Outlookの受信トレイをアカウント別に分ける方法|All Accounts・2つある場合

Outlookで複数アカウントの受信トレイを分けて見るには、左側の一覧でアカウント名を展開し、その下の受信トレイを選びます。ただし「同じ受信トレイが2か所に表示される」「優先・その他に分かれる」「同じメールが2通届く」は別の状態です。まず保存されているメールボックスと表示範囲を確認し、必要な設定だけを変更しましょう。

目次

最初に区別する:統合表示・2つの受信トレイ・重複受信

見えている状態確認する場所対応
All Accountsなどの一覧に複数アカウントのメールが並ぶ一覧の見出しと左側の選択中フォルダー各アカウント配下の受信トレイを選ぶ
お気に入りとアカウントの下に同じ受信トレイがある両方から同じメールが開けるかお気に入りのショートカットを整理する
優先とその他の2タブがある同じアカウントの受信トレイ内か優先受信トレイの分類で、別アカウントではない
検索したときだけ複数のメールボックスが混ざる検索画面で選択している範囲検索を終了して個別の受信トレイへ戻る
同じアカウントの実フォルダーに同じメールが2件あるWebメールでも2件あるか表示の集約とは分けて、転送・ルール・配送経路を確認する

「受信トレイが2つある」という見た目だけで、アカウントの結合や重複配信とは判断できません。優先受信トレイは同じ受信トレイを「優先」と「その他」に分類する機能です。新しいOutlookでは[表示]→[表示設定]→[メール]→[レイアウト]で対象アカウントの分類設定を確認できます。アカウント別に分けたい場合は、この2タブの切り替えではなく左側のアカウントを選びます。

左ペインでアカウントごとの受信トレイを選び直す

個別のメールボックスを追加済みなら、まず次の操作で表示範囲を確認します。

  1. Outlookの左側(フォルダー一覧/ナビゲーション)を開く
  2. アカウントが2つ表示されているか確認する(会社A、会社Bなど)
  3. それぞれのアカウント配下にある「受信トレイ」を個別にクリック(タップ)する

2つのアドレスが別々のメールボックスなのか、同じメールボックスの別名なのかで結果が違います。個別の受信トレイを選んでも同じ内容なら、後述のエイリアスや転送設定も確認してください。

もし左ペインが簡略表示になっていてアカウントが見えにくい場合は、次のような操作が有効です(表記は環境で多少変わります)。

  • フォルダー一覧を広げる(折りたたまれている場合は展開)
  • 「フォルダー」や「メール」ビューに戻す
  • (Windows classicの場合)[表示]→[フォルダーペイン]→[標準]で一覧を表示する。Microsoftのフォルダー切り替え手順も参照

All Accountsから個別受信トレイへ:Mac・スマホ・Windowsの違い

統合受信トレイは複数アカウントをまとめて読む表示です。個別のメールボックスを一つに移動する操作ではありません。「オフ」ボタンを探す前に、アカウント単位の受信トレイを選択してください。

利用環境確認する操作
Outlook for MacAll Accounts配下のInboxから、目的のアカウント配下のInboxへ切り替える
Outlook for iOS/Android左上のアカウントアイコンで一覧を開き、All Accountsではなく対象アカウントを選ぶ
Windowsの新しいOutlook/classic Outlook左側の対象アカウントを展開して受信トレイを選ぶ。All Accounts等が実際に表示される場合は、そのまとめ表示から離れて確認する

Macの公式説明ではAll Accounts配下のInboxにすべてのアカウントのメールが表示され、各アカウント配下のInboxにはそのアカウントのメールが表示されます。フォルダー一覧自体も分けたい場合は、対応するMacの画面で[Outlook]→[Preferences/環境設定]→[General/一般]→[Sidebar]の[Show all mail account folders]を外します(公式手順)。項目がない画面では、まず各アカウント配下から開く方法で確認してください。

スマホ版の公式説明にあるAll Accountsアイコンは統合表示を開くものです。Mac・スマホの設定経路をWindowsへそのまま当てはめたり、すべてのWindows版に同じ統合表示スイッチがあると考えたりしないようにします。

お気に入りに受信トレイが2つ見える場合

お気に入りはフォルダーへのショートカットです。お気に入りとアカウント配下に同じ受信トレイがあっても、それだけでメールが2通に複製されるわけではありません。まずアカウント配下から開き、どちらの受信トレイか確かめます。

  1. 左ペインの「お気に入り」欄を確認する
  2. 整理したい項目を右クリックし、[お気に入りから削除/Remove from Favorites]を選ぶ
  3. 以後は「アカウント名」→「受信トレイ」の階層から開く

Microsoftの説明では[お気に入りから削除]はショートカットだけを外します。通常の[削除]でフォルダー自体を消す操作とは区別してください。特にclassic Outlookでお気に入りのフォルダーを削除すると、実フォルダーと内容も削除されます。表示を整理するためにメールを別フォルダーへ移動する必要はありません。

設定の説明と操作しているOutlookの版を合わせる

Windowsでは新しいOutlookとclassic Outlookで設定経路が違います。classic向けの[ファイル]→[オプション]やプロファイル設定を、新しいOutlookで探しても同じ画面にはなりません。職場PCと自宅PCで画面が違う場合は、アプリ名・版と選択中アカウントを確認してから変更します。

画面を比較するときは、「受信トレイ」の文字だけでなく、その上のアカウント名、お気に入りか実フォルダーか、検索結果を表示中かも記録してください。どの版でも同じ設定を一律に変更する方法は避けます。

