新しいOutlookでPSTエクスポートが見当たらないときは、まず「新しい Outlook ではもう無理」と決めつけるより、自分がやりたいのが何かを切り分けるのが近道です。2026年3月時点の公式情報では、新しい Outlook for Windows に 設定 > ファイル > エクスポート の導線が案内されており、PST 対応そのものは進んでいます。ただし、機能比較では PST は「部分的に利用可能」とされ、予定表・連絡先・復元まわりは classic Outlook ほど単純ではありません。(マイクロソフトサポート)
結論だけ先に言うと、メールを書き出したいだけなら新しい Outlook の設定画面を確認し、復元やフルバックアップまで確実にやりたいなら classic Outlook を使うのが失敗しにくい判断です。なお、PST 関連機能は Outlook on the web では使えないため、ブラウザ版を見ていても同じメニューは出てきません。(マイクロソフトサポート)
新しいOutlookでPSTエクスポートが見当たらないときに、最初に切り分けるべき3つ
メールをPSTに書き出したい
新しい Outlook for Windows でメールを PST に書き出す導線は、classic Outlook のような ファイル > 開く/エクスポート > インポート/エクスポート ではなく、設定 > ファイル > エクスポート です。旧UIの場所を探していると、「メニューが消えた」と感じやすくなります。(マイクロソフトサポート)
既存のPSTを開きたい
これはエクスポートではなく、設定 > ファイル > Outlook データ ファイル から行う別操作です。しかも、新しい Outlook で PST を開くには classic Outlook もインストール済みで、32bit/64bit のアーキテクチャが一致している必要があります。ここを満たしていないと、PST の扱いで詰まりやすいです。(マイクロソフトサポート)
PSTからメールを戻したい
ここが一番ややこしい部分です。2026年3月20日の Microsoft Learn のリリースノートでは、新しい Outlook に Settings > Files > Import から PST からのメールインポートが追加されたと記載されています。ところが、Microsoft サポートの記事には、依然として「新しい Outlook ではインポートは現時点で利用できない」という案内が残っています。つまり、公式情報の中でも案内が揃っておらず、復元や移行の確実性を重視するなら classic Outlook を選ぶ方が安全です。(Microsoft Learn)
なぜ「できる」「できない」の情報が混ざるのか
新しい Outlook の PST 対応は、一気に完成したわけではありません。公式リリースノートを見ると、2025年1月28日時点では「PST のメールを開いて読む・検索する」中心の第1段階、2025年9月12日に自動エクスポート to PST、2026年3月20日に PST からのメールインポート追加、という順番で段階的に広がっています。古い解説記事やフォーラム回答が検索上位に残っていると、読者側からは「結局できるのか、できないのか」が分かりにくくなります。(Microsoft Learn)
しかも、PST 関連の公式サポート記事では、いまでも 予定表・連絡先の扱いに制限があることや、PST 対応自体が 部分的であることが明記されています。要するに、新しい Outlook の PST 機能は「完全に classic Outlook と同じ」ではなく、用途によってはまだ classic 側が本命です。(マイクロソフトサポート)
新しいOutlookでPSTエクスポートが見つからない原因として多いもの
ブラウザ版 Outlook を見ている
PST の追加やメールボックスと PST 間の移動などは、Microsoft の案内でも Outlook on the web では利用不可です。会社の Microsoft 365 をブラウザで使っている場合、同じ「Outlook」でもデスクトップアプリ前提の手順は当てはまりません。(マイクロソフトサポート)
classic Outlook の場所を探している
classic Outlook のエクスポートは ファイル > 開く/エクスポート > インポート/エクスポート ですが、新しい Outlook のエクスポートは 設定 > ファイル > エクスポート です。同じ PST でも入口が別物なので、ここを勘違いすると「項目がなくなった」ように見えます。(マイクロソフトサポート)
「エクスポート」と「PSTを開く」を混同している
メールボックスから PST を作るのがエクスポートで、手元の PST を Outlook にマウントするのが「Outlook データ ファイル」です。後者は 設定 > ファイル > Outlook データ ファイル から行います。PST を開きたいのにエクスポートを探している、あるいはその逆、という混同はかなり多いです。(マイクロソフトサポート)
連絡先や予定表まで一緒に扱いたい
新しい Outlook のサポート記事では、PST に保存された 予定表と連絡先は現時点では使えないと案内されています。メールだけを対象に考えるのか、予定表・連絡先まで含めるのかで、最適解は変わります。(マイクロソフトサポート)
目的別に、いま選ぶべきやり方
メールをPSTに退避したい
まずは新しい Outlook の 設定 > ファイル > エクスポート を確認します。公式サポートでも、この場所からメールボックスまたは特定フォルダーを選んで書き出す流れが案内されています。PC入れ替え、個人アカウントから業務アカウントへの移行、別アカウントへの持ち運びといった用途では、PST はいまも有効です。(マイクロソフトサポート)
