LinkedIn広告の%FIRSTNAME%が置換されない原因|大文字ルール・対応形式・代替文

LinkedIn広告で%FIRSTNAME%がそのまま表示される、または想定した名前に置換されない場合は、まずマクロがすべて大文字になっているかを確認してください。%firstname%%FirstName%は無効で、正しくは%FIRSTNAME%です。

ただし、表記が正しくても、広告形式や入力欄がパーソナライズに対応していない場合、メンバーが広告のパーソナライズを拒否している場合、参照するプロフィール情報がない場合には置換されません。そのため、マクロなしでも内容が成立する非パーソナライズ文を必ず用意する必要があります。また、パーソナライズされた紹介テキスト内にURLを記載しても、リンクとしては機能しません。(LinkedIn)

目次

LinkedIn広告の%FIRSTNAME%が置換されない主な原因

%FIRSTNAME%が機能しないときは、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

確認項目よくある状態対処方法
マクロの大文字・小文字%firstname%%FirstName%と記述している%FIRSTNAME%のようにすべて大文字にする
広告フォーマットカルーセル広告やドキュメント広告などで使用している対応する広告フォーマットへ変更する
入力フィールド対応広告でも、マクロ非対応の入力欄に記述しているCampaign Managerの「マクロを追加」「カスタムフィールドを挿入」から入力する
メンバーの設定閲覧者が広告のパーソナライズをオプトアウトしている強制的な置換はできないため、非パーソナライズ文を準備する
プロフィール情報現在の勤務先など、参照する情報が登録されていない欠損しても意味が通る文章にする
アカウントへの提供状況「テキストをパーソナライズ」などの項目が見当たらない段階的提供の対象になるまで通常文で運用する
URLの配置場所パーソナライズされた紹介テキスト内にURLを直接記載しているリンク先URL欄やCTAボタンを使用する

最も多いのは、マクロの小文字表記と、対応していない広告形式での使用です。LinkedIn公式ヘルプでは、マクロはすべて大文字で記述する必要があり、パーソナライズに対応する広告形式も限定されていると案内されています。(LinkedIn)

LinkedIn広告のパーソナライズマクロとは

LinkedIn広告のパーソナライズマクロは、広告文に記述した特定の文字列を、広告を見るメンバーのプロフィール情報に置き換える機能です。

たとえば、次のように広告文を作成します。

%FIRSTNAME%さん、採用業務の効率化を始めませんか?

プロフィール上の名前が「太郎」であるメンバーには、次のような広告が表示されます。

太郎さん、採用業務の効率化を始めませんか?

利用できる情報には、名前、会社名、役職、業種などがあります。パーソナライズに使われるプロフィール情報は、そのメンバー自身に合わせて表示され、他のメンバーに共有されるものではありません。(LinkedIn)

ただし、マクロは広告文を自動翻訳する機能ではありません。置換される値には、メンバーがLinkedInプロフィールで使用している情報や言語が反映されます。日本語広告の中に英語の会社名や英語の役職名が入る可能性もあるため、置換後の文法が崩れない構成にしておくことが重要です。(LinkedIn)

パーソナライズに対応する広告フォーマット

LinkedIn広告のパーソナライズは、すべての広告形式で利用できるわけではありません。主に次のフォーマットが対象です。

広告区分対応フォーマット主な利用場所
スポンサードメッセージ会話型広告、メッセージ広告件名、紹介メッセージ、本文などの対応欄
ダイナミック広告フォロワー広告、スポットライト広告、求人広告広告ヘッドライン、説明、CTAなど
スポンサードコンテンツシングル画像広告、動画広告パーソナライズされた紹介テキスト
その他リード獲得フォームフォームごとに定められた対応欄

カルーセル広告、ドキュメント広告、イベント広告などは、LinkedIn公式ヘルプに掲載されているパーソナライズ対応形式には含まれていません。広告形式を選択するときは、「LinkedIn広告だからマクロが使える」と考えるのではなく、対象フォーマットと入力フィールドの両方を確認してください。(LinkedIn)

広告形式ごとに使用できるマクロ

スポンサードメッセージで使用できるマクロ

会話型広告とメッセージ広告では、次のマクロが案内されています。

マクロ置換される情報記述例
%FIRSTNAME%メンバーの名前%FIRSTNAME%さん、こんにちは
%LASTNAME%メンバーの姓%LASTNAME%様へ
%COMPANYNAME%プロフィール上の現在の勤務先%COMPANYNAME%のご担当者さまへ
%JOBTITLE%標準化された役職%JOBTITLE%として働く方へ
%INDUSTRY%標準化された業種%INDUSTRY%に関する最新資料

