Windows 11のタスクバーにあるウィジェットの通知バッジが、以前のような赤色ではなく、青・紫・緑などで表示されても不具合ではありません。2026年7月28日に公開されたプレビュー更新プログラム「KB5101684」により、Widgetsの通知バッジは赤色固定から、Windowsで設定しているアクセントカラーに合わせる仕様へ変更されました。
この変更は、通知を必要以上に警告のように見せず、デスクトップ全体の配色になじませるためのものです。ただし、機能は段階的に配信されるため、KB5101684をインストールしても、すべての端末で同時に変わるわけではありません。(Microsoft サポート)
ウィジェット通知が赤くないのはKB5101684による仕様変更
KB5101684では、Windows Widgetsに関する変更として、タスクバーに表示される通知バッジの色が見直されました。
変更前後の違いは次のとおりです。
| 項目 | 変更前 | KB5101684適用後 |
|---|---|---|
| 通知バッジの色 | 赤色で固定 | Windowsのアクセントカラー |
| 見た目の印象 | 警告や緊急通知のように目立つ | デスクトップの配色になじみやすい |
| 色の変更方法 | 基本的に変更不可 | Windowsのアクセントカラーを変更すると連動する |
| 不具合への対応 | 赤くない場合は異常を疑うことがあった | 赤くなくても正常な仕様 |
今回変わったのは、タスクバーにあるWidgetsの通知バッジの色です。ウィジェットボード全体の配色や、すべてのWindows通知がアクセントカラーに変わるわけではありません。
Microsoftは、赤色固定の表示をやめることで、必要以上に注意を引く通知を減らせると説明しています。(Microsoft サポート)
KB5101684の対象バージョンとOSビルド
KB5101684は、Windows 11 バージョン24H2および25H2向けの累積更新プログラムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年7月28日 |
| 更新プログラム | KB5101684 |
| 種類 | 非セキュリティのプレビュー更新 |
| Windows 11 25H2 | OSビルド26200.8973 |
| Windows 11 24H2 | OSビルド26100.8973 |
| 対応アーキテクチャ | x64、Arm64 |
| 既知の問題 | Microsoftは現時点で認識していない |
Microsoft Update Catalogには、24H2と25H2、それぞれのx64版とArm64版に対応するパッケージが登録されています。(Microsoft サポート)
KB5101684はプレビュー更新プログラムであるため、通常は必須のセキュリティ更新とは別に提供されます。新しい表示を早めに試す必要がなければ、後続の月例セキュリティ更新に変更が含まれるのを待つ方法もあります。
Widgetsの「バッジ」と「お知らせ」は別の表示
Windows Widgetsのタスクバー通知には、大きく分けて「お知らせ」と「バッジ」があります。
お知らせ
スポーツ、金融、ニュースなどの情報が、一時的にタスクバーへ表示される機能です。一定時間操作しなければ、通常の天気表示へ戻ります。
通知バッジ
重大な天気情報や速報など、数秒で消すのではなく、しばらく残して知らせる必要がある情報に使われます。
通知バッジが表示された状態でウィジェットボードを開くと、ボード上部のバナーから、何が通知を発生させたのか確認できます。(Microsoft サポート)
KB5101684でアクセントカラーに変わるのは、主に後者の通知バッジです。バッジの色が赤でないからといって、通知内容の重要度が下がったとは限りません。通知の内容は、ウィジェットボードを開いて確認する必要があります。
KB5101684が適用されているか確認する方法
通知バッジの色が変わらない場合は、まずWindowsのバージョンと更新状況を確認します。
Windows 11のバージョンとOSビルドを確認する
WindowsキーとRキーを同時に押します。- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力します。 - 「OK」をクリックします。
- 表示されたWindowsのバージョンとOSビルドを確認します。
KB5101684適用後のビルドは次のとおりです。
- Windows 11 25H2:26200.8973
- Windows 11 24H2:26100.8973
これより古いビルドの場合は、KB5101684がまだインストールされていない可能性があります。(Microsoft サポート)
更新履歴から確認する
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新の履歴」を開きます。
- 一覧から「KB5101684」を探します。
KB番号が見つからない場合は、次の手順でオプション更新を確認します。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「詳細オプション」を開きます。
- 「オプションの更新プログラム」を選択します。
- KB5101684が表示されている場合は、内容を確認してインストールします。
Microsoftも、個人向けWindows Updateでは「詳細オプション」内のオプション更新からインストールする方法を案内しています。(Microsoft サポート)
KB5101684を入れても色が変わらない理由
KB5101684がインストール済みでも、通知バッジの色がすぐに変わらないことがあります。
これは、更新プログラムのインストールと、新機能の有効化が必ずしも同じタイミングではないためです。
