Microsoft Teams「Honor Windows Do not disturb setting」の変更点と設定方法

Microsoft Teams の「Honor Windows Do not disturb setting」は、Windows 11の「応答不可」がオンになっている間、Teamsデスクトップアプリのトースト通知を抑制する機能です。Windowsの「応答不可」を解除すると、Teamsの通知も自動的に再開されます。

2026年6月15日の更新では、Microsoft 365 Roadmap ID 557974の状態が「Rolling out」から「Launched」に変更されました。つまり、今回の更新は機能仕様の追加ではなく、対象環境への展開が完了したことを示す更新です。ただし、Teams側の設定は既定でオフになっているため、利用者が有効化しない限り通知動作は変わりません。(Microsoft 365 Message Center Archive)

対象はWindows 11以降で動作するTeamsデスクトップアプリです。Windows 10、macOS、Web版、モバイル版、VDIには適用されません。管理者による必須作業、データ移行、追加料金、対応期限も案内されていません。(Microsoft 365 Message Center Archive)

目次

2026年6月15日の更新で何が変わったのか

2026年6月15日のロードマップ更新では、機能の説明や提供時期は変更されていません。変更されたのは、展開状況を表すステータスです。

項目内容
Roadmap ID557974
機能名Microsoft Teams: Honor Windows Do not disturb setting
初回公開2026年3月13日
最終更新2026年6月15日
更新前の状態Rolling out
更新後の状態Launched
一般提供時期2026年5月
リリースフェーズTargeted Release、General Availability
対象プラットフォームデスクトップ
対象クラウドWorldwide(Standard Multi-Tenant)

Microsoft 365 Roadmapにおける「Launched」は、該当する顧客へのリリースが完了し、一般提供されている状態を示します。したがって、対象環境で設定が見つからない場合は、今後の展開を待つのではなく、OS、Teamsクライアント、利用環境を確認する段階に移っています。(Microsoft 365 Message Center Archive)

Honor Windows Do not disturb settingで変わる通知動作

この機能を有効にすると、TeamsがWindows 11の「応答不可」の状態を参照し、画面上に表示されるTeamsのトースト通知を抑制します。

Windowsの応答不可Teams側の新設定Teamsの通知動作
オフオフまたはオン通常どおり通知される
オンオフこの機能による変更はない
オンオンTeamsのトースト通知が抑制される
オンからオフへ変更オンTeamsの通知が再開される

Microsoftの「Teamsの新機能」ページでも、Windowsデバイスを「応答不可」にするとTeamsの通知が抑えられ、解除後に再開されることが案内されています。(マイクロソフトサポート)

Teamsの「応答不可」状態とは別の機能

混同しやすいのが、Windowsの「応答不可」とTeamsの在席状態にある「応答不可」です。

Windowsの「応答不可」は、OSレベルで通知による割り込みを減らす機能です。一方、Teamsの「応答不可」は、自分の在席状態を相手に示し、Teams内の通知や優先アクセスを制御する機能です。

今回の変更は、Windowsの設定に合わせてTeamsの通知表示を制御するものです。Windowsで「応答不可」をオンにしても、Teamsの在席状態が自動的に「応答不可」へ変わる機能ではありません。

メッセージ自体が削除されるわけではない

抑制されるのは、画面上に出る通知です。チャット、メンション、チャネル投稿などの内容が削除されるわけではありません。

ただし、Windowsの「応答不可」を解除した際に、抑制中のトースト通知がすべて再表示されるとは案内されていません。集中作業を終えた後は、Teamsの「アクティビティ」「未読」「@メンション」を確認する運用が安全です。

影響を受けるユーザーと対象外の環境

主な影響範囲は次のとおりです。

利用環境影響
Windows 11以降のTeamsデスクトップアプリ対象
Windows 10対象外
Teams Web版対象外
macOS版Teams対象外
iOS・Android版Teams対象外
VDI版Teams対象外
Worldwide Standard Multi-Tenantロードマップ上の対象
Government Cloudなど個別のロードマップ確認が必要

特に注意したいのは、同じアカウントをPCとスマートフォンの両方で使用しているケースです。Windows 11の通知が抑制されても、モバイル版Teamsの通知は止まりません。スマートフォンも静かにしたい場合は、Teamsモバイルの「静かな時間」や端末側の集中モードを別途設定する必要があります。(Microsoft 365 Message Center Archive)

Windowsの応答不可をTeamsに反映する設定方法

設定はユーザーごとにTeamsデスクトップアプリで行います。既定ではオフです。

  1. Windows 11でTeamsデスクトップアプリを開きます。
  2. Teams右上の「設定など」を選択します。
  3. 「設定」を開きます。
  4. 「通知とアクティビティ」を選択します。
  5. 「一般」欄にある、Windowsの「応答不可」時にTeams通知を表示しない設定をオンにします。
  6. 必要に応じて「Windowsの応答不可設定を開く」を選択し、Windows側の動作を設定します。

英語表示では、次の項目名になっています。

When Windows Do not disturb is on, don't show Teams notifications

日本語UIでは同趣旨の表記になりますが、Teamsのバージョンや翻訳更新によって文言が多少異なる場合があります。公式画面では、「通知とアクティビティ」の「一般」欄にトグルとWindows設定へのリンクが配置されています。

