AMDドライバーの自動更新を無効にする方法|Windows Updateとの違い

AMDドライバーの自動更新を無効にするには、まず更新元を確認します。AMD Softwareが行う更新はAMD Install Managerの自動更新設定、Windows Updateによるドライバー配信はWindows側の設定が対象です。片方だけを変更しても、もう片方の更新まで止まるとは限りません。

目次

AMDの自動更新とWindows Updateは別の経路

更新元確認する設定適用範囲
AMD Software / AMD Install ManagerAutomatically keep AMD Software up to dateAMD側の自動更新。表示はソフトウェアのバージョンや構成で異なる
Windows Updateの通常のドライバー配信Do not include drivers with Windows Updates対応するPro/Enterprise等のポリシー。AMD以外のドライバーにも影響する
Windows Updateのオプションのドライバー設定のオプションの更新プログラム利用者が選択する更新。自動配信される推奨ドライバーとは区別する

Windows Updateそのものを停止する必要はありません。OSのセキュリティ更新を受けながら、意図するドライバーの更新経路を調整します。会社の端末で管理ポリシーが適用されている場合は、管理者に更新方針を確認してください。

「AMDの更新通知が出る」のか「Windows Update後にドライバーが置き換わる」のかを先に確認します。同じ自動更新でも、変更する設定が違います。

1.AMD Software自身の自動更新を無効にする

AMDの更新設定の公式手順では、AMD SoftwareのSystem設定からManage Updatesを選ぶとAMD Install Managerが開き、自動更新のチェックを外せると説明しています。画面の言語・対応機能・ソフトウェアの版によって表示が異なる場合があります。

  1. AMD Software: Adrenalin Editionを開く。
  2. 検索欄でSystemを検索するなどして、System Settingsを開く。
  3. Manage UpdatesからAMD Install Managerを開く。
  4. Automatically keep AMD Software up to date(AMD Softwareを自動的に最新に保つ)のチェックを外す。
  5. 手動で更新を確認する時は、同じ更新画面から利用可能な更新とリリースノートを確認する。

AMD Softwareのインストール資料にも、インストール完了時に自動更新を有効/無効にする選択肢があります。Driver Only構成ではAMD Softwareの操作画面が提供されないため、この画面がないことだけでドライバーの故障とは判断しないでください。設定項目が見当たらない場合は、導入済みソフトウェアの版とインストール構成を確認します。

AMD側の自動更新を止めた後も、必要な修正や対応ゲームを確認して手動更新を選べます。更新を止めたまま放置するのではなく、導入予定の版のリリースノートを確認しましょう。

2.Windows Updateのドライバー配信を除外する:Pro等

Microsoftのポリシー資料では、ExcludeWUDriversInQualityUpdateの対応エディションにPro、Enterprise、Education等を挙げています。Homeは適用エディションに含まれていません。Homeで同じレジストリ値を作れば確実に効く、と一般化しないでください。

  1. Windowsのエディションと、組織が管理する端末かを確認する。
  2. 対応エディションでローカルグループポリシーエディターを開く(gpedit.msc)。
  3. コンピューターの構成→管理用テンプレート→Windowsコンポーネント→Windows Update→Windows Updateから提供される更新プログラムの管理を開く。
  4. Windows Updateにドライバーを含めない(Do not include drivers with Windows Updates)を有効にする。
  5. 変更前の状態を記録しておき、戻す時は元の未構成/無効等の状態に戻す。

公式の対応するレジストリ情報は、HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdateのExcludeWUDriversInQualityUpdate(REG_DWORD)で、1がドライバー除外、0が配信を許可する既定動作です。管理ポリシーを確認するための対応情報として扱い、Homeへの適用保証や、組織の設定を上書きする手順にはしないでください。

このポリシーはAMDだけを対象にしません。Microsoftの配信範囲の説明は、通常の品質更新におけるドライバー配信を除外する一方、OSのセキュリティ/重要更新に含まれるドライバーや、機能更新の動的なドライバー導入は対象外としています。「将来のすべてのドライバー変更を永久に止める設定」ではありません。

