Windows 11でGB18030・BOMなしUTF-8の文字が欠ける問題をKB5101681で修正

Windows 11 26H1のエクスプローラーで、ファイル検索結果やマウスを合わせたときのツールチップに文字がすべて表示されない場合、原因はFile Explorerの文字コード処理にある可能性があります。

Microsoftは、GB18030またはBOMなしUTF-8を使用するファイルで文字が欠ける問題を、2026年7月28日公開の「KB5101681」で修正しました。該当する環境では、KB5101681(OSビルド28000.2608)または、この修正を含む後続の累積更新プログラムを適用することが正式な対処方法です。 (マイクロソフトサポート)

目次

ファイル名の文字が検索結果で欠ける問題とは

今回修正されたのは、Windows 11 26H1のFile Explorerにおいて、特定の文字コードを使用するファイルの情報を正しく表示できない問題です。

Microsoftは、次の場所で一部の文字が表示されないことがあると説明しています。

  • File Explorerの検索結果
  • ファイルにマウスポインターを合わせたときのツールチップ
  • 検索結果内に表示されるファイル名などの文字列

対象となる文字コードは、主に次の2種類です。

対象概要
GB18030主に簡体字中国語を扱うためにWindowsでもサポートされている文字コード
BOMなしUTF-8ファイル先頭にBOMと呼ばれる識別情報を付けていないUTF-8

Windowsでは、GB18030がコードページ54936としてサポートされています。また、UTF-8のBOMは必須ではなく、BOMなしUTF-8も不正なファイル形式ではありません。 (Microsoft Learn)

したがって、「BOMが付いていないファイル側が間違っている」と判断して、すぐにファイルを変換する必要はありません。まずWindows Updateの適用状況を確認するのが適切です。

KB5101681で修正された内容

KB5101681では、File ExplorerがGB18030またはBOMなしUTF-8を使用するファイルについて、検索結果とツールチップにすべての文字を表示できるよう改善されました。対象OSはWindows 11 バージョン26H1で、更新後のOSビルドは28000.2608です。 (マイクロソフトサポート)

修正前と修正後の違いは、次のように整理できます。

確認項目修正前に起こり得る状態KB5101681適用後
検索結果のファイル名一部の文字が欠ける、途中までしか表示されないすべての文字を表示
ツールチップファイル情報内の文字列が不完全になる文字列を正しく表示
実ファイル正常でも表示だけがおかしい場合があるファイルを変更せず表示を改善
文字コード変換暫定回避として検討される場合がある原則として変換不要

この問題は、ファイルそのものから文字が削除される障害ではなく、File Explorerでの表示処理に関する不具合です。そのため、ファイルを別のテキストエディターで開くと全文を確認できるのに、検索結果だけ文字が欠ける場合は、今回の問題に該当する可能性が高くなります。

自分のPCが対象か確認する方法

KB5101681はWindows 11 26H1向けです。Windows 11 24H2や25H2など、異なるバージョンでは更新プログラムの番号やOSビルドが異なります。

Windowsのバージョンを確認する

  1. WindowsキーとRキーを押します。
  2. 「ファイル名を指定して実行」に次の文字を入力します。
winver
  1. 「Windowsのバージョン情報」を確認します。
  2. バージョンが「26H1」であることを確認します。
  3. OSビルドが「28000.2608」以上か確認します。

次の条件をすべて満たす場合は、KB5101681の適用を優先してください。

  • Windows 11 26H1を使用している
  • OSビルドが28000.2608未満
  • File Explorerの検索結果で一部の文字が欠ける
  • ファイルのツールチップにも同様の表示不良がある
  • GB18030またはBOMなしUTF-8のファイルで症状が起きる

すでにOSビルド28000.2608以上であれば、KB5101681または後続更新プログラムが導入されている可能性があります。

更新履歴から確認する

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「Windows Update」を選択します。
  3. 「更新の履歴」を開きます。
  4. 品質更新プログラムの一覧を確認します。
  5. 「KB5101681」が表示されているか確認します。

後続の累積更新プログラムを適用している場合、更新履歴にKB5101681が単独で表示されなくても、修正内容が後続更新に含まれていることがあります。その場合は、KB番号だけでなくOSビルドも確認してください。

