結論から言うと、Microsoft Edgeのコレクションは「廃止予定」ではなく、Edge 149で削除済みです。2026年7月12日現在の通常のStableはEdge 150で、[その他のツール]からコレクションを開いて移行する手順はもう使えません。個人用MicrosoftアカウントはBing Saves、仕事・学校アカウントは事前エクスポートや移行済みお気に入りを確認します。
コレクションを取り戻す目的でEdgeを古い版へ戻したり、更新を止めたり、プロファイルの内部ファイルを編集したりしないでください。Microsoftはそれらを回収手順として案内しておらず、ブラウザーのセキュリティ更新を外す危険があります。
Edge 147の記事をそのまま使えない理由
廃止は段階的に進みました。Edge 147の時点では既存内容を開けたため、当時の「お気に入りに移動」「データをエクスポート」という案内は正しいものでした。しかし、その猶予期間はEdge 149の公開で終了しています。
| Edgeの版 | コレクションの状態 | 利用者ができたこと |
|---|---|---|
| 145 | 段階的廃止を開始 | 新規追加は停止。既存内容を確認し、移行またはエクスポート |
| 146~148 | 移行の猶予期間 | URLをお気に入りへ移動。職場・学校アカウントはデータをエクスポート |
| 149(2026年6月4日) | 機能を削除 | Edge内でアクセスも使用もできない |
| 150(2026年7月) | 削除後の現行Stable | Bing Saves、移行済みお気に入り、事前エクスポートを確認 |
MicrosoftのEdge 149 Stableリリースノートは、「この更新でコレクションを削除し、利用者はアクセスも使用もできない」「保存内容を残すにはStable 149へ更新する前にエクスポートするか、全ページをお気に入りへ移す」と明記しています。Edge 150.0.4078.65は2026年7月9日に公開されているため、現在の記事は削除後を基準にする必要があります。
まずEdgeの版とアカウントを確認する
- Edgeのアドレスバーへ
edge://settings/helpと入力し、表示されたバージョンを確認します。 - 右上のプロファイルアイコンを開き、コレクションで使っていたアカウントと同じか確認します。
- メールアドレスが個人用Microsoftアカウントか、会社・学校から発行された職場/学校アカウントかを分けます。
- 複数プロファイルがある場合は、名前だけでなくメールアドレスまで確認します。保存内容が別プロファイルにあるケースを先に除外します。
| 現在の状態 | 確認先 | 期待できる内容 |
|---|---|---|
| Edge 149以上・個人用アカウント | Bing Saves | 同じ個人アカウントの既存保存内容 |
| Edge 149以上・職場/学校アカウント | 移行済みお気に入り、事前エクスポート、IT管理者 | 更新前に保全したデータ |
| お気に入りへ移行済み | お気に入りのルート | コレクション名のフォルダーとURL |
| Edge 148以下の承認済み管理端末 | コレクションペイン | 更新前の最終移行。ただし速やかに更新 |
| プロファイルが複数 | 各プロファイルのアカウントとお気に入り | 別プロファイルへ移したフォルダー |
個人用MicrosoftアカウントはBing Savesを確認する
Microsoft Supportは、個人用Microsoftアカウントの既存コレクションについて、Bing Savesでアクセスする案内を残しています。これはEdgeのコレクション機能が戻るという意味ではなく、個人アカウント向けに残った確認先です。
- Bing Savesを開きます。
- Edgeのコレクションで使っていたものと同じ個人用Microsoftアカウントでサインインします。
- 保存済みの項目とコレクション名を確認します。何もない場合は、右上のアカウントを開き、別の個人アカウントでないか確認します。
- 今後も必要なWebページはEdgeで開き、星のアイコンまたはCtrl+Dでお気に入りへ保存します。
- 画像、メモ、買い物候補などURL以外の情報は、内容を読めるうちに別の承認済み保存先へ手動で保全します。
Bing SavesはBingの画像、動画、場所、買い物結果なども保存できるサービスです。Edgeの旧コレクションと表示が完全に同じとは限りません。必要な内容を見つけたら、削除する前に保存先を確認し、重要なメモはURLだけに置き換わっていないか確認してください。
