PowerToys 0.100の変更点|新Shortcut Guide・Command Palette強化を解説

Microsoftが公開した「PowerToys 0.100」の中心は、アプリに応じたショートカットを表示する新しいShortcut Guide、Command PaletteのExtension Galleryとマルチモニター対応Dock、Power Displayの安定性向上です。ZoomItの録画機能や自動更新も強化され、インストーラーは約15%小さくなりました。(Microsoft for Developers)

今回変更されるのは、Windows Command Line DevBlogsというWebサイト自体ではありません。同サイトで告知されたMicrosoft PowerToys本体のアップデートです。そのため、DevBlogsを閲覧するだけのユーザーに設定変更は不要ですが、PowerToysを利用している一般ユーザーや管理者は更新内容を確認しておく必要があります。

通常の更新に手動移行は求められておらず、料金改定や更新期限も発表されていません。ただし、企業で利用している場合は、自動更新の設定、Command Palette拡張機能の導入ルール、Power Displayとモニターの互換性、グループポリシーテンプレートを確認してから展開するのが安全です。

目次

PowerToys 0.100の主な変更点

項目主な変更影響を受ける人更新後に確認すること
Shortcut Guideアクティブなアプリを判別し、関連するショートカットを表示キーボード操作を効率化したい人有効化状態、起動キー、対応アプリ
Command PaletteExtension Galleryを追加拡張機能を利用する人拡張機能の発行元と更新経路
Command Palette Dockモニターごとに独立したDockを設定可能マルチモニター利用者各画面の表示位置とピン留め内容
Performance Monitorバッテリー表示と個別メトリックのDock配置に対応ノートPC利用者、管理者CPUやバッテリー表示の内容
Power Displayモニター検出、設定保持、復帰時の再検出を改善外部ディスプレイ利用者スリープ復帰後の認識と操作
ZoomIt録画中のWebカメラ表示、複数クリップの連結に対応解説動画やデモを作る人カメラ、マイク、録画設定
更新機能設定の自動バックアップ、更新後の再起動を改善すべての利用者更新後のバージョンと設定
基盤.NET 10へ移行し、インストーラーを小型化利用者、開発者、管理者社内配布パッケージと動作検証

PowerToys 0.100には、このほかにもKeyboard Manager、Mouse Without Borders、Image Resizer、Quick Accent、Peek、PowerToys Runなど、多数の修正が含まれています。(GitHub)

Windows Command Line DevBlogsの記事で何が発表されたのか

MicrosoftのGitHubでは、PowerToys v0.100.0が2026年6月10日付で公開されています。一方、Windows Command Line DevBlogsの記事ページには「June 9th, 2026」と表示されています。公式ページ間で日付表示が異なりますが、どちらも対象は同じPowerToys v0.100.0です。確認時は日付だけでなく、バージョン番号を基準にしてください。(Microsoft for Developers)

今回のアップデートで特に影響が大きいのは、次のユーザーです。

  • ショートカットを覚えながら作業を効率化したい人
  • Command Paletteをアプリランチャーとして使っている人
  • 複数のディスプレイを接続している人
  • Power Displayで外部モニターを操作している人
  • ZoomItで画面録画やプレゼンテーションを行う人
  • PowerToysを組織内で一括配布している管理者
  • Command Palette向けの拡張機能を開発している人

PowerToysをインストールしていない人や、Windows Command Line DevBlogsの記事を読むだけの人には直接的な影響はありません。

新しいShortcut Guideはアプリに応じた操作を表示

PowerToys 0.100では、Shortcut Guideが全面的に作り直されました。起動すると画面の左右どちらかにウィンドウが表示され、現在操作しているアプリを自動判別して、利用できるキーボードショートカットをカテゴリー別に表示します。(Microsoft for Developers)

従来のようにWindows全体のショートカットを確認するだけでなく、たとえば次のようなアプリの操作を調べられます。

  • エクスプローラー、メモ帳、ペイント
  • Excel、Word、PowerPoint、Outlook、OneNote
  • Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox
  • Microsoft Teams、Slack、Discord
  • Visual Studio Code、Windows Terminal
  • Photoshop、Illustrator、Figma、Blender

対応アプリはPowerToysのリリースによって変わる可能性があります。すべてのWindowsアプリに自動対応するわけではない点には注意してください。(Microsoft Learn)

Shortcut Guideの基本的な使い方

初期設定の起動ショートカットは、次の組み合わせです。

Win + Shift + ?

