Microsoft TeamsのAI生成ノートをカスタマイズ:Copilot会議リキャップの変更点と管理者の確認事項

Microsoft Teamsの会議リキャップで、AI生成ノートを自分向けの形式に変換できるようになります。対象はMicrosoft 365 Roadmap ID 501540の「Microsoft Copilot (Microsoft 365): Customize AI-generated notes in meeting recap」で、Speaker SummaryやExecutive Summaryなどの組み込み形式に加え、ユーザーが独自テンプレートを作成・保存できる点が大きな変更です。管理者は「便利になった」で済ませず、Copilotライセンス、文字起こし、録画、保持ポリシー、機密会議での共有制御をあわせて確認しておく必要があります。(Microsoft)

2026年5月30日日本時間時点の公式ロードマップAPIでは、この項目は「Launched」、一般提供は2025年12月、対象製品はMicrosoft TeamsとMicrosoft Copilot (Microsoft 365)、対象プラットフォームはDesktopとMac、クラウドはWorldwide (Standard Multi-Tenant)として示されています。なお、Microsoft 365 Roadmapのリリース日は見込みであり、情報は変更される可能性がある点も前提にしてください。(Microsoft)

目次

Microsoft TeamsのAI生成ノートのカスタマイズで何が変わるのか

今回の更新は、Teams会議後の「Recap」に表示されるAI生成ノートを、利用者ごとの目的に合わせて再構成できるようにする機能です。

従来の会議リキャップは、会議全体の要点やフォローアップを確認する用途が中心でした。今回のカスタマイズでは、同じ会議内容でも「誰が何を話したか」「役員向けに要点だけを見たい」「営業引き継ぎ用に次アクションを整理したい」といった視点に合わせて、AI生成ノートの見せ方を変えられます。

公式サポートでは、Teamsの会議チャットを開き、RecapからCustom summaryを選ぶ流れが示されています。既存テンプレートを選ぶだけでなく、新しいテンプレートを作成し、プレビューしてから保存・適用できます。会議シリーズの場合は、将来の回にもテンプレートが記憶されると説明されています。(マイクロソフト サポート)

変更点これまでの利用イメージ更新後の利用イメージ
AI生成ノートの形式標準的な要約を読む用途に合う形式へ変換する
組み込みテンプレート汎用的な要約中心Speaker Summary、Executive Summaryを選択できる
独自テンプレート毎回プロンプトで調整しがち指示文やサンプルを使ってテンプレート化し、再利用できる
会議シリーズでの活用会議ごとに確認・整理定例会議で同じ形式のリキャップを継続利用しやすい

重要なのは、この機能が「会議内容を変える機能」ではなく、「文字起こしをもとにしたAI生成ノートの切り口と形式を変える機能」だという点です。意思決定、タスク、リスク、発言者別の論点など、会議後に確認したい観点をあらかじめテンプレート化しておくと、議事録作成や情報共有の手間を減らせます。

利用者にとってのメリット

利用者側の一番のメリットは、会議後に自分の仕事に必要な情報へすぐ到達しやすくなることです。

たとえば、同じプロジェクト会議でも、マネージャー、営業担当、開発担当、カスタマーサクセスでは知りたい内容が異なります。標準の会議要約だけでは、全員にとって少しずつ過不足が出ます。カスタム要約を使うと、同じリキャップから別々の切り口で情報を取り出せます。

使い分けしやすいテンプレート例

利用シーンおすすめの形式使うべき理由
役員・部長への報告Executive Summary背景説明を抑え、決定事項・懸念・次の判断材料を短く整理しやすい
1on1やレビュー会議Speaker Summary誰がどの論点を話したかを追いやすい
営業会議独自テンプレート顧客課題、提案内容、次回アクション、担当者を固定項目にできる
障害対応・インシデント会議独自テンプレート発生事象、暫定対応、根本原因、再発防止策を抜き出しやすい
定例プロジェクト会議独自テンプレート進捗、ブロッカー、期限、担当者を毎回同じ形で確認できる

組み込みテンプレートとして、Speaker summaryは「誰が何を話したか」に基づいて会議内容を整理し、Executive reportは主要な議論を高レベルの要点としてまとめる用途で紹介されています。独自テンプレートでは、不要なセクションの削除、トーンの調整、好みのフォーマット例の貼り付けもできます。(マイクロソフト サポート)