%COMPANYNAME%は、メンバーのプロフィールに有効な職歴がない場合、期待した会社名を取得できないことがあります。%JOBTITLE%%INDUSTRY%には、プロフィール登録時に選択された標準化情報が使われます。(LinkedIn)

会話型広告では、Campaign Managerの「カスタムフィールドを挿入」などのメニューから利用可能なマクロを選ぶ方法が安全です。手入力によるスペルミスや、大文字・小文字の間違いを防げます。

ダイナミック広告で使用できるマクロ

ダイナミック広告は、広告形式によって利用できるマクロと入力欄が異なります。

広告形式マクロ対応フィールド対応マクロ
フォロワー広告広告ヘッドライン、広告の説明%FIRSTNAME%%LASTNAME%%COMPANYNAME%
スポットライト広告広告ヘッドライン、広告の説明%FIRSTNAME%%FULLNAME%
求人広告広告ヘッドライン、CTA%FIRSTNAME%%FULLNAME%%COMPANYNAME%

たとえば、求人広告で%JOBTITLE%を使おうとしても、公式に案内されている求人広告用マクロには含まれていません。同じダイナミック広告でも、フォロワー広告と求人広告では仕様が異なる点に注意してください。(LinkedIn)

また、ダイナミック広告の%COMPANYNAME%は、広告作成時の「会社名」欄に入力した会社名へ置き換えられる仕様として案内されています。スポンサードメッセージやスポンサードコンテンツで参照される「メンバーの現在の勤務先」とは、扱いが異なる点も確認しておきましょう。(LinkedIn)

シングル画像広告と動画広告で使用できるマクロ

スポンサードコンテンツのシングル画像広告と動画広告では、次のマクロが案内されています。

%FIRSTNAME%
%LASTNAME%
%COMPANYNAME%
%JOBTITLE%
%INDUSTRY%

マクロは主にパーソナライズされた紹介テキストで使用します。広告作成画面で通常の紹介テキストを入力し、「テキストをパーソナライズ」または同等のボタンを選択した後、パーソナライズ文へマクロを追加します。シングル画像広告と動画広告では、マクロを手入力するより、「マクロを追加」メニューから選択する方が確実です。(LinkedIn)

ただし、スポンサードコンテンツのパーソナライズ機能は段階的に提供されています。LinkedIn公式ヘルプでは、ブランド認知度の目的で順次提供中であることや、%FIRSTNAME%が一部の広告アカウントでのみ表示される場合があることが案内されています。設定項目が見当たらなくても、必ずしも操作ミスとは限りません。(LinkedIn)

正しいマクロの書き方

マクロは、パーセント記号を含めて指定された文字列を正確に入力します。

記述判定理由
%FIRSTNAME%正しいすべて大文字で記述されている
%firstname%誤り小文字はマクロとして機能しない
%FirstName%誤り大文字と小文字が混在している
FIRSTNAME誤り前後のパーセント記号がない
%FIRST NAME%誤りマクロ名の途中に空白がある
%FIRSTNAME%誤り全角のパーセント記号を使っている

広告原稿をWordやチャットツールからコピーすると、記号が全角に変わることがあります。見た目が似ていても、%は別の文字です。

確実に設定するには、Campaign Managerに表示される「マクロを追加」や「カスタムフィールドを挿入」のメニューを利用してください。

メンバーがパーソナライズを拒否した場合の代替表示

LinkedInメンバーは、自分のプロフィール情報を広告のパーソナライズに使用するかどうかを選択できます。オプトアウトしているメンバーには、名前や会社名を強制的に表示できません。

その場合の挙動は、広告区分やマクロによって異なります。

スポンサードメッセージの代替表示

スポンサードメッセージでは、パーソナライズを利用できない場合に次の一般的な表現が使われます。

マクロ非パーソナライズ時の表示
%FIRSTNAME%LinkedInメンバー
%LASTNAME%LinkedInメンバー
%COMPANYNAME%あなたの会社
%JOBTITLE%プロフェッショナル
%INDUSTRY%業種

たとえば、次の広告文は注意が必要です。

%FIRSTNAME%さん、%COMPANYNAME%の採用課題を解決しませんか?