起動できない場合は、次の順に確認します。

  1. PowerToysが起動しているか確認する
  2. PowerToysの設定を開く
  3. 「Shortcut Guide」が有効になっているか確認する
  4. 起動ショートカットが別の機能と競合していないか確認する
  5. 対象アプリを前面に表示してから再度起動する

Shortcut Guideは、同じショートカットをもう一度押すか、Escキーまたは閉じるボタンで終了できます。よく使うショートカットはピン留めでき、次回以降はアプリごとの一覧上部に表示されます。(Microsoft Learn)

対応していない社内アプリも追加できる

標準で対応していないアプリについては、YAML形式のユーザーマニフェストを次のフォルダーへ配置できます。

%LOCALAPPDATA%\Microsoft\WinGet\KeyboardShortcuts

マニフェストには、アプリ名、対象プロセス、ウィンドウの判定条件、表示するショートカットを記述します。社内業務アプリや独自ツールの操作手順をShortcut Guideにまとめたい場合に活用できます。(Microsoft Learn)

ただし、ショートカットの仕様変更に合わせてYAMLファイルも更新する必要があります。社内展開する場合は、アプリの更新担当者とマニフェストの管理担当者を決めておくと、古い操作が表示され続ける問題を防げます。

Command PaletteにExtension Galleryが追加

Command Paletteでは、設定画面から直接利用できるExtension Galleryが追加されました。これまでよりも簡単に拡張機能を検索し、インストール、更新、削除できるようになります。(Microsoft for Developers)

拡張機能はMicrosoft StoreやWinGetを通じて配布でき、Galleryでは説明やスクリーンショット、インストール状況を確認できます。インストール処理の進行状況もCommand Palette内で把握できます。

Extension Gallery利用時の注意点

Extension Galleryで表示される拡張機能が、すべてMicrosoft製とは限りません。個人用PCでも企業PCでも、導入前に次の項目を確認してください。

  • 発行元や開発元を確認できるか
  • Microsoft Storeまたは信頼できるWinGetパッケージから配布されているか
  • どのデータやファイルへアクセスする機能なのか
  • 更新が継続されているか
  • 業務データを外部サービスへ送信しないか
  • 組織のソフトウェア導入基準に違反しないか

企業で利用する場合は、Galleryの表示だけを理由に自由な導入を認めるのではなく、許可する拡張機能を事前に選定する運用が適しています。

Command Palette Dockがマルチモニター対応

PowerToys 0.100では、Command Palette Dockをモニターごとに個別設定できるようになりました。

たとえば、次のように役割を分けられます。

モニターDockの活用例
メイン画面アプリ起動、ファイル検索、Web検索
サブ画面CPU、メモリ、ネットワークの状態表示
縦置き画面Teams、Outlook、ターミナルへのショートカット
プレゼン用画面録画、画面拡大、表示切り替えのコマンド

どのモニターにDockを表示するかを設定でき、コマンドをピン留めするときも配置先を指定できます。Dockの編集画面では、モニターをまたいで項目を移動する操作も追加されています。(GitHub)

バッテリーやCPUをDockへ個別表示できる

Performance Monitor拡張には、新しいBatteryウィジェットが追加されました。充電率、充電状態、AC電源の状態、推定残り時間などを確認できます。

CPU、メモリ、GPU、ネットワーク、バッテリーといった個別の項目もDockへ直接配置できます。ノートPCを外部ディスプレイにつないで作業する場合や、負荷状況を常時確認したい場合に便利です。(GitHub)

CPU使用率が100%を超えて表示される問題や、GPU情報の取得時にクラッシュする問題も修正されています。更新後は、表示値がタスクマネージャーと大きく食い違っていないか確認するとよいでしょう。(GitHub)

拡張機能開発者はSDK 0.11を確認

Command Paletteのバージョンは0.11へ更新され、拡張機能から検索画面内で簡単な入力を受け取れる「parameter pages」も追加されました。拡張機能テンプレートで使用するSDKパッケージも0.11へ更新されています。(GitHub)

既存拡張機能に対する一律の移行期限や、互換性を失うという案内はありません。ただし、社内拡張や自作拡張を運用している場合は、次の動作を確認してください。

  • 検索結果が正しく表示されるか
  • 引数やプレースホルダーが渡されるか
  • Dockから実行できるか
  • Extension Galleryで更新状態を取得できるか
  • 日本語環境で文字化けやレイアウト崩れが発生しないか

Power Displayの検出精度と安定性が向上

Power Displayでは、起動速度、モニター識別、設定の保持、スリープ復帰後の再検出が改善されました。モニターが正しいDDC/CI対応情報を返さない場合に利用できる「Max Compatibility Mode」も追加されています。(Microsoft for Developers)

