Windows 11の「PC」を開いたとき、以前は表示されていた「ドキュメント」や「ピクチャ」が見当たらなくても、ファイルが削除されたとは限りません。
Windows 11 バージョン22H2以降では、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、ピクチャ、ミュージック、ビデオといった標準フォルダーが「PC」の下に表示されなくなり、代わりに「ホーム」や「クイック アクセス」から開く構成に変更されています。まずはファイルを復元しようとするのではなく、表示場所が変わっただけかを確認しましょう。([マイクロソフト サポート][1])
Windows 11で「PC」からドキュメントやピクチャが消えた理由
Windows 11のエクスプローラーにある「PC」は、現在では主に次の項目を確認する場所として使われています。
- ローカルディスク
- USBメモリや外付けドライブ
- DVDドライブ
- ネットワーク上の場所
一方、次の6つの標準フォルダーは「PC」ではなく、「ホーム」や左側のナビゲーションウィンドウに表示されるようになりました。
- デスクトップ
- ドキュメント
- ダウンロード
- ピクチャ
- ミュージック
- ビデオ
そのため、Windows Update後や新しいパソコンへの移行後に「PC」を開くと、ドキュメントや画像フォルダーが消えたように見えることがあります。
| 現在の状態 | 考えられる原因 | 最初に確認する場所 |
|---|---|---|
| 「PC」にはないが「ホーム」にある | Windows 11の表示仕様 | ホーム/クイック アクセス |
| 「ホーム」にも表示されない | クイック アクセスから外れている | ホームの上の階層 |
| 左側のフォルダー一覧自体がない | ナビゲーションウィンドウが非表示 | エクスプローラーの表示設定 |
| フォルダーはあるがファイルがない | 保存先の変更やOneDriveへの移動 | 検索、OneDrive |
| ファイル名で検索しても見つからない | 移動、削除、別アカウントへの保存など | ごみ箱、保存先、アカウント |
「PC」から消えたドキュメントや画像フォルダーを見つける方法
まず「ホーム」または「クイック アクセス」を確認する
最初に、エクスプローラーの「ホーム」を確認します。
- キーボードの「Windows」キーと「E」キーを同時に押します。
- エクスプローラーが開いたら、左側の「ホーム」をクリックします。
- 「クイック アクセス」またはフォルダーの一覧を確認します。
- 「ドキュメント」や「ピクチャ」があれば、クリックして中身を確認します。
Windows 11では、標準フォルダーは初期状態でクイック アクセスにピン留めされ、ホームと左側のナビゲーションウィンドウに表示されます。([マイクロソフト サポート][1])
ここで以前のファイルが確認できれば、データが消えたのではなく、単に「PC」から「ホーム」へ表示場所が変わっただけです。
ホームにも表示されない場合は上の階層へ移動する
「ホーム」にドキュメントやピクチャがない場合は、クイック アクセスから外れている可能性があります。
次の方法で標準フォルダーを表示できます。
- エクスプローラーで「ホーム」を開きます。
- アドレスバーの左側にある上向きの矢印をクリックします。
- デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、ピクチャ、ミュージック、ビデオが表示されることを確認します。
- 戻したいフォルダーを右クリックします。
- 「クイック アクセスにピン留めする」をクリックします。
ピン留めすると、そのフォルダーがホームと左側のナビゲーションウィンドウに再表示されます。Microsoftも、標準フォルダーを外してしまった場合の復元方法として、この手順を案内しています。([マイクロソフト サポート][1])
複数のフォルダーを戻したい場合は、「ドキュメント」「ピクチャ」「ダウンロード」など、それぞれに対してピン留めを行ってください。
左側のフォルダー一覧が表示されない場合
エクスプローラーの左側に「ホーム」や「PC」自体が表示されていない場合は、ナビゲーションウィンドウが非表示になっている可能性があります。
- エクスプローラー上部の「表示」をクリックします。
- メニュー内の「表示」を開きます。
- 「ナビゲーション ウィンドウ」をオンにします。
Windows 11のバージョンによってメニューの表記や配置が多少異なる場合がありますが、「表示」の中にあるナビゲーションウィンドウの設定を探してください。([マイクロソフト サポート][1])
