OutlookとTeamsの予定表で、複数の予定や会議をまとめて選択できるようになります。個別に選ぶ場合はCtrlキー、連続した範囲を選ぶ場合はShiftキーを押しながら予定をクリックし、選択した項目に共通操作を実行できます。
対象として明記されているのは、新しいOutlook for WindowsとTeamsの予定表です。2026年6月20日時点では段階的な展開中であり、利用者によって表示状況が異なる可能性があります。管理者向けの有効化設定はRoadmapに記載されていないため、まずテスト用の予定で操作方法、実行できる一括操作、共有予定表や定期的な会議での挙動を確認することが重要です。
OutlookとTeams予定表で複数選択が可能になる変更点
Microsoft 365 Roadmap ID 558857では、予定表上の複数の予定や会議を同時に選択し、選択した項目に共通する操作をまとめて実行できる機能が案内されています。
主な変更点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Roadmap ID | 558857 |
| 機能名 | Outlook: Multiselect in the New Outlook and Teams calendars |
| 個別選択 | Ctrlキーを押しながら予定をクリック |
| 範囲選択 | Shiftキーを押しながら予定をクリック |
| 選択後の操作 | 選択した項目に対して共通操作を実行 |
| 選択解除 | 選択範囲の外側をクリック |
| 対象として明記された画面 | 新しいOutlook for Windows、Teamsの予定表 |
| Roadmap上のプラットフォーム | Web |
| リリース段階 | 一般提供 |
| 展開開始予定 | 2026年4月 |
| 2026年6月20日時点の状態 | Rolling out(段階的な展開中) |
| 対象クラウド | Worldwide、GCC、GCC High、DoD |
Roadmapのデータは2026年6月19日22時15分(UTC)に更新されており、日本時間では2026年6月20日の更新に相当します。ステータスは「Rolling out」であり、対象となるすべての利用者への展開が完了した状態ではありません。(Microsoft)
これまでとの違い
従来、新しいOutlookやTeamsの予定表では、予定を一件ずつ開いて処理する場面が中心でした。複数選択が利用できるようになると、予定表の整理や同種の予定に対する操作をまとめて進めやすくなります。
| 操作場面 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 離れた複数の予定を選ぶ | 一件ずつ処理する | Ctrl+クリックで個別に追加選択 |
| 連続する予定を選ぶ | 一件ずつ処理する | Shift+クリックで範囲選択 |
| 選択した予定を処理する | 各予定で操作する | 共通して利用可能な操作をまとめて実行 |
| 選択を解除する | 予定ごとに画面を閉じるなどの操作が必要 | 予定以外の場所をクリック |
ただし、Roadmapでは「共通操作」の具体的な種類までは示されていません。削除、移動、分類、公開方法の変更など、どの操作が利用できるかを決めつけず、実際に表示されるメニューを確認してください。
複数選択の基本的な使い方
機能が展開された環境では、次の流れで利用します。
離れた予定を個別に選択する
- 新しいOutlookまたはTeamsで予定表を開きます。
Ctrlキーを押したまま、対象の予定や会議をクリックします。- 必要な予定を同じ方法で追加選択します。
- 画面に表示される共通操作から、実行する内容を選びます。
たとえば、月曜日と木曜日にある別々の予定を選択したい場合は、Ctrlキーを押しながらそれぞれをクリックします。
連続する予定を範囲選択する
- 範囲の先頭となる予定をクリックします。
Shiftキーを押しながら、範囲の末尾となる予定をクリックします。- 選択状態を確認してから共通操作を実行します。
範囲の判定方法や、日・週・月表示での挙動はRoadmapに詳しく記載されていません。本番の予定を使う前に、テスト用の予定を複数作成して確認するのが安全です。
選択状態を解除する
複数選択を解除するときは、予定が表示されていない場所をクリックします。操作を中止したつもりでも選択状態が残っていると、意図しない予定まで処理する可能性があります。