Proのポリシーを有効にすると、AMD以外の機器のドライバー配信にも影響します。戻せるように変更前の状態を記録し、必要なドライバーは別途確認してください。

3.Error 205や、インストール直後の置換を確認する

AMDのError 205は、AMDのインストールが成功してもWindowsがドライバーを置き換えた可能性を示すエラーです。すべての「更新が必要です」という通知や更新ループが、この原因とは限りません。表示されたエラー、Windows Updateの更新履歴、再起動前後のドライバーの版を照合してください。

AMDのError 205公式手順は、Windowsのデバイスのインストール設定を一時的に無効にしてから、AMDのパッケージを再インストールする方法を案内しています。

  1. 変更前のデバイスのインストール設定を記録する。
  2. タスクバーの検索等からsysdm.cplを開く。
  3. ハードウェアタブ→デバイスのインストール設定を開く。
  4. いいえを選択して変更を保存し、PCを再起動する。
  5. 使用するGPUとOSに対応するAMDの公式パッケージを再インストールし、エラーと導入結果を確認する。

これはAMDが案内するインストール時の一時対処です。この設定だけでWindows Updateのドライバー配信が恒久的に止まると保証しないでください。対処後は、変更前の設定へ戻すことも含めて運用方針を確認し、再起動後に同じ置換が起きるかを調べます。

再インストールが成功したかと、その後もWindowsによる置換が起きるかを分けて確認します。Error 205がない通知まで同じ原因と決めつけないようにしてください。

4.手動更新するドライバーの選び方

AMDのドライバー検出・インストール資料では、RecommendedをMicrosoft認証と安定性を重視した選択肢、Optionalを新機能や修正を含む選択肢として説明しています。Optionalという名前だけでベータ版と決めつけたり、RecommendedならすべてのPCで不具合がないと保証したりしないでください。GPU、Windowsの版、必要な修正、既知の問題をリリースノートで確認します。

AMD Softwareのパッケージ番号と、Windowsが表示するドライバーの番号は、そのまま数字の大きさだけを比較して新旧や性能を判断するものではありません。現在のパッケージ、対象GPU、導入した版を記録して、AMDがそのパッケージに示す情報と照合します。

Windows 11では設定→Windows Update→詳細オプション→オプションの更新プログラムから、配信されているドライバーを選択して導入できます。Microsoftの公式説明によると、オプションのドライバーは自動ではインストールされません。AMDのOptionalとWindows Updateのオプションの更新は、同じ分類ではありません。

更新後に不具合が出た場合の戻し方

Microsoftのロールバック手順では、管理者権限でデバイスマネージャーを開き、ディスプレイアダプターの対象デバイスのプロパティ→ドライバー→ドライバーを元に戻すを選ぶ方法を案内しています。利用できる場合に理由を選んで戻し、必要に応じて再起動します。ボタンが使えない時は、戻すドライバーをその方法で利用できるとは限りません。

AMDのFactory Resetは通常の更新と区別してください。公式インストール資料は、以前のAMD Softwareを除去してWindows Updateを一時停止し、この選択後は以前のドライバーへロールバックできないと説明しています。単に自動更新を止める目的で、Factory Resetを必須の操作にする必要はありません。

Factory Resetを選ぶ前に、戻す手段と必要なインストーラーを確認してください。ドライバーのロールバックが利用できるという前提で、一律に選択しないようにします。

不具合はGPU、Windowsの構成、ゲームやアプリによって異なります。「誰にとっても最も安定する版」を断定せず、自分の症状に関係する修正と既知の問題を確認しましょう。

設定変更後の確認項目

  • AMD Install Managerの自動更新設定が意図した状態になっている。
  • Windows側のポリシーは、端末のエディションと管理方針に合っている。
  • 再起動後のドライバーとAMD Softwareの状態を記録し、勝手に変わったと感じた時は更新履歴と照合する。
  • 通常のWindowsセキュリティ更新と、必要な機器の手動更新は継続する。

AMD側の自動更新を止めたことと、Windows Updateによるドライバー配信を止めたことは別々に確認してください。設定変更後も、再起動と必要なアプリの動作を確認します。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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