Microsoft Edge v149の新UI変更点|Modern, unified, and updated Look and Feelを解説

Microsoft Edge v149では、「Modern, unified, and updated Look and Feel」と呼ばれる新しいデザインが導入されました。結論からいうと、主な変更は余白、角の丸み、フォント、既定色などの見た目です。一般ユーザーに特別な移行作業は必要ありませんが、社内マニュアルやスクリーンショット、画像認識型のRPAを利用している組織は表示差分を確認しておく必要があります。

2026年6月9日に更新されたMicrosoft 365 Roadmapの項目「559993」は、Microsoft Edgeの外観をCopilotやBingなどのMicrosoft AIサービスと統一することを目的としています。Microsoft Edge Stable v149では、2026年6月4日公開のバージョン149.0.4022.52から、この変更がリリースノートに掲載されています。(Microsoft Learn)

目次

Microsoft Edge v149の「Modern, unified, and updated Look and Feel」とは

今回の変更は、Microsoft Edgeの操作機能を大きく入れ替えるものではなく、ブラウザーやEdge内のCopilotを、ほかのMicrosoft AIサービスと共通性のあるデザインに整える更新です。

確認項目内容
Roadmap ID559993
対象サービスMicrosoft Edge
対象プラットフォーム表記Web
対象バージョンMicrosoft Edge v149
Stableでの初回掲載149.0.4022.52
Stable公開日2026年6月4日
主な変更余白、角、フォント、既定色など
一般提供時期2026年6月
追加料金当該ロードマップでは案内なし
利用者側の移行期限当該ロードマップでは案内なし

Microsoftの説明では、Edge内のCopilot体験を含め、Microsoft AIサービス間で一貫した見た目にすることが目的とされています。(Microsoft Learn)

Microsoft Edge v149で変わる4つのデザイン要素

余白と間隔

ボタン、入力欄、カード、メニューなどの間隔が見直されます。

以前よりも余白が広く感じられる画面や、逆に関連する項目がまとまって見える画面が出てくる可能性があります。設定画面やCopilotの操作手順をスクリーンショット付きで案内している場合は、画像と実際の画面が一致しなくなることがあります。

角の丸み

ボタンやパネル、カードなどの角が、より柔らかいデザインに変わります。

MicrosoftはEdgeの視覚的変更について、エッジを柔らかくし、ビジュアル要素を滑らかにする方針を示しています。CopilotやBingを日常的に使っているユーザーは、サービスを切り替えた際の見た目の違いが小さくなります。(マイクロソフトサポート)

フォント

フォントの種類だけでなく、文字サイズ、太さ、行間などの見え方が変化する可能性があります。

具体的なフォント名やすべての画面における変更値は公開されていません。そのため、社内資料を更新するときは「フォントが変更された」という説明だけで判断せず、実際の端末で文字の折り返しやボタン名の表示を確認してください。

既定色

背景色、区切り線、選択状態、ボタンなどの既定色が調整されます。

ライトテーマとダークテーマでは変化の見え方が異なる場合があります。色の違いによってボタンを案内している手順書は、「青いボタンを押す」といった説明ではなく、ボタン名や操作順を併記したほうが変更に強くなります。

影響を受けやすいユーザーと業務

今回の更新は見た目が中心ですが、利用方法によって影響の大きさが変わります。

対象想定される影響確認すべきこと
一般ユーザーメニューや設定画面の印象が変わる最新版への更新と再起動
Copilot利用者EdgeとほかのAIサービスのデザインが近くなるよく使う入力欄や操作ボタンの位置
ヘルプデスク利用者の画面と手順書が一致しないFAQ、操作動画、スクリーンショット
IT管理者端末ごとに表示時期が異なる可能性があるバージョン、更新チャネル、適用ポリシー
RPA利用部門座標クリックや画像認識が失敗する可能性があるEdge本体を操作するシナリオの再テスト
QA・テスト担当スクリーンショット比較で差分が出る正常なデザイン変更と不具合の切り分け
アクセシビリティ担当色、文字、間隔の変化が読みやすさに影響する拡大表示、ダークテーマ、高コントラスト環境