主な改善点は次のとおりです。

  • 多くの環境で起動時間を短縮
  • 再起動後のモニター識別を安定化
  • モニターごとの設定を保持しやすく改善
  • スリープからの復帰時にディスプレイを再スキャン
  • Escキーで操作パネルを閉じられるように変更
  • マウスホイールで明るさなどのスライダーを調整可能
  • 0~100以外のDDC/CI値を使うモニターのスケーリングを修正
  • 既知の問題があるモニターを検出処理から除外する仕組みを追加
  • DDC/CI関連のクラッシュ検出時にPower Displayを自動停止

Max Compatibility Modeは問題がある場合だけ使う

Max Compatibility Modeは、通常の検出方法では表示されないモニターを探すための設定です。最初から有効にするのではなく、次の条件に該当するときに検討してください。

  1. 外部モニターがPower Displayに表示されない
  2. モニター側でDDC/CIを有効にしても認識されない
  3. ケーブルやドッキングステーションを確認しても改善しない
  4. 通常モードで再スキャンしても検出されない

有効化時には警告が表示され、すぐに再スキャンが実行されます。クラッシュや警告が繰り返される場合は、無理に再有効化せず、Power Displayを無効にしてモニター本体の操作ボタンを使用してください。(GitHub)

ZoomItでWebカメラ付きの解説動画を作りやすく

ZoomItの録画機能では、画面録画中にWebカメラ映像を重ねられるようになりました。操作デモ、研修動画、プレゼンテーション、製品説明などで、説明者の映像を同時に表示できます。

複数の録画クリップをトランジション付きで連結する機能も追加されました。外部の動画編集ソフトへ移動せずに、複数の操作手順を一つの映像としてまとめやすくなります。(Microsoft for Developers)

利用前には、次の点を確認してください。

  • 正しいWebカメラとマイクが選択されているか
  • Windowsのプライバシー設定でカメラ利用が許可されているか
  • 通知、メール、顧客情報などが録画範囲に入らないか
  • 保存先に十分な空き容量があるか
  • 16:9の録画範囲が必要か

特に社内研修や顧客向け動画では、録画開始前にテストクリップを作成し、音声、カメラ位置、個人情報の映り込みを確認することが重要です。

.NET 10移行と自動更新の改善

PowerToysの基盤は.NET 10へ更新されました。一般ユーザー向けには、別途データを変換する手順や手動移行作業は案内されていません。

一方、PowerToysをソースコードからビルドする開発者については、Visual Studio 2026が必要とされています。社内でPowerToysを独自ビルドしている場合は、ビルド環境の更新が必要です。(GitHub)

インストーラーは約15%、リリースノート上では約11MB小さくなりました。不要な依存ファイルの削除とWindows App SDK関連ファイルの重複解消によるものです。(GitHub)

更新後の自動再起動と設定保護を改善

PowerToys 0.100では、自動更新後にPowerToysが正しく再起動し、更新完了の通知を表示するよう改善されました。

更新前にはsettings.jsonなどの設定ファイルが自動的にバックアップされ、更新後に破損が検出された場合は復元されます。新規インストールでは、更新の自動ダウンロードが初期状態で有効になります。既存環境では現在の設定や管理ポリシーを確認してください。(Microsoft Learn)

日本語環境で注目したい修正

PowerToys 0.100には、日本語ファイルや日本語表示に関係する修正も含まれます。

大きな日本語Markdownファイルのプレビュー問題を修正

エクスプローラーのMarkdownプレビューでは、UTF-8で保存された大きなファイル、特にCJK文字を多く含むファイルでクラッシュする問題が修正されました。

文字数ではなくUTF-8のバイト数でサイズを判定し、一定サイズを超える場合は一時ファイルを使った表示方法へ切り替えます。日本語の設計書や手順書をMarkdownで管理している環境では、実務上の影響が大きい修正です。(GitHub)

File Locksmithの日本語パス処理を修正

File Locksmithでは、通常権限と管理者権限のプロセス間でパスを受け渡す際に、非ASCII文字を含むファイルパスが破損する問題が修正されました。

日本語のフォルダー名やファイル名を多用している環境では、更新後に代表的な日本語パスでロック状態を確認しておくと安心です。(GitHub)

