新しくリリースされたTeamsを使っていると、従来のクラシック版にあった「辞書に単語を追加」機能が見当たらず戸惑っていませんか。英単語以外の専門用語や略語を頻繁に扱う方にとっては、誤字扱いされないよう辞書をカスタマイズできるかどうかは大きな問題です。そこで今回は、新しいTeamsで思い通りにスペルチェックを行うための方法や回避策を詳しくご紹介します。
新しいTeamsで「辞書に単語を追加」できない背景
新しいTeamsは大幅なパフォーマンス改善やUIの刷新を目的に、内部的な構造を含めて再構築が進められています。こうした再構築のプロセスでは、クラシック版に存在した機能が一時的に実装されていなかったり、動作が不安定だったりするケースがよくあります。その代表的な例が「辞書に単語を追加」機能です。ここでは、なぜこの機能が新Teamsにまだ搭載されていないのか、その背景を掘り下げてみましょう。
クラシック版Teamsの仕組みとの断絶
クラシック版TeamsはElectronや従来の技術基盤を利用していました。一方、新しいTeamsはReactを含むよりモダンなフレームワークやWeb技術が採用され、パフォーマンス面で劇的に向上しています。ただし、その移行過程でクラシック版で利用していたAPIや設定ファイルとの互換性が十分に検証されないまま、新たなアーキテクチャへ移行した可能性があります。結果として、以前のように「右クリック→Add to dictionary」が表示されない状況が生じているのです。
プレビュー期間の機能検証
新Teamsは現在プレビュー版としての利用者の声を集めており、正式リリース後も継続的にアップデートされる見通しがあります。ユーザーからのフィードバックや開発チームの検証プロセスを経て、使い勝手が改良されていく段階にあるといえます。Microsoftのロードマップでも、多言語対応やスクリプト対応など、スペルチェック機能の充実は要望が多い項目として挙げられる傾向があります。
機能が復活する可能性
プレビュー期間中やリリース直後には未実装の機能が後から追加される事例は、他のMicrosoft 365アプリでも見られました。たとえば、EdgeがChromiumベースに移行した当初もカスタム辞書の扱いが制限されていましたが、徐々に更新されている経緯があります。Teamsも同様に、ユーザー要望が強い機能から優先して改修されるため、将来的にはクラシック版同様の「辞書に追加」機能が復活することが期待できます。
回避策1:ブラウザ版Teamsを活用する
「新しいTeams」のデスクトップアプリでは「Add to dictionary」が見当たらなくても、ブラウザ版のTeamsでは意外と機能しているケースがあります。Microsoft EdgeやGoogle ChromeといったブラウザでTeamsを開き、チャット入力欄で単語を右クリックすると「Add to dictionary」が表示されることが報告されています。
ブラウザ版とアプリ版の同期
ブラウザ版で「Add to dictionary」を実行した場合、ブラウザ側のカスタム辞書が更新される形になります。しかし、Teamsアプリの内部でどの程度同期されるかは環境によって異なります。一部のユーザーからは、しばらく時間を置くとアプリ版でも誤字扱いされなくなったとの声がありますが、確実に連動するわけではないため、注意が必要です。
ブラウザ版のメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・手軽に「辞書に追加」機能を使える ・常に最新バージョンを利用可能 | ・操作感がデスクトップアプリと異なる ・他のアプリとの切り替えが多いと煩わしい |
上記のように、ブラウザ版で辞書を更新してしまえば、単語を誤字扱いされにくくなるというメリットがありますが、チームの運用ルールによってはデスクトップアプリを推奨している場合もあり、必ずしも万人向けの解決策とは言えません。
回避策2:Microsoft Edgeのカスタム辞書に直接登録
新しいTeamsアプリの内部設定にこだわらず、Microsoft Edgeが提供するカスタム辞書に直接単語を登録する方法も有効です。Edgeのカスタム辞書に登録すると、同じPC上で動作する一部のアプリケーションがその辞書情報を参照する場合があります。TeamsがEdgeの仕組みをある程度ベースにしていることから、こちらの方法で誤字扱いが解消される可能性が高いです。
設定画面からの登録手順
- Microsoft Edgeを起動する
- 画面右上の「…(設定など)」アイコンをクリック
- 「設定」→「言語」を選択
- 「言語」項目の下部にある「スペルチェック」や「カスタム単語の追加」などの項目を選ぶ
- 登録したい単語を入力し、追加ボタンを押す