実際の使い方

Teamsデスクトップでの基本的な流れは次のとおりです。

手順操作確認ポイント
1Teamsで会議チャットを開くリキャップが利用できる会議か確認する
2Recapを選択する録画または文字起こし済みの会議であることを確認する
3Custom summaryを選択する表示されない場合はライセンス、ポリシー、展開状況を確認する
4既存テンプレートを選ぶ、またはCreate templateを選ぶSpeaker Summary、Executive Summary、独自テンプレートを使い分ける
5要約形式を指示する「決定事項、担当者、期限、未解決課題の順で整理」など具体的に書く
6Previewで確認する抜け漏れ、表現、不要な項目を確認する
7Save and Applyで保存する定例会議で再利用するテンプレート名を分かりやすくする

テンプレート作成では、単に「分かりやすく要約して」と書くよりも、出力項目を固定したほうが実務で使いやすくなります。たとえば、次のような指示が向いています。

以下の形式で会議内容を整理してください。

- 決定事項
- 担当者別のアクションアイテム
- 未解決の論点
- 次回会議までに確認すべきこと
- 顧客または関係部門へ共有すべき内容

曖昧な内容は断定せず、「要確認」と明記してください。

別の例として、開発チームの定例会議なら次のようにできます。

開発チーム向けに、以下の観点で短く整理してください。

- 今週完了した作業
- 遅延している作業と理由
- 技術的なブロッカー
- レビューが必要な項目
- 次回までの担当者別タスク

不要な雑談や重複した発言は省略してください。

サポートページでは、過去にうまく機能した要約フォーマットの例を貼り付けると、その形式に近い要約を生成できるという使い方も紹介されています。テンプレートは編集または削除できますが、削除操作は元に戻せないため、運用で使っているテンプレートは名前を見て用途が分かるようにしておくと安全です。(マイクロソフト サポート)

利用条件と影響範囲

この機能は、すべてのTeams会議で無条件に使えるものではありません。特に確認すべき条件は、ライセンス、文字起こし、会議時間、クライアント、組織ポリシーです。

TeamsのRecapは、録画または文字起こしされた会議、タウンホール、ウェビナー、通話などの後に利用でき、リキャップ内には録画、文字起こし、共有ファイル、ノート、custom summary、アジェンダ、フォローアップタスクなどが含まれます。AI summaryは、対応言語で文字起こしされたイベントで利用でき、イベントは5分以上である必要があります。(マイクロソフト サポート)

また、Intelligent recapを使うには、Teamsを含むMicrosoft 365サブスクリプション、またはMicrosoft 365 (no Teams)と別のTeamsライセンスが必要です。さらに、Teams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotライセンスの割り当ても前提として説明されています。(Microsoft Learn)

確認項目見るべき内容つまずきやすい点
ライセンスMicrosoft 365 CopilotまたはTeams Premiumの対象ユーザーか一部ユーザーだけ表示されない場合、ライセンス割り当て差が原因になりやすい
文字起こし会議のTranscriptionが許可されているか文字起こしがない会議ではAI要約が使えない
会議時間AI summaryの対象となる長さか短すぎるテスト会議では表示確認に失敗することがある
クライアントDesktop、Macで確認するロードマップ上の対象プラットフォームを先に検証する
クラウドWorldwide (Standard Multi-Tenant)のテナントかGovernment系テナントでは別途公式情報の確認が必要
機密設定感度ラベル、録画・文字起こし制御、共有制御コピーやメール共有が制限される場合がある

公式ロードマップAPIではプラットフォームがDesktopとMac、クラウドがWorldwide (Standard Multi-Tenant)として示されています。一方、サポートページにはモバイルでCustom summaryを選択する手順もあり、デスクトップで作成したテンプレートがモバイル側に表示されることが説明されています。展開確認は、まずロードマップの対象プラットフォームで行い、その後に利用者が使う端末でUI差分を確認するのが現実的です。(Microsoft)