FancyZonesの日本語翻訳を改善

FancyZones Editorの「ゾーン間の余白」や隣接ゾーンの判定距離に関する文字列について、誤解を招きやすい日本語表示を修正するための翻訳ガイダンスが追加されました。設定の意味を誤認していた場合は、更新後の表示と実際のレイアウトを改めて確認してください。(GitHub)

その他の主な変更点

機能変更内容
Keyboard ManagerWinUI 3で再設計されたエディターを既定化
Mouse Without Borders接続をすぐにやり直せる「Refresh Connections」を追加
Image Resizer設定変更を再起動なしで反映
Quick Accent高DPI、マルチモニター環境での表示と操作を改善
Peekファイルプレビューのツールチップを無効化できる設定を追加
PowerToys Run複素数になる計算で例外ではなく分かりやすいエラーを表示
Workspacesフォント、余白、ボタン配置、背景などを刷新
Advanced PasteクリップボードからJSONへの変換失敗時の例外を修正

Keyboard Managerを使っている場合は、更新後に既存のキー置換やショートカット置換をいくつか実行し、期待どおりに動作するか確認してください。特に管理者権限で動くアプリを対象にしている場合は、通常権限のアプリとは挙動が異なることがあります。(GitHub)

PowerToys 0.100への更新手順

PowerToysの設定画面から更新する場合は、次の手順で進めます。

  1. タスクトレイのPowerToysアイコンを開く
  2. 「設定」を選択する
  3. 「全般」のバージョンと更新に関する項目を開く
  4. 更新プログラムを確認する
  5. v0.100.0が表示されたらダウンロードしてインストールする
  6. 更新後にPowerToysが再起動したことを確認する
  7. 設定画面で現在のバージョンを確認する

WinGetで管理している環境では、次のコマンドで更新できます。

winget upgrade --id Microsoft.PowerToys

Microsoft Store、GitHubのインストーラー、WinGetのいずれを使う場合も、原則として現在利用している配布方法に合わせると管理しやすくなります。(Microsoft Learn)

対応環境を確認する

公式ドキュメントに記載されているPowerToysの主な動作要件は次のとおりです。

  • Windows 11、またはWindows 10 バージョン2004以降
  • x64またはARM64の64ビットプロセッサ
  • 最新安定版のMicrosoft Edge WebView2 Runtime

インストーラーはユーザー単位とコンピューター全体の2種類があります。ユーザー単位では現在のユーザーだけが利用でき、コンピューター全体では同じPCのすべてのユーザーが利用できます。管理対象PCでは、既存の導入方式を確認せずに両者を切り替えないようにしてください。(Microsoft Learn)

更新後に確認する5つの項目

更新が完了したら、次の項目を短時間で確認します。

確認項目操作正常な状態
Shortcut GuideWin + Shift + ?を押す操作中アプリのショートカットが表示される
Command Palette設定からExtension Galleryを開く拡張機能の一覧と状態を確認できる
Dock複数画面でDockを表示するモニターごとに異なる配置を保存できる
Power Displayスリープ後に外部画面を操作するモニターが再検出され、設定が保持される
Keyboard Manager既存のキー置換を実行する更新前と同じ割り当てで動作する

不具合がある場合は、まずPowerToysを再起動し、対象機能を一度無効化してから再度有効化します。Power Displayで警告が出ている場合は、Max Compatibility Modeをむやみに切り替えるのではなく、モニターのDDC/CI設定や接続経路を先に確認してください。

移行作業は必要か

公式のPowerToys 0.100リリース情報では、一般ユーザーに対する必須のデータ移行や、設定ファイルの手動変換は案内されていません。通常は既存環境への上書き更新を想定できます。

また、更新前には設定ファイルが自動バックアップされ、Power Displayの既存設定についても、古いモニターIDから新しい安定したIDへ引き継ぐ修正が含まれています。(Microsoft Learn)

ただし、次の環境では事前検証を推奨します。

  • 多数のKeyboard Manager設定を登録している
  • 独自のCommand Palette拡張機能を使っている
  • Power Displayで複数の外部モニターを管理している
  • PowerToysの設定ファイルをスクリプトで配布している
  • ADMXテンプレートをActive DirectoryやIntuneで管理している
  • PowerToysを独自にビルドしている

料金や更新期限に変更はあるか

確認項目PowerToys 0.100の状況
PowerToys本体の料金無料
ライセンスオープンソースのMIT License
0.100への追加料金なし
更新期限公式発表なし
強制的な移行期限公式発表なし
旧設定の手動変換期限公式発表なし

PowerToysは無料のオープンソースユーティリティとして提供されています。今回のリリースノートにも、有料化、サブスクリプション化、旧バージョンの利用終了日などは記載されていません。(Microsoft Learn)

