Microsoft Teamsモバイルの絵文字ショートカット変更点|入力補完・対象・対応方法

Microsoft Teamsのモバイル版に、デスクトップ版と同じ感覚で使える絵文字ショートカットと入力候補が追加されます。iOS・Androidで、メッセージ欄に:smile:のようなコマンドを入力すると、リアルタイムで候補が表示され、組織のカスタム絵文字も選びやすくなる変更です。

2026年6月12日に更新されたMicrosoft 365 Roadmap ID 565370では、2026年7月の一般提供が予定されています。現時点で追加料金や移行作業、利用開始期限は案内されていません。一般ユーザーはTeamsアプリの更新、管理者はカスタム絵文字に関するポリシーを確認しておくとよいでしょう。(Microsoft)

目次

Microsoft Teamsモバイル版の絵文字ショートカットは何が変わる?

今回の「Emoji shortcuts with autocomplete on mobile」は、Teamsのメッセージ入力欄から絵文字をすばやく挿入できるようにする機能です。

確認項目内容
ロードマップID565370
対象サービスMicrosoft Teams
対象端末iOS、Android
提供状況開発中
提供予定2026年7月
リリース段階一般提供
対象環境Worldwide、GCC、GCC High、DoD
主な変更コロン形式のショートカット、リアルタイム入力候補、カスタム絵文字対応

ロードマップ上の提供月は確定日ではありません。Microsoftは、掲載されている日程や仕様が変更される可能性があると案内しています。(Microsoft)

コロンから絵文字を直接入力できる

変更後は、メッセージ入力欄に半角コロンの:を入力し、続けて絵文字名を入力します。

たとえば、次のような操作です。

:smile:

入力途中には候補がリアルタイムで表示されるため、正式なコマンドを最後まで覚えていなくても、候補から目的の絵文字を選べます。

デスクトップ版では、すでに「:+絵文字名+:」による入力方法が提供されています。今回の更新は、その操作感をiOS・Android版にも広げるものです。(マイクロソフトサポート)

絵文字一覧を開く操作を減らせる

従来のモバイル版では、入力欄の下にある絵文字ボタンをタップし、カテゴリーや検索欄から絵文字を探す方法が基本でした。今回の変更後も従来の選択方法は利用できますが、頻繁に使う絵文字はキーボードから直接挿入しやすくなります。(マイクロソフトサポート)

たとえば、「確認しました」「ありがとうございます」といった短い返信に絵文字を添える場合、次の操作を省略できます。

従来の操作変更後の操作
絵文字ボタンを開く入力欄に:を入力
カテゴリーや検索欄を操作絵文字名を数文字入力
一覧から絵文字を選ぶ入力候補から選ぶ

特に片手でスマートフォンを操作しているときや、移動中に短い返信を行う場面で効果が分かりやすい機能です。

カスタム絵文字もショートカットから利用しやすくなる

ロードマップでは、通常の絵文字だけでなく、組織が登録したカスタム絵文字への対応も案内されています。社内ロゴ、製品アイコン、承認や対応状況を表す独自の絵文字などを、モバイルからすばやく呼び出せるようになることが期待されます。(Microsoft)

ただし、カスタム絵文字が利用できるかどうかは、組織のTeams設定やユーザーに割り当てられたメッセージングポリシーにも左右されます。

影響を受けるユーザーと環境

今回の変更で直接影響を受けるのは、次のユーザーです。

  • iPhoneやiPadでTeamsを利用しているユーザー
  • AndroidスマートフォンやタブレットでTeamsを利用しているユーザー
  • チャットやチャネルへの投稿をモバイル端末から行うユーザー
  • 組織のカスタム絵文字を日常的に利用しているユーザー
  • モバイル版Teamsの操作マニュアルを管理している担当者

対象クラウドには、一般的な商用環境であるWorldwideのほか、GCC、GCC High、DoDが含まれています。Teams Freeはロードマップの対象環境に明記されていないため、この情報だけで利用対象と断定することはできません。(Microsoft)

なお、今回追加されるのはメッセージ本文へ絵文字を挿入する操作です。送信済みメッセージを長押しして付ける「リアクション」とは操作が異なります。

一般ユーザーが確認すること

Teamsアプリを最新版へ更新する

機能が提供済みの環境でも、古いTeamsアプリを利用していると表示されない可能性があります。iOSではApp Store、AndroidではGoogle Playから更新状況を確認してください。

現在のバージョンは、Teamsモバイルアプリで次の順に開くと確認できます。

  1. プロフィール画像をタップする
  2. 「設定」を開く
  3. 「バージョン情報」または「詳細情報」を開く
  4. 表示されたバージョンを確認する
  5. 必要に応じてApp StoreまたはGoogle Playで更新する

Microsoftも、最新機能を利用するためにTeamsのバージョンを定期的に確認し、更新するよう案内しています。(マイクロソフトサポート)

半角コロンで動作を確認する

展開後は、チャットまたはチャネルの入力欄で半角の:を入力し、候補が表示されるか確認します。

最初の動作確認では、ロードマップに例示されている次の入力を試すと判断しやすいでしょう。

:smile:

