「止まった直後に速度を測ると、いつも通り速い」。そんなときは、同じ速度テストを繰り返す前に、症状が出る時間帯の通信を記録してみてください。後から確認するには、速さの数値だけでなく、止まった時刻と、その前後で応答があったかが必要です。
この記事では、ITtripが提供する無料サービス「切れログ」を使った手順を紹介します。切れログは、この端末のブラウザーから確認先へHTTPS通信を送り、期待した応答を確認できたかを時刻とともに記録する道具です。
まず残すのは「いつ・何が止まったか」
ページが数秒読み込めなかった、ゲームが再接続になった、動画だけ止まった、という症状は同じではありません。使っていたサービス名、端末、Wi-Fiか有線LANか、体感した開始時刻を短くメモします。ひとつのアプリだけの症状だったか、別のページも開けなかったかも、確認できた範囲で残しましょう。
| 知りたいこと | 残すもの | その記録では分からないこと |
|---|---|---|
| データ転送の速さ | 速度テストの日時と結果 | 測定していない時刻の短い停止 |
| 表示している間の応答の有無 | 切れログの時刻つき区間 | 回線全体の可用性や故障箇所 |
| Wi-Fi接続自体が切れたか | OSやルーターの接続履歴 | 個々のWebサービスの動作すべて |
切れログで症状が出る時間帯を記録する
- 切れログの測定画面を開きます。開始前に見える「記録のイメージ」は説明用サンプルです。自分の回線の測定結果ではありません。
- 時間を5分・10分・30分から選び、「記録をはじめる」を押します。初めて試すなら、画面を表示しておける5分から始めます。
- 測定画面を表示したまま待ちます。症状に気づいたら、別のメモや紙に時刻と症状を書きます。別タブへ移って調べると、その間は未測定になります。
- 選んだ時間が終わるまで待つか、「終了して結果を見る」で途中終了します。
- 応答未確認の区間、未測定の時間、症状のメモを照合します。「保存」でTXTを保存し、ダウンロード先にファイルがあることを確認します。

コーラル色と灰色を同じ「切断」にしない
| 表示 | 意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| 応答あり | 確認先から期待した応答を確認 | その確認では応答した、と読む |
| 応答未確認 | 期待した応答を確認できなかった | 症状と時刻が重なるかを見る |
| 未測定 | 非表示・休止・確認途中の終了など | この間の通信状態は記録から判断しない |
| 確認待ち | まだ確認結果が出ていない | 応答あり・未確認のどちらにも数えない |
切れログは約1秒ごとに確認しますが、応答待ちは最大3秒で、確認中に次の通信を重ねません。1分の記録に必ず60件の確認が並ぶわけではありません。応答未確認の推定時間は、最初に失敗した確認の開始から、応答の再確認・未測定への移行・記録終了までです。確認の間の短い停止を見逃す場合もあります。
実装確認のために通信遮断と画面非表示を模擬した記録では、失敗した確認17回に対して、応答未確認の区間は1件でした。未測定約25秒は別に集計されています。「17回切断した」「灰色の25秒も障害だった」という読み方にはなりません。この例は検証用で、実際の家庭回線の障害事例ではありません。
結果が0件だったときと、測れなかったとき
応答ありの記録があり、応答未確認の区間が0件なら、「今回の表示中の確認では応答未確認を検出しなかった」と残します。問題が解消したとまではいえません。症状が出る時間帯を変えて、別の記録として保存する方法があります。
未測定が長い、判定に使える記録がない、という場合は、画面表示を維持できる条件でやり直します。ブラウザーは背景のタブでタイマー実行を抑える場合があります。MDNのPage Visibility APIの説明も、背景タブでの制限を案内しています。切れログは24時間の無人監視用ではありません。
この記録だけで、回線全体の障害、故障箇所、通信事業者の責任は断定できません。確認先や端末・ブラウザー側の状態も結果に影響します。HTTPSの応答時間は、回線速度・ping・パケット損失率とは別の値です。
保存してから、次の調査へ進む
メモには、記録日時、端末、接続方法、症状、応答未確認の区間、未測定の有無をそろえます。新しく記録すると、画面内の結果が入れ替わるため、先にファイルを残してください。
問い合わせに添えるなら回線会社や管理者へ伝える記録と文例、各確認を詳しく読むならCSVとJSONの読み方へ進めます。
測定記録は、測定画面を開いた端末のメモリー内に保持されます。再読み込みや画面終了の前に保存してください。記録を処理する測定画面には広告・GA4のスクリプトを置かず、使い方・サービス紹介ページでは同意後に広告・アクセス解析を使用します。測定先への通信や、別オリジンのサービス紹介枠への接続は発生します。詳しくは切れログのプライバシー説明を確認してください。


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