Edge初期設定後にGoogleアカウントデータをインポートする方法【152 Beta】

Microsoft Edgeの初期設定でGoogleデータの取り込みをスキップしてしまっても、対応機能が表示されている環境なら、Edgeプロファイルを作り直す必要はありません。Microsoft Edge 152.0.4191.10 Betaでは、Googleアカウントに保存されたパスワード、ブックマーク、履歴、自動入力データを、初期設定後でもEdgeの設定画面からインポートできる機能が追加されました。

操作の入口は、[設定]→[プロファイル]→[ブラウザー データのインポート]です。ただし、この機能は段階的に配信される「Controlled Feature Rollout」のため、同じバージョンでもまだ項目が表示されない場合があります。(Microsoft Learn)

この記事では、Edge初期設定後にGoogleアカウントデータをインポートする手順、従来のChromeインポートとの違い、項目が表示されない場合の対処法を解説します。

目次

Edge初期設定後でもGoogleアカウントデータを取り込める

従来、GoogleアカウントからEdgeへデータを取り込む操作は、主にEdgeの初回起動時に表示されるセットアップ画面から行う仕組みでした。初期設定でインポートを見送ると、後からGoogleアカウント側のデータを取り込むための分かりやすい入口がありませんでした。

Edge 152 Betaでは、この制限が見直されています。Google ChromeからのインポートとGoogleアカウントからのインポートが、Edgeの設定画面にある一つのインポート操作へまとめられました。(Microsoft Learn)

利用方法は、次の3種類に分けて考えると分かりやすくなります。

インポート方法主な取り込み元向いている場面
GoogleアカウントからインポートGoogleアカウントに関連付けられたブラウザーデータ初回設定で取り込みをスキップした場合
Google ChromeからインポートEdgeが検出できるChromeプロファイル同じ端末にあるChrome環境から移行する場合
HTML・CSVファイルからインポートエクスポート済みのファイルアカウント経由の操作が利用できない場合

従来のChromeインポートやファイルインポートも、[プロファイル]→[ブラウザー データのインポート]から実行できます。(マイクロソフトサポート)

Googleアカウントからインポートできるデータ

MicrosoftがEdge 152 Betaのリリースノートで明記している対象は、次の4種類です。

データの種類内容
パスワードWebサイトに保存しているログイン情報
ブックマークGoogle Chromeで使用していたお気に入り
履歴過去に閲覧したWebページの履歴
自動入力データ氏名、住所などのフォーム入力候補

パスワードだけ、ブックマークだけというように、必要な項目を選択して取り込める画面が表示された場合は、移行したいデータだけを選ぶのが安全です。(Microsoft Learn)

一方、次のデータはEdge 152 Betaの当該リリースノートでは対象として明記されていません。

  • 拡張機能
  • Cookie
  • 開いているタブ
  • 検索エンジン
  • 支払い情報
  • Chromeの細かな設定

従来の「Google Chromeからインポート」では、環境やポリシーによって、これらの追加項目を選択できる場合があります。しかし、新しいGoogleアカウントデータのインポートでは、パスワード、ブックマーク、履歴、自動入力データの4項目を基準に考えるのが確実です。

Edge初期設定後にGoogleアカウントデータをインポートする方法

取り込み先のEdgeプロファイルを確認する

最初に、データを取り込みたいEdgeプロファイルを開きます。

Edgeでは、個人用、仕事用、家族用など、複数のプロファイルを切り替えて利用できます。別のプロファイルを開いた状態で操作すると、意図していないプロファイルに個人用のブックマークやパスワードを取り込んでしまう可能性があります。(マイクロソフトサポート)

右上のプロファイルアイコンを選択し、次の点を確認してください。

  • 表示されているプロファイル名
  • サインイン中のアカウント
  • 個人用プロファイルか仕事用プロファイルか
  • Edgeの同期が有効になっているか

既存データとの重複が心配な場合は、新しいEdgeプロファイルを作成し、そこでインポート結果を確認してから本格的に移行する方法もあります。

Edgeのバージョンを確認する

Edge右上の[…]を選択し、[ヘルプとフィードバック]→[Microsoft Edgeについて]を開きます。

今回の機能は、2026年8月6日に公開されたMicrosoft Edge Beta 152.0.4191.10のリリースノートで発表されました。152.0.4191.10以降のBeta版または後続バージョンであることを確認し、更新が保留されている場合は再起動して適用します。(Microsoft Learn)