一括操作の前には、選択されている予定の件数と強調表示を確認する習慣を付けてください。(Microsoft)
対象となる利用者とクライアント
今回のRoadmapでは、新しいOutlook for WindowsとTeamsの予定表が明記されています。
| クライアント・環境 | Roadmap上の扱い |
|---|---|
| 新しいOutlook for Windows | 対象として明記 |
| Teamsの予定表 | 対象として明記 |
| Outlook on the web | プラットフォーム欄は「Web」だが、説明文では明示されていない |
| クラシックOutlook for Windows | 対象として明記されていない |
| Outlook for Mac | 対象として明記されていない |
| OutlookのiOS・Androidアプリ | 対象として明記されていない |
| Teamsモバイルアプリ | 対象として明記されていない |
「Outlookで使える」と案内するだけでは、利用者がクラシックOutlookでも使えると誤解する可能性があります。社内周知では、新しいOutlook for WindowsとTeamsの予定表が対象であることを明確にしてください。
Outlook on the webについては、Roadmapのプラットフォーム欄が「Web」となっています。一方、機能説明で直接名前が挙げられているのは新しいOutlook for WindowsとTeamsです。そのため、Outlook on the webでも同じタイミングで利用できると断定せず、各テナントで確認する必要があります。(Microsoft)
利用者への影響
予定表を整理する手間が減る
複数選択の利点は、予定を一件ずつ開く回数を減らせることです。
特に、次のような利用者への効果が期待できます。
- 多数の会議を管理する管理職や秘書
- プロジェクト単位で予定を整理する担当者
- 共有予定表を管理する総務部門
- 定期的に予定表の棚卸しを行う利用者
- OutlookとTeamsを行き来して予定を管理している利用者
ただし、具体的に一括処理できる操作は、選択した予定の種類や権限によって変わる可能性があります。実際の画面に表示される操作だけを利用してください。
誤操作の影響も複数件に広がる
効率化と同時に、一回の操作で複数の予定へ影響するリスクも生じます。
特に注意したいのは、次のケースです。
| 確認が必要なケース | 想定される注意点 |
|---|---|
| 自分が主催する会議 | 操作によって参加者への通知が発生する可能性 |
| 他の人が主催する会議 | 自分の予定表からの削除と、会議自体の変更は意味が異なる |
| 定期的な会議 | 一回分と会議シリーズ全体で処理範囲が異なる可能性 |
| 共有予定表 | 編集権限の有無によって利用できる操作が異なる可能性 |
| 複数の予定表を重ねて表示 | どの予定表の項目を選択しているか分かりにくくなる可能性 |
| 種類の異なる予定を混在させる | 共通して実行できる操作が限定される可能性 |
これらの挙動はRoadmapに詳細が記載されていません。運用ルールを変更する前に、テスト用の予定、会議、共有予定表を使って検証してください。
管理者がすぐ確認したいポイント
今回の変更は、管理センターの設定を変更するというより、実際の展開状況と利用時の挙動を確認する作業が中心です。
管理者向けの確認手順
| 手順 | 確認内容 | 判断ポイント |
|---|---|---|
| テスト予定を作成 | 重要でない予定を数件作る | 本番の会議で試さない |
| 新しいOutlookで確認 | Ctrl+クリックとShift+クリックを試す | 複数の予定が選択状態になるか |
| Teamsで確認 | 同じ予定をTeamsの予定表で選択する | Outlookとの表示や操作の違い |
| 操作メニューを記録 | 選択後に表示される操作を確認する | 利用者へ案内できる操作だけを記録 |
| 会議の種類別に確認 | 予定、主催会議、招待された会議を試す | 操作結果や通知の違い |
| 共有予定表で確認 | 閲覧者と編集者の権限で試す | 権限ごとの操作可否 |
| 定期的な会議で確認 | 一回分とシリーズを使って試す | 変更対象の確認画面が表示されるか |
| 社内周知を更新 | 対象クライアントとキー操作を案内する | クラシックOutlookとの混同を防ぐ |
新しい管理設定はRoadmapに記載されていない