管理者が確認すべきTeams設定

管理者が最初に見るべきなのは、Copilotそのものの有効化ではなく、会議の文字起こしと録画に関するポリシーです。AI生成ノートや会議リキャップは、会議の文字起こしデータに強く依存します。

Microsoft Learnでは、Intelligent recapを使うには文字起こしをオンにする必要があり、フルのリキャップ体験には録画を許可するポリシーも必要だと説明されています。録画がオフの場合、録画、話者、トピック、チャプターを含まないリキャップ体験になります。(Microsoft Learn)

Teams管理センターで見る項目

項目管理画面の主な場所確認する理由
Meeting policiesMeetings > Meeting policiesCopilot、文字起こし、録画の基本制御を確認する
Copilot設定Recording & transcription内のCopilot設定会議中のみ、会議後も利用、オフなどの挙動を制御する
TranscriptionRecording & transcriptionAI要約・リキャップの前提になる
Meeting recordingMeeting policiesフルのリキャップ体験に影響する
Events policiesMeetings > Events policiesウェビナーやタウンホールにも展開する場合に確認する
感度ラベル・会議テンプレートPurview、Teams管理機密会議で録画・文字起こし・共有を制御する

Microsoft 365 Copilot in Teams meetings and eventsの管理では、Teams管理センターまたはPowerShellでCopilotの利用方法を管理できます。Copilot設定には、On、On with saved transcript required、On with transcript saved by default、Offがあり、PowerShellでは-Copilotパラメーターを使います。(Microsoft Learn)

代表的なPowerShell例は次のとおりです。

Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity <policy name> -Copilot Enabled
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity <policy name> -Copilot EnabledWithTranscriptDefaultOn
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity <policy name> -Copilot Disabled

文字起こしは、Teams管理センターのRecording & Transcriptionセクション、またはCsTeamsMeetingPolicy-AllowTranscriptionパラメーターで管理します。Microsoft Learnでは、管理者の文字起こしポリシーと主催者のCopilot会議オプションの組み合わせによって、Copilotが会議中だけ使えるのか、会議後も使えるのかが変わると説明されています。(Microsoft Learn)

録画を許可・禁止する場合は、Teams管理センターのMeetings > Meeting policiesでMeeting recordingを切り替えるか、PowerShellの-AllowCloudRecordingを使います。録画権限は、会議の主催者と録画を開始するユーザーの両方に必要です。(Microsoft Learn)

Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity Global -AllowCloudRecording $true

機密情報・コンプライアンス面の注意点

AI生成ノートのカスタマイズは便利ですが、会議内容を要約して見やすくする機能である以上、情報管理の観点では注意が必要です。特に、経営会議、人事面談、法務相談、インシデント対応、顧客情報を扱う会議では、文字起こし・録画・AI要約の保存と共有範囲を事前に決めておくべきです。

TeamsのAI summaryは、会議の感度ラベルによってコピーできない場合があります。また、Confidential Recipients OnlyやHighly Confidential Recipients Onlyの感度ラベル、録画や文字起こしが利用できない会議、録画や文字起こしへのアクセスが主催者・共同主催者または特定ユーザーに制限されている会議では、AI summaryのメール共有が利用できない条件として説明されています。(マイクロソフト サポート)

AI生成コンテンツについては、Microsoftのサポートページでも、不正確、不完全、不適切な内容が含まれる可能性があると明記されています。カスタム要約を議事録や顧客報告に使う場合は、送信前に人が確認する運用を必ず残してください。(マイクロソフト サポート)

管理者向けのリスク対策表

リスク起こりやすい場面対策
AI要約の誤り数字、期限、担当者名が多い会議共有前レビューを必須にする
機密情報の拡散人事・法務・経営会議感度ラベル、会議テンプレート、共有制限を使う
文字起こしの保存範囲が曖昧外部参加者を含む会議参加者への周知と録画・文字起こしポリシーを整備する
テンプレートの乱立部署ごとに自由作成させる推奨テンプレートと命名ルールを作る
監査・保持要件との不一致長期保管が必要な会議Purview保持ポリシーやSharePoint側の管理を確認する

会議録画と文字起こしは、既定では120日後に削除される設定が説明されています。ただし、これはストレージ節約のための有効期限であり、コンプライアンス要件を満たすための保持制御ではありません。保持・削除の要件がある場合は、Microsoft Purviewの保持ポリシーを検討する必要があります。(Microsoft Learn)

