで判断すると分かりやすくなります。
| 利用状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 個人用パソコンで新表示を早く試したい | オプション更新として導入を検討する |
| エクスプローラーのほかの改善も必要 | バックアップや復元手段を確認して導入する |
| 業務用パソコンで安定性を優先したい | 検証端末で試すか、次回以降の通常更新を待つ |
| 会社や学校が管理するパソコン | 管理者の配信方針に従う |
| 現在の表示に困っていない | セキュリティ更新への統合を待ってもよい |
Microsoftは、Windows Update for Businessで管理される環境について、これらの変更が次のセキュリティ更新プログラムに含まれると案内しています。業務端末では、プレビュー更新を全台へ急いで配布するより、少数の端末で動作確認してから展開する方法が安全です。(Microsoft サポート)
KB5101684をインストールする手順
OSバージョンを確認する
最初に、使用しているWindows 11が24H2または25H2であることを確認します。
WindowsキーとRキーを同時に押す- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力する - [OK]を選択する
- 表示された画面でバージョンを確認する
対象は次のいずれかです。
- Windows 11 バージョン24H2
- Windows 11 バージョン25H2
KB5101684のインストール後は、24H2ならOSビルド26100.8973、25H2ならOSビルド26200.8973が確認の目安になります。(Microsoft サポート)
Windows Updateからインストールする
一般利用者は、Microsoft Update CatalogからMSUファイルを手動で導入するより、Windows Updateを使う方が安全です。
- [設定]を開く
- [Windows Update]を選択する
- [詳細オプション]を開く
- [オプションの更新プログラム]を選択する
- KB5101684を含む2026年7月の累積更新プログラムを選択する
- ダウンロードとインストールを実行する
- 再起動を求められた場合は、作業中のファイルを保存して再起動する
Microsoftも、Windows Updateの[詳細オプション]から[オプションの更新プログラム]を確認する方法を案内しています。(Microsoft サポート)
インストール履歴を確認する
更新後は、次の場所でKB5101684が正常にインストールされているか確認します。
[設定]→[Windows Update]→[更新の履歴]
「品質更新プログラム」などの項目を開き、KB5101684が表示されているか確認してください。
新しいサイズ表示を確認する方法
更新後は、容量の異なる複数のファイルが入ったフォルダーを使うと確認しやすくなります。
- エクスプローラーを開く
- 写真、動画、ISOなどが保存されているフォルダーを開く
- [表示]から[詳細]を選択する
- 「サイズ」列を見る
- 小さなファイルはKB、大きなファイルはMBまたはGBになっているか確認する
確認時に注意したいのが、すべてのファイルが小さい場合は、更新後もKB表示のままになることです。
たとえば、テキストファイルや小さな設定ファイルしかないフォルダーでは、適切な単位がKBなので、見た目が変わらない可能性があります。数MBの写真や数GBの動画を含むフォルダーで確認すると、変更を判別しやすくなります。
KB5101684を入れてもKB表示のままの場合
KB5101684のインストール後も表示が変わらない場合は、次の順番で確認してください。
| 考えられる原因 | 確認・対処方法 |
|---|---|
| 小さいファイルしか確認していない | 数MB以上の画像や数GBの動画で確認する |
| [詳細]以外の表示になっている | [表示]→[詳細]へ切り替える |
| 「サイズ」列が非表示になっている | 列見出しを右クリックし、[サイズ]を有効にする |
| KB5101684が未インストール | Windows Updateの更新履歴を確認する |
| 再起動が完了していない | 作業を保存してWindowsを再起動する |
| OSビルドが古い | winverで26100.8973または26200.8973を確認する |
| 段階配信が端末に到達していない | 配信を待ち、後日再確認する |
| 会社の管理ポリシーで制御されている | 情報システム担当者へ確認する |
同じKBとOSビルドでも表示が異なることがある
KB5101684の新機能は段階的に提供されます。Microsoftは、段階的ロールアウトでは機能を一斉に配信せず、時間をかけて対象端末を広げるため、利用可能になる時期がデバイスによって異なると説明しています。(Microsoft サポート)
そのため、次のような状況も起こり得ます。
- 2台ともKB5101684がインストールされている
- 2台とも同じOSビルドになっている
- 一方だけKB・MB・GB表示に切り替わっている
- もう一方は従来のKB表示が続いている
この状態だけで、更新の失敗やWindowsの破損と判断する必要はありません。