Roadmap ID 558857には、管理者が機能を有効化・無効化するためのポリシーやMicrosoft 365管理センターの設定は記載されていません。また、追加ライセンスが必要になるという案内もありません。(Microsoft)
そのため、現段階で優先すべき対応は次の3点です。
- 対象ユーザーに機能が届いているか確認する
- 実行できる共通操作をテストする
- 誤操作を防ぐための短い利用案内を作成する
利用者に表示されない場合、設定不足と決めつけるのは避けてください。ステータスが「Rolling out」である間は、同じ組織内でもユーザーごとに展開時期が異なる可能性があります。MicrosoftはRoadmapの提供時期を予定として扱っており、掲載内容や日程が変更される場合があると説明しています。(Microsoft)
運用で注意したい失敗しやすいポイント
Ctrl+Aで全予定を選択できるとは限らない
今回のRoadmapで案内されているのは、Ctrl+クリックとShift+クリックです。Ctrl+Aによる全選択は記載されていません。
メール一覧などで使い慣れた全選択操作が、そのまま予定表でも利用できると考えないでください。
選択したまま別の操作を始めない
複数選択の状態が分かりにくいと、利用者が一件だけを操作しているつもりで複数件に変更を加える可能性があります。
一括操作の直前に、次の点を確認します。
- 選択されている件数
- 選択項目のタイトルと日時
- 自分が主催者か参加者か
- 個人予定表か共有予定表か
- 定期的な会議が含まれていないか
操作をやめる場合は、予定のない場所をクリックして選択を解除します。
OutlookとTeamsで完全に同じと決めつけない
OutlookとTeamsの両方が対象ですが、表示されるボタン、右クリックメニュー、確認画面まで完全に同じとは限りません。
社内マニュアルを作る場合は、Outlook用とTeams用の画面をそれぞれ確認してください。片方の画面だけを基に案内を作成すると、利用者が該当する操作を見つけられないことがあります。
共有予定表では権限を確認する
複数選択できることと、選択した予定を変更できることは別です。共有予定表では、閲覧のみ、代理人、編集者などの権限によって実行可能な操作が変わる可能性があります。
「選択できたので編集もできる」と判断せず、権限別にテストしてください。
よくある疑問
すでに全ユーザーが利用できますか?
2026年6月20日時点のRoadmapステータスは「Rolling out」です。段階的な展開中のため、すべての対象ユーザーが利用できるとは限りません。(Microsoft)
いつから提供されていますか?
Roadmap上の一般提供時期は2026年4月です。ただし、この日付は全ユーザーへの展開完了日を意味するとは限りません。Microsoft 365 Roadmapの日付は予定であり、変更されることがあります。(Microsoft)
クラシックOutlookでも使えますか?
RoadmapではクラシックOutlookは対象として明記されていません。新しいOutlook for Windowsと混同しないようにしてください。
管理者が有効化する必要はありますか?
Roadmapには有効化用の管理設定やポリシーは記載されていません。機能が表示されない場合は、まず段階的な展開を待ち、対象クライアントを利用しているか確認します。
どの一括操作が利用できますか?
Microsoftは「選択した項目に共通する操作を実行できる」としていますが、Roadmapでは具体的な操作一覧を公開していません。予定の種類、主催者か参加者か、共有予定表の権限などによって変わる可能性があるため、実際の画面で確認してください。
まずテスト用の予定で操作と影響範囲を確認する
OutlookとTeams予定表の複数選択により、複数の予定や会議を整理する作業は効率化しやすくなります。一方、一括操作による誤変更を防ぐには、選択状態と対象件数を確認する運用が欠かせません。
管理者やサポート担当者は、まずテスト用の予定を作成し、新しいOutlookとTeamsの両方でCtrl+クリック、Shift+クリック、選択解除を試してください。そのうえで、利用できる共通操作、定期的な会議、共有予定表、主催者と参加者の違いを確認します。
社内周知では、「対象は新しいOutlookとTeams」「複数選択後は件数を確認」「操作を中止するときは予定外をクリック」の3点を短く案内すると、利便性を生かしながら誤操作を抑えられます。

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