KB5101681をWindows Updateから適用する手順

KB5101681は、セキュリティ修正を目的とした月例更新ではなく、品質改善を先行提供するプレビュー更新です。Windows Updateでは「オプションの更新プログラム」として表示される場合があります。 (マイクロソフトサポート)

個人利用PCでの更新手順

  1. 「スタート」を開きます。
  2. 「設定」を選択します。
  3. 「Windows Update」を開きます。
  4. 「詳細オプション」を選択します。
  5. 「オプションの更新プログラム」を開きます。
  6. KB5101681を選択します。
  7. 「ダウンロードとインストール」を実行します。
  8. インストール後にPCを再起動します。

再起動後にwinverを実行し、OSビルドが28000.2608になっていることを確認します。

KB5101681が表示されない場合

KB5101681がオプションの更新プログラムに表示されない場合は、次の可能性があります。

  • PCがWindows 11 26H1ではない
  • すでに後続の更新プログラムが適用されている
  • 組織の更新ポリシーでプレビュー更新が制限されている
  • Windows Updateの検出がまだ完了していない
  • 使用している端末が更新プログラムの適用条件を満たしていない

まず「更新プログラムのチェック」を実行し、WindowsのバージョンとOSビルドを再確認してください。

急いで修正する必要がない場合は、次回以降のセキュリティ累積更新に含まれるのを待つ方法もあります。Microsoftは、Windows Update for Businessについて、この変更が次のセキュリティ更新プログラムに反映されると案内しています。 (マイクロソフトサポート)

Microsoft Update Catalogから手動適用する場合

Windows UpdateにKB5101681が表示されない場合や、管理者が複数端末へ展開する場合は、Microsoft Update Catalogを利用できます。

Microsoft Update Catalogには、Windows 11 26H1向けとして次のパッケージが公開されています。

  • x64ベースシステム向け
  • ARM64ベースシステム向け

どちらもKB5101681、OSビルド28000.2608として2026年7月28日に公開されています。 (Microsoft Update Catalog)

PCのアーキテクチャを確認する

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「システム」を選択します。
  3. 「バージョン情報」を開きます。
  4. 「システムの種類」を確認します。

一般的なIntelまたはAMD搭載PCでは、通常「x64ベースプロセッサ」と表示されます。Snapdragonなどを搭載するWindows on Arm端末では、ARM64向けパッケージが必要です。

異なるアーキテクチャの更新プログラムは適用できません。ファイル名だけを見て選ばず、必ずシステムの種類を確認してください。

また、MicrosoftはKB5101681のスタンドアロンパッケージについて、複数のMSUファイルが含まれる場合は指定された順序で導入する必要があると案内しています。手動展開では、Microsoftのインストール手順に従い、関連ファイルを任意に省略しないことが重要です。 (マイクロソフトサポート)

更新後に修正されたか確認する手順

更新プログラムを適用しただけでは、実際に症状が解消したか判断できません。問題が起きていた同じファイルを使い、表示結果を比較します。

検索結果を確認する

  1. 問題が起きていたフォルダーを開きます。
  2. File Explorer右上の検索欄にファイル名の一部を入力します。
  3. 検索結果に完全な文字列が表示されるか確認します。
  4. 中国語、日本語、英数字が混在する場合は、それぞれ欠けていないか確認します。

ツールチップを確認する

  1. 対象ファイルにマウスポインターを合わせます。
  2. ツールチップが表示されるまで待ちます。
  3. ファイル名や関連情報が途中で欠けていないか確認します。

OSビルドを確認する

winver

OSビルドが28000.2608以上であり、同じファイルの検索結果とツールチップが正常なら、KB5101681による修正が反映されたと判断できます。

更新しても文字が欠ける場合の切り分け

KB5101681を適用しても症状が残る場合は、別の問題である可能性があります。

症状考えられる原因次に確認すること
ファイル自体を開いても文字化けする保存時の文字コード指定が誤っているエディターで実際の文字コードを確認
四角形や空白として表示される使用中のフォントに文字が収録されていない別のフォントやアプリで表示
ファイルが検索結果に出てこないWindows Searchのインデックス問題インデックス対象と検索設定を確認
検索結果だけ古い名前になる検索インデックスやキャッシュが更新されていないPC再起動後に再検索
特定アプリだけ文字化けするアプリ側の文字コード判定問題アプリのエンコード設定を確認
ネットワークドライブだけで発生するサーバー、共有、同期ソフト側の問題ローカルへコピーして比較

