KB5101747を別途ダウンロードしてインストールする必要はありません。Windows 11 バージョン26H1向けのプレビュー更新「KB5101681」には、Servicing Stack Update(SSU)の「KB5101747(ビルド28000.2602)」が統合されています。KB5101681を適用すれば、Windowsの機能修正とあわせて、更新プログラムをインストールする基盤も更新されます。(Microsoft サポート)
SSUは新しい画面や機能を追加する更新ではなく、いわば「Windows Updateを正しく動かすための更新」です。この記事では、KB5101747の役割、KB5101681との関係、適用状況の確認方法、段階的ロールアウトで混乱しやすいポイントを具体的に解説します。
KB5101747は別にインストールする必要はない
2026年7月28日に公開されたKB5101681は、Windows 11 バージョン26H1をOSビルド28000.2608へ更新する非セキュリティのプレビュー更新です。そのパッケージ内に、SSUであるKB5101747(ビルド28000.2602)が含まれています。(Microsoft サポート)
両者の関係を整理すると、次のようになります。
| 項目 | KB5101681 | KB5101747 |
|---|---|---|
| 種類 | 累積更新プログラムのプレビュー | Servicing Stack Update |
| 対象 | Windows 11 バージョン26H1 | Windows 11 バージョン26H1の更新基盤 |
| ビルド | OSビルド28000.2608 | SSUビルド28000.2602 |
| 主な役割 | Windowsの機能改善、不具合修正 | 更新インストール処理の信頼性向上 |
| 個別インストール | KB5101681をインストール | 原則不要。KB5101681に統合済み |
| ユーザーに見える変化 | 修正内容によってはある | 基本的にはない |
通常のWindows Updateでは、KB5101681を選んでインストールすれば十分です。KB5101747だけを探して先に入れたり、別のパッケージとして追加したりする必要はありません。
SSU KB5101747(28000.2602)の役割
更新プログラムをインストールする基盤を改善する
Servicing Stack Updateの「servicing stack」とは、Windowsの更新プログラムを受け取り、展開し、システムへ適用するための基盤部分です。
MicrosoftはSSUについて、Windows Updateをインストールするコンポーネントに修正を加え、月例更新や機能更新をより確実に適用できるようにするものと説明しています。(Microsoft Learn)
SSUに含まれるComponent-Based Servicing(CBS)は、次の処理にも関係します。
- DISMによるWindowsイメージの管理や修復
sfc /scannowによるシステムファイルの検査- Windowsの機能や役割の追加・変更
- コンポーネントストアの修復
- 累積更新プログラムや機能更新プログラムの適用
KB5101747は、これらの基盤に対する信頼性改善です。特定のアプリを高速化したり、新しい設定画面を追加したりする更新ではありません。
「アップデーターを更新するプログラム」と考えると分かりやすい
KB5101681がWindows本体の修正内容を運ぶ荷物だとすれば、KB5101747はその荷物を安全に開封し、正しい場所へ配置する作業基盤に相当します。
作業基盤が古いままだと、新しい形式の更新パッケージを正しく処理できなかったり、更新途中で失敗したりする可能性があります。そのため、Windows本体の累積更新とSSUを同じタイミングで適用する仕組みが採用されています。
KB5101681とKB5101747のビルド番号が違う理由
KB5101681の適用後に表示されるOSビルドは「28000.2608」ですが、統合されるSSUは「28000.2602」です。
数字が一致していなくても異常ではありません。
- 28000.2608:Windows全体のOSビルド
- 28000.2602:Servicing Stack部分のビルド
- KB5101681:ユーザーがインストールする累積更新プログラム
- KB5101747:その中に含まれる更新基盤のコンポーネント
更新対象となるレイヤーが異なるため、OS全体とSSUには別々のビルド番号が付けられます。「28000.2608になったのに、SSUが28000.2602なのは古いのではないか」と心配する必要はありません。
なぜSSUが累積更新プログラムに統合されているのか
Microsoftは2021年2月以降、対応するWindowsで最新のSSUを累積更新プログラムに統合しています。Windows Update、WSUS、Microsoft Update Catalogのいずれを利用する場合でも、管理者は基本的に月例の累積更新プログラムだけを選択して展開できます。(Microsoft Learn)
統合方式には、次のメリットがあります。
- SSUと累積更新プログラムの組み合わせを間違えにくい
- SSUを先に入れる手順を利用者が意識しなくてよい
- WSUSや管理ツールで配布対象を減らせる
- 必要な順序で更新コンポーネントを適用しやすい
- 古いSSUが原因となる更新失敗を減らせる
例外的に、更新インストールへ重大な影響を与える問題が発生した場合は、前提条件となるSSUが臨時で単独公開されることがあります。しかし、KB5101681の公式情報ではKB5101747がパッケージに含まれると明記されており、別途インストールするよう案内されていません。
KB5101681をインストールする前の確認事項
KB5101747を適用する目的でも、確認すべき対象はKB5101681です。次の順番で確認します。
Windows 11 バージョン26H1か確認する
