夜だけネットが遅い?Wi-Fi・有線を昼と夜で比べて、相談に使える記録を残す

夜だけネットが遅いときは、遅くなった時間、影響するサービス、Wi-Fiと有線の違い、家のほかの通信を一緒に残すと、次の確認が進めやすくなります。「夜だからプロバイダーの混雑」と、一度の速度測定で決めつけることはできません。

この記事では、ITtripが提供する「回線くらべ」で夜と昼にそれぞれWi-Fi・有線の比較を行い、二組の画像と短い観察メモを残す方法を紹介します。自動監視をする機能ではなく、症状が出たときに自分で測る手順です。

夜と昼にWi-Fiと有線の比較を一組ずつ行い、二枚の画像と症状メモを残す手順図
昼と夜を一回の前後測定にせず、それぞれでWi-Fiと有線を比べた二組を残します。
目次

夜の遅さは、どこで起きているかを分けて考える

時間帯による利用者の増加は速度低下の要因になり得ますが、家の動画視聴やバックアップ、Wi-Fi環境、端末、接続先サービスも結果に関わります。NTT西日本の速度低下に関する解説でも、複数の要因を挙げています。まず原因名より、観察できる違いを残しましょう。

観察する違い切り分けの手掛かり
一つの動画サイトだけ遅いそのサービス側の状況も確認する
同じ時間、Wi-Fiだけ遅い宅内の無線環境や接続先の影響を調べる
有線でも遅く、複数サービスで困るWi-Fi以外の区間も含め、配線や事業者の障害情報を確認する
家のバックアップ中だけ悪化する同時通信の有無を記録し、停止した状態でも確認する

準備:測る端末と場所を一つに決める

夜も昼も使える同じ端末、同じ机、同じLANケーブルを用意します。端末をルーターの近くへ移動させるなら、昼夜ともその場所でそろえてください。普段の遅さが起きる場所と違う場合は、記録にその違いを残します。有線に対応しない端末では、無理にこの比較をせず、事業者の案内する方法や手書きの記録を使えます。

1. 夜、症状が出ていることをメモする

「遅い」だけでなく、「21時30分、動画の画質が下がる」「添付ファイルの送信が終わりにくい」のように書きます。家の別の端末で大きな通信をしているかも確認します。その後、測定の条件をそろえるために止められる動画やダウンロードを止め、止めたこともメモしてください。

2. 夜のWi-Fi→有線を比較して画像を保存する

回線くらべの案内ページで「自分の回線を比べる」を押して測定画面を開き、「有線に替える」を選びます。名前を「夜・Wi-Fi」「夜・有線」にし、同じ場所で順に測ります。ケーブル接続後は、実際に有線でインターネットを使えていることを確認してください。測定中は画面を開いたままにします。

完了したら「比較結果を画像で保存」で保存します。ここでは一組の前後を近い時間に測り、接続方法だけを変えます。夜と翌昼をそのまま一組の「変更前・変更後」にして、接続環境を変えたことにしないでください。

回線くらべから保存した比較画像のサンプル。変更前後の下り・上り・応答・ばらつきが並ぶ。実測値ではない。
回線くらべから保存した比較画像のサンプル。実測値ではありません。

3. 昼も同じ組み合わせで測り、別の画像を残す

夜の画像が保存できていることを確認してから、新しい比較を始めます。名前を「昼・Wi-Fi」「昼・有線」にし、同じ端末・場所・配線で測ります。回線くらべは最新の比較をブラウザー内に保持する仕組みで、過去の結果を並べる履歴一覧はありません。昼夜の二組は、保存した画像を手元で見比べます。

各測定は3回の中央値です。Wi-Fi・有線一組で通常約74MB、夜と昼の二組なら通常約148MBが画面上の目安です。通信ヘッダーや再送で増える場合があるため、従量制の回線では通信量に注意してください。

二組の結果から、次に確認することを選ぶ

昼夜の記録で見えたこと次の確認
夜のWi-Fiだけ悪く、有線との差が大きい接続先や周波数帯、設置場所を確認。同じ傾向が別の日にも出るか記録
夜はWi-Fi・有線とも悪化する宅内の同時通信、配線、事業者の障害情報を確認し、日時付き記録で相談
測定値は近いが、特定サービスだけ遅いそのサービスの公式障害情報と、ほかのサービスでの発生有無を確認
日によって傾向がそろわない比較した曜日・時間・同時通信を記録。最も悪い一回だけで契約変更を決めない

これは調査の順序を決めるための手掛かりで、原因の確定表ではありません。Cloudflareへの測定経路と、困っている動画・会議サービスへの経路は異なる可能性があります。夜の一組だけでプロバイダーを原因と断定しないことが大切です。

問い合わせに添える記録のひな形

記録項目書く内容
発生日時日付・時刻・何分ほど続くか
困った操作サービス名、読み込み・送信・通話などの症状
利用環境端末、ルーター、有線/Wi-Fi、測定した場所
家の同時通信動画・バックアップの有無、測定時に止めたもの
比較記録夜と昼の画像。測定先はCloudflareと明記
確認済みのこと別サービスでも起こるか、有線でも起こるか、公式障害情報の確認結果
契約番号などは公開画像に書かず、事業者の正式な窓口で必要に応じて伝えます。

特定のサイトだけの問題か、回線全体の問題かという確認は、NTT東日本の速度低下の案内も参考になります。問い合わせ先から専用の速度測定を指定された場合は、その条件で測った結果を追加してください。

結果を共有する前に確認すること

結果画像には入力した名前・場所や測定日時が入ります。住所や氏名を場所欄に書く必要はありません。入力と結果はブラウザー内に保存されますが、測定時はCloudflareへ通信し、接続元IPアドレスなどの通信情報が届きます。画像をSNSへ載せるより先に、必要な相手へ必要な範囲で伝えられる記録に整えてください。

原因を言い当てるよりも、「いつ、何が、どの接続で違ったか」が伝わる記録を作る方が、次の調査につながります。まず症状の出た夜の一組を残し、比較に使える昼の一組を追加しましょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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