Windows側で応答不可を設定する

Windows 11では、次の場所から設定できます。

設定 > システム > 通知 > 応答不可

手動でオンにするほか、次のような条件で自動的にオンにできます。

  • 指定した時間帯
  • ディスプレイを複製しているとき
  • ゲームを実行しているとき
  • アプリを全画面表示しているとき
  • Windows更新後の一定時間

プレゼンテーション中の通知を防ぎたい場合は、「ディスプレイを複製しているとき」とTeamsの新しいトグルを組み合わせると、毎回手動で通知を止める手間を減らせます。(マイクロソフトサポート)

設定後は必ず通知テストを行う

設定をオンにしただけで運用を開始せず、次の手順で確認してください。

  1. Windowsの「応答不可」をオフにします。
  2. Teamsの「通知とアクティビティ」にある「通知のテスト」を実行します。
  3. 通知が表示されることを確認します。
  4. Windowsの「応答不可」をオンにします。
  5. 再度テスト通知を実行し、トースト通知が抑制されることを確認します。
  6. 「応答不可」をオフに戻し、通知が再開されることを確認します。

可能であれば、別のアカウントからテストチャットやメンションを送信し、実際の業務通知でも確認しましょう。Teamsにはチャット、会議、着信、緊急メッセージなど複数の通知種別があるためです。(マイクロソフトサポート)

通話や会議の通知も止まるのか

MicrosoftのMessage Centerでは、今回の対象を「Teams toast notifications」と説明しています。そのため、Teams通話の着信画面や会議参加要求まで、すべて同じように抑制されると決めつけるべきではありません。

Teamsには、次のような通知設定が個別に用意されています。

  • すべての通知をミュートする設定
  • 着信や会議開始時のサウンド
  • 通話中や会議中に通知を表示する設定
  • 緊急メッセージや優先度の高い連絡先の通知

代表電話、ヘルプデスク、障害対応など、着信を見逃せない業務では、新機能を一斉に有効化する前に通話テストを行ってください。反対に、通話を残してチャットのポップアップだけを減らしたい場合も、実際の通知種別ごとに挙動を確認する必要があります。(Microsoft 365 Message Center Archive)

管理者が確認しておくべきポイント

Microsoftは、この変更に対する必須の管理者作業はないと案内しています。ユーザーが有効化するクライアント側のトグルであり、既定値もオフです。(Microsoft 365 Message Center Archive)

ただし、問い合わせの増加を防ぐため、管理者は次の内容を社内FAQやヘルプデスク資料に追加しておくとよいでしょう。

  • Windows 11のデスクトップアプリだけが対象であること
  • 設定は既定でオフであること
  • Windowsの「応答不可」とTeamsの在席状態は別であること
  • PCで通知を止めてもモバイル通知は止まらないこと
  • 通話や緊急通知は個別にテストする必要があること
  • 抑制中のメッセージは、アクティビティや未読から確認すること

公開情報では、Teams管理センターのポリシーを使って全ユーザーへ一括適用する手順は示されていません。管理者が全社利用を推奨する場合でも、まず少人数のパイロットグループで確認し、ユーザー自身に設定してもらう運用が現実的です。

設定・更新・移行・料金・期限の確認結果

確認項目結論
ユーザー設定必要。既定ではオフ
管理者の必須設定なし
Teams管理センターでの作業公開情報では案内なし
Teamsクライアントの更新設定が見つからない場合は更新状況を確認
データ移行不要
OS移行本機能だけを理由とする必須移行はないが、Windows 10は対象外
追加料金追加ライセンスや別料金の記載なし
対応期限なし
一般提供2026年5月
展開状況2026年6月15日時点でLaunched

追加料金が「記載されていない」ことは、すべてのTeamsプランで無条件に利用できると保証する意味ではありません。ただし、ロードマップとMessage Centerでは、追加ライセンスを必要とする有料機能としては扱われていません。

設定が見つからない・動作しない場合の確認方法

症状主な確認ポイント
新しいトグルが表示されないWindows 11か、デスクトップアプリか、Teamsが更新されているかを確認
Web版で設定を探しているWeb版は対象外。デスクトップアプリを使用する
Windowsの応答不可をオンにしても通知が出るTeams側のトグルがオンか確認する
スマートフォンでは通知される正常な動作。モバイル版は対象外
通話だけ鳴る通話や会議関連は別の通知設定も確認する
応答不可を解除しても通知が出ないTeamsの全通知ミュート、チャット・チャネル通知、Windowsのアプリ通知を確認
一部ユーザーだけ設定がないクライアントの更新状況と利用環境を比較する

最初にTeamsを終了して再起動し、利用可能な更新を適用してください。それでも表示されない場合は、管理者がMicrosoft 365管理センターのMessage Centerで「MC1269215」を確認すると、組織向けの案内を追跡できます。

まず行うべきこと

一般ユーザーは、Windows 11のTeamsデスクトップアプリを開き、「通知とアクティビティ」に新しいトグルがあるか確認してください。集中作業や画面共有で通知を抑えたい場合はトグルをオンにし、「応答不可」のオン・オフを切り替えて通知テストを行います。

管理者は、全社展開作業を行う必要はありません。まず通常業務を行うユーザー、プレゼンテーションが多いユーザー、通話を頻繁に受けるユーザーの3パターンで挙動を確認し、社内FAQを更新するのが安全です。

今回の変更で重要なのは、機能が自動的に有効になるわけではない点です。2026年6月15日時点で展開は完了していますが、実際に通知をWindowsの「応答不可」と連動させるには、各ユーザーがTeams側の設定をオンにする必要があります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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