ただし、Command Paletteから導入する外部拡張機能については、開発元ごとにライセンスや利用条件が異なる可能性があります。PowerToys本体が無料であることと、すべての外部サービスや拡張機能を無条件で利用できることは分けて考えてください。

管理者が展開前に確認すべきポイント

企業や学校でPowerToysを配布している場合は、次の順序で確認すると安全です。

自動更新ポリシーを確認する

新規インストールでは、更新の自動ダウンロードが既定で有効になります。更新を管理部門が制御している場合は、PowerToysの設定だけでなく、GPOやIntuneのポリシーを確認してください。

PowerToysには、自動ダウンロードの無効化、更新通知の制御、更新後のリリースノート表示などを管理するポリシーがあります。(Microsoft Learn)

ADMXとADMLをセットで更新する

PowerToys 0.100では、英語版ADMLファイルのリビジョンがADMXと一致していなかったため、グループポリシーエディターでテンプレートを読み込めない問題が修正されています。(GitHub)

中央ストアへテンプレートを配置する場合は、PowerToys.admxだけでなく、対応する言語フォルダーのPowerToys.admlも同時に更新してください。新しい管理用テンプレートは、PowerToysのリリースアセットに含まれるGroupPolicyObjectsFiles-<Version>.zipから取得できます。(Microsoft Learn)

Extension Galleryの運用ルールを決める

Command Paletteから拡張機能を簡単に追加できるため、管理者が把握していない機能が導入される可能性があります。

少なくとも、次のルールを事前に決めておきます。

  • 導入を許可する配布元
  • 業務データへアクセスできる拡張機能の扱い
  • Microsoft StoreとWinGetの利用方針
  • 拡張機能の更新責任者
  • 問題発生時の削除手順

代表的な端末で先行テストする

全社展開前には、次の構成を含む端末でテストします。

  • x64端末とARM64端末
  • ノートPC単体
  • USB-Cドックを利用する端末
  • 複数モニター環境
  • 高DPIディスプレイ
  • 日本語ファイル名を多用する環境
  • 管理者権限で業務アプリを実行する環境

Power DisplayやDockは、ディスプレイ構成による影響を受けやすいため、オフィスで実際に使用しているドック、ケーブル、モニターを使って確認することが重要です。

PowerToys 0.100に関するよくある疑問

Windows 11でなければ利用できませんか

PowerToysの公式要件では、Windows 11に加えてWindows 10 バージョン2004以降も対象です。ただし、個別機能によってWindowsの機能差による制限が生じる可能性があります。(Microsoft Learn)

Shortcut Guideを起動しても何も表示されません

PowerToysが実行中であること、Shortcut Guideが有効であること、起動キーが競合していないことを確認してください。また、操作中のアプリが標準マニフェストに含まれていない場合、アプリ固有のショートカットは表示されません。(Microsoft Learn)

更新すると既存の設定は消えますか

PowerToys 0.100では、更新前に設定ファイルを自動バックアップし、破損が検出された場合に復元する仕組みが追加されています。ただし、重要な業務端末ではPowerToys設定画面のバックアップ機能も併用してください。(Microsoft Learn)

.NET 10を別途インストールする必要がありますか

通常の公式インストーラーを利用する一般ユーザー向けに、.NET 10 SDKを手動導入する手順は案内されていません。一方、ソースコードからPowerToysをビルドする開発者は、Visual Studio 2026など新しい開発環境を確認する必要があります。(GitHub)

すぐに0.100へ更新しなければなりませんか

公式情報には強制更新日や移行期限の記載はありません。個人利用では更新内容を確認して適用し、企業利用では代表端末で動作検証してから段階的に展開する方法が適しています。

PowerToys 0.100は更新後の動作確認まで行う

PowerToys 0.100は、新しいShortcut GuideとCommand PaletteのExtension Galleryが目立つアップデートです。マルチモニター環境ではDockとPower Displayが使いやすくなり、ZoomItではWebカメラを含む解説動画を作成しやすくなりました。

一般ユーザーは、PowerToysの設定画面からv0.100.0へ更新し、Shortcut Guide、Command Palette、Power Display、Keyboard Managerの順に動作を確認してください。

管理者は、自動更新ポリシー、ADMX・ADML、外部拡張機能の導入ルールを確認したうえで、マルチモニター端末を含む少数のPCへ先行展開します。問題がなければ対象範囲を広げることで、設定や業務への影響を抑えながら新機能を導入できます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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