左側の一覧が復活したら、「ホーム」「OneDrive」「PC」などを順番に確認します。
クイック アクセスから外しただけならファイルは削除されない
「クイック アクセスからピン留めを外す」と「フォルダーを削除する」は別の操作です。
ピン留めを外した場合、ホームや左側の一覧からショートカットが消えるだけで、通常はフォルダーや中のファイルまで削除されません。
たとえば、ピクチャをクイック アクセスから外した場合でも、実際のピクチャフォルダーは残っています。上の階層からピクチャを開き、再びクイック アクセスへピン留めすれば元のように利用できます。
「PC」を最初に開く設定へ変更してもフォルダーは戻らない
エクスプローラーには、起動時に「ホーム」ではなく「PC」を表示する設定があります。
設定は、エクスプローラー上部の「…」から「オプション」を開き、「エクスプローラーで開く」を「PC」に変更することで切り替えられます。([マイクロソフト サポート][1])
ただし、この設定を変更しても、ドキュメントやピクチャが「PC」の中へ戻るわけではありません。
変更されるのは、エクスプローラーを開いた直後に表示される画面だけです。標準フォルダーは引き続き、ホームやクイック アクセスから利用します。
フォルダーは見つかったがファイルが入っていない場合
ドキュメントやピクチャのフォルダー自体は開けても、目的のファイルが入っていないことがあります。
この場合は、表示仕様の変更ではなく、実際の保存先が別の場所になっている可能性があります。
ファイル名でパソコン内を検索する
ファイル名の一部を覚えている場合は、エクスプローラーの検索欄を利用します。
- エクスプローラーを開きます。
- 左側の「ホーム」または「PC」を選択します。
- 右上の検索欄にファイル名の一部を入力します。
- 検索結果に表示されたファイルの保存場所を確認します。
ファイル名が分からない場合は、拡張子を使った検索もできます。
| 探したいファイル | 検索例 |
|---|---|
| Word文書 | *.docx |
| Excelファイル | *.xlsx |
*.pdf | |
| JPEG画像 | *.jpg |
| PNG画像 | *.png |
同じ種類のファイルが大量に表示された場合は、更新日時や保存場所で絞り込みます。
検索結果のファイルをすぐ移動するのではなく、まず右クリックして「ファイルの場所を開く」を選び、どこに保存されていたのか確認するのが安全です。
OneDriveのドキュメントやピクチャを確認する
OneDriveのフォルダーバックアップが有効になっているパソコンでは、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなどがOneDrive側で管理されていることがあります。
エクスプローラーの左側にある「OneDrive」を開き、次のフォルダーを確認してください。
- OneDrive内のドキュメント
- OneDrive内のピクチャ
- OneDrive内のデスクトップ
Microsoftは、OneDriveを使ってドキュメント、ピクチャ、デスクトップなどの標準フォルダーをバックアップし、エクスプローラーからアクセスできる仕組みを提供しています。([マイクロソフト サポート][2])
OneDrive側で目的のファイルが見つかった場合は、データが消えたのではなく、保存場所がOneDriveへ切り替わっていた可能性があります。
この段階でOneDrive内のファイルをまとめて移動したり、バックアップ設定を停止したりするのは避けましょう。先に現在の保存場所と同期状態を確認しないと、重複や同期エラーの原因になります。
OneDriveのバックアップ状態を確認する
OneDriveを利用しているか分からない場合は、次の手順で確認できます。
- 画面右下の通知領域にある雲のアイコンをクリックします。
- 歯車アイコンから「設定」を開きます。
- 「同期とバックアップ」を選択します。
- 「バックアップを管理」を開きます。
- デスクトップ、ドキュメント、ピクチャの状態を確認します。
組織のパソコンでは、管理者がOneDriveやフォルダーの保存先を設定している場合があります。職場や学校から支給されたパソコンでは、自分で設定を変更する前に管理担当者へ確認してください。([マイクロソフト サポート][2])
ファイルが本当に見つからない場合の確認順序
ホーム、標準フォルダー、OneDriveを確認してもファイルが見つからない場合は、次の順序で切り分けます。
