Windows 11 環境で「CapCut を入れようとしたら Microsoft Store で 0x80040154(クラスが登録されていません)と表示されて先に進まない」という相談はかなり多く、一般的なリセット手順だけでは直らないケースもあります。本記事では「とりあえず CapCut を今すぐ使う方法」と「Microsoft Store 側を根本から直す方法」の両方を、実務でのトラブルシューティング手順レベルで詳しく解説します。
CapCut を Microsoft Store からインストールすると 0x80040154 が出る理由
まずは問題の整理から始めます。
- OS:Windows 11
- アプリ:CapCut(PC 版)
- インストール方法:Microsoft Store 経由
- 症状:インストールまたは更新時に「エラー 0x80040154(クラスが登録されていません)」が表示される
エラーコード 0x80040154 は、Windows の世界では「必要な COM クラス(コンポーネント)が登録されていない」という意味を持ちます。Microsoft Store の場合、次のような原因が代表的です。
- Store 関連のコンポーネント(DLL やサービス)の登録が壊れている
- ストアアプリ自体が破損している、または古いバージョンのまま
- システムファイルの破損や、Windows Update の未適用
- セキュリティソフトや広告ブロッカーが Store の通信を妨害している
つまり「CapCut の問題」というよりも、「Microsoft Store や Windows 側の土台が壊れている」ことが多く、CapCut 以外のアプリで同じエラーが出る可能性もあります。
そこで本記事では、次の方針で解決を目指します。
- 最優先:CapCut を今すぐ使えるようにする(Store を使わないインストール)
- 並行して:Microsoft Store と Windows 自体を修復し、将来のトラブルを減らす
最速で CapCut を使えるようにする:スタンドアロン版インストーラを使う
動画編集などの作業が迫っていて、「まずは CapCut を起動できないと困る」という場合、Microsoft Store を経由せず、PC 版 CapCut のスタンドアロン(オフライン)インストーラを使う方法がもっとも手っ取り早い回避策です。
スタンドアロン版インストーラを入手する流れ
大まかな流れは以下のとおりです。
- ブラウザーで CapCut の公式サイトを開く
- 「PC 版」「Windows 版」などのダウンロードページへ移動する
- インストーラファイル(例:CapCut_7_0_0_2865_capcutpc_0_creatortool.exe など)をダウンロードする
- ダウンロードした EXE ファイルを 右クリック →「管理者として実行」 で起動する
- 画面の指示に従ってインストールを完了する
重要なのは、必ず公式サイトからダウンロードすることです。検索エンジンで「CapCut ダウンロード」などと検索すると、広告枠などに公式ではないダウンロードサイトが表示されることがあるため、ファイルの出所には注意してください。
管理者として実行する理由
スタンドアロン版インストーラは、CapCut 本体のほか必要なコンポーネントをまとめてシステムに登録します。このときに権限が不足していると、インストールが途中で失敗したり、ショートカットだけが作られて中身が足りない状態になったりします。
「管理者として実行」で起動すると、以下のようなトラブルを避けやすくなります。
- Program Files 配下への書き込みエラー
- レジストリ登録時のアクセス拒否
- 一部ファイルのコピー失敗による起動エラー
特に、普段 標準ユーザー(Administrator ではないアカウント) で操作している場合は、インストーラ実行時だけ管理者権限を付与するのがおすすめです。
スタンドアロン版インストールのメリット / デメリット
Microsoft Store 版と比較したときのメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。
| 項目 | スタンドアロン版インストーラ | Microsoft Store 版 |
|---|---|---|
| 導入のしやすさ | Store エラーを回避でき、直接セットアップ可能 | Store が正常に動作していればワンクリックで導入 |
| 更新の手間 | 新バージョンが出たら自分で再ダウンロードが必要 | 基本的に自動更新、放置していても最新版になりやすい |
| オフラインでの再インストール | インストーラを保存しておけばネットなしでも再インストール可 | Store に接続できない環境では再インストール不可 |
| 安全性・出所の明確さ | 公式サイトからのダウンロードに限定すれば安全性は高い | 配布元は Microsoft Store のため出所は明確 |
| PC 乗り換え時 | インストーラを自分で移す必要あり | Microsoft アカウントに紐づくため、Store から再取得しやすい |
結論としては、
- 今すぐ CapCut を使いたい → まずはスタンドアロン版で導入
- 長期的な運用も考える → 後で Microsoft Store 側も修復しておく
という二段構えにしておくのが実務的にはもっとも安定します。
Microsoft Store 側を修復して根本対処する
