Microsoft 365管理センターでCopilotライセンス申請を一覧・承認する方法

Microsoft 365 Copilotのライセンス申請は、Microsoft 365管理センターの[請求]→[ライセンス要求]から一覧で確認できます。管理センター上部の検索欄に「License requests」と入力して開くことも可能です。

申請を選択すると、対象ユーザーや申請内容を確認し、標準の申請フローを利用して承認・却下やライセンス割り当てを進められます。ただし、組織独自の申請フォームやチケットシステムへ誘導している場合、その申請は専用ページに表示されません。

Microsoftの公式ロードマップID「561206」は、2026年7月28日の更新で「Launched」となっています。対象はWeb版のMicrosoft 365管理センター、Worldwideの標準マルチテナント環境で、一般提供時期は2026年5月です。

目次

Copilotライセンス申請の専用ページがMicrosoft 365管理センターに追加

Microsoft 365管理センターには、利用者から送信されたMicrosoft 365 Copilotライセンス申請をまとめて確認するための「License requests」ページが追加されました。

これまでの申請管理は、[請求]→[ライセンス]内の「要求」タブを探す必要があり、Copilot管理担当者にとって分かりにくい構成でした。新しい専用ページでは、Copilotのライセンス申請を発見し、確認・管理するための入口が独立しています。

項目新しい専用ページ既存の申請管理画面
主な用途Microsoft 365 Copilotの申請を見つけて管理するセルフサービス対象製品の申請を処理する
メニュー[請求]→[ライセンス要求][請求]→[ライセンス]→[要求]
検索からの表示「License requests」で検索可能「Licenses」から要求タブを開く
独自申請フロー利用時外部フローへ送られた申請は表示されない独自フロー利用中であることが表示される

専用ページは展開後に自動で有効になり、既存の管理者権限、ユーザー側の申請操作、独自のライセンス申請ポリシーは変更されません。(Microsoft 365 Message Center Archive)

Copilotライセンス申請ページを利用できる管理者

申請の確認や処理には、適切なMicrosoft 365管理者ロールが必要です。

対象となる主なロールは次のとおりです。

管理者ロール想定される利用場面
ライセンス管理者ライセンス申請の確認、承認、割り当て
ユーザー管理者ユーザー情報とライセンスの管理
グローバル管理者テナント全体の管理とトラブル対応

Microsoft Learnでは、セルフサービスのライセンス申請を処理するには、少なくともユーザー管理者またはライセンス管理者が必要とされています。グローバル管理者はほぼすべての設定にアクセスできるため、通常の申請処理ではライセンス管理者などの最小権限ロールを使うのが安全です。(Microsoft Learn)

Microsoft 365管理センターでCopilotライセンス申請を確認する手順

Microsoft 365管理センターにサインインする

ライセンス管理者、ユーザー管理者、またはグローバル管理者としてMicrosoft 365管理センターにサインインします。

一般ユーザーのアカウントでアクセスすると、[請求]メニューやライセンス申請ページが表示されません。

[請求]から[ライセンス要求]を開く

左側のナビゲーションメニューから、次の順に開きます。

  1. [すべて表示]を選択する
  2. [請求]を開く
  3. [ライセンス要求]を選択する

管理センターが英語表示の場合は、[Billing]→[License requests]です。

メニューが見つからないときは、画面上部の検索欄に「License requests」と入力してください。専用ページを検索結果から直接開けます。(Microsoft 365 Message Center Archive)

対象のCopilotライセンス申請を選択する

一覧に表示された申請から、処理したいものを選択します。

承認前には、少なくとも次の情報を確認します。

  • 申請者の氏名と所属
  • 実際にライセンスを必要としているユーザー
  • 申請日
  • 申請の処理状況
  • 利用目的や業務上の必要性
  • 割り当て可能なライセンスの有無