この手順で単語を追加したあと、Teamsを再起動すると、赤い波線が消えたという報告があります。もしすぐに反映されない場合でも、PCの再起動や時間をおいて確認すると改善することが多いようです。
JSONファイルへの直接編集
場合によっては、Edgeのカスタム辞書を扱うJSONファイルを直接開いて編集する上級者向けの手法も考えられます。ただし、バージョンや環境によってファイルの場所が変わるため、安易に手動編集するのはリスクも伴います。公式にはGUIを通じて追加することが推奨されているため、基本的には設定画面からの登録をおすすめします。
回避策3:旧Teams(クラシック)で単語を登録する
依然としてクラシック版Teamsをインストールしている環境がある場合は、クラシック版で単語を登録し、そのまま新しいTeamsに切り替えるという方法も検討できます。ただし、環境によってはクラシック版と新Teamsで辞書情報が共有されない事例もあり、必ずしも効果があるとは限りません。
クラシック版の辞書登録手順
- Teamsクラシック版を立ち上げる
- チャット入力欄でカスタムしたい単語を入力
- 単語を右クリックし「Add to dictionary」を選択
- Teamsを再起動
- 新しいTeamsを開き、登録した単語の誤字判定が外れているか確認
この方法は、クラシック版で登録した情報を新Teamsが一部参照しているケースに限り有効です。もし効果がなければ、ブラウザ版やEdgeのカスタム辞書を使った回避策を優先してみましょう。
今後の見通しと期待される改善
Microsoftは今後、新しいTeamsの機能拡充を積極的に進めると予想されます。スペルチェック機能はビジネスチャットツールにおいて基本的かつ重要な領域であるため、公式のロードマップやInsider Programなどを通じて注目しておく価値があります。特に多言語利用者や専門用語を多用するユーザー層からの要望が多いため、クラシック版と同等、あるいはそれ以上に拡張されたカスタム辞書機能の実装を期待する声は増えています。
Officeアプリとの辞書共有の可能性
現時点でTeams、Word、OutlookなどのOfficeアプリケーションが同一の辞書を共有しているわけではありません。Office独自のカスタム辞書は存在しますが、Teamsがそれを読み込む仕組みは確立していないのが実情です。しかし、Microsoft 365全体のユーザーエクスペリエンス向上の観点から、近い将来にWordやOutlookなどのカスタム辞書情報をTeamsでも利用できるようになる可能性は十分に考えられます。
トラブルシューティング:うまくいかない場合のチェックリスト
実際に回避策を試してもスペルチェックが改善されない場合は、以下のポイントを確認してみてください。
1. Windowsの言語設定を確認
Windowsのシステム言語とTeamsの表示言語が一致しないと、思わぬ挙動を引き起こすことがあります。
- 「設定」→「時刻と言語」→「言語」から、Teamsを主に使う言語が正しく追加されているか確認しましょう。
2. EdgeやChromeのバージョン確認
ブラウザ版のTeamsを使用する際、EdgeやChromeのバージョンが古いと辞書機能が正常に動作しない可能性があります。最新バージョンへアップデートしてから再度試行してみるのがおすすめです。
3. Teamsのキャッシュクリア
Teamsはキャッシュを多用するため、キャッシュの不整合で辞書追加が反映されないケースがあります。下記のような手順でキャッシュフォルダを削除・リセットすると、問題が解消されることがあります。
- Teamsアプリを終了する
- エクスプローラーで下記ディレクトリに移動
%appdata%\Microsoft\Teams
- 「Cache」「GPUCache」などのフォルダを削除する
- Teamsを再起動する
まとめ:いまは回避策を活用しつつアップデートに期待
新しいTeamsはパフォーマンスの向上やモダンなUIへの刷新など大きな進化を遂げていますが、クラシック版の「辞書に単語を追加」機能が一時的に使えないため、多くのユーザーが不便を感じているのも事実です。現時点ではブラウザ版からの追加やEdgeのカスタム辞書を活用することで、ある程度の回避が可能となっています。とはいえ、Microsoftがユーザーからの要望をくみ取り、正式に機能を再実装する可能性は高いと考えられます。ビジネスや学業で頻繁に専門用語を扱う方は、今回ご紹介した回避策を試しつつ、アップデート情報やMicrosoftの公式アナウンスを定期的にチェックしておくと良いでしょう。

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