Edge 147 は、Copilot の新しいタブページを前面に押し出す更新です。結論から言うと、今回のポイントは、新しいタブページが「検索して終わる場所」から、「検索・チャット・業務コンテンツを起点に仕事を始める場所」へ寄っていくことです。2026年4月10日に公開された Stable 147.0.3912.60 の機能更新では Copilot New Tab Page が明記され、公式にはパブリックプレビュー扱いで、一般提供は 5 月上旬予定へ更新されています。(Microsoft Learn)
ただし、すぐ全員の Edge が同じ見た目になるわけではありません。今回の体験は主に Edge for Business を前提に、Microsoft 365 管理センター内の Edge 管理サービスとポリシーで段階的に制御する設計です。どこまで変わるのか、誰に影響するのか、どう検証すべきかを、実務目線で整理します。(Microsoft Learn)
Edge 147で何が変わったのか
Edge 147 の Stable リリースノートでは、Copilot New Tab Page が機能更新として掲載されました。内容は、1つの検索ボックスから Web の検索、チャット、探索を行い、Copilot が提案するアクションやキュレーションされた業務コンテンツで作業を速めるというものです。加えて、パーソナライズされたニュースやアクティビティも表示でき、管理者は CopilotNewTabPageEnabled ポリシーで可用性を制御できます。(Microsoft Learn)
実務上ここで大事なのは、新しいタブページが単なる空き画面ではなく、仕事を始める入口として再設計されていることです。しかもこの流れは 146 系でも「Enterprise New Tab Page experience」として示されており、147 では Copilot 新しいタブページが継続的に押し出され、一般提供時期の見通しも更新されました。単発の試験表示ではなく、Microsoft が新しいタブページの役割そのものを変えようとしている、と読むのが自然です。(Microsoft Learn)
「Copilotファースト」の新しいタブページとは何か
Microsoft の Copilot 機能構成文書では、Copilot Mode を「生産性と信頼のためのインテリジェントなワークスペース」と位置づけ、現行プレビューの中心は新しいタブページだと説明しています。具体的には、見た目のノイズを減らした新デザイン、Web と仕事の入口を1つに寄せる検索ボックス、関連情報・Copilot プロンプト・その日のファイルを前に出す Work Cards が中核です。検索ボックスは、単なる Web 検索ではなく、Microsoft 365 Copilot チャットの開始、特定ファイルやサイトを開く導線も兼ねます。(Microsoft Learn)
つまり、従来の「検索窓+ニュース+リンク集」に近い新しいタブから、「ここから Copilot に聞く」「必要なファイルを開く」「今日の仕事に入る」ための画面へ寄せているわけです。朝一番に会議資料へ入りたい人、Web 検索と Copilot チャットを頻繁に行き来する人ほど、この変化の恩恵を受けやすいでしょう。(Microsoft Learn)
影響を受けるユーザーと受けにくいユーザー
まず押さえたいのは対象範囲です。CopilotNewTabPageEnabled は、Microsoft Entra ID、つまり職場や学校のアカウントでサインインした Edge for Business の仕事用プロファイルにだけ適用されます。個人の Microsoft アカウント(MSA)で使うプロファイルには適用されません。しかもポリシーはプロファイル単位で動くため、同じ PC でも「仕事用プロファイルだけ新UI」「個人プロファイルは従来どおり」という差が起こり得ます。(Microsoft Learn)
もう1つの分かれ目はライセンスです。Microsoft は、Microsoft 365 Copilot ライセンスがないユーザーでは、新しいタブページ上の Copilot プロンプトカードの関連性が限定的になる可能性があると案内しています。表示されるかどうかと、表示されても十分に役立つかどうかは別なので、評価時はそこを分けて見るべきです。(Microsoft Learn)
管理者が最初にやるべき設定と確認手順
147 を見てすぐ全社展開するより、まずは小さく検証するのが安全です。Microsoft の公式手順を実務向けに言い換えると、確認の流れは次のとおりです。(Microsoft Learn)
- Microsoft 365 管理センターで targeted release を有効にし、Copilot のパブリックプレビューにオプトインする。(Microsoft Learn)
- Edge 管理サービスに、グローバル管理者または Edge 管理者権限でサインインし、Copilot タブで Copilot Mode を有効化して、既存または新規の構成ポリシーに割り当てる。(Microsoft Learn)
- 必要なら Microsoft 365 管理センターの
Copilot > Settings > User access > Copilot in Edgeから辿る。ただし、ここは独立した機能オンオフ画面というより、Edge の構成ポリシー作成画面へのショートカットです。(Microsoft Learn) - 端末側では、対象アカウントで Edge にサインインし、アドレスバーに
edge://policyと入力してポリシーを再読み込みし、CopilotModeがTRUEになっているかを確認する。公式文書では、構成プロファイルの反映に最大 90 分かかる場合があります。(Microsoft Learn)
この手順を踏むと、「自分のテナントで表示されない」「設定したのに端末で変わらない」といった初期トラブルをかなり減らせます。特に、管理センター上で設定したつもりでも、端末側で edge://policy を見ていないケースは失敗しやすいポイントです。(Microsoft Learn)
既存の新しいタブページ運用で詰まりやすいポイント