1件の申請に複数ユーザーが含まれる場合があります。申請者本人だけでなく、申請対象として指定されている全ユーザーを確認してください。

Copilotライセンス申請を承認・却下する方法

Microsoft Learnが案内している標準のライセンス申請処理では、申請を開いた後、ユーザー単位で承認または却下できます。

全員を承認する場合

申請に含まれるすべてのユーザーを選択し、[承認]を選びます。

ライセンスの割り当て対象となる製品が複数ある場合は、割り当てるMicrosoft 365 Copilot製品を選択してから送信します。

一部のユーザーだけ承認する場合

承認するユーザーだけにチェックを入れます。

この操作では、選択しなかったユーザーが自動的に却下される場合があります。複数人の申請を処理するときは、チェック状態を確認してから確定してください。

全員を却下する場合

すべてのユーザーのチェックを外し、[却下]を選択します。

却下する際は、社内の問い合わせ窓口や再申請条件を別途案内しておくと、同じ利用者から理由不明の再申請が繰り返されるのを防げます。

セキュリティグループ経由で割り当てる場合

組織がグループベースのライセンス割り当てを採用している場合は、承認した利用者を対象のセキュリティグループへ追加できます。

グループを選択できない場合は、次の点を確認してください。

  • 対象グループにMicrosoft 365 Copilotライセンスが設定されているか
  • ライセンス割り当て用のグループとして構成されているか
  • 管理者がグループを変更できる権限を持っているか

処理を確定すると、申請者には承認または却下を知らせるメールが送信されます。(Microsoft Learn)

承認前に確認すべきライセンス要件

Copilotライセンスの申請が届いたからといって、すべてのユーザーへそのまま割り当てられるとは限りません。

対象となる基本ライセンスを持っているか

Microsoft 365 Copilotは、対象となるMicrosoft 365またはOffice 365プランに追加して使用するライセンスです。承認対象者には、あらかじめ適格な基本ライセンスが必要です。

対象プランには、Microsoft 365 E3、E5、Business Basic、Business Standard、Business Premium、Office 365 E1、E3、E5などがあります。ただし、契約種別や提供条件は変更される可能性があるため、実際のテナントに表示される購入可能製品を確認してください。(Microsoft Learn)

Microsoft Entra IDのユーザーであるか

Microsoft 365 Copilotの利用者には、Microsoft Entra IDの職場または学校アカウントが必要です。

また、別テナントから招待されたゲストなど、クロステナントユーザーへのCopilotライセンス割り当てはサポートされていません。(Microsoft Learn)

未使用ライセンスが残っているか

申請を承認する前に、[請求]→[ライセンス]→[Microsoft 365 Copilot]で、購入済み数、割り当て済み数、利用可能数を確認します。

未使用ライセンスがある場合は、そのライセンスを割り当てます。残数がない場合は、追加購入の可否や予算承認を確認してから処理してください。

申請の承認とライセンス購入を同じ判断にしないことが重要です。利用者の申請は業務上の希望であり、追加コストを自動的に承認するものではありません。

Copilotライセンスの承認判断に使える基準

Copilotは申請順に配布するより、業務効果を確認できる利用者へ優先的に割り当てた方が、導入効果を測定しやすくなります。

確認項目承認しやすい例追加確認が必要な例
利用目的会議要約、文書作成、メール整理などが具体的「AIを試したい」だけで用途が不明
利用頻度週に複数回利用する業務がある月に数回しか使わない
対象業務Microsoft 365上で日常的に作業している主な業務がMicrosoft 365外で完結する
データ管理SharePointやTeamsの権限が整理されている全社共有や過剰な閲覧権限が多い
効果測定利用後の報告やアンケートに協力できる導入後の利用状況を確認できない
ライセンス在庫未使用ライセンスを再割り当てできる新規購入が必要で予算未承認

Copilotは、利用者がアクセス権を持つメール、ファイル、チャットなどを参照します。アクセスできない情報を勝手に表示するものではありませんが、既存の権限が広すぎる場合は、その範囲の情報がCopilotの回答にも反映され得ます。承認前にSharePointやTeamsの共有範囲を確認しておくことが重要です。(Microsoft Learn)

独自のライセンス申請フローを利用している場合の注意点

組織によっては、Microsoft 365管理センター内で承認せず、次のような独自フローを使用しています。

  • ServiceNowなどのITサービス管理ツール
  • Microsoft FormsとPower Automate
  • 社内ワークフローシステム
  • メールによる上長承認
  • 情報システム部門の申請ポータル