展開前にやるべき確認手順

組織でこの機能を展開する場合、いきなり全社通知するよりも、対象ユーザーを絞って「表示されるか」「期待した形式で出るか」「共有してよい内容か」を確認するのが安全です。

推奨する検証手順

段階やること完了基準
事前確認対象ユーザーのライセンス、Teamsクライアント、ポリシーを確認するCopilot、文字起こし、録画の前提条件がそろっている
テスト会議5分以上の会議を録画または文字起こしして試すRecapにAI summaryやCustom summaryが表示される
テンプレート検証Speaker Summary、Executive Summary、独自テンプレートを比較する用途ごとに使い分けが説明できる
セキュリティ確認感度ラベル付き会議、外部参加者あり会議で挙動を見るコピー、共有、アクセス制限の影響を把握できる
利用者向け案内推奨テンプレート例と注意点を共有する利用者が自分でテンプレートを作れる
運用定着定例会議でテンプレートを固定する会議後の報告・タスク整理が短縮される

検証では「短い会議で試して表示されない」と判断しないことが重要です。AI summaryは、対応言語で文字起こしされた5分以上のイベントが条件として説明されています。テスト会議は、実際の発言量がある状態で行うと確認しやすくなります。(マイクロソフト サポート)

開発者・自動化担当者が確認すべきこと

今回のロードマップ項目は、Teams会議リキャップ内のユーザー体験に関する更新です。公式ロードマップAPI上では、追加のmoreInfoUrlsは空で、開発者向けAPI、Graphの新エンドポイント、移行スキーマの変更としては示されていません。したがって、社内アプリや自動化フローを設計している場合は、カスタム要約テンプレートの内部保存形式に依存しない方針が安全です。(Microsoft)

開発者や情シスの自動化担当者が特に注意すべきポイントは、次の3つです。

まず、カスタム要約を「正式な構造化データソース」として扱わないことです。AI生成ノートは便利ですが、常に正確とは限りません。タスク管理システムやCRMへ転記する場合は、人の確認ステップを入れるべきです。

次に、録画・文字起こしファイルの保存場所と権限に注意することです。Teams会議録画は主催者のOneDriveやSharePointに保存され、会議の種類や参加者の役割によって場所や権限が変わります。チャンネル会議の録画や文字起こしについては、-ChannelRecordingDownloadでダウンロード可否を制御できます。(Microsoft Learn)

最後に、外部参加者や機密会議を含むフローでは、感度ラベルや会議テンプレートを前提に設計することです。Microsoft Learnでは、Teams管理者ポリシーまたは会議テンプレートで、会議の文字起こしがCopilotでどのように使われるかを管理でき、強制できるCopilotポリシー設定は「On with saved transcript required」のみと説明されています。(Microsoft Learn)

失敗しやすいポイントと対処法

Custom summaryが表示されない

まず確認するのは、ユーザーに必要なライセンスが割り当てられているか、Teamsクライアントが対象か、会議が文字起こしされているかです。文字起こしが無効な会議では、AI要約やカスタム要約を期待通りに使えない可能性があります。Intelligent recapでは、会議、イベント、グループVoIP通話の利用に文字起こしの有効化が必要です。(Microsoft Learn)

会議後にCopilotの履歴が残らない

主催者がCopilotを「Only during the meeting」にしている場合、Copilotは会議中だけ利用され、会議後にTeamsのCopilot履歴へアクセスできません。この設定は、保存されない一時的な音声テキスト処理データに依存するものとして説明されています。(Microsoft Learn)

機密会議でコピーや共有ができない

これは不具合ではなく、感度ラベルや録画・文字起こしアクセス制限による想定動作の可能性があります。AI summaryは感度ラベルによってコピーできない場合があり、共有が利用できない条件もあります。利用者向けには「機密会議ではカスタム要約を外部共有しない」「必要な場合は承認済みの共有手段を使う」と明確に案内しましょう。(マイクロソフト サポート)