ただし、バージョン番号が条件を満たしていても、段階的な機能配信の対象になっていなければ、Googleアカウントのインポート操作がまだ表示されないことがあります。

設定画面からインポートを開始する

Googleアカウントデータを後からインポートする基本手順は、次のとおりです。

  1. Microsoft Edgeを開きます。
  2. 右上の[…]を選択します。
  3. [設定]を開きます。
  4. [プロファイル]を選択します。
  5. [ブラウザー データのインポート]を開きます。
  6. Googleアカウントからデータを取り込む操作を選択します。
  7. 認証画面が表示された場合は、取り込み元のGoogleアカウントを選択します。
  8. 取り込むデータの種類を確認します。
  9. [インポート]を選択します。
  10. 完了通知が表示されたら画面を閉じます。

[設定]→[プロファイル]→[ブラウザー データのインポート]までの操作経路は、従来のChromeインポートでも共通です。Edge 152 Betaでは、この画面にGoogleアカウントからの取り込み操作が統合されます。(Microsoft Learn)

日本語版のボタン名は、配信時期やEdgeの表示言語によって異なる可能性があります。「Googleアカウント」「Googleからインポート」「アカウントデータ」など、Googleアカウントを取り込み元とする項目を確認してください。

インポート後にデータを確認する

完了通知だけで判断せず、実際にデータが取り込まれているか確認します。

確認するデータ確認方法見るべきポイント
ブックマークお気に入り画面を開くフォルダー構成と最近追加したページ
パスワードEdgeのパスワード管理画面を開く登録サイト名とユーザー名
履歴CtrlHを押す最近閲覧したページ
自動入力データプロファイル内の個人情報設定を開く氏名、住所などの登録内容

通常のファイルインポートでは、取り込んだお気に入りが「Imported」などのフォルダーにまとめられる場合があります。また、インポートしたパスワードはEdgeに保存済みのパスワードへ追加されます。(マイクロソフトサポート)

すべてのデータを細かく確認する必要はありません。各項目から数件ずつ選び、取り込み元と内容が一致しているかを確認すると効率的です。

GoogleアカウントからのインポートとChromeからのインポートの違い

Edgeの設定画面には、Googleに関連する複数のインポート方法が表示される可能性があります。

比較項目GoogleアカウントからGoogle Chromeから
取り込み元Googleアカウントに関連するデータEdgeが検出したChromeプロファイル
初期設定後の利用Edge 152 Betaで追加従来から利用可能
主な対象パスワード、ブックマーク、履歴、自動入力選択したChromeプロファイル内の対応データ
Chromeプロファイルの選択アカウントを基準に進める端末上のChromeプロファイルを基準に進める
設定画面統合されたインポート画面統合されたインポート画面

Google Chromeからのインポートは、端末上でEdgeが認識できるChrome環境から移行するときに適しています。

Googleアカウントからのインポートは、Edgeの初回設定を終えた後に、Googleアカウント側のデータを取り込み直したい場合に適しています。Microsoftは、この2種類の操作を一つの分かりやすい入口へ統合すると説明しています。(Microsoft Learn)

インポートと同期は別の機能

Googleアカウントデータのインポートは、Google ChromeとMicrosoft Edgeを継続的に同期する機能ではありません。

インポートは、実行時点のデータをEdgeへ取り込むための操作です。インポート後にChrome側でブックマークやパスワードを変更しても、その変更が自動的にEdgeへ反映され続けるわけではありません。

一方、Edgeの同期は、Edgeにサインインして同期を有効にすることで、Edge同士の間でお気に入り、パスワード、履歴、自動入力情報などを利用できるようにする機能です。(マイクロソフトサポート)

複数の端末でEdgeを使う場合は、次の順番で設定すると整理しやすくなります。

  1. GoogleアカウントデータをEdgeへインポートする
  2. 取り込まれた内容を確認する
  3. Edgeの同期設定を開く
  4. 必要なデータだけ同期を有効にする

ChromeとEdgeを並行利用する場合は、どちらを今後の「基準ブラウザー」にするか決めておくことも重要です。何度も相互にインポートすると、古いブックマークや重複項目を整理しにくくなります。