表示変更だけが反映されておらず、エクスプローラー自体に異常がない場合は、すぐにシステムファイル修復やWindowsの再インストールを行うのではなく、段階配信を待つ方が適切です。
段階配信を早めたい場合
個人所有のパソコンでは、[設定]→[Windows Update]にある「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」に相当する設定をオンにすると、セキュリティ以外の機能改善を早めに受け取れる可能性があります。
Microsoftによると、この設定をオンにした端末は、利用可能になった非セキュリティ更新や新機能を優先的に受け取ります。ただし、端末が配信対象になる前に、特定機能を必ず即時有効化できる設定ではありません。(Microsoft サポート)
会社や学校が管理するパソコンでは、この項目が表示されない、変更できない、管理者ポリシーによって制御される場合があります。管理端末で無理に手動インストールや非公式な機能有効化を行うのは避けましょう。
Microsoft Update Catalogから手動導入するときの注意点
KB5101684はMicrosoft Update Catalogからも入手できますが、通常の個人利用ではWindows Updateからの導入が適しています。
カタログには、次の組み合わせが登録されています。(マイクロソフトアップデートカタログ)
| Windowsバージョン | アーキテクチャ |
|---|---|
| Windows 11 24H2 | x64 |
| Windows 11 24H2 | Arm64 |
| Windows 11 25H2 | x64 |
| Windows 11 25H2 | Arm64 |
異なるバージョンやアーキテクチャのパッケージを選ばないよう注意してください。また、Microsoftの案内では、カタログからの導入時に複数のMSUファイルや前提パッケージを所定の順序で扱う場合があります。手動導入は、オフライン端末を管理する担当者や、企業向け展開を行う管理者向けの方法です。(Microsoft サポート)
業務利用やRPAではサイズ単位の変更に注意
一般利用者にとっては読みやすくなる変更ですが、エクスプローラーの表示文字列を利用している業務では確認が必要です。
操作マニュアルや問い合わせ対応
社内マニュアルに「サイズはすべてKBで表示される」と記載している場合は、説明やスクリーンショットの更新を検討してください。
段階的ロールアウト中は、端末によって画面表示が異なります。ヘルプデスクでは、「同じWindows 11なのに表示が違う」という問い合わせが発生する可能性があります。
RPAや画面読み取り処理
エクスプローラーの「サイズ」列から文字を取得し、末尾が必ずKBであることを前提にしたRPAやOCR処理は、MB・GB表示の導入によって正しく動作しなくなる可能性があります。
たとえば、次のような条件は見直しが必要です。
数字 + KB
少なくとも、次の単位を扱えるようにする必要があります。
KB
MB
GB
ただし、画面に表示された文字列を解析するより、PowerShellやファイルAPIからバイト数を取得する方が、表示言語や単位変更の影響を受けにくくなります。
PowerShellでは、ファイルのLengthプロパティからバイト数を取得できます。
Get-ChildItem "C:\Data" -File |
Select-Object Name, Length
業務処理では、エクスプローラーの見た目ではなく、ファイルの実データを基準に判定する設計が適しています。
KB5101684の既知の問題
Microsoftは、2026年8月3日時点でKB5101684に関する既知の問題を把握していないと案内しています。(Microsoft サポート)
ただし、「既知の問題がない」という案内は、すべての端末で問題が絶対に発生しないことを保証するものではありません。プレビュー更新を業務端末へ導入する場合は、次の基本対応を行いましょう。
- 重要なファイルを保存してから更新する
- まず少数の端末で動作確認する
- 業務アプリ、共有フォルダー、印刷などを確認する
- 不具合が発生した場合に備えて更新履歴を記録する
- 最新のMicrosoft公式情報を再確認する
KB・MB・GB表示を確認してから段階配信を待つ
KB5101684では、Windows 11 24H2/25H2のエクスプローラーが改善され、[詳細]表示のファイルサイズが容量に応じてKB・MB・GBで表示されるようになります。大容量ファイルを一覧で見分けやすくなり、ストレージ整理やファイル共有時の判断がしやすくなる変更です。(Microsoft サポート)
確認するときは、まずwinverで対象バージョンとOSビルドを確認し、更新履歴にKB5101684があるか調べます。そのうえで、エクスプローラーを[詳細]表示に切り替え、数MBの写真や数GBの動画を使ってサイズ列を確認してください。
KB表示のままでも、段階的ロールアウト中は異常とは限りません。対象環境と更新状況に問題がなければ、非公式な強制有効化を試すのではなく、通常のWindows Updateによる配信を待つのが安全です。

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