同じメールが2通届く・個別表示でも混ざるときの確認

アカウント別の実フォルダーを開いても同じメールが2件ある場合は、表示の問題と分けて確認します。会社のWebメールで各メールボックスを個別に開き、同じ件名・送信時刻のメールがそこにも2件あるか比較してください。アプリだけかWebでも起きるかが、管理者へ相談する際の手掛かりになります。

確認対象見分け方次の確認
同一メールボックスのエイリアス2アドレスが同じメールボックスに設定されている管理者にメールボックスと別名の関係を確認
自動転送・リダイレクト片方宛てのメールがもう片方にも届く対象アカウントの転送先とコピー保持、受信ルールを確認
ルールで移動・コピーされる特定条件のメールだけ同じ場所に集まるルールの対象アカウント、条件、処理、順序を確認
同じメールボックスの複数の表示経路同じ内容をお気に入りや検索から繰り返し見ている実フォルダーで件数を確認してから配送問題と区別

エイリアスは別の受信トレイになるとは限らない

Exchange Onlineの公式仕様では、一つのメールボックスに複数のアドレスを付けられ、それらへ送ったメールは同じメールボックスへ配送されます。この場合、表示切り替えで別々のメールボックスにはなりません。独立した受信トレイが必要なら管理者に構成を相談します。フォルダーへの振り分けは整理の方法ですが、アカウントを独立させるものではありません。

転送とルールを一つずつ確認する

  1. 新しいOutlook/Webの対象アカウントで[設定]→[メール]→[転送]を確認する。転送先、転送の有効状態、元のメールのコピーを残す設定を記録する
  2. [設定]→[メール]→[ルール]を確認する。classic Outlookでは[ホーム]→[ルール]→[ルールと通知の管理]で対象フォルダー/アカウントも確認する
  3. 承認された設定を変更する場合は一つずつ行い、新しいテストメールで確認する。業務上必要な転送・すべてのルールをまとめて解除しない

操作は自動転送の公式案内とルールの公式案内を参照してください。新しいOutlookでGmail・Yahoo・iCloud等のルールを管理できない場合は、各メール提供元の設定を確認します。宛先To/CCだけではBccや配布グループを経由した配送を判定できないため、「宛先で振り分ければ必ず分かれる」とは考えないようにします。

管理者へ渡す配送情報の取り方

発生時刻、アカウント、Webでも2件あるかを記録します。必要ならメッセージヘッダーも比較します。新しいOutlook/Webではメッセージの[…]→[表示]→[メッセージの詳細を表示]、classicではメールを別ウィンドウで開いて[ファイル]→[プロパティ]の[インターネットヘッダー]です。Message-IDやReceivedの配送記録は管理者の調査材料になりますが、一項目だけで原因を断定せず、メール本文・アドレスを公開掲示板へそのまま貼らないでください。

アカウントをOutlookから外すのは、表示を分ける操作とは別

受信トレイを個別に見るだけなら、アカウントを削除する必要はありません。そのPCのOutlookで片方の送受信をやめたい場合だけ、利用ルールを確認したうえでアカウントの削除を検討します。

Microsoft 365のclassic Outlookでは[ファイル]→[アカウント設定]→[アカウント設定]で対象アカウントを選び[削除]です。公式の削除説明では、メールアカウント自体を無効化する操作ではありませんが、そのアカウントのオフラインキャッシュは削除されるとしています。同期状況、未送信の下書き、ローカルだけにあるデータを確認し、必要な保全を済ませてから進めます。最後のアカウントには新たなデータ保存先も必要です。

classic Outlookで作業環境ごとにプロファイルを分ける選択肢

「同じ一覧で確認したい」運用とは逆に、作業する会社ごとにアカウント・設定を切り替えたい場合は、classic Outlookのプロファイルを分ける方法があります。受信トレイの表示問題を直すための必須手順ではなく、誤送信を保証して防ぐ機能でもありません。

公式のプロファイル作成手順ではShiftを押しながら起動して選択画面を開き、[Options]→[New]から名前とアカウントを設定します。既存のプロファイルを消さずに新しく作り、[Prompt a profile to be used]で起動時に選択できます。検索や予定表を横断して確認したい場合には不便になるため、作業目的に合わせて選びます。

アカウント別表示にした後も差出人を確認する

受信したアカウントと送信時の差出人は、最後にそれぞれ確認してください。アカウントごとに署名を分かりやすくする方法は補助になりますが、署名が正しいだけでFromも正しいとは限りません。共有メールボックスや代理送信を使う場合も同様です。

  • アカウントごとに署名を明確に変える(会社名・役職など)
  • 返信時の差出人が期待通りか確認する(特に共有メールボックスや代理送信がある場合)
  • 通知を個別に整理したい場合は、Outlookの複数アカウント通知を管理する方法も確認する

表示を変えても分かれない場合の確認順

  1. アカウント配下の実際の受信トレイを開いているか
  2. お気に入り・検索・優先/その他の分類を見ていないか
  3. 2アドレスが別メールボックスか、同じメールボックスのエイリアスか
  4. Webメールでも同じ場所に届くか、転送やルールがあるか

まとめ:表示範囲と配送経路を分けて確認する

まず各アカウントの受信トレイを個別に選び、All Accounts、お気に入り、優先/その他の分類を区別します。同じメールが実フォルダーに2件あるなら、Webでも起きるか比較し、転送・ルール・エイリアスを確認します。表示の整理だけで済む段階で、アカウントやプロファイルを削除しないことが大切です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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