ごみ箱を確認する
デスクトップの「ごみ箱」を開き、目的のファイルが入っていないか確認します。
見つかった場合は、ファイルを右クリックして「元に戻す」を選択します。元に戻すと、削除前に保存されていた場所へ戻ります。
最近使ったファイルを確認する
WordやExcelなどで作成したファイルであれば、アプリの「最近使ったファイル」に保存場所が残っている場合があります。
ファイルを開ける場合は、「名前を付けて保存」画面などで現在の保存先を確認してください。
別のWindowsアカウントで保存していないか確認する
家族共用のパソコンや職場のパソコンでは、別のユーザーアカウントでファイルを保存していることがあります。
Windowsへサインインしているアカウントが変わると、表示されるドキュメントやピクチャの中身も変わります。以前使用していたアカウントがある場合は、サインイン先を確認してください。
USBメモリや外付けドライブを確認する
保存時にUSBメモリ、外付けSSD、ネットワークドライブなどを選択していた場合、その機器を接続しないとファイルは表示されません。
「最近使ったファイル」には名前だけが残り、開こうとするとエラーになる場合は、外付けドライブに保存していなかったか確認します。
見つからないときに避けたい操作
ファイルの所在が分からない状態で、次の操作を行うのは避けてください。
- Cドライブ直下に新しい「Documents」や「Pictures」フォルダーを作る
- OneDrive内のファイルをまとめて別の場所へ移動する
- 同じ名前のフォルダーを複数作る
- OneDriveのバックアップを確認せず停止する
- フォルダーの場所やレジストリを変更する
- データ復元ソフトをすぐに実行する
単に表示場所が変わっただけなのに新しいフォルダーを作ると、本来のドキュメントと自分で作ったドキュメントが混在し、保存先がさらに分かりにくくなります。
まずは「ホーム」「上の階層」「OneDrive」「検索」の順で確認しましょう。
症状別の判断方法
| 症状 | 状態の判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 「PC」にドキュメントやピクチャがない | Windows 11の標準的な表示 | ホームを確認する |
| ホームにフォルダーがある | ファイルは消えていない可能性が高い | そのまま利用する |
| ホームにフォルダーがない | ピン留めが外れている可能性 | 上の階層から再度ピン留めする |
| 左側の一覧がない | ナビゲーションウィンドウが非表示 | 表示設定でオンにする |
| フォルダーはあるが中身がない | 保存先が別の可能性 | ファイル検索とOneDriveを確認する |
| OneDriveにファイルがある | クラウド側へ保存されている | 同期状態を確認して利用する |
| どこにも見つからない | 移動や削除の可能性 | ごみ箱、別アカウント、外付けドライブを確認する |
まずは表示変更かどうかを確認しよう
Windows 11の「PC」からドキュメントやピクチャが表示されなくなっても、多くの場合はファイルの削除ではなく、Windows 11 バージョン22H2以降の表示変更です。
最初にエクスプローラーの「ホーム」を開き、見つからない場合は上向きの矢印から標準フォルダーを表示します。必要なフォルダーを右クリックし、「クイック アクセスにピン留めする」を選べば、普段使う場所へ戻せます。
フォルダーは見つかっても目的のファイルがない場合は、ファイル名検索、OneDrive、ごみ箱、別アカウント、外付けドライブの順に確認してください。ファイルの所在を確認するまでは、新しいフォルダーの作成やOneDrive設定の変更を行わないことが重要です。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/experience/fileexplorer/file-explorer-in-windows “File Explorer in Windows | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/onedrive/back-up-your-folders-with-onedrive “Back up your folders with OneDrive | Microsoft Support”

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