テンプレートの品質が安定しない

テンプレートの指示が抽象的すぎると、会議ごとに出力がぶれます。「要点をまとめて」ではなく、「決定事項、担当者、期限、未解決課題、次回確認事項」のように項目名を固定してください。営業会議、開発定例、障害対応、採用面談など、会議の種類ごとにテンプレートを分けると精度を評価しやすくなります。

政府機関・特殊クラウドで同じように使えると考えてしまう

公式ロードマップAPI上のクラウドはWorldwide (Standard Multi-Tenant)です。また、Microsoft LearnではMicrosoft 365 Copilot in Teams meetings and eventsについて、GCC HighとDoDでは現在利用できないと説明されています。政府機関向けテナントや特殊クラウドでは、管理センターのメッセージセンターとロードマップの対象クラウドを必ず確認してください。(Microsoft)

現場で使いやすいカスタム要約テンプレート例

役員報告向け

役員向けに、会議内容を簡潔に整理してください。

- 重要な決定事項
- 経営判断が必要な論点
- リスクと影響範囲
- 次に承認が必要な事項
- 期限があるアクション

詳細な議論の経緯は省略し、判断に必要な情報を優先してください。

プロジェクト管理向け

プロジェクトマネージャー向けに、以下の形式で整理してください。

- 進捗状況
- 遅延・ブロッカー
- 仕様変更やスコープ変更
- 担当者別タスク
- 期限
- 次回会議で確認すること

担当者や期限が発言から明確でない場合は「未確定」と書いてください。

顧客対応向け

顧客対応チーム向けに、以下の観点で要約してください。

- 顧客の要望
- 顧客の懸念
- 提案した内容
- 社内確認が必要な事項
- 次回までのアクション
- 顧客へ送るべき確認事項

社外共有前提の文体ではなく、社内メモとして整理してください。

障害対応・インシデント会議向け

インシデント対応記録として、以下の形式で整理してください。

- 発生した事象
- 影響範囲
- 暫定対応
- 根本原因の仮説
- 恒久対応案
- 再発防止策
- 未解決事項
- 担当者と期限

推測と確定情報を区別して書いてください。

こうしたテンプレートは、単に見た目を整えるためではなく、会議後の判断やタスク化を速くするために使います。特に「未確定」「要確認」「担当者不明」を明示する指示を入れておくと、AI要約の読み手が誤って確定事項として扱うリスクを下げられます。

管理者が社内展開時に伝えるべき利用ルール

社内展開では、機能説明よりも「どこまで使ってよいか」を明確にすることが大切です。最低限、次のルールを利用者向けに案内すると混乱を防げます。

利用ルール理由
AI生成ノートは必ず確認してから共有するAI生成コンテンツには誤りが含まれる可能性があるため
機密会議では感度ラベルと共有範囲に従うコピーや共有が制限される場合があるため
顧客・外部向け文書に転用する前に人が修正する表現や事実関係の責任は利用者側に残るため
テンプレート名に用途を入れる定例会議や部署ごとの再利用で迷わないため
個人情報や機密性の高い内容を不要に要約させない会議リキャップの保存・アクセス管理が必要になるため

AI生成ノートのカスタマイズは、議事録作成を完全に自動化するというより、会議後の一次整理を高速化する機能です。実務では、Copilotが作った要約をそのまま正とせず、担当者が最終確認してからPlanner、Loop、CRM、チケット管理ツールなどへ転記する運用が現実的です。

まず何をすべきか

Microsoft TeamsのAI生成ノートをカスタマイズできる今回の更新は、会議後の情報整理を大きく効率化できる一方で、文字起こし、録画、Copilot設定、感度ラベル、保持ポリシーの影響を受けます。

管理者はまず、Microsoft 365 CopilotまたはTeams Premiumの割り当て状況、Teams会議ポリシーのCopilot設定、文字起こしと録画の許可状態を確認してください。そのうえで、少人数の検証グループに対して、Speaker Summary、Executive Summary、独自テンプレートの3パターンを試し、どの会議種別にどの形式を使うかを決めると展開しやすくなります。

利用者側は、まず定例会議の1つで「決定事項・担当者・期限・未解決課題」を抜き出すテンプレートを作ってみるのがおすすめです。会議後に毎回同じ形式で確認できるようになれば、議事録作成、報告、タスク化の手戻りを減らせます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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