特に重要なのは、「文字が欠ける」と「文字化けする」を分けて考えることです。

今回の修正対象は、File Explorerの検索結果やツールチップで文字がすべて表示されない問題です。ファイルを開いた時点ですでに「譁�蟄�」のような文字化けが起きている場合は、保存時または読み込み時の文字コード指定を確認する必要があります。

BOMを追加する方法は推奨されるか

更新前の暫定回避策として、BOMなしUTF-8をUTF-8 with BOMへ変換すると表示が変わる可能性はあります。しかし、第一の対処方法としては推奨できません。

BOMを追加するとファイル先頭のバイト列が変わるため、次のような影響が考えられます。

  • BOMを想定していないシステムで読み込みエラーになる
  • CSVや連携ファイルの仕様に合わなくなる
  • スクリプトや設定ファイルの先頭文字として解釈される
  • ファイル差分が大量に発生する
  • 元システムへの再取り込みに失敗する

UTF-8ではBOMが必須ではなく、BOMなしUTF-8自体は正常な形式です。File Explorerの表示を直すためだけに業務ファイルの文字コードを変更するより、KB5101681または後続更新プログラムを適用する方が安全です。 (Microsoft Learn)

どうしても変換する場合は、元ファイルのバックアップを作成し、利用システムがBOM付きUTF-8に対応していることを確認してから実施してください。

段階的ロールアウトの注意点

KB5101681には、端末ごとに提供時期が異なる段階的ロールアウトの新機能も含まれています。Microsoftは、段階的ロールアウト対象の機能について、同じ更新プログラムを適用していても利用可能になる時期が端末によって異なると説明しています。 (マイクロソフトサポート)

ただし、GB18030およびBOMなしUTF-8の表示修正は、KB5101681の品質改善として記載されている項目です。新しいボタンや設定項目が表示されるのを待つ修正ではありません。

確認すべきなのは、次の2点です。

  • KB5101681または後続の累積更新が正常にインストールされているか
  • OSビルドが28000.2608以上になっているか

更新プログラム自体が端末に提示されるタイミングや、同時に追加される一部の新機能については、端末や管理ポリシーによって差が生じる可能性があります。

企業や組織で展開するときの判断基準

KB5101681はプレビュー更新であり、文字コード問題以外にもFile Explorer、Bluetooth、ネットワーク、印刷、MDMなど複数の品質改善が含まれています。 (マイクロソフトサポート)

そのため、企業環境では一斉適用よりも段階的な検証が適しています。

環境推奨する対応
問題が業務に大きく影響している検証端末へKB5101681を先行適用
中国語ファイルを頻繁に扱う対象ファイルを使った表示テストを実施
問題が軽微で回避可能次回のセキュリティ累積更新を待つ
Windows Update for Business管理次回セキュリティ更新への反映を確認
WSUS管理Microsoft Update Catalogから手動インポートを検討
多数端末へ配布するx64とARM64を分け、テストリングから展開

Microsoftは、現時点でKB5101681に関する既知の問題を認識していないとしています。ただし、プレビュー更新には今回の修正以外の変更も含まれるため、業務端末では主要アプリ、VPN、周辺機器、ファイル共有の動作確認を行ってから展開すると安全です。 (マイクロソフトサポート)

文字が欠ける場合はファイル変換より更新を優先する

Windows 11 26H1のFile Explorerで、GB18030またはBOMなしUTF-8のファイルに関する文字が検索結果やツールチップで欠ける問題は、KB5101681で修正済みです。

対応の流れは次のとおりです。

  1. winverでWindows 11 26H1か確認する
  2. OSビルドが28000.2608未満か確認する
  3. Windows Updateのオプション更新からKB5101681を適用する
  4. PCを再起動する
  5. 検索結果とツールチップを同じファイルで再確認する
  6. 改善しない場合は文字化け、フォント、検索インデックスの問題を切り分ける

BOMなしUTF-8は正常な形式であり、表示問題を直すためにすべてのファイルへBOMを追加する必要はありません。まずWindowsを更新し、それでも直らない場合だけ、ファイルそのものの文字コードや利用アプリの設定を確認してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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