名前や会社名を取得できない環境では、「LinkedInメンバーさん、あなたの会社の採用課題を解決しませんか?」のような、機械的で不自然な文章になる可能性があります。(LinkedIn)

次のように、マクロに文法を依存させすぎない方が安全です。

採用活動を担当されている方へ。%COMPANYNAME%に役立つ採用資料をご案内します。

さらに安全性を高めるなら、会社名を使わなくても成立する文章にします。

採用活動を担当されている方へ。採用業務の改善に役立つ資料をご案内します。

ダイナミック広告の代替表示

ダイナミック広告では、名前に関するマクロは「LinkedInメンバー」、会社名は「あなたの会社」に置き換えられると案内されています。

マクロ非パーソナライズ時の表示
%FIRSTNAME%LinkedInメンバー
%LASTNAME%LinkedInメンバー
%FULLNAME%LinkedInメンバー
%COMPANYNAME%あなたの会社

ダイナミック広告は表示領域が限られるため、置換後の文字数にも注意が必要です。「LinkedInメンバー様へ」のような長い表現になることを想定して、ヘッドラインを詰め込みすぎないようにしてください。(LinkedIn)

スポンサードコンテンツの代替表示

シングル画像広告と動画広告では、%FIRSTNAME%%LASTNAME%について一般的なプレースホルダーを使わず、パーソナライズされていない広告テキストへ戻る仕様が案内されています。

一方、会社名、役職、業種には一般的な表現が使われます。

マクロ非パーソナライズ時の動作
%FIRSTNAME%マクロを含まない通常の広告文を表示
%LASTNAME%マクロを含まない通常の広告文を表示
%COMPANYNAME%「あなたの会社」に相当する一般表現
%JOBTITLE%「プロフェッショナル」に相当する一般表現
%INDUSTRY%「業種」に相当する一般表現

スポンサードコンテンツでは、最初に入力する通常の紹介テキストを、単なる仮文章ではなく正式な代替文として完成させておくことが重要です。(LinkedIn)

代替文は「マクロを削除しただけ」にしない

非パーソナライズ文を作るときに、パーソナライズ文からマクロだけを削除すると、不自然な助詞や空白が残ることがあります。

不自然になりやすい例

パーソナライズ文:

%FIRSTNAME%さんが%COMPANYNAME%で成果を出すための資料です。

マクロだけを削除した文:

さんがで成果を出すための資料です。

これでは代替文として使えません。

自然な代替文の例

パーソナライズ文:

%COMPANYNAME%で営業DXを推進する皆さまへ。実践事例を無料で公開しています。

非パーソナライズ文:

営業DXを推進する皆さまへ。実践事例を無料で公開しています。

パーソナライズ文と代替文では、訴求内容、特典、CTAをそろえます。変えるのは呼びかけ方だけにすると、配信結果を比較しやすくなります。

LinkedInも、通常の紹介テキストにはパーソナライズされたテキストと同じ基本メッセージを入れつつ、マクロを使用しないことを推奨しています。(LinkedIn)

日本語広告で不自然になりにくいマクロの使い方

名前より会社名や役職を優先する

BtoB広告では、名前を呼びかけるより、会社や業務上の役割に合わせた方が自然な場合があります。

名前を使う例:

%FIRSTNAME%さん、新しい営業支援ツールをお探しですか?

会社名を使う例:

%COMPANYNAME%の営業活動に役立つ、案件管理の実践ガイドを公開しています。

対象者を役職や業種で絞り込んでいるなら、名前ではなく課題を前面に出す方法も有効です。

営業部門の案件管理を効率化したい方へ。

プロフィールの言語、姓名の順番、表記方法はメンバーによって異なります。日本語の文章へ無理に姓名を連結すると、空白や敬称が不自然になることがあるため、名前マクロは短い挨拶などに限定する方が扱いやすくなります。マクロの値自体は翻訳されない点にも注意してください。(LinkedIn)

マクロの直後に意味が重複する言葉を付けない

%INDUSTRY%業界のような表現は、置換される値によって「テクノロジー業界」のように自然になる場合もあれば、意味が重複する場合もあります。

次のように、値が何であっても成立する文章にすると安全です。

%INDUSTRY%に関わる方へ
%JOBTITLE%として働く方に役立つ資料です

ただし、役職や業種にはプロフィール上の標準化された情報や推測された情報が使われる場合があります。広告主が想定した日本語表記になるとは限らないため、プレビューだけでなく、複数の表記パターンを想定して文章を確認してください。(LinkedIn)

パーソナライズされた紹介テキスト内のURLはリンクにならない

LinkedInのパーソナライズされた紹介テキストは、現在ハイパーリンクをサポートしていません。次のようにURLを書いても、クリック可能なリンクではなく通常の文字列として表示されます。