Microsoftは、この更新で提供する機能について、端末ごとに順次有効化する段階的ロールアウトを採用しています。対象端末であっても、ハードウェア構成、地域、アカウント、管理状態などによって表示時期が異なる場合があります。(Microsoft サポート)
したがって、次の状態は必ずしも異常ではありません。
- 同じKBをインストールした2台で表示が異なる
- 自宅のPCでは変わったが、職場のPCでは変わらない
- 更新直後は赤色のままだった
- Widgetsの設定項目が別の端末より少ない
- 通知バッジ自体が表示されず、変更を確認できない
段階配信中の機能は、通常の設定操作で強制的に有効化できるとは限りません。レジストリ編集や非公式ツールで強制的に機能を有効化すると、不具合が発生した際に原因を切り分けにくくなるため、業務用PCでは特に避けた方が安全です。
通知バッジに使われるアクセントカラーを確認する
KB5101684適用後の通知バッジは、Windowsの「アクセントカラー」を参照します。
確認手順は次のとおりです。
- 「設定」を開きます。
- 「個人用設定」を選択します。
- 「色」を開きます。
- 「アクセント カラー」を確認します。
アクセントカラーには「自動」と「手動」があります。
| 設定 | 動作 |
|---|---|
| 自動 | デスクトップの背景などに合わせてWindowsが色を選ぶ |
| 手動 | Windowsカラーや任意の色から自分で選ぶ |
Microsoftの公式手順でも、「設定」から「個人用設定」「色」の順に開き、アクセントカラーを自動または手動で指定できると案内されています。(Microsoft サポート)
バッジを赤に近づけたい場合
以前のような赤い通知バッジを使いたい場合は、アクセントカラーを赤系統に設定すると、近い見た目になる可能性があります。
ただし、アクセントカラーはWidgetsだけに適用される設定ではありません。ボタン、リンク、選択状態など、Windowsのほかの画面にも使われます。
そのため、通知バッジだけを赤くする目的でアクセントカラーを変更すると、Windows全体の見た目も変わる点に注意してください。
現時点でMicrosoftの公式設定には、Widgetsの通知バッジだけを赤色固定へ戻す専用項目は案内されていません。Widgets単独で色を指定するのではなく、Windows全体のアクセントカラーに連動する仕組みです。(Microsoft サポート)
「スタートとタスクバーにアクセントカラーを表示」は別の設定
「個人用設定」の「色」には、「スタートとタスクバーにアクセント カラーを表示」という設定もあります。
これは、スタートメニューやタスクバー全体の背景にアクセントカラーを適用するための項目です。Widgetsの通知バッジを表示するかどうかを切り替える項目ではありません。
通知バッジの表示設定は、Widgets側で確認します。
Widgetsの通知バッジを有効または無効にする方法
通知バッジが表示されない場合や、バッジを非表示にしたい場合は、Widgetsの通知設定を確認します。
- タスクバーのWidgetsをクリックします。
- ウィジェットボードの設定ボタンをクリックします。
- 「通知」を開きます。
- 「タスクバーに通知バッジを表示する」に相当する設定を確認します。
- 必要に応じてオンまたはオフにします。
同じ画面にある「タスクバーにお知らせを表示する」設定は、一時的に表示されるお知らせを制御するものです。通知バッジとは別に設定できます。(Microsoft サポート)
表示名は、Windowsの言語、Widgetsのバージョン、段階配信の状況によって多少異なる場合があります。
Widgetsがタスクバーにない場合
Widgetsのアイコンが見つからない場合は、次の手順で表示を確認します。
- タスクバーの何もない場所を右クリックします。
- 「タスクバーの設定」を開きます。
- 「タスクバー項目」にある「ウィジェット」をオンにします。
Widgetsをタスクバーから非表示にしていても、WindowsキーとWキーを同時に押せば、ウィジェットボードを開けます。(Microsoft サポート)
通知バッジが表示されないときの確認ポイント
通知バッジは常時表示されるものではありません。対応する通知が発生していなければ、KB5101684適用後でもバッジは表示されません。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| バッジがまったく表示されない | Widgetsの通知バッジ設定がオンか確認する |
| 天気しか表示されない | 通知対象となる情報が現在発生していない可能性がある |
| お知らせは出るがバッジは出ない | 「お知らせ」と「通知バッジ」の設定を個別に確認する |
| フォーカス中だけ表示されない | フォーカスセッションを終了して確認する |
| Widgets自体がない | タスクバー設定でWidgetsをオンにする |
| 一部の端末だけ色が違う | OSビルド、アクセントカラー、段階配信の状態を比較する |
Windowsのフォーカスセッション中は、集中を妨げないようにタスクバーのバッジや点滅が一時的に抑制されます。Widgetsのバッジが表示されない場合は、フォーカスが有効になっていないかも確認してください。(Microsoft サポート)
赤いまま変わらない場合の切り分け方法
通知バッジが赤いままの場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
アクセントカラーが赤系統になっていないか
KB5101684適用後でも、Windowsのアクセントカラーが赤であれば、通知バッジも赤く見えます。
「設定」から「個人用設定」「色」を開き、現在選ばれているアクセントカラーを確認してください。
