Teams Recapアプリで過去30日分の会議を探す方法|Audio Recapも解説

Teamsで「先週欠席した会議のRecapが見つからない」「会議チャットを一つずつ開くのが面倒」と感じている場合は、新しいTeams Recapアプリを使うと探しやすくなります。

Microsoftが2026年7月29日付の管理者向けリリースノートで案内したRecapアプリは、会議Recapを1か所に集約し、クイックフィルターや検索、複数会議をまとめて確認できるAudio Recapに対応します。表示対象は、基本的に過去30日以内に録画または文字起こしされた予定会議です。(Microsoft Learn)

ただし、「過去30日」は録画や文字起こしが30日後に削除されるという意味ではありません。また、AI要約やAudio Recapを使えるかどうかはライセンスによって異なります。利用手順と注意点を順番に確認していきましょう。

目次

Teams Recapアプリで何が変わるのか

これまでTeamsの会議Recapを確認する代表的な方法は、予定表から過去の会議を探すか、各会議のチャットを開いて「Recap」タブを選ぶ方法でした。新しいRecapアプリでは、複数の会議Recapを専用画面からまとめて探せます。(マイクロソフトサポート)

主な機能は次のとおりです。

機能できること
過去30日分の一覧録画または文字起こしされた予定会議を一覧表示する
クイックフィルター会議、欠席した会議、フォロー中の会議などに絞り込む
キーワード検索会議名、開催者名、関連キーワードから探す
表示切り替えリスト表示とグリッド表示を切り替える
Recapのプレビューメンションやタスクの有無を開く前に確認する
Audio Recap最大8件の会議を1つの音声要約にまとめる
複数形式のRecapテキスト、音声、動画など利用可能な形式で確認する

Microsoftのリリースノートには「すべての会議Recapを1か所にまとめる」とありますが、無期限の全履歴が表示されるわけではありません。Microsoft Supportでは、Recapアプリのホーム画面に表示されるのは、過去30日以内に録画または文字起こしされた予定会議と説明されています。(Microsoft Learn)

Teamsの過去の会議Recapを探す方法

RecapアプリをTeamsに追加する

Recapアプリが左側のアプリバーに表示されていない場合は、次の手順で追加します。

  1. Teamsの左側にある「アプリをさらに表示」を選択します。
  2. 検索欄に「Meeting recaps」と入力します。
  3. 検索結果からMeeting Recapsアプリを選択します。
  4. 左側に追加されたアプリを右クリックします。
  5. 「ピン留め」を選択します。

Microsoftの管理者向けリリースノートでは「Recap app」、利用者向けサポートページでは「Meeting Recaps app」と表記されています。検索結果に出ない場合は、「Recap」「Meeting recaps」「会議の要約」など、複数の語で検索すると見つけやすくなります。(Microsoft Learn)

組織の管理者がアプリの利用を制限している場合は、検索しても表示されないことがあります。その場合は、利用者側の操作だけでは追加できません。

過去30日分の会議から目的のRecapを探す

Recapアプリを開いたら、次の順番で探すと効率的です。

  1. リスト表示またはグリッド表示を選びます。
  2. クイックフィルターで対象を絞ります。
  3. 必要に応じて検索欄へ会議名や開催者名を入力します。
  4. 会議カードの「メンション」や「タスク」を確認します。
  5. 対象の会議を選択してRecapを開きます。

利用できる主なフィルターは次のとおりです。

フィルター向いている場面
Meetings過去の対象会議を広く確認したい
Missed自分が欠席した会議だけを探したい
Followed継続的に追っている会議を確認したい

特定の会議を探す場合は、正式な会議名だけでなく、開催者名やプロジェクト名でも検索できます。たとえば「営業定例」という会議名が分からなくても、「田中」「新製品」「予算」のような関連語で見つけられる可能性があります。(マイクロソフトサポート)

「Missed」の判定は完全ではない

欠席した会議を表示する「Missed」の判定には、Teamsの出席レポートが使われます。

会議設定や管理者ポリシーによって出席レポートが無効になっていた場合や、出席データが不完全な場合は、参加した会議が「Missed」に表示されるなど、判定が正確でないことがあります。重要な会議を探すときは、Missedフィルターだけでなく、会議名や開催者名でも検索してください。(マイクロソフトサポート)

Audio Recapで複数会議をまとめて確認する方法

Audio Recapは、複数のTeams会議の文字起こしをもとに、ポッドキャストのような音声要約を生成する機能です。

会議を1件ずつ再生するのではなく、複数会議の重要な議論、決定事項、対応事項を1つの音声にまとめられます。最大8件の予定会議を選択可能です。(Microsoft Learn)