KB5101681の対象は、Windows 11 バージョン26H1の全エディションです。Windows 11 24H2や別バージョン向けの更新ではありません。(Microsoft サポート)
確認手順は次のとおりです。
WindowsキーとRキーを押します。- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力します。 - 「Windows 11 バージョン26H1」と表示されるか確認します。
- OSビルドもあわせて記録します。
バージョンが異なる端末に、Microsoft Update CatalogからKB5101681を手動適用しようとしても、対象外としてインストールできない可能性があります。
PCのアーキテクチャを確認する
Microsoft Update Catalogには、x64ベースシステム用とArm64ベースシステム用のKB5101681が掲載されています。手動でダウンロードする場合は、端末のアーキテクチャに合うパッケージを選ぶ必要があります。(マイクロソフトアップデートカタログ)
確認場所は次のとおりです。
設定→システム→バージョン情報→システムの種類
一般的なIntelまたはAMD搭載PCはx64、Armプロセッサ搭載PCはArm64です。ファイル名や容量だけで判断せず、「システムの種類」を確認してください。
KB5101681のインストール手順
KB5101681はプレビュー更新であるため、通常のセキュリティ更新とは表示場所や配信条件が異なる場合があります。
Windows Updateからインストールする
設定を開きます。Windows Updateを選択します。詳細オプションを開きます。オプションの更新プログラムを選択します。- KB5101681が表示されているか確認します。
- ダウンロードとインストールを実行します。
- 再起動を求められた場合は、作業中のデータを保存して再起動します。
Microsoftの公式案内でも、KB5101681は「オプションの更新プログラム」から選択してインストールする手順が示されています。(Microsoft サポート)
プレビュー更新は、翌月以降のセキュリティ更新に先行して品質改善を提供する位置付けです。掲載されている修正が必要でなければ、必ずしも個人利用のPCへ急いで適用する必要はありません。
Microsoft Update Catalogからインストールする
Windows Updateに表示されない場合や、オフライン端末へ展開する場合はMicrosoft Update Catalogを利用できます。
手動適用時は、次の点を確認してください。
- Windows 11 バージョン26H1であること
- x64またはArm64を間違えていないこと
- 既に再起動待ちの更新がないこと
- 組織の更新管理ポリシーに違反しないこと
- Microsoftが示すMSUパッケージの適用手順に従うこと
KB5101747だけをカタログで探して追加するのではなく、対象アーキテクチャ用のKB5101681を適用します。
インストール後の確認方法
OSビルド28000.2608を確認する
最も分かりやすい確認方法は、winverでOSビルドを確認することです。
WindowsキーとRキーを押します。winverと入力してEnterキーを押します。- OSビルドが「28000.2608」になっているか確認します。
KB5101681が正常に適用されていれば、Windows 11 26H1のOSビルドは28000.2608になります。(Microsoft サポート)
更新履歴を確認する
次の場所でも確認できます。
設定→Windows Update→更新の履歴
KB5101681が正常にインストールされた更新として表示されているか確認してください。
KB5101747はKB5101681に統合されたSSUであるため、更新履歴に独立した項目として表示されるかどうかだけで、適用済みか未適用かを判断しないことが重要です。KB5101681の適用とOSビルド28000.2608への更新を主な判断材料にします。
段階的ロールアウトとSSUを混同しない
KB5101681には、すべての対象端末へ同時に提供される項目と、段階的に有効化される項目があります。
Microsoftは段階的ロールアウトについて、機能を複数の段階に分けて端末へ提供するため、利用可能になる時期がデバイスごとに異なると説明しています。(Microsoft サポート)
そのため、次のような状態が起こり得ます。
- KB5101681はインストール済み
- OSビルドも28000.2608になっている
- しかし、リリースノートに記載された新機能がまだ表示されない
これは、KB5101747のインストール失敗を意味するものではありません。SSUは更新基盤としてKB5101681に含まれていますが、一部のユーザー向け機能は別の有効化条件や段階配信によって提供されます。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| KB5101681が正常にインストールされた | 統合されたSSUも含めて適用されたと判断する |
| OSビルドが28000.2608になった | 累積更新プログラムの適用を確認できる |
| 新機能が表示されない | 段階的ロールアウトの可能性を確認する |
| KB5101747が履歴に見当たらない | 個別表示の有無だけで未適用と判断しない |
| KB5101681自体が表示されない | OSバージョン、更新設定、管理ポリシーを確認する |
新機能が表示されないときに、SSUを個別に探して再インストールする対応は適切ではありません。まずKB5101681の適用状況と、対象機能の提供条件を確認してください。
KB5101681が表示されない場合の確認ポイント
オプションの更新プログラムにKB5101681が表示されない場合は、次の項目を順番に確認します。
対象バージョンではない
KB5101681はWindows 11 バージョン26H1向けです。24H2など、別のバージョンにはそれぞれ異なるKB番号の更新が提供されます。
管理者がプレビュー更新を制御している