Googleアカウントのインポート項目が表示されない場合

段階的な機能配信が完了していない

この機能は一斉配信ではなく、Controlled Feature Rolloutとして段階的に提供されます。

同じEdge Beta 152でも、端末やプロファイルによって表示時期が異なる可能性があります。Microsoftも、変更が見えない場合はロールアウトの継続を待つよう案内しています。(Microsoft Learn)

次の操作を順番に試してください。

  • Edgeを最新版へ更新する
  • Edgeのウィンドウをすべて閉じて再起動する
  • [ブラウザー データのインポート]を開き直す
  • 別のEdgeプロファイルでも表示を確認する
  • 後日もう一度確認する

再インストールを行っても、サーバー側の段階配信対象になっていなければ表示されない可能性があります。設定項目を表示させる目的だけで、何度も再インストールする必要はありません。

Stable版を使っている

MicrosoftがGoogleアカウントの後からインポートを明記したのは、Edge 152 Betaのリリースノートです。

一方、2026年8月27日に公開されたStable版のEdge 152.0.4191.53の機能一覧には、このGoogleアカウントインポート項目は掲載されていません。したがって、Stable版では「バージョン152だから必ず使える」と判断せず、実際の設定画面に項目が表示されるかを基準にしてください。(Microsoft Learn)

一般利用の端末では、Googleアカウントのインポートだけを目的にBeta版へ切り替えるより、既存のChromeインポートを利用するか、Stable版への提供を待つ方が無難です。

組織のポリシーでインポートが制限されている

会社や学校が管理している端末では、管理者がEdgeのインポート機能を制限している場合があります。

たとえば、ImportSavedPasswordsポリシーを無効にすると、ユーザーは保存済みパスワードを手動でインポートできません。ImportAutofillFormDataポリシーを無効にした場合も、自動入力データの手動インポートが利用できなくなります。(Microsoft Learn)

次の状態に該当する場合は、端末管理者へ確認してください。

  • 設定画面に「組織によって管理されています」と表示される
  • パスワードだけ選択できない
  • 自動入力データのチェック項目が無効になっている
  • インポートボタン自体が表示されない
  • 個人用Googleアカウントへのサインインが制限されている

特に仕事用Edgeプロファイルへ個人のGoogleアカウントデータを取り込む行為は、組織のセキュリティ規則に抵触する可能性があります。許可されているか確認してから実行してください。

従来のChromeインポートを利用する

同じ端末にGoogle Chromeのプロファイルがある場合は、従来の方法で移行できます。

  1. Edgeの[設定]を開きます。
  2. [プロファイル]を選択します。
  3. [ブラウザー データのインポート]を開きます。
  4. [Google Chromeからデータをインポートする]の横にある[インポート]を選択します。
  5. 取り込むChromeプロファイルを確認します。
  6. 必要なデータを選択します。
  7. [インポート]を実行します。

この方法は、Googleアカウントの新しいインポート項目が表示されない場合でも利用できる可能性があります。(マイクロソフトサポート)

HTMLやCSVファイルを利用する

アカウント経由やChromeプロファイル経由のインポートができない場合は、ファイルを使う方法があります。

Microsoftが案内している主なファイル形式は、次のとおりです。

  • ブックマーク:HTMLファイル
  • パスワード:CSVファイル

履歴や自動入力データについては、HTMLやパスワードCSVだけでは代替できません。今回のGoogleアカウントインポートが利用できない場合は、Chromeから直接インポートできる環境で操作する方が確実です。(マイクロソフトサポート)

パスワードCSVは暗号化されておらず、ファイルを閲覧できる人には内容が見えてしまいます。利用後は、ごみ箱に残したままにせず、確実に削除してください。Microsoftも、使用後のCSVファイルを完全に削除することを推奨しています。(マイクロソフトサポート)

インポート前に確認したい注意点

既存データとの重複を考慮する

Edge 152 Betaのリリースノートには、新しいGoogleアカウントインポートで重複データをどのように判定するか、既存データを上書きするかといった細かな処理は明記されていません。