Webページ内のHTML要素を識別して操作する自動化よりも、画面座標や画像を頼りにEdgeのメニューを操作する自動化のほうが影響を受けやすくなります。

Microsoft Edge v149への更新と確認手順

一般ユーザーがバージョンを確認する方法

  1. Microsoft Edgeを開きます。
  2. アドレスバーに edge://settings/help と入力します。
  3. 表示されたバージョンが149以上か確認します。
  4. 「更新を完了するには、Microsoft Edgeを再起動します」と表示された場合は、作業中の内容を保存してから再起動します。
  5. Edge内のCopilotや設定画面を開き、表示を確認します。

Microsoft Edgeは通常、自動的に更新されます。ただし、更新データをダウンロード済みでも、ブラウザーを再起動するまで新しいバージョンが適用されない場合があります。(マイクロソフトサポート)

見た目を調整する方法

新しいデザインが見づらい場合は、次の設定を確認します。

  1. Edge右上の「設定など」を開きます。
  2. 「設定」を選択します。
  3. 「デザイン」を開きます。
  4. テーマ、ツールバー、フォントサイズ、ページズームを調整します。

これらの設定で文字やテーマは調整できますが、v149以前のデザイン全体へ戻す機能とは異なります。公開されているv149のリリースノートとポリシー更新には、今回のデザインを旧UIへ戻す専用設定は記載されていません。(マイクロソフトサポート)

v149なのに表示が変わらない場合

Microsoftは、Edgeの視覚的変更が段階的に導入される場合があり、すべてのユーザーに同じインターフェイスが同時に表示されるとは限らないと説明しています。(マイクロソフトサポート)

表示が変わらない場合は、再インストールする前に次の順序で確認してください。

  • Edgeが最新バージョンになっているか
  • 更新後にブラウザーを再起動したか
  • ライト、ダーク、システム既定などのテーマ設定
  • 個人用プロファイルと職場用プロファイルの違い
  • 組織の管理ポリシーが適用されていないか

管理対象端末では、アドレスバーに edge://policy と入力すると、Edgeに適用されているポリシーを確認できます。

管理者が実施すべき更新前後のチェック

組織でMicrosoft Edgeを管理している場合は、次の順序で確認すると混乱を抑えられます。

更新チャネルとバージョンを把握する

まず、端末がStable、Beta、Extended Stableのどの更新チャネルを利用しているか確認します。

Microsoftのリリーススケジュールでは、v149はStableで公開されていますが、Extended Stableにはv149のリリースが設定されていません。Extended Stableを利用している組織は、v149という番号だけで未適用と判断せず、次回の機能更新後に同様の表示変更が含まれているか確認する必要があります。(Microsoft Learn)

少数端末で先行確認する

全社展開の前に、次の利用者を含むテストグループを作ります。

  • Edge内のCopilotを日常的に利用する人
  • ダークテーマを利用する人
  • Windowsの表示倍率を125%以上にしている人
  • 社内問い合わせに対応するヘルプデスク担当者
  • RPAや画面操作テストを運用している担当者

確認対象はWebサイトの表示だけではありません。Edgeの設定、ダウンロード、履歴、プロファイル、Copilotなど、ブラウザー本体の画面も確認してください。

手順書と自動化を更新する

特に見直したいのは、次の資料や処理です。

  • Edgeの画面を掲載した社内マニュアル
  • 新入社員向けの操作動画
  • ヘルプデスクの回答テンプレート
  • スクリーンショットを使ったテスト
  • 画像認識や座標クリックを使うRPA
  • 色やボタン位置だけで操作を説明している資料