CapCut 自体はスタンドアロン版で動くようにしたとしても、Microsoft Store の 0x80040154 エラーを放置しておくと、今後ほかのアプリを入れるときにも同じ問題が起きる可能性があります。
ここからは、追加費用なしでできる Microsoft Store および Windows 11 の修復手順を順番に解説します。基本的には上から順に試していくのがおすすめです。
Windows Update をすべて適用する
0x80040154 が出る環境では、Windows 自体がしばらく更新されていないケースが多いです。ストア関連のコンポーネントは Windows Update に含まれるため、まずは OS を最新状態にしておきましょう。
- スタート を開き、「設定」をクリック
- 左メニューから「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 表示された更新をすべて適用する(再起動が必要な場合は指示に従う)
- 再起動後、念のためもう一度「更新プログラムのチェック」を実行し、残りがないことを確認
大きな機能更新や、.NET / ストア関連の更新が残っていると、Store の動作が不安定になることがあります。まとめて適用しておきましょう。
Microsoft Store アプリを「リセット」する
Store アプリ自体の設定やキャッシュが壊れている場合は、アプリのリセット機能で初期状態に戻すと改善することがあります。
- 設定 を開く
- 「アプリ」→「インストール済みのアプリ」(または「アプリと機能」)を選択
- 一覧の中から「Microsoft Store」を探す
- 右側の「…」ボタン →「詳細オプション」をクリック
- 下の方にある「リセット」ボタンをクリック
- 確認ダイアログでもう一度「リセット」を選択
リセットすると、Store アプリ内のサインイン状態や設定が初期化されます。再度起動すると、Microsoft アカウントでのサインインなどを求められる場合がありますが、基本的には気にせずログインし直して構いません。
WSReset コマンドで Store のキャッシュをクリアする
リセットと合わせて実行しておきたいのが、WSReset コマンドによるキャッシュクリアです。これは Store 専用のキャッシュを削除し、クリーンな状態で起動し直すための公式ツールです。
- キーボードで Windows キー を押すか、タスクバーの検索ボックスをクリック
- 「WSReset」と入力する
- 検索結果の「WSReset – コマンドの実行」を右クリックし、「管理者として実行」を選択
- 黒いコマンドプロンプト画面がしばらく表示され、その後自動的に Microsoft Store が起動する
WSReset の実行中は特に入力する必要はなく、数十秒ほど待っていれば OK です。これが終わったあとに、再度 CapCut のインストールを試してみてください。
PowerShell で Microsoft Store を再登録する
ここまでで改善しない場合、Store のアプリ自体が壊れているか、必要な登録情報が失われている可能性があります。そのときは、PowerShell で Store を再登録する手順が有効です。
少し上級者向けの操作に見えますが、コマンドをそのままコピーして実行するだけなので難しくはありません。
- スタートボタンを右クリックし、「Windows ターミナル (管理者)」または「Windows PowerShell (管理者)」を選択する
- ユーザーアカウント制御(UAC)の画面が出たら「はい」をクリック
- 開いた PowerShell の画面に、次のコマンドをコピー & ペーストする
Get-AppxPackage -allusers Microsoft.WindowsStore | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"}
- Enter キーで実行し、エラーが出ずに処理が完了するのを待つ
- 実行完了後、PC を再起動する
コマンド実行中に赤い文字で警告が出ることがありますが、「警告 (Warning)」レベルのメッセージは問題ないことが多いです。「エラー (Error)」が大量に出る場合は、Windows 自体の破損が疑われるため、次のシステムファイル検査に進みましょう。
SFC(システムファイルチェッカー)で Windows の破損を修復する
Windows の基礎部分に破損があると、Microsoft Store だけでなく、さまざまなアプリの動作に影響が出ます。Windows 標準の SFC (System File Checker) を使って、システムファイルをチェック・自動修復していきます。
- スタートメニューを開き、「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力
- 検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリック →「管理者として実行」を選択
- 黒い画面が開いたら、次のコマンドを入力し Enter キーを押す
sfc /scannow
- 検査が 100% になるまで待つ(環境によって 10~30 分程度かかることがあります)
- 「Windows リソース保護は整合性違反を検出しませんでした」などの結果メッセージを確認する
- 必要に応じて PC を再起動する