会社や学校のPCでは、Windows Update for Business、Microsoft Intune、WSUSなどによって更新プログラムが管理されていることがあります。
Microsoftの公開情報では、KB5101681の変更内容はWindows Update for Business経由ではこのプレビュー段階で提供されず、次のセキュリティ更新で反映されるとされています。(Microsoft サポート)
管理対象PCでは、利用者が独自にMicrosoft Update Catalogからインストールせず、組織の更新方針に従ってください。
再起動待ちの更新がある
別の更新プログラムが再起動待ちになっていると、新しい更新の検出やインストールが進まないことがあります。一度再起動してから、Windows Updateを再確認します。
互換性や段階配信の条件に該当している
Microsoftは、端末構成や提供段階によって更新内容の表示時期が異なる場合があると案内しています。Windows Updateにすぐ表示されないからといって、端末の故障やSSUの破損と断定しないでください。
企業や展開担当者が注意すべきポイント
プレビュー更新として評価してから展開する
KB5101681は非セキュリティのプレビュー更新です。業務端末へ一斉配布する場合は、先に少数端末で次の項目を確認します。
- 再起動後に業務アプリが正常に起動するか
- VPNやネットワーク接続に問題がないか
- 周辺機器やBluetooth機器が正常に動作するか
- BitLockerやSecure Bootの状態に変化がないか
- Windows Updateの次回スキャンが正常に完了するか
SSUは更新の信頼性を改善するものですが、KB5101681にはSSU以外の多数の修正も含まれます。検証時はSSUだけでなく、累積更新プログラム全体として評価する必要があります。
オフラインイメージ更新ではboot.stlに注意する
既存のWindowsイメージへ動的更新を展開する場合、Microsoftはインストールメディアに適切なboot.stlファイルを含めるよう案内しています。
OSのバージョンやアーキテクチャと一致しない、またはboot.stlが不足している場合、インストールメディアから正常に起動できず、エラーコード0xc0430001が発生する可能性があります。(Microsoft サポート)
通常の個人PCでWindows Updateからインストールする場合は、この作業を意識する必要はありません。ISOや展開イメージを保守する管理者向けの注意点です。
既知の問題は現時点で報告されていない
Microsoftは、KB5101681について現時点で認識している既知の問題はないとしています。(Microsoft サポート)
ただし、「既知の問題なし」は、すべての端末構成で問題が絶対に発生しないという意味ではありません。公開後に新しい事象が確認され、リリースノートへ追記される可能性はあります。
インストール後に問題が発生した場合は、次の順番で切り分けます。
winverで現在のOSビルドを確認する- 更新履歴でKB5101681の成否を確認する
- Windows Updateのエラーコードを記録する
- 再起動待ちの状態がないか確認する
- MicrosoftのKB5101681公式ページで既知の問題が更新されていないか確認する
- 管理対象端末ではシステム管理者へ連絡する
「KB5101747が見つからない」という理由だけで、更新コンポーネントの破損と判断するのは避けましょう。
KB5101747に関するよくある疑問
KB5101747を先にインストールする必要はありますか?
必要ありません。KB5101747はKB5101681に統合されており、累積更新プログラムを適用する過程で必要なSSUも処理されます。
KB5101747だけをMicrosoft Update Catalogから入れられますか?
KB5101681の通常の適用では、SSUだけを個別に導入する必要はありません。Microsoft Update Catalogから手動更新する場合も、対象端末のアーキテクチャに対応したKB5101681を選びます。
KB5101747を入れると新機能が表示されますか?
SSU自体は、ユーザー向けの新機能を追加する更新ではありません。新機能が表示されるかどうかは、KB5101681に含まれる機能内容、端末の条件、段階的ロールアウトなどによって決まります。
KB5101681を入れたのに新機能がありません
OSビルドが28000.2608になっていれば、まず累積更新プログラムの適用は確認できます。新機能が見当たらない場合は、SSUの問題ではなく段階的ロールアウトの可能性を確認してください。
プレビュー更新を今すぐ入れるべきですか?
KB5101681に含まれる修正が必要な場合や、管理者が事前検証を行う場合はインストールを検討できます。安定性を優先し、特定の修正を急いで必要としていない場合は、次のセキュリティ更新を待つ判断も可能です。
KB5101681を適用すればKB5101747も更新される
KB5101747は、Windows Updateを正しくインストールするためのServicing Stack Updateです。Windows 11 バージョン26H1向けのKB5101681に統合されているため、通常は別途インストールする必要はありません。
対応時は、次の4点を確認してください。
- 対象端末がWindows 11 バージョン26H1である
- Windows Updateのオプション更新にKB5101681が表示されている
- インストール後のOSビルドが28000.2608になっている
- 新機能が表示されない場合は段階的ロールアウトを確認する
KB5101747が個別に表示されるかどうかではなく、KB5101681の適用結果を基準に判断することが重要です。管理対象PCではプレビュー更新を独自に導入せず、Windows Update for Business、Intune、WSUSなどの組織方針に従ってください。

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