新しいOutlook(Windows 11)でフォルダーサイズと容量を確認する方法|できない理由と代替策・クラシック併用の最適解【2025年版】

Windows 11 に標準搭載された「新しい Outlook」は軽快でシンプルですが、旧来の Outlook(いわゆるクラシック版)で長年使えていた“フォルダーごとの使用容量”の確認機能が見当たらず、容量管理や整理整頓の勘所が掴みにくい――そんな声を多く聞きます。本記事では、現状でできること/できないことを正確に整理し、確実に容量を把握・削減するための代替手段と手順を、ユーザー/管理者の双方の視点で網羅的に解説します。

目次

新しい Outlook(Windows 11)の現状と結論

  • アプリ単体では「フォルダーごとのサイズ表示」はできません。(クラシック版の「フォルダー サイズ」相当の機能は未提供)
  • メールボックス全体の使用量はアプリ内でも見えません。 代わりに Outlook の Web 版(Outlook on the web / Outlook.com) の設定から確認できます。
  • 個別メッセージの正確なサイズ(KB/MB 単位)を一覧列として表示する機能は未提供です。サイズでの粗いグルーピングや「大きいメールの検索」は可能ですが、正確な数値が必要ならクラシック版の利用が最短です。

できること/できないことを一望:用途別マトリクス

確認したい内容新しい Outlook(Windows 11)代替手段(推奨)
メールボックス全体の使用容量アプリ内では非表示。Web 版の設定で確認:
右上の歯車 → [Outlook のすべての設定を表示] → [一般] → [ストレージ]。残容量・使用量・容量上限が見える。
フォルダーごとの使用容量機能なし(フォルダー単位のサイズ一覧は不可)。Web 版の [ストレージ]で主要フォルダーのサイズとアイテム数を確認。
より詳細が必要なら クラシック Outlook(デスクトップ)でフォルダーを右クリック → [プロパティ] → [フォルダー サイズ]。
個別メッセージのサイズ正確な数値表示の列は未提供。
「大きいメール」を探すフィルター/検索は可能。
クラシック Outlookで「サイズ」列を追加、またはメッセージを開く → [ファイル] → [情報] → [プロパティ]。
Web 版では検索バーで messagesize:>5 MB のように絞り込み、巨大メールを特定。

Web 版で「全体容量」と「フォルダー別容量」を確認する手順

Microsoft アカウント(Outlook.com)/職場や学校アカウント(Microsoft 365 / Exchange Online)いずれも、Web 版の「ストレージ」画面が最短ルートです。Windows 11 の新しい Outlook は Web 技術ベースのため、容量に関する“管理系”は Web 版が強いと覚えておきましょう。

  1. ブラウザーで Outlook(Outlook on the web / Outlook.com)を開く。
  2. 画面右上の歯車アイコン(設定)をクリック。
  3. 設定ペインの最下部にある [Outlook のすべての設定を表示] をクリック。
  4. [一般] → [ストレージ] を開く。

この画面で以下が確認できます。

  • メールボックス全体の使用量と上限(例:使用 12.3 GB / 上限 50 GB)。
  • フォルダーごとのサイズ・アイテム数(Inbox / Sent Items など)。
  • クリーンアップ操作(指定フォルダーの「すべて削除」や「3/6/12 か月より古いアイテムの削除」など)。

クラシック Outlook(デスクトップ版)でのサイズ確認と整理

フォルダー単位の容量を正確に把握・比較したい場合は、クラシック版の併用が最も確実です。Microsoft 365(デスクトップ アプリ付き)の契約があれば利用できます。

フォルダーごとのサイズを出す

  1. 対象のフォルダー(例:受信トレイ)を右クリック。
  2. [プロパティ] → [フォルダー サイズ] を開く。
  3. サーバー上/ローカルの両方のサイズ、サブフォルダーを含む合計などが一覧表示されます。

個別メッセージのサイズを確認する(クラシック)

  • 一覧に「サイズ」列を追加:
    リボンの [表示] → [ビューの設定] → [列] から [サイズ] を追加。列ヘッダーをクリックすると大きい順に並べ替えできます。
  • メッセージを開いて [ファイル] → [情報] → [プロパティ] でもサイズが確認可能。