Microsoft 365管理センターでは、利用者に独自申請フォームの説明文やリンクを表示する設定が可能です。

ただし、独自申請プロセスへ切り替えると、その後に外部フローへ送られた申請はMicrosoft 365管理センターの要求一覧に表示されません。設定変更前から残っている申請は、承認または却下するまで表示される場合があります。(Microsoft Learn)

新しいLicense Requestsページが追加されても、この挙動は変わりません。独自ポリシーで外部システムへ誘導している組織は、引き続き外部システム側で申請を管理します。(Microsoft 365 Message Center Archive)

Copilotライセンス申請が表示されないときの確認項目

専用ページ自体が見つからない

次の順に確認します。

  1. 左側メニューで[すべて表示]を選ぶ
  2. [請求]メニューを展開する
  3. 上部検索欄で「License requests」を検索する
  4. ライセンス管理者またはユーザー管理者でサインインし直す
  5. 従来の[請求]→[ライセンス]→[要求]も確認する

申請ページは表示されるが一覧が空

主な原因は次のとおりです。

原因対応
利用者が申請を最後まで送信していない利用者側で送信完了画面を確認する
独自申請フローを使用している外部の申請フォームやチケットシステムを確認する
別のテナントを開いている管理センター右上から組織を確認する
完了済み申請だけがある保留中・完了済みの表示条件を確認する
管理者権限が不足しているライセンス管理者またはユーザー管理者を割り当てる

承認したのにCopilotが表示されない

まず、[ユーザー]→[アクティブなユーザー]で対象者を開き、Microsoft 365 Copilotライセンスが実際に割り当てられているか確認します。

ライセンス割り当て後、WordやExcelなどにCopilotが表示されるまで最大24時間程度かかる場合があります。アプリの再起動、サインアウトとサインイン、ブラウザの更新も試してください。(Microsoft Learn)

Copilotライセンス申請を滞留させない運用方法

専用ページを追加しただけでは、申請処理の遅れは解消しません。次の運用ルールも決めておくと管理しやすくなります。

処理担当者と期限を決める

「ライセンス管理者が毎週月曜と木曜に確認する」など、確認頻度と担当者を明確にします。

申請が少ない組織でも、月1回では利用者を長期間待たせる可能性があります。原則として、数営業日以内に一次回答できる運用が現実的です。

承認基準を申請者へ公開する

申請者には、次のような条件を事前に示します。

  • 具体的な利用業務を記載する
  • 所属長の確認を受ける
  • 導入後の利用状況調査に協力する
  • 機密情報や個人情報の取り扱いルールを守る
  • 一定期間利用がない場合は再割り当ての対象になる

基準が明確であれば、管理者による判断のばらつきと不要な再申請を減らせます。

まずは期限付きの試行対象として承認する

全社一斉配布ではなく、部署ごとに少人数へ割り当て、30日から90日程度の試行期間を設ける方法も有効です。

MicrosoftもCopilot導入時には、少数ユーザーでのパイロット、段階的な展開、利用状況の測定という流れを案内しています。(Microsoft Learn)

無償範囲のCopilot Chatで代替できるか確認する

有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスを付与しなくても、対象となるMicrosoft 365契約ではCopilot Chatを追加料金なしで利用できる場合があります。

Web情報を使った文章作成や一般的な質問が主な目的であれば、まずCopilot Chatで業務要件を満たせるか確認する方法があります。Word、Excel、Outlook、Teamsとの高度な連携や、組織データを活用する機能が必要になった段階で、有料ライセンスを検討すると無駄を抑えられます。(Microsoft Learn)

Copilotライセンス申請管理で最初に行うこと

Microsoft 365管理者は、まず[請求]→[ライセンス要求]を開き、未処理のCopilot申請が残っていないか確認してください。

続いて、ライセンス管理者を処理担当者として設定し、次の4点を運用ルールにします。

  • 誰が申請を確認するか
  • 何を基準に承認するか
  • 追加購入が必要な場合に誰が判断するか
  • 利用が少ないライセンスをいつ回収するか

新しい専用ページは、Copilotライセンス申請を見つけやすくする機能です。ライセンスの自動購入や無条件承認を行うものではありません。申請内容、基本ライセンス、在庫、情報管理の状態を確認したうえで、承認・却下・再割り当てを判断することが重要です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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