Audio Recapを生成する手順

  1. TeamsでMeeting Recapsアプリを開きます。
  2. Audio Recapに含めたい会議を選択します。
  3. 「Generate audio recap」を選択します。
  4. 音声のスタイルを選択します。
  5. 生成する言語を選択します。
  6. 最大8件まで対象会議を確認します。
  7. 「Generate」を選択します。

生成が始まると、そのまま再生できます。過去に作成した音声は、Meeting Recapsアプリ内のAudio Recapsタブから再度確認できます。日本語もAudio Recapの対応言語に含まれています。(マイクロソフトサポート)

Audio Recapが役立つ具体例

Audio Recapは、単に会議内容を読み上げる機能として使うより、複数会議を横断して状況を把握したいときに効果的です。

たとえば、月曜日の朝に前週の会議を確認する場合は、次のように使えます。

  1. Missedフィルターで欠席した会議を表示します。
  2. 優先度の高い会議を3~5件選びます。
  3. Audio Recapを生成します。
  4. 移動中やメール処理中に音声で概要を確認します。
  5. 重要な決定があった会議だけ、個別のテキスト要約や録画を開きます。

ほかにも、複数部署の定例会議を確認する管理職、休暇明けにプロジェクトの進捗を追う担当者、複数の顧客会議を振り返る営業担当者などに向いています。

なお、Microsoft Learnの管理者向け資料では、Audio Recapは2026年7月9日時点でパブリックプレビューと記載されています。組織やアカウントによって表示状況が異なる可能性があるため、機能が見つからない場合はライセンスと展開状況を確認してください。(Microsoft Learn)

Teams Recapアプリで使える機能はライセンスによって異なる

Recapアプリが表示されても、すべてのユーザーが同じAI機能を利用できるとは限りません。

Microsoftが案内している主なライセンス条件は次のとおりです。(マイクロソフトサポート)

機能主な利用条件
録画や文字起こしの確認対象データへのアクセス権限があれば、Microsoft 365 Copilotがなくても確認可能
通常の会議Recap会議が録画または文字起こしされていることが必要
Intelligent RecapMicrosoft 365 CopilotまたはTeams Premium
AI要約、タスク、メンションなどMicrosoft 365 CopilotまたはTeams Premium
Audio RecapMicrosoft 365 Copilot
Video RecapMicrosoft 365 Copilot

重要なのは、Recapアプリの利用とAI Recap機能の利用を分けて考えることです。

Microsoft 365 Copilotを持っていないユーザーでも、自分に閲覧権限がある録画や文字起こしにはアクセスできます。一方、複数会議のAudio RecapやAI生成の動画Recapには、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要です。(マイクロソフトサポート)

Teams Premiumだけを割り当てているユーザーは、Intelligent Recapを利用できる場合がありますが、Audio RecapとVideo RecapにはMicrosoft 365 Copilotが必要です。導入前に「Recapが使えるか」ではなく、「どの種類のRecapまで必要か」でライセンスを判断しましょう。

「30日・60日・120日」の違いに注意する

Teams Recapを利用するときは、30日、60日、120日という異なる期間を混同しないことが重要です。

期間意味
30日Meeting Recapsアプリのホーム画面で過去の予定会議を一覧表示する期間
60日生成したAudio Recapが保存される期間
120日録画と文字起こしの既定の有効期限としてMicrosoftが示している日数

Recapアプリの「過去30日」は、検索・一覧表示の対象期間です。30日を過ぎた瞬間に録画や文字起こしが削除されるという意味ではありません。(マイクロソフトサポート)

生成したAudio Recapは、作成者のOneDrive内に保存され、60日後に期限切れとなります。Audio Recapは作成した本人だけがアクセスでき、OneDriveから削除するとTeamsのAudio Recap一覧からも利用できなくなります。(Microsoft Learn)

一方、Teams会議の録画と文字起こしは、管理者が自動有効期限を有効にしている環境では、既定値として120日が設定されています。管理者はこの日数を変更できるほか、組織の保持ポリシーが適用されている場合は、単純に120日で完全削除されるとは限りません。(Microsoft Learn)