新しい Outlook で“巨大メール”を素早くあぶり出すコツ

新しい Outlook(Windows 11)には「サイズ列」はありませんが、巨大メールの特定は十分可能です。以下の手段を使い分けましょう。

  • 検索演算子を使う(Web 版/新しい Outlook 共通)
    検索バーに messagesize:>5 MB、messagesize:>10 MB のように入力して大きなメッセージを抽出。
    さらに has:attachment を組み合わせると、添付が重いメールに集中して対処できます。
    例:messagesize:>10 MB has:attachment
  • Web 版の [ストレージ] から直接クリーンアップ
    フォルダー別のサイズ一覧から、対象フォルダーの「空にする」や「◯か月より前を削除」を実行。まずは 送信済みアイテム・下書き・迷惑メール・削除済みアイテム を優先的にメンテすると効果的です。

アカウント種別ごとの“見える化”早見表

アカウント種別Web 版 [ストレージ]新しい Outlook(アプリ)クラシック Outlook
Outlook.com / Microsoft アカウント全体容量・フォルダー別容量の確認/クリーンアップ可容量の直接表示なし(検索やフィルターで代替)フォルダー サイズ・メッセージ サイズの詳細が可
Microsoft 365(職場/学校)/ Exchange Online全体容量・フォルダー別容量・アイテム数の確認可同上同上(加えて管理者は PowerShell で一括取得可)
Gmail / IMAP など外部アカウントプロバイダー側の仕様に依存(Outlook のストレージ画面では表示されない)検索や並べ替えで巨大メールを特定(正確なサイズ列は不可)IMAP の場合は「サイズ」列で実用的に確認可能

“表示できない理由”を正しく理解する

新しい Outlook は Web 技術をベースに再設計されたクライアントで、機能の優先順位付けや UI の簡素化が進んでいます。容量やフォルダーサイズのような“管理系の深い情報”は、現状では Web 版の [ストレージ] と クラシック Outlook や 管理ツールに役割を分担させる設計です。よって、アプリ単体に「フォルダー サイズ」画面がないのは不具合ではなく“仕様”と捉えるのが正解です。

管理者向け:Exchange Online の容量を正確にレポートする

テナント全体/特定部門の容量見直しや、アーカイブ方針の策定には PowerShell によるレポートが強力です。代表的なコマンドは次の通りです(いずれも Exchange Online PowerShell モジュール)。

  • Get-EXOMailboxStatistics:メールボックスの総量(TotalItemSize)やアイテム数などを取得。
  • Get-EXOMailboxFolderStatistics または Get-MailboxFolderStatistics:フォルダー単位のサイズ/アイテム数を取得。
    例:
    Get-EXOMailboxFolderStatistics [email protected] | Select FolderPath,FolderSize,ItemsInFolder
    Get-MailboxFolderStatistics [email protected] -FolderScope Inbox | Select Name,FolderAndSubfolderSize,ItemsInFolderAndSubfolders

ポイントは FolderAndSubfolderSize(サブフォルダーを含む合計)を活用すること。CSV へ吐き出して降順ソートすれば「どのフォルダーから手を付けるべきか」が一目瞭然になります。大規模組織ではこの出力を定期ジョブ化し、月次で推移を追跡する運用が定番です。

よくあるつまづきと対処

  • 「メッセージの詳細」でサイズは見える?
    新しい Outlook の […] → [表示] → [メッセージの詳細] は インターネットヘッダーの参照が主目的で、サイズの正確な数値は出ません。数値が欲しい場合はクラシック版の「プロパティ」または「サイズ列」を使いましょう。
  • “サイズで並べ替え”はできる?
    新しい Outlook には「サイズ」列がありません。巨大メールの発見は messagesize:>◯ MB 検索や Web 版 [ストレージ] を使うのが確実です。
  • Outlook.com の容量上限は?
    個人向け Outlook.com は基本プランでメール 15GB が目安、Microsoft 365 サブスクリプションでは増量されます。企業向け(Exchange Online)はプランごとの上限に従います。正確な残容量は Web 版の [ストレージ] を確認してください。
  • IMAP/Gmail を新しい Outlook に追加したが、[ストレージ] で見えない
    Web 版の [ストレージ] は Microsoft のメールボックス(Outlook.com/Exchange Online)が対象です。IMAP など外部アカウントはプロバイダー側の管理画面で容量を確認してください。
  • PST/POP 運用と新しい Outlook
    新しい Outlook は PST/POP 連携が限定的(バージョンにより Read-only など段階的サポート)です。サイズの精査やアーカイブ設計が重要な環境では、クラシック Outlook+サーバー側アーカイブに寄せると運用負荷が安定します。