すでにEdgeへ大量のブックマークやパスワードを保存している場合は、次の方法でリスクを抑えられます。

  • 最初はブックマークだけインポートする
  • 新しいEdgeプロファイルで結果を試す
  • 同じGoogleアカウントから何度も取り込まない
  • 重要なブックマークは事前にバックアップする
  • 取り込み後に重複フォルダーを確認する

個人用と仕事用のプロファイルを混在させない

仕事用プロファイルへ個人用Googleアカウントの履歴やパスワードを取り込むと、意図しない情報混在につながります。

反対に、個人用プロファイルへ業務用Google Workspaceアカウントのデータを取り込むことも避けた方がよいでしょう。

実行前に、Edge右上のプロファイルアイコンを見て、取り込み先と取り込み元の組み合わせを確認してください。

取り込み元推奨する取り込み先
個人用Googleアカウント個人用Edgeプロファイル
仕事用Googleアカウント組織が許可した仕事用Edgeプロファイル
家族共用Googleアカウント専用の家族用Edgeプロファイル

必要なデータだけを選択する

すべての項目を一括で取り込む必要はありません。

たとえば、次のように目的に合わせて選択します。

  • お気に入りだけ移行したい場合:ブックマークのみ
  • Edgeをパスワード管理にも使う場合:パスワードを追加
  • 過去の検索や閲覧先を探したい場合:履歴を追加
  • 住所入力を簡略化したい場合:自動入力データを追加

履歴や自動入力情報には、個人の行動や住所に関する情報が含まれる可能性があります。共用端末では、必要性を確認してから取り込んでください。

よくある質問

Edgeの初期設定をやり直す必要はありますか

Googleアカウントのインポート項目が設定画面に表示されていれば、初期設定をやり直す必要はありません。

[設定]→[プロファイル]→[ブラウザー データのインポート]から操作できます。(Microsoft Learn)

Google Chromeがインストールされていなくても利用できますか

Microsoftは、GoogleアカウントからのインポートとGoogle Chromeからのインポートを別の取り込み元として説明し、設定画面の一つの入口に統合するとしています。

ただし、Googleアカウントインポートに必要な端末条件や認証要件の詳細は、Edge 152 Betaのリリースノートでは明記されていません。実際に[ブラウザー データのインポート]を開き、Googleアカウントの選択肢が表示されるか確認してください。(Microsoft Learn)

拡張機能やCookieもインポートできますか

新しいGoogleアカウントインポートについて、Microsoftが明記しているのはパスワード、ブックマーク、履歴、自動入力データです。

拡張機能、Cookie、開いているタブなどは対象として明記されていないため、取り込める前提で移行計画を立てない方がよいでしょう。(Microsoft Learn)

GoogleアカウントとEdgeは自動的に同期され続けますか

インポートと同期は別の操作です。

Googleアカウントからインポートした後も、Chrome側の変更が継続的にEdgeへ反映されるわけではありません。複数の端末でEdgeデータを共有したい場合は、Edge側の同期設定を有効にします。(マイクロソフトサポート)

同じデータを何度もインポートしても問題ありませんか

新機能の重複処理について、Microsoftは詳細を公表していません。

ブックマークの重複や古いデータの混在を避けるため、基本的には移行日を決めて一度だけ実行し、完了後はEdge側を基準に整理する方法が適しています。

Edgeの設定画面から必要なデータだけを取り込む

Edge 152 Betaでは、初期設定でGoogleデータの取り込みを見送った場合でも、[設定]→[プロファイル]→[ブラウザー データのインポート]から後から操作できるようになりました。

実行時は、次の順番で進めると失敗を防げます。

  1. Edgeのバージョンと配信状況を確認する
  2. 取り込み先のEdgeプロファイルを確認する
  3. Googleアカウントを正しく選択する
  4. 必要なデータだけインポートする
  5. ブックマーク、パスワード、履歴、自動入力を確認する
  6. 複数端末で使う場合はEdgeの同期を設定する

項目が表示されない場合は、機能の段階的配信、Stable版とBeta版の違い、組織ポリシーを確認してください。急いで移行する必要がある場合は、従来のGoogle Chromeインポートや、HTML・CSVファイルによる移行を利用できます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメントする

目次