仕事・学校アカウントは事前保全の有無を確認する
職場・学校アカウントには、廃止前のコレクションペインでデータをエクスポートする選択肢がありました。しかしEdge 149で機能自体が削除された後、一般利用者が同じペインを開いてエクスポートする公式手順は確認できません。
- [ダウンロード][ドキュメント]、OneDriveの組織フォルダー、組織指定の保管先を確認します。
- ファイル名、更新日、種類から、廃止前に取得したエクスポート、Excel、一覧ファイルを探します。
- Edgeのお気に入りを開き、旧コレクション名のフォルダーがないか確認します。
- 見つからない場合は、利用アカウント、端末名、旧コレクション名、最後に確認できた日、現在のEdgeバージョンを整理します。
- 組織のIT管理者またはMicrosoft 365のサポート窓口へ相談します。復旧可能と断定せず、保持ポリシーと正式な手段を確認します。
個人用アカウント向けのBing Savesを、職場・学校アカウントの代替保存先として案内しないでください。また、業務データを個人アカウントへコピーする前に、組織の情報管理ルールを確認します。
お気に入りへ移したURLを探す
廃止前に[お気に入りに移動]を実行した場合、保存したWebページはコレクション名ごとのフォルダーとしてお気に入りのルートに作成されました。移動対象はURLだけです。
- Edge右上の[設定など]→[お気に入り]を開きます。
- [お気に入りを開く]を選び、ルート直下に旧コレクション名のフォルダーがないか探します。
- [お気に入りバー][その他のお気に入り][モバイルのお気に入り]も確認します。手作業で整理した場合は移動先が変わっています。
- フォルダー内の代表的なURLを数件開き、タイトルだけでなく目的のページか確認します。
- 複数端末で使う場合は、正しいプロファイルの[設定]→[プロファイル]→[同期]でお気に入りの同期状態を確認します。
お気に入り同期は便利ですが、独立した世代バックアップではありません。1台で削除した変更が同期されることがあります。業務上重要なリンク集は、組織の文書や管理されたブックマークへ別途記録してください。
お気に入りへ移らなかったもの
| 旧コレクションの項目 | お気に入り移行 | 現在の確認 |
|---|---|---|
| 保存したWebページのURL | 移行対象 | 旧コレクション名のフォルダー |
| 画像 | 移行対象外 | 個人用はBing Saves、職場/学校用は事前エクスポート |
| メモ | 移行対象外 | 同上。URLだけ残っても本文は復元されない |
| その他の非ページ項目 | 移行対象外 | 事前保全の有無を確認 |
お気に入りフォルダーが見つかったことだけで「完全移行」と判断しないでください。調査ノートとして使っていた場合、URLは残っていても、判断理由、価格メモ、画像、並べ方の意図などが欠けています。手元のExcel、スクリーンショット、OneNote、組織文書など、当時の保存先を横断して確認します。
Edge 148以下の端末が残っている場合
組織管理により更新前の端末が残っていて、コレクションペインをまだ開ける場合は、廃止前の最終分岐です。通常利用者が更新を止める理由にはせず、IT管理者へ連絡して短時間で保全と更新を完了します。
- IT管理者の承認を取り、端末とEdgeプロファイルを特定します。
- [設定など]→[その他のツール]→[コレクション]を開きます。
- URL中心の内容は[お気に入りに移動]を実行し、作成されたフォルダーとURLを確認します。
- 職場・学校アカウントで画像やメモも必要なら、表示される[データをエクスポート]を先に使い、組織承認済みの場所へ保存します。
- 移行後のファイルを開き、代表項目と件数を確認します。
- 確認後は管理者の更新方針に従い、Edgeのセキュリティ更新を適用します。
Edge 149へ更新する前の操作でなければ、この手順は成立しません。Edge 149以上でメニューがないのは、表示設定の故障ではなく公式の製品変更です。
やってはいけない復元方法
- 古いEdgeへダウングレード:公式のコレクション回収手順ではなく、既知の脆弱性を含む版へ戻す危険があります。
- 更新サービスを停止:コレクションは戻らず、今後のセキュリティ修正も受けられません。
- EdgeCollectionsEnabledをレジストリへ追加:ポリシー文書が残っていても、149で削除された機能を復元できるという公式案内ではありません。