ただし、「メールだけ」ではなく、予定表・連絡先も含めて1つのファイルで確実に保全したいなら、classic Outlook を前提にした方が無難です。実際、Outlook.com メールボックスのエクスポート案内でも、手順の中では classic Outlook 側の流れが使われています。(マイクロソフトサポート)
既存のPSTを参照したい
手元の PST を開いて過去メールを検索したいなら、設定 > ファイル > Outlook データ ファイル を使います。新しい Outlook では PST 内メールの参照・管理・移動ができる一方で、PST を開くには classic Outlook の併存が必要です。ここは「新しい Outlook 単体で完結しない」点を見落としやすいところです。(マイクロソフトサポート)
PSTからメールを戻したい
現時点では、メールだけなら新しい Outlook で 設定 > ファイル > インポート が見える環境もある、というのが最新のリリースノートベースの整理です。一方で、サポート記事はまだ「インポート未対応」としているため、手順書化・社内展開・大量移行のように再現性が重要な場面では classic Outlook を使う方が安心です。(Microsoft Learn)
連絡先だけを移したい
連絡先が目的なら、PST にこだわるより CSV を使った方が早いです。新しい Outlook では People から連絡先を CSV にエクスポートでき、CSV からのインポートも案内されています。特に日本語名・会社名が混ざる場合は、Microsoft も UTF-8 エンコードを推奨しています。(マイクロソフトサポート)
ローカル保存したメールをまとめて取り込みたい
PST ではなく .eml ファイル群なら、新しい Outlook で一括インポートできます。場所は 設定 > ファイル > インポート です。ただし、選択フォルダー直下の最上位 .eml のみ対象で、サブフォルダーは無視され、1ファイル 14MB 制限もあります。複数階層の保管メールをそのまま戻したい用途では、ここでつまずきやすいです。(マイクロソフトサポート)
定期的にローカルへ自動退避したい
classic Outlook にあった「自動アーカイブ」の感覚で運用したい場合、新しい Outlook はまだ向きません。Microsoft は 新しい Outlook for Windows では自動アーカイブ機能を利用できないと案内しています。定期的なローカル退避を前提にするなら classic Outlook、企業環境で利用条件が合うなら Online archive など、PST 以外も含めて見直した方が現実的です。(マイクロソフトサポート)
classic Outlook に切り替えた方が早いケース
次のどれかに当てはまるなら、最初から classic Outlook を使った方が作業が早いです。
- メールだけでなく、予定表・連絡先までまとめて保全したい。(マイクロソフトサポート)
- PST からの復元や移行を、手順の再現性重視で進めたい。(Microsoft Learn)
- 自動アーカイブ前提の運用を続けたい。(マイクロソフトサポート)
- Outlook.com メールボックスのフルエクスポートなど、Microsoft の案内自体が classic Outlook ベースで説明している作業をしたい。(マイクロソフトサポート)
- 「検索で見た記事ごとに説明が違う」状態を避けて、従来の定番ウィザードで確実に進めたい。(マイクロソフトサポート)
classic Outlook でPSTを書き出すときの失敗しやすいポイント
classic Outlook に切り替えて export する場合も、やり方を間違えると「書き出したのに足りない」が起きます。特に次の点は要注意です。(マイクロソフトサポート)
- [サブフォルダーを含む] を外さない。 受信トレイだけでなく、予定表・連絡先・タスクまで含めたいならここが重要です。(マイクロソフトサポート)
- 1回で書き出せるのは1アカウントずつ。 複数アカウントを使っている場合、対象アカウントを間違えると別のデータを持ち出してしまいます。(マイクロソフトサポート)
- 同期対象が「過去1年」になっていないか確認する。 Microsoft は、すべてのメールを出したいなら同期設定のスライダーを
すべてに動かすよう案内しています。(マイクロソフトサポート) - Exchange キャッシュ モードでは、現在のキャッシュ分しか出ないことがある。 古いメールまで必要なら、キャッシュ設定も見直します。(マイクロソフトサポート)
- 保存先を OneDrive 同期フォルダーにしない。 Microsoft は PST の自動同期を OneDrive がブロックすると案内しています。ローカルの通常フォルダーに保存した方が安全です。(マイクロソフトサポート)
迷ったときの最終判断
新しいOutlookでPSTエクスポートが見当たらないときは、次の順で判断すればほぼ迷いません。ブラウザ版なら対象外、Windows アプリなら 設定 > ファイル を確認、メール退避だけなら新しい Outlook、既存PSTを開くなら Outlook データ ファイル、連絡先は CSV、復元やフルバックアップは classic Outlook。この整理で考えると、「できない」のではなく「向く場所が違う」だけだと分かります。(マイクロソフトサポート)

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