Microsoft TeamsでBusy on Busyを活用!通話中の着信を停止して集中力アップ

忙しいミーティングや大切なオンライン通話中に、別の着信が割り込んでしまうと集中が途切れてしまいます。とくに「新しいTeams(New Teams)」では、従来の設定画面が見当たらず戸惑う方も多いのではないでしょうか。今回は、Microsoft Teamsにおける「Busy on Busy(ビジー・オン・ビジー)」機能の使い方と、新しいTeamsで通話中の通知をオフにする方法について詳しく解説します。実際の管理者向け設定手順や、ボイスメール転送にまつわるポイントなども整理しながらご紹介します。

目次

Microsoft Teamsで通話中の着信に悩む理由と課題

通話中に新たな着信が入ると、「いま話している相手との会話に集中したいのに、別の通知が来て困る」という状況に陥りがちです。特にコールセンターや営業担当者など、電話でのやり取りが多い職種だと、通話中の新たな着信を無視できず、仕事効率が大きく下がってしまいます。

なぜ着信が割り込むのか

Teamsは、複数のデバイスやアプリから利用されることを前提に設計されています。デスクトップアプリ・モバイルアプリ・ウェブ版など、多様な環境で通知を受け取れるのがメリットですが、その分、通話中であることを検知して着信をブロックする仕組みがユーザーレベルでは十分用意されていないケースがあります。

旧Teamsにあった機能と新Teamsの違い

旧Teams(クラシックTeams)では「会議中の通知をオフにする」といったユーザー側の設定が比較的わかりやすく用意されていました。しかし、新Teams(いわゆる“New Teams”)に移行すると、設定項目の配置や名称が大幅に変わったため、同等の機能がどこにあるのか分かりにくいという声も少なくありません。現時点では新TeamsのUIにおいて、会議中・通話中の通知を完全にミュートにするオプションが見当たらない場合があるため、管理者が行う「Busy on Busy(ビジー・オン・ビジー)」設定の活用が重要となります。

Busy on Busy(ビジー・オン・ビジー)機能の概要

「Busy on Busy」とは、Teamsでユーザーがすでに通話中の場合に、追加の着信があったときにビジー(話し中)として扱い、通知を表示しないようにする機能です。着信者側では「話し中」という扱いになり、電話がかからないか、またはボイスメールへ転送されるなどの動作が行われます。これにより、通話中のユーザーは別の着信通知で煩わされることなく、現在の通話に集中できるメリットがあります。

どのような場面で有効か

  • コールセンター業務で、1件の通話に集中したい
  • 頻繁に外線電話や社内連絡が入る環境で、通話のマルチタスクを避けたい
  • 重要な会議やオンライン商談中に、プライベートな着信通知を出したくない

このように、多忙な環境で通話が重なることを防ぎたい場合に役立ちます。ただし、Busy on Busyが有効になると、通話に出られないケースが増えるため、組織全体のコミュニケーション設計も考慮する必要があります。

管理者が行うBusy on Busyの設定手順

Busy on Busyは、ユーザー個人がTeamsクライアント上の設定画面で有効化するわけではなく、組織の管理者やIT部門が「Teams管理センター」から一括して設定を行います。設定箇所は「通話ポリシー(Calling Policies)」となり、特定のユーザーやグループに割り当てることが可能です。

Teams管理センターでの設定フロー

以下は、管理者がBusy on Busyを有効にする際の代表的な手順例です。

手順操作内容
1Teams管理センターにサインインする
2左側のナビゲーションメニューから「音声(Voice)」→「通話ポリシー(Calling policies)」を選択する
3編集したい通話ポリシー(例:Global もしくは作成済みのカスタムポリシー)を選択する
4「Busy on Busy」の項目を探し、「オン」に切り替える
5変更内容を保存すると、設定が反映される(反映まで数分〜数時間かかる場合がある)