OSビルドが更新されているか
winverを実行し、OSビルドが次の番号以上になっているか確認します。
- 24H2:26100.8973
- 25H2:26200.8973
更新履歴にKB5101684があっても、インストールの完了前に再起動を保留している場合があります。「Windows Update」に再起動を求める表示がないか確認してください。
段階配信が端末に届いているか
OSビルドが更新済みでも、機能自体がまだ有効化されていない場合があります。別の端末で色が変わっていても、自分の端末が異常とは限りません。
この場合は、Windows Updateを最新の状態に保ち、Microsoft側の配信を待つのが基本です。
別のアプリのバッジと見間違えていないか
タスクバーには、Widgets以外にもメール、チャット、時計などのアプリがバッジを表示することがあります。
Widgetsのバッジかどうか判断しにくい場合は、対象アイコンをクリックして内容を確認してください。
企業や学校の管理端末で確認するときの注意点
組織で管理されているPCでは、個人向けPCと更新時期が異なることがあります。
Microsoftの説明では、KB5101684のプレビュー変更はWindows Update for Businessへ直接含まれず、後続のセキュリティ更新で提供される扱いとなっています。管理者がプレビュー更新を配信していない組織では、個人PCより表示変更が遅れる可能性があります。(Microsoft サポート)
管理端末では、次の点を確認してください。
- Windows Updateが組織によって管理されていないか
- 更新プログラムの承認日が決められていないか
- Windows 11 24H2または25H2が対象になっているか
- x64版とArm64版のどちらを使用しているか
- 機能更新を延期するポリシーが設定されていないか
通知バッジの色だけを変更する目的で、Microsoft Update Catalogから手動インストールする必要性は高くありません。業務用PCでは、組織の更新方針を優先してください。
手動導入が必要な場合は、Microsoft Update Catalogで、WindowsのバージョンとCPUアーキテクチャに合うパッケージを選択します。24H2用と25H2用、x64用とArm64用を取り違えないことが重要です。(マイクロソフトアップデートカタログ)
KB5101684に既知の不具合はあるか
Microsoftは、KB5101684について、現時点では既知の問題を認識していないと案内しています。(Microsoft サポート)
ただし、「既知の問題がない」とは、すべてのPCで問題が起きないことを保証する意味ではありません。更新後にタスクバーやWidgetsの表示がおかしくなった場合は、次の項目を記録しておくと原因を調べやすくなります。
- Windows 11のバージョン
- OSビルド番号
- KB5101684のインストール日時
- アクセントカラーの設定
- Widgetsの通知設定
- 問題が発生するユーザーアカウント
- PCの再起動後も再現するか
- 別のユーザーアカウントでも再現するか
単に通知バッジが赤から別の色へ変わっただけであれば、アンインストールやシステム修復は不要です。
よくある疑問
通知バッジが青や紫でも重要な通知ですか
色だけでは重要度を判断できません。
KB5101684適用後は、バッジの色がWindowsのアクセントカラーに連動します。通知の内容を判断するには、Widgetsを開いて、ボード上部の案内を確認してください。
赤ではないので通知機能が壊れたのでしょうか
赤以外の色で表示されること自体は正常です。
KB5101684による仕様変更が有効になった可能性があります。OSビルドとアクセントカラーを確認してください。
KB5101684をインストールしたのに赤いままです
次のいずれかが考えられます。
- アクセントカラーが赤系統になっている
- 機能の段階配信がまだ届いていない
- 再起動が完了していない
- 実際にはWidgets以外のバッジを見ている
- OSビルドが対象番号まで更新されていない
特に段階配信では、同じバージョンのWindowsでも有効化時期が異なります。
通知バッジを完全に消せますか
Widgetsの設定から、タスクバーに通知バッジを表示する設定をオフにできます。
バッジは不要だが、一時的なお知らせは残したい場合は、それぞれの設定を個別に調整してください。(Microsoft サポート)
通知バッジだけ赤色に固定できますか
Microsoftの標準設定では、Widgetsの通知バッジだけを特定の色に固定する項目は案内されていません。
赤に近づけるにはWindowsのアクセントカラーを赤系統へ変更できますが、ほかのWindows画面にも影響します。
ウィジェット通知の色が変わったら確認すること
Windows Widgetsの通知バッジが赤でなくなった場合、最初にシステム修復や更新プログラムの削除を行う必要はありません。KB5101684による正常な仕様変更である可能性が高いためです。
次の順序で確認してください。
winverでWindows 11のバージョンとOSビルドを確認する- 更新履歴でKB5101684のインストール状況を確認する
- 「個人用設定」の「色」でアクセントカラーを確認する
- Widgetsの設定で通知バッジが有効か確認する
- 適用済みでも変化がなければ、段階配信を待つ
通知が目立ちすぎる場合は、Widgetsの通知バッジをオフにできます。反対に、以前の赤に近い表示を使いたい場合は、Windows全体への影響を確認したうえで、アクセントカラーを赤系統へ変更するとよいでしょう。

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