日本語の絵文字名や全角コロン:への対応範囲は、今回のロードマップでは説明されていません。候補が表示されない場合は、まず英字と半角コロンで確認してください。

機能が表示されなくてもすぐに不具合と判断しない

2026年7月は一般提供の予定月であり、すべての利用者へ同時に反映されるとは限りません。

次の条件では、同じ組織内でも利用開始時期が異なる場合があります。

  • iOS版とAndroid版でアプリの更新時期が違う
  • アプリストアの自動更新が無効になっている
  • 組織がモバイルアプリの更新を管理している
  • Microsoft側の段階的な展開が完了していない
  • ユーザーごとに異なるメッセージングポリシーが割り当てられている

候補が表示されない場合は、アプリ更新、別のアカウント、別の端末の順で切り分けると原因を探しやすくなります。

管理者が確認すべき設定

通常の絵文字ショートカットについて、ロードマップ上では専用の有効化設定やオプトアウト設定は案内されていません。一方、カスタム絵文字はTeams管理センターから制御できます。

組織全体のカスタム絵文字設定を確認する

Teams管理センターのメッセージ設定では、組織全体でカスタム絵文字機能を有効または無効にできます。

管理者は、少なくとも次の項目を確認してください。

設定確認内容
カスタム絵文字の使用組織全体で機能が有効か
Upload custom emojisカスタム絵文字を追加できるユーザー
Delete custom emojisカスタム絵文字を削除できるユーザー
ポリシーの割り当て想定したユーザーへ設定が適用されているか

Microsoftの既定値では、カスタム絵文字機能とアップロードは有効です。削除権限は、管理者を除く一般ユーザーでは既定で無効とされています。(Microsoft Learn)

カスタム絵文字の命名を整理する

入力候補からカスタム絵文字を探す運用では、似た名前や意味の分からない名前が多いと、目的の絵文字を見つけにくくなります。

たとえば、次のような名前は避けた方がよいでしょう。

icon01
new2
sample-final
testtest

代わりに、用途が推測できる名前へ統一します。

approved
in-review
thanks
company-logo
product-name

日本語名が入力候補でどのように扱われるかは公式情報で示されていません。英語名やローマ字名を含めて登録しておくと、モバイルでの検証を進めやすくなります。

展開後にiOSとAndroidの両方でテストする

管理者やヘルプデスクは、次のテスト項目を準備しておくとスムーズです。

テスト項目確認内容
コロン入力:の入力後に候補が表示されるか
候補の絞り込み数文字入力すると候補が変化するか
通常の絵文字選択した絵文字が本文へ挿入されるか
カスタム絵文字組織の絵文字が候補に表示されるか
送信後の表示送信者と受信者の双方で正しく表示されるか
端末差iOSとAndroidで動作に大きな違いがないか
ポリシー差対象ユーザーと非対象ユーザーで設定どおりに動くか

カスタム絵文字をアップロードできない場合でも、ショートカット機能の不具合とは限りません。アップロード権限がメッセージングポリシーで制限されていないか確認してください。

設定・更新・移行・料金・期限の確認結果

項目対応
ユーザー設定専用の事前設定は案内されていない
管理者設定通常の絵文字は専用設定の案内なし。カスタム絵文字の設定は確認が必要
アプリ更新iOS・Android版Teamsを最新版へ更新する
データ移行移行作業は案内されていない
追加料金追加ライセンスや追加料金の記載なし
利用開始期限ユーザー側の対応期限は案内されていない
提供予定2026年7月から一般提供予定
注意点日程や仕様は変更される可能性がある

「追加料金の記載なし」は、すべてのTeams契約での提供を保証する意味ではありません。現時点のロードマップに、Teams PremiumやMicrosoft 365 Copilotなどの追加ライセンス要件が記載されていないという意味です。(Microsoft)

よくある疑問

デスクトップ版でも新しい機能ですか?

今回のロードマップ項目はiOS・Androidが対象です。デスクトップ版では、すでにコロンと絵文字名を使うショートカットが案内されています。(マイクロソフトサポート)

カスタム絵文字が候補に表示されない原因は?

次の原因が考えられます。

  • 組織全体でカスタム絵文字が無効
  • ユーザーに適用されたポリシーで利用が制限されている
  • カスタム絵文字が削除または変更された
  • モバイル版への展開がまだ完了していない
  • Teamsアプリが古い

カスタム絵文字の削除は、すべてのユーザーへ反映されるまで最大24時間かかる場合があるとMicrosoftは説明しています。(Microsoft Learn)

ショートカット機能だけを管理者が無効にできますか?

2026年6月12日時点のロードマップでは、モバイル版の絵文字ショートカットや入力補完だけを無効にする専用設定は案内されていません。カスタム絵文字については、組織全体の有効・無効やアップロード・削除権限を管理できます。

日本語で絵文字名を入力できますか?

ロードマップでは:smile:が例として示されていますが、日本語キーワードの対応範囲は明記されていません。展開後は、英語名と日本語名の両方で候補の表示を確認する必要があります。

まずアプリ更新とカスタム絵文字設定を確認する

Microsoft Teamsの「Emoji shortcuts with autocomplete on mobile」は、モバイルでの短い返信や絵文字入力を効率化する変更です。iOS・Android版で半角コロンから絵文字を検索でき、入力途中の候補やカスタム絵文字を活用できるようになります。

一般ユーザーはTeamsアプリを最新版へ更新し、2026年7月以降に:smile:などの入力を試してください。管理者は、Teams管理センターでカスタム絵文字の使用、アップロード、削除ポリシーを確認し、iOSとAndroidの両方で動作を検証するのが次の対応です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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