%FIRSTNAME%さん、資料はこちらです。
https://example.com/download

これは広告全体でリンクが使用できないという意味ではありません。シングル画像広告や動画広告では「リンク先URL」、会話型広告やメッセージ広告ではCTAや対応するリンク欄を使用します。(LinkedIn)

広告文は次のように変更します。

%FIRSTNAME%さん、業務改善事例をまとめた資料をご覧ください。
詳しくは「ダウンロード」ボタンから確認できます。

そのうえで、広告設定のリンク先URL欄にランディングページを登録し、「詳しくはこちら」「ダウンロード」などのCTAを設定します。

URLを文字列として読者にコピーさせる設計は、操作の手間が増え、計測もしにくくなります。紹介テキストには訴求内容を記載し、遷移先は専用のURL欄へ分離してください。

Campaign Managerでの設定手順

シングル画像広告・動画広告の場合

  1. Campaign Managerで広告セットを開き、新しい広告を作成します。
  2. 通常の「紹介テキスト」を入力します。
  3. 「テキストをパーソナライズ」を選択します。
  4. パーソナライズされたテキスト欄へ広告文を入力します。
  5. 「マクロを追加」メニューから%FIRSTNAME%などを選択します。
  6. リンク先URLとCTAを専用欄へ設定します。
  7. 通常文とパーソナライズ文の両方を確認します。
  8. デスクトップとモバイルのプレビューを確認して保存します。

最初に入力した通常の紹介テキストは、パーソナライズを利用できないメンバーに表示される可能性があります。後から作り直す前提の仮文章ではなく、そのまま広告として公開できる状態にしておきましょう。シングル画像広告と動画広告では、パーソナライズ文を別欄で追加する作成方法が案内されています。(LinkedIn)

会話型広告・メッセージ広告の場合

  1. 広告の送信者と基本情報を設定します。
  2. 件名や紹介メッセージを入力します。
  3. 「カスタムフィールドを挿入」から使用するマクロを選びます。
  4. マクロが一般表現へ置き換わっても読める文章か確認します。
  5. CTAボタンと遷移先URLを設定します。
  6. プレビューまたはテスト機能で表示を確認します。

会話型広告では、件名や紹介メッセージなどでパーソナライズマクロを使用できますが、利用可能な入力欄は作成画面に表示される選択肢を基準にしてください。(LinkedIn)

ダイナミック広告の場合

ダイナミック広告では、フォロワー広告、スポットライト広告、求人広告ごとに対応フィールドが異なります。広告作成画面のプレビューを確認し、ヘッドライン、説明、CTAのうち、対象フォーマットで対応している欄だけにマクロを設定します。(LinkedIn)

配信前に確認したいチェックリスト

  • マクロを%FIRSTNAME%のようにすべて大文字で記述している
  • 前後のパーセント記号が半角になっている
  • 対応する広告フォーマットを使用している
  • 対象フォーマットでマクロに対応した入力欄を使っている
  • Campaign Managerのメニューからマクロを挿入している
  • 通常の紹介テキストだけでも訴求内容が成立している
  • 「LinkedInメンバー」「あなたの会社」などに置換されても文法が崩れない
  • プロフィール情報が英語でも読める文章になっている
  • URLをパーソナライズされた紹介テキストに直接置いていない
  • リンク先URLとCTAを専用欄へ設定している
  • 名前、会社名、役職を詰め込みすぎていない
  • 通常広告とのA/Bテストを実施できる構成にしている

LinkedIn広告のパーソナライズは、マクロを多く入れるほど効果が上がるものではありません。LinkedInも、パーソナライズは控えめかつ戦略的に使用し、A/Bテストで適切な種類や強さを確認することを推奨しています。(LinkedIn)

まとめ

LinkedIn広告で%FIRSTNAME%が置換されない場合は、最初にすべて大文字で記述されているか、対応広告形式と対応入力欄を使用しているかを確認してください。

正しく設定しても、メンバーが広告のパーソナライズを拒否している場合や、必要なプロフィール情報がない場合には、名前や会社名を取得できません。マクロが機能することを前提に文章を組み立てず、通常の紹介テキストだけでも広告の目的とCTAが伝わるようにします。

また、パーソナライズされた紹介テキスト内のURLはリンク化されません。既存広告を見直す際は、次の順番で修正すると効率的です。

  1. 小文字や全角記号になっているマクロを修正する
  2. 広告形式と対応入力欄を確認する
  3. マクロなしの代替文を完成させる
  4. URLをリンク先URL欄またはCTAへ移す
  5. 通常表示とパーソナライズ表示をプレビューする
  6. パーソナライズあり・なしでA/Bテストを行う

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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