SFC で破損が見つかり、「修復されました」と表示された場合は、その後に Microsoft Store から CapCut のインストールを再度試してみましょう。
DISM で Windows イメージを修復する
SFC だけでは直らない場合や、SFC 実行中にエラーが出る場合は、DISM (Deployment Image Servicing and Management) コマンドを追加で実行して、Windows のイメージ自体を修復します。
- 先ほどと同じように、「コマンドプロンプト(管理者)」または「Windows ターミナル(管理者)」を開く
- 次のコマンドを入力して Enter キーを押す
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 処理が 100% になるまで待つ(こちらも環境によっては 30 分近くかかる場合があります)
- 「復元操作は正常に完了しました」などのメッセージが表示されれば成功
- PC を再起動し、念のためもう一度 SFC を実行しておくとより安心
DISM は Windows のシステムイメージをオンラインで修復してくれるため、Store に限らず OS 全体の安定性向上につながります。
Microsoft アカウントと地域設定を確認する
技術的な修復手順に加えて、意外と見落としがちなのが Microsoft アカウントや地域(国/地域)設定です。CapCut を含む一部のアプリは、配布地域が限定されていることがあるため、日本以外の地域に設定されているとストアからうまく取得できないケースがあります。
次の点を確認しておきましょう。
- Microsoft Store アプリ右上のアイコンをクリックし、正しい Microsoft アカウントでサインインしているか確認する
- 設定 →「時刻と言語」→「言語と地域」で、「国または地域」が日本であることを確認する
- VPN を利用している場合は、一時的に無効化した状態で Store を開いてみる
地域設定や VPN の影響で Store 上のアプリの表示内容が変わることもあるため、CapCut がそもそも表示されない場合にも有効なチェックポイントです。
0x80040154 エラーが出やすい典型パターン
ここからは、実際のトラブル対応でよく見かける「0x80040154 が発生しやすい状況」を具体的にまとめます。自分の環境に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
ストア関連コンポーネントの登録が外れている
レジストリクリーンアップツールや、不要サービスの一括無効化ツールなどを使ったあとに Store が動かなくなった、というケースがあります。こうしたツールは、Microsoft Store ランタイムやライセンス管理のコンポーネントを「不要」と誤認識して削除してしまうことがあり、それが 0x80040154 の原因となります。
この場合、前述の PowerShell での再登録 や DISM + SFC の組み合わせが特に効果的です。
広告ブロッカーやセキュリティソフトが通信を遮断している
ブラウザーの広告ブロッカー拡張機能や、サードパーティ製のセキュリティソフト(インターネットセキュリティスイートなど)が、Microsoft Store の通信をフィルタリングしているケースもあります。
- セキュリティソフトの「ゲームモード」「バンクモード」などが常時オンになっている
- ファイアウォール機能が Store の接続先をブロックしている
- DNS フィルタリングや広告ブロックが過剰に働いている
心当たりがある場合は、
- 一時的にセキュリティソフトをオフにしてインストールを試す
- 別のネットワーク(スマホのテザリングなど)から Store に接続してみる
といった切り分けを行うと、原因がネットワーク周りかどうかを判断しやすくなります。
ディスク容量やユーザープロファイルの問題
意外な落とし穴として、
- システムドライブ(通常は C ドライブ)がほとんど空き容量ゼロ
- ユーザープロファイルが破損している
というケースもあります。
空き容量不足の場合は、一時ファイルや不要アプリを削除し、最低でも 10 GB 以上 の空き容量を確保しておくと安心です。ユーザープロファイルの破損が疑われる場合は、次の「それでも直らないときの最終手段」で紹介する 新規ローカルユーザーの作成 を試してみてください。
それでも直らないときの追加手段
ここまでの手順をすべて実施しても、Microsoft Store から CapCut をインストールできない場合、問題は OS のさらに深い部分にある可能性があります。その場合に検討できる追加の方法を紹介します。
新規ローカルユーザーを作成して検証する
現在使っているユーザーアカウントの設定やプロファイルが壊れていると、Store だけがうまく動かないことがあります。そんなときは、まったく新しいユーザーアカウントで Store を開き、同じ操作を試す ことで切り分けができます。
- 設定 →「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く
- 「その他のユーザーを追加」から、ローカルユーザー(Microsoft アカウントではないユーザー)を新規作成する
- 作成したユーザーに一度サインインし、初期セットアップを完了させる
- そのユーザーで Microsoft Store を開き、CapCut を検索してインストールできるか試す