管理者はポリシーを個別のユーザーに割り当てることもできます。例えば、コールセンター部門やカスタマーサポートチームなど、同じ運用方針が求められるユーザーグループに適用する形が一般的です。

ポリシーの割り当てとテスト

Busy on Busyが有効になったポリシーを特定ユーザーに割り当てるには、Teams管理センターのユーザー管理画面から対象ユーザーを選択し、適用したい通話ポリシーを割り当てます。割り当て後、ユーザーが実際に通話中に着信が来るかどうかをテストして動作を確認しましょう。

たとえば、あるユーザーAが通話中で、別のユーザーBがユーザーAに電話をかけた場合、A側には通知が来ず、B側では「話し中」と表示されるか、あるいはボイスメールに転送されるケースがあります。

Busy on Busyとボイスメール転送の関係

Busy on Busyを有効化すると、着信を拒否するかボイスメールに転送するかは、組織の設定やプランによって異なります。デフォルトでは着信拒否扱いになる場合もあれば、ボイスメールへ自動的に転送されることもあります。

ボイスメール転送を行うメリット

  • 通話中に応答できなかった要件を、後から確認できる
  • 大事な連絡を完全に逃さないための保険として有効
  • 電話をかけた側にも「留守番電話に切り替わった」ことが分かり安心

ボイスメールには、音声メッセージが録音されるだけでなく、文字起こし(トランスクリプト)機能が利用できる場合もあります。これにより、後から要件をテキストベースでも確認しやすくなる点が利点です。

ボイスメール転送をオフにするときの注意点

ボイスメール転送を利用しない場合、着信が「ビジー」扱いとなり着信者側には話し中表示となります。これは迅速に「通話できない」と通知する意味では良いですが、留守番電話やメッセージ機能がなくなるため、取りこぼしが発生するリスクがあります。組織の運用方針や外部顧客との関係性を考慮して設定を決めると良いでしょう。

ユーザー視点で見る「新Teams」の通知ミュート状況

冒頭でも触れたように、新Teams(プレビュー版や一般リリース版)では、旧Teamsと比べてユーザーインターフェースが刷新されました。その結果、「会議中にすべての通知をオフにする」「通話中の音やバナー通知を停止する」といった、細かい設定が見つけにくい、あるいはまだ実装されていないケースがあります。

旧Teamsでできた操作

  • アプリ設定の「通知」から、会議中のバナー表示をオフにする
  • 「集中モード」に切り替え、通話中のポップアップを抑制する

これらの機能は従来のTeamsでは比較的簡単に操作できました。新Teamsでも、今後のアップデートで再度追加される可能性がありますが、現時点では明示的な設定項目がないため、ユーザーが自由にミュートできない状況が残っています。

新Teamsで現行利用できる対策

  • **ステータスを手動で「応答不可」「取り込み中(DND)」に変更する**
    ただし、この方法では着信自体がブロックされるわけではなく、通知バナーが出ない程度の効果しか得られない場合があります。
  • **デバイスレベルでの通知制御**
    Windows OSやモバイル端末の通知設定で、特定アプリの通知バナーを制限することはできます。しかし、着信音が鳴るかどうかや、コールの制御はTeamsアプリ側と連動しないケースがあるため、根本的な解決策にはなりにくいです。
  • **管理者に「Busy on Busy」の適用を依頼する**
    ユーザー単位のミュート設定が見当たらない場合は、管理者権限でBusy on Busyを有効化してもらうのが最も確実な方法です。

Busy on Busyを導入するときの運用ポイント

実際にBusy on Busyを導入する際には、次のような運用上のポイントを整理しておくと、社内外とのコミュニケーションが円滑に進みやすくなります。

1. 一部ユーザーに対して段階的に導入

まずはコールセンター部門やサポート部門など、電話対応がメインとなるチームでテスト運用し、問題が発生しないか検証します。その後、効果が確認できたら徐々に範囲を拡大するのがおすすめです。