「クラシック Outlook デスクトップ版」の入手と併用の考え方

クラシック版は Microsoft 365(デスクトップ アプリ付き)の契約があれば利用できます。Windows 11 の「新しい Outlook」を常用しつつ、必要なときにクラシック版でフォルダー サイズの精査や高度な整理を行う二刀流が実務的です。

  • 切り替えの基本:新しい Outlook 右上のトグルやスタートメニューから、クラシック版を起動して作業(環境によって表示名や導線は異なります)。
  • 併用時の注意:同一メールボックスで削除や移動を行うとサーバー側は即時反映されます。作業はどちらか一方を主役にし、もう一方は「点検・計測」用途に割り切ると事故が起きにくいです。

容量削減の「順番」と「作戦」

フォルダーサイズが見えなくても、成果の出やすい場所から順に削ることで短時間で大幅削減が可能です。以下は筆者が現場で結果の出やすかった順序です。

  1. 送信済みアイテム:添付ファイルを最も抱えがち。検索で messagesize:>10 MB を当て、古い順に整理。
  2. 受信トレイ:検索で has:attachment を掛け、さらに messagesize:>5 MB で大粒を間引く。
  3. 下書き・迷惑メール・削除済みアイテム:Web 版 [ストレージ] のクリーンアップで一掃。
  4. 共有メールボックス:管理者は PowerShell レポートで容量肥大の温床フォルダーを特定し、担当と合意の上で一気に掃除。

運用に組み込む:再発させないための5つのルール

  • 添付は原則クラウド共有:OneDrive/SharePoint のリンク共有に切替え、メール本文は軽量化。
  • 巨大メール検出を定期化:月初に messagesize:>10 MB の検索を行い、結果をゼロに戻すのを目標に。
  • 送信済みアイテムの棚卸し:3 か月に 1 回、送信済みアイテムの大容量順レビューを実施。
  • Web 版 [ストレージ] の定期巡回:フォルダー別の伸びを視覚的に把握+不要フォルダーを間引く。
  • 共有メールボックスの責任者明確化:誰が削除判断をするかをドキュメント化し、属人化を解消。

トラブルシュート:それでも容量が減らないとき

  • 同期方式の見直し(クラシック):キャッシュモードの範囲が狭すぎる/広すぎると体感やサイズ把握が歪みます。適切な期間に調整。
  • 重複・多段階の自動転送:同一添付が複数フォルダーに複製されるケース。検索や会話表示で重複を特定。
  • 「重要保護」や法的ホールド:削除が制限される場合があります。管理者にポリシー確認を依頼。

将来展望(2025 年 11 月時点)

新しい Outlook は継続的に機能が追加されていますが、「フォルダー サイズのネイティブ表示」復活の公式アナウンスは現時点で確認できません。必要性が高い場合は、アプリ右上の [ヘルプ] → [フィードバック] または Windows の Feedback Hub から要望を送るのが最短ルートです。中期的には Web 版/管理ツール/クラシック版の役割分担を前提に運用設計するのが現実解です。


すぐ使える「結論」まとめ

  • 新しい Outlook 単体ではフォルダー別容量は見えない。
  • 全体容量と主要フォルダーのサイズは Web 版 [設定] → [一般] → [ストレージ] で確認。
  • 正確なフォルダー/メッセージのサイズが必要なときはクラシック Outlookを併用。
  • 巨大メールは検索演算子(例:messagesize:>10 MB)で瞬時に洗い出す。
  • 企業では PowerShell で一括レポート化して月次管理。

FAQ

Q. 新しい Outlook だけで、どうしてもフォルダー別サイズを知る方法はありませんか?
A. 現時点ではありません。Web 版 [ストレージ] かクラシック版、または管理者による PowerShell レポートを使ってください。

Q. 旧 Outlook(クラシック)に戻すべきですか?
A. 常用まで戻すかは業務要件次第ですが、容量の点検・棚卸しだけクラシック版を併用する運用は定着しています。

Q. Outlook.com と Microsoft 365(職場/学校)で画面は変わりますか?
A. 細部の文言やオプションは異なりますが、[一般] → [ストレージ] に集約されている点は同じです。

Q. 共有メールボックスやアーカイブの容量は?
A. 共有/オンライン アーカイブはプランやポリシーに依存します。管理者は PowerShell レポートで実態を把握し、適切な保持ポリシーを設計してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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