手順書は、画面の色や形に依存する説明を減らし、「設定など→設定→デザイン」のように項目名と移動経路を記載すると、将来のUI変更にも対応しやすくなります。

設定・移行・料金・期限の確認ポイント

項目結論必要な対応
初期設定特別な有効化作業は案内されていないEdgeを最新版に更新して再起動
旧UIへの切り替え専用の切り替え設定は公開情報に記載なしテーマ、フォント、ズームで見やすさを調整
データ移行Roadmap 559993にはデータ移行の記載なしお気に入りやパスワードの移行作業は不要
マニュアル移行旧画面の資料は差し替えが必要になる場合があるよく使う画面から順に更新
追加料金今回の外観変更に対する追加料金の案内なし新たな購入手続きは不要
Copilotの料金外観変更とは別の問題利用できる機能は契約や管理設定を確認
対応期限利用者側の明示的な期限は案内なし一般提供済みのため早めに動作確認
再インストール通常は不要edge://settings/help から更新

今回の変更によって、有料のCopilot機能が自動的に追加されるわけではありません。利用できるCopilot機能は、アカウント、ライセンス、組織のポリシーなどによって異なります。

注意:Microsoft Edge v149全体は見た目の変更だけではない

Roadmap ID 559993だけを見るとデザイン変更が中心ですが、Microsoft Edge v149の更新全体には、ほかの機能変更も含まれています。

代表的なものは次のとおりです。

  • コレクション機能の廃止
  • カスタムプライマリパスワードの廃止とデバイス認証への移行
  • Copilot Chatを管理するポリシーの統一
  • Copilotのアドレスバー候補を管理する新しいポリシー
  • エンタープライズユーザー向けパスキー同期

特にコレクションを利用していたユーザーは、保存内容を保持するため、必要に応じてエクスポートまたはお気に入りへの移動が必要です。管理者は「外観だけの更新」と判断せず、v149のリリースノート全体を確認してください。(Microsoft Learn)

よくある疑問

Webサイトのデザインも変わりますか

今回のRoadmap項目が対象としているのは、Microsoft EdgeやEdge内のCopilotなどのユーザーインターフェイスです。通常のWebサイトが一斉に新しいMicrosoftデザインへ変更されるという意味ではありません。

ただし、Edgeのメニューや設定画面、組み込みページを含むスクリーンショットには差分が出る可能性があります。

拡張機能は使えなくなりますか

Roadmap ID 559993には、拡張機能のAPIや互換性を変更するという記載はありません。

一方、拡張機能がEdgeのメニュー位置や画面画像を前提に処理している場合は、見た目の変更による間接的な影響を確認してください。

以前のデザインへ戻せますか

公開情報では、今回の新しいデザインだけを無効化して旧UIへ戻す専用設定や管理ポリシーは案内されていません。

見づらい場合は、設定の「デザイン」からテーマ、ツールバー、フォントサイズ、ページズームを調整します。問題が解消しない場合は、Windowsでは Shift + Alt + I を押すか、「ヘルプとフィードバック」からMicrosoftへフィードバックを送信できます。(マイクロソフトサポート)

すぐに対応しなければなりませんか

一般ユーザーに明示的な作業期限はありません。自動更新を有効にし、更新後にEdgeを再起動すれば利用できます。

管理者は、利用者から問い合わせが発生する前に、代表端末で画面を確認し、社内資料やRPAへの影響を調べておくことが重要です。

まず実施したい4つの対応

Microsoft Edge v149の「Modern, unified, and updated Look and Feel」は、主に余白、角、フォント、色を刷新し、CopilotやBingを含むMicrosoft AIサービス間のデザインを統一する更新です。

一般ユーザーは、edge://settings/help でバージョンを確認し、更新後にブラウザーを再起動してください。管理者は、次の4点を優先します。

  1. StableやExtended Stableなど、利用中の更新チャネルを確認する
  2. Edge内のCopilotと設定画面を代表端末で確認する
  3. 社内マニュアル、操作動画、FAQの古い画像を洗い出す
  4. 座標クリックや画像認識を使うRPAを再テストする

今回のロードマップ項目だけを理由とする追加料金やデータ移行は案内されていません。ただし、v149には外観以外の機能変更も含まれるため、組織で展開する際は必ずv149全体のリリースノートも確認しましょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメントする

目次