2. 着信拒否後のメッセージやボイスメールの活用

着信がビジー扱いで拒否された場合、発信者に対してどのようなメッセージが表示されるのかを確認し、必要があればボイスメールや自動応答メッセージを適切にカスタマイズします。

3. 社内周知とマニュアル整備

「通話中に電話をかけてもつながらない」という状況を知らずに利用者が使うと、混乱が生じるかもしれません。そこで、Busy on Busyの挙動を社内ポータルやマニュアル、メール通知などで事前に周知し、「通話中はビジーになる」旨を伝えておくとトラブルを回避しやすくなります。

4. 新Teamsへのアップデートと併せた運用方針

Microsoftは新Teamsの正式リリースに向けて機能追加・改修を続けています。今後のアップデートで「会議中の通知設定」が復活または改善される可能性もあるため、最新のリリースノートやMicrosoft 365管理センターの更新情報を確認しながら運用方針をアップデートしていきましょう。

表で比較する!Busy on Busyのメリット・デメリット

以下の表に、Busy on Busyを導入するメリットとデメリットをまとめてみました。導入の際の判断材料としてお役立てください。

観点メリットデメリット
集中力の維持通話中の割り込みがなくなるため、1つの通話に集中できる拒否された側は緊急連絡があっても通じない可能性がある
ユーザー操作ユーザー個人での設定不要。管理者が一括して設定可能ユーザーが自発的にオン/オフを切り替えられない場合がある
通知制御着信音やバナー通知がオフになるため騒がしくならない新しい通話を逃してしまうリスクがある
ボイスメールボイスメールに転送することで伝言を受け取れるボイスメール設定がないと着信を完全に取りこぼす

実践的な活用シナリオ

シナリオ1:コールセンター部署

コールセンターなど、通話が頻繁に行われる部署では、オペレーターがひとつの顧客対応に注力しやすいようBusy on Busyを有効化し、着信が重ならない環境を整えます。ボイスメールとセットで導入し、コールを逃した際には確実にメッセージを受け取れる体制を整備するのがポイントです。

シナリオ2:経営陣や重要商談中の担当者

役員クラスの方や大事な商談を担当するユーザーには、通話中断がないように設定しておくと業務効率が高まります。Teams管理センターで特定ユーザーに対して優先的にBusy on Busyを適用し、同時にスケジュール管理やOutlookカレンダーとの連携を強化することで、最小限の割り込みで仕事を進められます。

新Teamsでの今後の展望

Microsoftは新Teamsの機能改善を継続的に行っています。ユーザーインターフェースや設定画面の配置が刷新されたことで、一時的に旧Teamsで可能だった操作が見当たらないケースがあるのは事実ですが、今後のアップデートや機能追加によって改善される可能性が十分に考えられます。

現在のところ、「Busy on Busy」機能は管理者側でポリシーを設定する方法が中心であり、ユーザー自身が通話中の通知を完全にミュートする方法は限定的です。今後のバージョンアップで「会議中の通知ミュート」機能が復活すれば、個人ユーザーが細かなコントロールを行いやすくなるでしょう。

まとめ

Microsoft Teamsで通話中に別の着信が割り込む問題は、多忙なビジネスシーンでは避けて通れない課題です。とくに新しいTeamsでは、旧Teams時代に存在したユーザー単位の通知設定が見当たらず、混乱する方も多いかもしれません。そんな時、管理者が「Busy on Busy(ビジー・オン・ビジー)」を有効化することにより、通話中の着信を自動的にビジー扱いとし、煩わしい割り込みを防ぐことが可能になります。

ボイスメール転送の仕組みと組み合わせることで、電話を完全に拒否してしまうリスクを軽減できるのもポイントです。ただし、Busy on Busyが有効になると、通話を取りこぼすシーンも増えるため、導入前に組織全体の電話応対方針を検討し、必要な周知を行うことが大切です。今後の新Teamsアップデートにも注目しつつ、現在の環境では管理者ポリシーによる設定が最善策と言えるでしょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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