注意したいのは、今までの新しいタブページのカスタマイズがそのまま引き継がれるとは限らないことです。Copilot モードのプレビューでは、Top Sites、Managed Quick Links、Quick Links、背景画像、既定フィード、NewTabPageContentEnabled、NewTabPageSetFeedType などが未サポートとされています。(Microsoft Learn)
特に見落としやすいのが NewTabPageContentEnabled です。通常の新しいタブページでは、このポリシーを無効にすると Microsoft コンテンツは表示されず、設定UIも Content off に固定されます。ところが Copilot モードの preview では、このポリシー自体が未サポートです。これまで「ニュースを出さない」「余計な情報を見せない」という統制にこのポリシーを使っていた組織は、同じ前提で Copilot 新しいタブページを評価するとズレが出やすいです。(Microsoft Learn)
要するに、クイックリンクやコンテンツ表示を細かく作り込んでいる組織ほど、差分確認を先にやるべきです。逆に、Edge の新しいタブページをあまり細かくカスタマイズしていない組織なら、パイロットは進めやすいはずです。(Microsoft Learn)
ポリシー運用は「未構成」で済ませない方がいい
CopilotNewTabPageEnabled は、必須ポリシーにも推奨ポリシーにもでき、動的なポリシー更新にも対応しています。さらに重要なのは、ポリシーを無効にするか未構成のままにすると Copilot の新しいタブページはオフですが、未構成の場合はユーザーが設定からオンにできることです。(Microsoft Learn)
この仕様を踏まえると、運用判断は次のように分けると整理しやすくなります。(Microsoft Learn)
- 検証グループだけに先行体験させたいなら、対象グループにだけ明示的に有効化する。
- 触ってよいが強制まではしたくないなら、推奨ポリシーで様子を見る。
- 対象外ユーザーに出したくないなら、未構成のまま放置せず、必須ポリシーで無効化する。
- 個人利用と仕事利用が混在する端末では、プロファイル単位での挙動差を前提に運用する。(Microsoft Learn)
「まだ本番ではないから未構成で放っておく」という判断は、一見無難に見えて実は中途半端です。ユーザー主導で触れてほしくないなら、未構成より明示的な無効化の方が統制しやすいです。(Microsoft Learn)
147とポリシー文書の差分はどう読むべきか
ここは少し注意が必要です。147 のリリースノートでは、Copilot New Tab Page の可用性を CopilotNewTabPageEnabled で制御できると案内されています。一方で、同ポリシーの個別ドキュメントは、2026年4月9日時点で Windows / macOS の対応版を 148 以降として掲載しています。(Microsoft Learn)
この差分があるため、147 で検証中にポリシー項目や挙動が見えなくても、すぐに「設定ミス」と決めつけない方が安全です。少なくとも、リリースノート・プレビュー文書・ポリシー文書でタイミングのズレがある可能性を前提に、切り分けた方が実務では早いです。(Microsoft Learn)
切り分けの順番
- 実際の Edge のバージョンとチャネルを確認する。(Microsoft Learn)
- 対象が Microsoft Entra ID の仕事用プロファイルかを確認する。(Microsoft Learn)
- targeted release と Edge 管理サービスでの割り当てが済んでいるかを見る。(Microsoft Learn)
- ローカル GPO や ADMX で見ている場合は、利用中の管理テンプレートが新しいポリシーを認識できる状態かも確認候補に入れる。
CopilotNewTabPageEnabledは GPO 名やレジストリ名も公開されています。(Microsoft Learn)
どんな組織なら先に試す価値が高いか
相性がいいのは、Microsoft 365 のファイルや予定表を日常的に使い、仕事用プロファイルで Edge を標準ブラウザにしている組織です。検索、Copilot チャット、関連ファイルの導線が新しいタブに寄るので、ブラウザを開いた直後の「最初の一手」が早くなりやすいからです。(Microsoft Learn)
逆に慎重に進めたいのは、新しいタブページのクイックリンクやコンテンツ表示を細かく作り込んでいる組織、あるいは「余計な情報を出さない」統制を重視する組織です。preview では未対応ポリシーがあるため、従来の新しいタブページ運用をそのまま再現できる前提で進めない方が安全です。(Microsoft Learn)
まとめ
Edge 147 の Copilot 新しいタブページは、単なる見た目変更ではありません。Microsoft Edge を「仕事を始める入口」に寄せる更新であり、検索・チャット・業務コンテンツを新しいタブに集約する方向がはっきり見えています。ただし、現時点ではパブリックプレビューで、対象は主に Edge for Business の仕事用プロファイルです。(Microsoft Learn)
今やるなら、次の順番が失敗しにくいです。
- 対象ユーザーを Microsoft Entra ID の仕事用プロファイルに絞る。(Microsoft Learn)
- Microsoft 365 管理センターで targeted release と Edge 管理サービスの設定を確認する。(Microsoft Learn)
- 小さなグループで Copilot Mode を割り当て、
edge://policyと実際の新しいタブ画面を確認する。(Microsoft Learn) - Quick Links や
Content offなど、既存の NTP 統制が崩れないかを先に検証する。(Microsoft Learn)

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