- プロファイルDBを直接編集:同期データの破損、別プロファイルの上書き、機密情報の漏えいにつながります。
- 非公式の変換ツールへ業務データを渡す:保存URLやメモには取引先・社内情報が含まれ得ます。
見つからないときの確認順
| 結果 | 次に確認すること |
|---|---|
| Bing Savesが空 | 個人用アカウントか、別のMicrosoftアカウントで保存していないか |
| お気に入りフォルダーがない | 別Edgeプロファイル、その他のお気に入り、同期していた別端末 |
| URLだけありメモがない | お気に入り移行の仕様どおり。Bing Savesまたは事前エクスポートを確認 |
| 職場アカウントでエクスポートがない | IT管理者へ保全場所とサポート可否を確認。復旧を保証しない |
| Edge 149以上でメニューがない | 正常な削除後状態。ポリシーや再インストールを繰り返さない |
| 古い端末がオフラインで残る | 勝手に起動・更新せず、組織端末ならIT管理者へ引き渡す |
移行後の整理方法
コレクションの代わりを1つの機能で完全再現する必要はありません。情報の種類に合わせて分ける方が、廃止や同期事故に備えやすくなります。
- あとで開くWebページ:Edgeのお気に入りフォルダー
- 現在開いている作業一式:タブをお気に入りの新しいフォルダーへ保存
- メモと判断理由:OneNote、組織の承認済みノート、文書
- 共同で管理するリンク:組織のSharePointや管理されたドキュメント
- 個人用Bing検索の保存:Bing Saves
お気に入りはページへの入口、ノートは文脈、エクスポートは保全用の控えとして役割を分けます。どの保存先も、同期だけに頼らず、重要度に応じた別のバックアップや組織の保持ルールを用意します。
よくある質問
Edge 150でコレクションのボタンがないのは不具合ですか?
不具合ではありません。コレクションはEdge 149で削除され、現行のEdge 150では利用できません。再インストールやツールバー設定で戻る機能ではありません。
個人アカウントのデータは全部Bing Savesにありますか?
Microsoftは個人用アカウントの既存内容をBing Savesで確認するよう案内していますが、表示や項目が旧Edgeペインと完全に同じとは限りません。同じアカウントで実際の内容を確認し、必要な情報を保全してください。
仕事・学校アカウントもBing Savesを使えますか?
旧コレクションの代替確認先としてBing Savesが案内されているのは個人用Microsoftアカウントです。業務データは事前エクスポート、移行済みお気に入り、組織の管理者を確認します。
お気に入りへ移したら画像とメモも残りますか?
残りません。移行対象は保存したWebページのURLだけです。画像、メモ、その他の非ページ項目は別に保全する必要があります。
EdgeCollectionsEnabledを有効にすれば戻りますか?
Edge 149の公式リリースノートは機能削除を明記しています。残存するポリシー文書を、削除済み機能の復元保証として扱わないでください。現行版を維持して事後確認を行います。
エクスポートしていなかった職場データは復元できますか?
一般利用者向けの公式な事後エクスポート手順は確認できません。復元できると断定せず、事前ファイル、移行済みお気に入り、別端末、組織の保持状況をIT管理者と確認してください。
Microsoft公式資料
- Microsoft Edge release notes for Stable Channel
- Microsoft Edge release schedule
- Organize your ideas with Collections in Microsoft Edge
- Save search results with Bing
- Organize favorites in Microsoft Edge
- Your Microsoft account, your data, your choices
まとめ
Edge 147時点の「廃止が継続中」という説明は、Edge 149で過去のものになりました。現在はEdge内のコレクションを開こうとせず、個人用アカウントはBing Saves、仕事・学校アカウントは廃止前のエクスポートと管理者、全利用者は移行済みお気に入りを確認します。URLだけが残っても画像やメモは移行されていないため、内容別に保全状況を確認することが重要です。

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