30日より前の会議を探したい場合は、Recapアプリだけでなく、Teamsの予定表、会議チャット、OneDrive、SharePointも確認してください。

Teams Recapが表示されないときの確認項目

Recapアプリや過去の会議が見つからない場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

症状確認すること
Recapアプリ自体が見つからない「Recap」「Meeting recaps」で検索する
検索してもアプリが表示されない管理者がアプリをブロックしていないか確認する
アプリに会議が表示されない会議終了から30日以内か確認する
一部の会議だけ表示されない予定会議であり、録画または文字起こしされているか確認する
Recapを開けない録画、文字起こし、会議Recapへのアクセス権限を確認する
AI要約が表示されないTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotの割り当てを確認する
Audio Recapを作れないMicrosoft 365 Copilotの割り当てと文字起こしの有無を確認する
Missedの結果がおかしい出席レポートが有効か、出席情報が完全か確認する

Recapは、録画または文字起こしされた会議で利用できます。Recapには録画、文字起こし、共有ファイル、メモ、議題、フォローアップタスクなどが含まれますが、実際に表示される内容は会議設定やライセンスによって異なります。(マイクロソフトサポート)

また、Recapへのアクセス権限は、単に録画ファイルのリンクを知っているかどうかだけでは決まりません。組織内の招待者であることや、録画・文字起こしへの権限が付与されていることも確認してください。(マイクロソフトサポート)

管理者がRecapアプリ導入前に確認すべき設定

Teamsアプリの利用を許可する

組織でTeamsアプリを制限している場合は、Teams管理センターでMeeting Recapsアプリが許可されているか確認します。

Teamsのアプリ管理では、組織全体、ユーザー単位、アプリ単位で利用可能なアプリを制御できます。アプリが許可されていない場合、利用者が自分で検索して追加することはできません。(Microsoft Learn)

全社的に利用させる場合は、アプリセットアップポリシーを使ってRecapアプリを自動的にインストールしたり、Teamsのアプリバーへピン留めしたりする方法もあります。(Microsoft Learn)

録画と文字起こしのポリシーを確認する

Recapアプリを導入しても、会議が録画も文字起こしもされていなければ、確認できる情報は増えません。

Teams管理センターでは、会議の録画、文字起こし、自動有効期限などをポリシーで管理できます。Recap活用を進める場合は、どの部署や会議で文字起こしを許可するのかを先に決めておきましょう。(Microsoft Learn)

すべての会議を無条件に録画するのではなく、次のような基準を設けると運用しやすくなります。

  • 意思決定を行う定例会議
  • 欠席者が多い全体会議
  • 複数部署が参加するプロジェクト会議
  • 後日、対応事項を確認する必要がある会議
  • 議事録作成の負担が大きい会議

顧客情報や人事情報を扱う会議では、録画・文字起こしの可否、保存期間、共有範囲を情報管理部門と確認してから運用してください。

必要なライセンスを対象者へ割り当てる

ライセンスは、全社員へ一律に追加するより、実際にAudio RecapやAI要約を必要とするユーザーから段階的に割り当てる方法が現実的です。

たとえば、一般社員には録画と文字起こしの閲覧環境を提供し、会議数が多い管理職やプロジェクト責任者にはMicrosoft 365 Copilotを割り当てる、といった分け方ができます。

AI要約だけで重要事項を確定しない

TeamsのAI要約は、会議内容の確認時間を短縮するための機能です。しかし、正式な議事録や契約上の記録を完全に置き換えるものではありません。

Microsoftも、AI生成コンテンツには不正確、不完全、不適切な内容が含まれる場合があると説明しています。Audio Recapでも、文字起こしの品質や技術的な問題により、一部の内容が省略されたり、音声に不具合が生じたりする可能性があります。(Microsoft Learn)

次のような内容は、Audio RecapやAI要約だけで判断せず、元の録画や文字起こしを確認してください。

  • 金額や納期
  • 担当者と期限
  • 顧客との合意事項
  • 人事や評価に関する発言
  • セキュリティや法務に関する判断
  • 誰が最終決定したかが重要な事項

実務では、Audio Recapで全体像をつかみ、重要な会議だけテキストRecapや録画に戻る使い方が適しています。

Teams Recapアプリは「会議を探す時間」を減らす機能

Teams Recapアプリでは、録画または文字起こしされた過去30日分の予定会議を1か所から探せます。欠席会議やフォロー中の会議への絞り込み、会議名・開催者名による検索、複数会議をまとめるAudio Recapを組み合わせれば、会議チャットを一つずつ開く必要がありません。(Microsoft Learn)

まずはTeamsのアプリ検索で「Meeting recaps」または「Recap」を検索し、アプリをピン留めしてください。アプリが表示されない場合は、管理者にアプリの許可状態を確認します。

そのうえで、録画・文字起こし済みの会議が過去30日分表示されるか、Missedフィルターや検索が正しく機能するかを試しましょう。Audio Recapが必要な場合は、Microsoft 365 Copilotライセンスの有無も併せて確認することが次の手順です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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