新しいユーザーでは問題なくインストールできる場合、これまで使っていたユーザーのプロファイルに何らかの不具合があると判断できます。その場合は、新しいユーザーをメインアカウントとして乗り換えるか、重要データを移行したうえで旧ユーザーを削除するという選択肢も検討できます。
システムの復元ポイントに戻す
エラーが出始めた時期がはっきりしていて、「その前は普通に Microsoft Store が動いていた」という場合は、システムの復元 を使ってエラーが出る前の状態に戻す方法があります。
- スタートメニューで「復元ポイント」と検索し、「復元ポイントの作成」を開く
- 「システムの保護」タブで、「システムの復元」をクリック
- 表示される復元ポイントの中から、エラーが出始める前の日付のものを選択
- 画面の指示に従って進め、PC を再起動する
復元ポイントが有効になっていない環境や、該当する時期のポイントが残っていない場合はこの方法は使えませんが、利用可能であれば強力な手段になります。
インプレースアップグレード(上書きインストール)を検討する
ここまで来ても解決しない場合、Windows 11 自体のインストールを「上書き」して、不具合をリセットする インプレースアップグレード という方法があります。これは、個人データを残したまま OS を再インストールするイメージです。
ただし、ある程度の作業時間がかかり、環境によってはドライバーの再インストールが必要になることもあるため、次のような条件が揃っている場合のみ検討してください。
- どうしても Microsoft Store を正常な状態に戻したい
- バックアップがきちんと取れている
- ある程度の PC 作業に慣れている
CapCut 自体はスタンドアロン版で使えているのであれば、そこまでしない、という判断ももちろんアリです。
CapCut を Windows 11 で安定して使うためのコツ
最後に、CapCut を Windows 11 で使う際に意識しておくと安定動作につながるポイントをいくつか紹介します。エラー 0x80040154 の対処とは直接関係しませんが、「せっかくインストールしたのに動作が重い」「よくフリーズする」といった二次トラブルを減らすのに役立ちます。
PC のスペックとストレージを確認する
- メモリは最低 8 GB、可能なら 16 GB 以上あると快適
- ストレージは HDD より SSD の方が明らかに快適
- システムドライブの空き容量は 20 GB 以上を目安に確保する
CapCut に限らず、動画編集系アプリは一時ファイルを大量に扱うため、ストレージの空き容量が不足していると動作が不安定になります。
グラフィックドライバーを最新にしておく
Windows 11 に標準で入るグラフィックドライバーでも動作はしますが、メーカー(Intel / NVIDIA / AMD)提供の最新版ドライバーを入れておくと、ハードウェアアクセラレーションが安定し、プレビューやエクスポートの速度が向上することがあります。
とくに、CapCut のエフェクトやトランジションを多用する場合は、GPU ドライバーを更新しておくと効果が体感しやすいはずです。
プロジェクトはローカルディスクに保存する
OneDrive やネットワークドライブ上にプロジェクトファイルを置いた場合、同期のタイミングによって読み込みが遅くなったり、最悪ファイルの整合性エラーが出ることもあります。
おすすめの運用は、
- 編集中のプロジェクトは C ドライブまたは D ドライブなどのローカルディスクに保存
- 編集が終わったら完成データだけをクラウドや外付けディスクにバックアップ
という二段構えです。これだけで、CapCut の編集画面がもたつくトラブルをかなり減らせます。
まとめ:まずは CapCut を動かし、次に Windows 環境を整える
Microsoft Store で CapCut をインストールしようとしたときに表示される エラー 0x80040154(クラスが登録されていません) は、単にアプリ側の問題ではなく、Windows 11 の Store 周りの土台が壊れているサイン であることが多いエラーです。
本記事で紹介した解決の流れをあらためて整理すると、次のようになります。
- 急ぎの作業があるなら:スタンドアロン版インストーラで CapCut を直接インストール
- 環境を整えるために:
- Windows Update をすべて適用
- Microsoft Store のリセットと WSReset
- PowerShell での Store 再登録
- SFC / DISM によるシステムファイル修復
- アカウント・地域設定・セキュリティソフトを確認
- それでも解決しない場合:
- 新規ローカルユーザーでの動作確認
- システムの復元ポイントに戻す
- 最終手段としてインプレースアップグレードを検討
まずは「CapCut を今すぐ使えるようにする」ことを最優先にしつつ、時間のあるときに Microsoft Store と Windows 11 自体の状態を整えておけば、今後ほかのアプリを導入するときにも同じエラーで悩まされるリスクを大きく減らせます。
エラー 0x80040154 は一見難しそうに見えますが、手順をひとつずつ順番に進めていけば、専門的な知識がなくても解消できるケースがほとんどです。本記事を参考に、自分の環境に合ったところから少しずつ試してみてください。

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